バイナリーオプションの損失を回避する。3つのリスク対策とは?

所長からの問いかけ

「損失を避けたい」というのは投資をする人の永遠のテーマになるかと思いますが、バイナリーオプションではどうでしょうか。

一般的に「対策」とされている方法が、有効であるのかも検証していきましょう

たなかの写真所長に答えて

バイナリーオプションでも、「損失回避」の行動が、大損をまねく原因となってしまうケースは多く存在します

他サイトや専門書にも、リスクを抑えるための対策の記載はありますが、実践になると忘れてしまったり、上手く使えなかったりしますよね。

今回はバイナリーオプションで失敗しやすい人の特徴と対策の解説はもちろん、一般的にいわれている対策が本当に有効なのか、デモトレードを使って検証していきます

記事を読んでわかること

  • 損失回避を諦めれば損失を減らせる
  • ヒントは「取引回数」

1. バイナリーオプションとは?

オプトレデモ01

バイナリーオプションでは、どのように取引をおこなうのかをみていきましょう。

1.1 バイナリーオプション

バイナリーオプションとは、条件を「満たす」か「満たさない」かを予測する取引方法です。

Binaryとは二進法、「0」か「1」の二者択一を意味しています。

Optionは権利行使を意味していますので、バイナリーオプションとは二者択一の権利を売買できる金融商品となります。


バイナリーオプションの主な取引方法としては以下の3つがあり、将来の価格が

・「目標価格より高いか安いか(ラダー取引)」
・「指定の範囲内か範囲外か(レンジ取引)」
・「目標価格に達するかしないか(タッチ)」

を予測して利益獲得を目指すことになります。


ラダー取引

判定時の目標価格が、ラダー(はしご)のように複数設定されていることから「ラダー取引」と呼ばれます。

目標価格を上抜けると予想する場合は「ハイ(High)」目標価格を下抜けると予想する場合は「ロー(Low)」を選びます。

判定時に、目標価格に達していれば一口あたりの払い出し金額を受け取れ、目標価格に達していなければ掛け金の没収となります。


オプトレデモ記事内01
GMOクリック証券「外為オプション」ラダーオプション


レンジ取引

将来の価格が、2つの目標価格で作られるレンジ(幅)の中にあるか、外にあるかを予測する取引方法です。

判定時点で、価格が目標レンジ内にあると予想する場合は「イン」目標レンジ外と予想する場合は「アウト」の注文をします。

「イン」で注文を実行した場合、判定時の価格がレンジ内であれば一口あたりの払い出し金額を受け取れ、レンジ外であれば掛け金が没収となります。


オプトレデモ記事内02
YJFX!「オプトレ!」レンジオプション


タッチ取引

判定時点までに、目標価格に到達するか・到達しないかを予測する取引方法です。

タッチ取引では、目標価格に到達しさえすれば、判定時刻を待たずして利益を得られる特徴があります。

レートが大きく動きやすい相場との相性が良い取引方法です。


オプトレデモ記事内03
FXTF「バイトレ」バイトレタッチ

2. 失敗しやすい人の特徴

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失敗しやすい人の特徴をみていきましょう。


2.1 全部の損失を回避することはできない

失敗しやすい人の特徴には、損失を「取り返したい」強い思いが共通しています

損失を受け入れ、次の取引チャンスを待つ

頭では分かっていても、実際の取引に応用するには、心理的な迷いが邪魔してなかなか損切りの行動が出来ないものですよね。

以下、「損失と上手く付き合っていけるか」の心理チェックができる質問が2つあります。

質問①【もらう】
A コインで表が出たら2万円もらう、裏が出たら0円
B 1万円もらう


質問②【払う】
A コインで表が出たら2万円払う、裏が出たら0円
B 1万円払う


多くの人は、質問①で「B」質問②で「A」を選んでしまい、損大利小の選択をしてしまうんです。
回答が「A」でそろう、もしくは「B」でそろうことが、投資家としての回答といわれています。

「負けないための選択ができるか」が試されているようですね。

損失耐性ができてきたことが分かる一つの指標になりますので、参考にしてみてください。


2.2 特徴① メンタル管理

自分のお金が増減しているところを、冷静に見ていられる人はいない

数万、数十万円が数分のうちに失われていくのを、コーヒーを飲みながら見つめられている人は、おそらく諦めた人だけではないでしょうか。

奇声をあげながら、損失がなくなることを祈っている人の映像が動画サイトなどで多数投稿されていますが、明日は我が身という思いから、彼らを馬鹿にしてなどいられません。

ただ原因は明確で、「取引ルールが曖昧」ということです。

相場が上がるか下がるか予想できないからこそ、相場に合わせて「逆行したら損切り」「伸びたら保有」するのが取引の基本といわれます。

ですが、相場に合わせて実行されるルールがないと、「逆行したら伸ばす」「伸びたら利益確定」となり、損大利小の結果を生み出すルールへが勝手にできあがってしまいます。


2.3 特徴② 値動きの大きい通貨ペア

急に逆行してしまい、判定時間ギリギリで負けてしまう

相場やFX会社に対して、「悪意があるのでは」と感じた経験があるトレーダーは多くいることでしょう。

バイナリーオプションでは、判定時の価格が高いか低いかを予想しますが、「判定時刻の1分前に相場が急に逆行し負ける」というケースはよくあることです。

利益と思っていたものが急に損失に変わると、心理的ダメージが大きく、「取り返したい」思いが無理な取引につながってしまいます。

休憩して心を落ち着かせたり、通貨ペアの再検討をするなど、振り回されないひと工夫が必要になってきます。


2.4 特徴③ 無茶な資金管理

負ければ掛け金を倍にして取り返す

理論上絶対に負けない方法として、「マーチンゲール法」があります。

簡単に説明すると、1,000円賭ける、負ければ2,000円、負ければ4,000円、負ければ8,000円と賭け金を倍にし続けることで、最後には初回の賭け金である1.000円を確実に獲得できる方法です。

もちろん、これは投資でなくまさにギャンブルですし、資金が無限になければ勝ち逃げすることができない方法として有名ですので、無茶な資金投入はしてはいけません。

2%ルールなど、相場から退場しないための知識は数多く存在するので、できるだけストレスの少ないトレードができるよう、取り入れていくようにしましょう


3. 失敗を抑える対策

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失敗する人の特徴をみてきましたが、これらを反面教師として、自身のトレードに活かさなければなりませんね

以下で、失敗を抑えるための対策を解説していきます。


3.1 対策① ルールを明確にする

相場に振り回されないために、ルールの明確化をしていきましょう。

トレードルールを作るステップは3つです。

1. 取引金額を決める
2. 取引時間を決める
3. エントリールールを決める


1. 取引金額を決める

安全に取引できる代表的なものに2%ルールがあります。
5万円の資金であれば、2%の1,000円までの損失までは許容するイメージですね。


2. 取引時間を決める

バイナリーオプションの取引可能回数は1日9〜12回となっています。
FX同様24時間エントリーが可能なので、自分が取引できる時間のみに絞って、勝てるポイントを分析していきましょう。


3. エントリールールを決める

FXと違い、バイナリーオプションでは損失と利益が固定されていますので、エントリーに集中できるところがメリットの一つです。

自分の得意な時間帯で、精度の高いエントリーができるポイントを追究していきたいですね。


3.2 対策② 通貨ペアにあった取引方法を選ぶ

値動きが大きい通貨ペアでも、値動きの小さい通貨ペアでも利益を上げるチャンスがあるのがバイナリーオプションです。

目標価格までの距離で賭け金の大きさが変化していくので、値動きが大きい通貨ペアで賭け金小さく大きな利益を狙う値動きの小さな通貨ペアで賭け金大きくも確実な利益を狙う、などの戦略を構築します。


3.3 対策③ 今日の取引をやめる

無茶な取引をしそうになったら、「取引をやめる」ことが一番の解決方法ではあるのですが、冷静でない状況で「自制」することはとても難易度が高いですね。

そこで、やめることもルール化することがおすすめです。

具体的には「3回連続負けになったらその日は止める」「取引量を増やすボタンを押しそうになったらやめる」などです。

やめるときはスパッと諦められるよう、シンプルなルールにするといいですよ。


4. 損失以外の考えられるリスク

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バイナリーオプションには、「損失」だけでないリスクも存在します。
それぞれみていきましょう。


4.1 詐欺業者

誰でもカンタンに勝てる手法」を特典にするなどして、海外のバイナリーオプション口座開設を斡旋する詐欺業者が多く存在します。

高額な情報提供料を請求されるなど、近年では特に20代の若者の被害が多く、消費者センターへの問合せも増えています。


4.2 投機性が高い

バイナリーオプションは、その取引の手軽さから投機性の高さが問題視されていました。

国内業者は2013年に自主規制によるルール変更があり、以降はギャンブル性が軽減されています。

ですが、海外のバイナリーオプションではいまだギャンブル性の高い取引が行われていたり、出金拒否などのトラブルも発生しています。


4.3 負けたら投資額全額が没収

負ければ賭け金全額を失う点が、バイナリーオプションの「リスク」として多くのメディアで発信されています。

ですが、取引方法によっては100円の賭け金で1.000円を獲得することも可能です。

確かに手持ち資金を失うリスクであることは間違いではありませんが、数字で見るとそれほど大きなリスクではありません。

「取引回数」を絞ったり、「エントリーポイント」を追究するなど、自身の取引スキルを上げる方が、検討すべき優先度は上位と言えるでしょう。


5. リスク対策

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損失以外のリスクについて、その対策を解説していきますね。


5.1 国内業者

国内業者を選び、少しでも安心できる環境を整えましょう

金融庁管轄で厳しい規制のもと運営されており、トラブル時でも解決手段があるのが国内業者です。


5.2 投資をする

投機性の高さが問題視され、2013年に国内業者による自主規制が導入されました。
ルール上の投機性は改善されましたが、それでも大損を被ってしまう人はいます。

バイナリーオプションがギャンブルにならないよう、「投資」として、戦略検討や手法改善に努めることが大切です。


5.3 途中売却で損切り

全額没収に対する対策は「途中売却」です。
会社によっては「転売」「清算」などと表現されますが、操作は途中売却と同じです。

FXがベースとなっているため、判定時刻までは為替の値動きにあわせて含み益や含み損が発生します。

購入価格より含み損が小さければ、全額没収されることなく、損失をより小さく限定できますよ


6. 【検証】損失を減らすことができるか

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損失を減らすための対策を、デモトレードをつかって検証したいと思います。

「損失を受け入れ、次の取引チャンスを待つ」

これを実行に移すためのルールは、「1日の取引回数を決めること」です。

本検証では、取引上限を【1日1回】にした場合と、【1日3回】にした場合で、どちらが効果的かも比べてみました。

6.1 デモトレードで検証(3日間)

・2020年7月6日(月)〜7月8日(水)の3日間
・米ドル/円
・17時以降で【1日1回】【1日3回】を上限に取引
・「取引回数」での違いを見るため、途中売却は使用しない
・手法 ー 5分足チャート、移動平均線の方向に沿ってエントリー



【1日1回】の検証結果

 7月6日7月7日7月8日
1回目××
損益-265円+605円-484円

結果:2勝1敗、合計損益:-144円



【1日3回】の検証結果

 7月6日7月7日7月8日
1回目××
2回目×××
3回目×--
損益- 1,184円+119円-773円

結果:1勝6敗、合計損益: -1,838円



結果的には、取引回数を減らすことで損失を抑えることができました

連続して負けてしまうと非常にストレスを感じました。
2日目と3日目は連続負けになりそうと感じたため、取引自体を途中で辞めています。

いかにストレスのかからない取引ができるか」というのが、相場に臨にあたって、重要なポイントなのではと感じました。


6.2 【1日1回の取引】

【1日1回】のエントリー詳細を記載します。


【1日目】のエントリー

・根拠:「上昇-横ばい-上昇」と予測して「円安」でエントリー
・結果:負け
・損益:- 265円 (購入費用:265円、ペイアウト:0円)


BO損失記事内02

【2日目】のエントリー

・根拠:「上昇トレンド中」と予測して「円安」でエントリー
・結果:勝ち
・損益:+ 605円 (購入費用:305円、ペイアウト:1,000円)


BO損失記事内03

【3日目】のエントリー

・根拠:「下降-保ち合い-下降」と予測して「円高」でエントリー
・結果:負け
・損益:- 484円 (購入費用:484円、ペイアウト:0円)


BO損失記事内04

流れに乗って取引できたときは勝つことができましたが、「反発」を狙った取引ではことごとく負けてしまいました。

自分の取引を振り返ると、取引の癖のようなものを発見できます

「どのような取引が得意なのか」「必ず負けるポイントはどこなのか」が分かってくるので、継続して振り返りをおこなうことで、トレードの精度をあげて行けそうです。



7. まとめ

バイナリーまとめ

今回は「損失と対策」について、検証を含め解説してきました。

相場に絶対がないからこそ、損失との向き合い方が非常に大切です

「相場を休むためのルール」はまだ用意していないと思ったら、一度検討してみるのもいかがでしょうか。

【まとめ】

・損失を回避したい気持ちが損失を増やす
・損失を抑えるためのルールをつくる
・「取引回数の上限」を決めることは有効


この記事のライター

たなかの写真

たなか

1988年埼玉県生まれ。兼業でFXを始めるも、トータル250万円の損を出して退場。それでも嫌いになれないFXで、起死回生を目論んでいます。99の失敗する方法を見つけた私は100回目で成功するのか。。。