2021.04.13

初心者が4つのトレードスタイルから自分に合ったものを選ぶ方法!【FXの基本③】

この記事で学べること

  • FXの2つの分析手法と初心者が知っておくべき概要
  • FXの4つのトレードスタイルと初心者が知っておくべき概要
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この記事のライター 山口 遼平

プロトレーダーに師事を仰ぐ駆け出しトレーダー。当サイトでは、プロの成功体験から得たノウハウを『FXで勝つための心得』として発信している。

「FXの仕組みはわかったけど実際に取引するにはどうすればいいの?」、「買ったり売ったりするタイミングは?」

初心者だった筆者は、初めて取引をしようとした時にパソコンの前で呆然としていたのを覚えています。

なぜなら、

何を根拠に買えばいいのかわからなかったからです!

この状況は武器を持たずに戦場に飛び込むと一緒で、FXという戦場で戦える状態でないことを意味します。

でも安心してください。

本記事を読めばFXの武器のである「根拠」を探し出すための分析手法、そして目的に合わせたトレードスタイルの選び方を理解することができます。

先に結論を言ってしまうと、 「分析手法は将来の相場の値動きを読むための根拠を見つけるために使う手段」。トレードスタイルは「取引する期間を4つのグループに分けたもの」です。

FXの概要を理解している前提の記事です。(前回の記事リンク)それでは、より実践で戦える武器を身につけるために一つ一つ学んでいきましょう。

1. FXの分析手法の概要

FXの基本③-1

FXはギャンブルではなく投資です。

例えばギャンブルである競馬だけで生活しようとしてもほぼ不可能です。しかし、FXの場合は事実としてFXだけで生活しているプロのトレーダーが存在します。

では、なぜプロトレーダーは勝ち続けられるのか?

それは分析を行っているからです。

具体的な手法の前に「FXにはなぜ分析が必要なのか」をまずは理解しましょう。

1.1. 為替相場を読み取るための分析

なぜFXには分析が必要なのか。

その答えは、「未来の為替の動きを予測するため」です。

一般的にFXは「現在の為替レートと未来の為替レートの為替差益で利益をあげる投資」です。つまり、いかに未来の為替レートを読み取ることができるかが勝負です。

その未来の為替相場を読み取るための手段が「分析」となります。

分析には二つの軸があります。

①為替レート軸:為替レートの値動きの予測
②時間軸:予測した為替レート到達までの時間の予測

未来の為替レートと同時にその為替に到達する時間も予測することが大事です。

その二つの軸を分析する手法は以下の2つです。

・テクニカル分析
・ファンダメンタル分析

詳細は後述しますが、一言で言うと前者は為替チャートの分析、後者は世界情勢からの分析です。

特にテクニカル分析はFXをやる上で最も重要な要素の一つです。

世界のプロのトレーダーは、これらの分析に基づいた根拠を持って投資をしています。

闇雲にトレードしても生涯勝ち続けれらる人は皆無です。楽して勝てることは少なくともFXの世界にはありません。

FXの分析手法概要のまとめ

・分析は為替相場の値動きの予測に根拠を持つための手段。また、いつ予測のレートに到達するかの時間軸も考慮すること。

2. FXの2つの分析手法

FXの基本③-2

それでは、FXの2つの分析手段について解説していきます。

・テクニカル分析
・ファンダメンタルズ分析

特にテクニカル分析はファンダメンタルズに比べ使う機会が多いため、本気でFXに取り組む人は避けては通れない分析手法です。

本題に入る前に為替の動く仕組みで解説した、以下のことを思い出してから次に進んでください。

「為替チャートは世界中の投資家たちの集団心理が具現化したもの」

まずはテクニカル分析から見ていきましょう。

2.1. テクニカル分析

テクニカル分析とは、為替チャートの動きやインジケーターなどの指標を元にこれから相場が上がるのか下がるのかを予測する分析手法です。

インジケーターとは?
為替チャートの過去データを様々な条件で計算し、チャート画面上に可視化した指標のこと。

FXの世界では多くの為替チャートやインジケーターのパターンが確立されており、例えば「このチャートパターンが現れたら、この後為替レートが上昇しやすい」といった相場を読み取る根拠になります。

では、なぜ為替チャートとインジケーターが相場を読み取る根拠になるのか?

ここで、為替は「投資家の集団心理で動く」仕組みを思い出してください。

世界中の投資家もテクニカル分析を行っています。そしてチャート上にあるパターンが現れたら、そのパターンの未来の動きに沿った予測を建て売買を行います。

投資家一人の力で為替レートは動きません。しかし、世界中の投資家が同じ動きをしたらどうでしょう。

為替の動きは世界中の投資家心理を具現化したもの。つまり、世界中の投資家と同じ動きを取ることが要領よくFXで利益をあげるコツです。 これが、テクニカル分析が重要である根拠です。

注意していただきたいのが、テクニカル分析による根拠があるからといって、必ず予測と同じ値動きをするわけではないということです。別の要因によって予測と違う動きになることは日常茶飯事です。

しかし、何も根拠を持たず上がるか下がるかの2択で投資するより、遥かに勝率が高くなることは明らかです。

テクニカル分析を使って勝てる見込みを持って取引することが大事です。

2.2. ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズとは、噛み砕いて言うと「雇用統計や要人発言などを一括りにまとめた言葉」で、更にざっくりいうと「ファンダメンタルズ = 経済指標 及び その国を取り巻く情勢」と覚えましょう。

ファンダメンタルズ分析は、経済指標や各国の情勢から、今後の為替の値動きを予測する手法です。

一般的なファンダメンタルズ要因を下にまとめました。

では、いったいこれらの要因を元に、どのように為替の値動きを予測するのか。

一般的には、その要因が発生 or 発表した国の通貨への影響が大きく、その国にポジティブな内容であればその国の通貨の価値(価格)が上がり、ネガティブな内容なら反対に通貨の価値(価格)が下がります。

例えば、アメリカ大統領の信頼を揺るがす大スキャンダルが発覚したとします。

投資家の心理は「米ドルの価値が下がるからキープしているドルを早く売らないと」、「日本円の価値が上がるだろうから今のうちに買っておこう」といった心理が発生します。

すると、多くの投資家が米ドルを売り円を買うので、円の価値が上がりドルの価値が下がります。

ファンダメンタルズ分析は、アメリカの雇用統計発表など定期的な指標と、今回の例で挙げた要人スキャンダルや自然災害などの突発的な指標があります。

様々な経済指標から中長期先の未来を予測するため、長期トレードを予定している人は、是非とも抑えておきたい分析手法です。常に世界情勢へのアンテナをはっておく習慣をつけましょう。

FXの2つの分析手法まとめ

・テクニカル分析は、チャートパターンとインジケーターを用いて為替の動きを予測する分析手法。結果がすぐに出やすい短期トレードに向いている

・ファンダメンタルズ分析は、世界中の経済指標を元に為替の値動きを予測する分析手法。すぐに結果が出にくく中長期トレードに向いている。

3. FXの4つのトレードスタイル

FXの基本③-3

分析手法の次はトレードスタイルです。

分析のところで軽く触れましたが、FXには時間軸という概念があります。

FXは「いつまでに買って、いつまでに売らなければならない」という期間が設けられていません。

そのため、期間は各々のトレーダーが決めることとなります。すぐに結果が欲しい人、長期取引で大きな利益を狙う人など想定取引期間によってトレードの特徴が変わります。

その取引期間を4つに分けたものがトレードスタイルです。

4つのトレードスタイル
・スキャルピングトレード
・デイトレード
・スウィングトレード
・長期トレード

以下は4つのトレードスタイルの、取引期間、利益幅、向いているライフスタイル、を入れた早見表です。

トレードスタイル早見表

ランキング通貨ペア世界の取引で占める割合
No.1ユーロ/米ドル (EUR/USD)24.00%
No.2米ドル/円 (USD/JPY)13.20%
No.3英ポンド/米ドル (GBP/USD)9.60%
No.4豪ドル/米ドル (AUD/USD)5.40%
No.5米ドル/加ドル (USD/CAD)4.40%

目的に合わせるだけでなく、あなたのライフスタイルに合ったトレードスタイルを選択することも重要なポイントです。

それでは、各トレードスタイルの特徴を解説します。

3.1. スキャルピングトレード

スキャルピングトレードは、数秒から数分の間で取引を終える超短期トレードスタイルです。

取引期間が非常に短いため、1取引の利益幅は小さく(米ドル/円で数銭から数十銭)儲けが少ないのが特徴です。そのため、スキャルピングで稼ぐ場合は、1日に何度も取引をこなし利益を積み上げていくスタイルとなります。取引回数が多い分、取引手数料が他のスタイルに比べ負担となってしまいます。

利益幅が小さいメリットとして、損益幅も小さいため1取引で大損することが可能性が低く、FXの中で一番ローリスクローリターンのトレードスタイルです。また、すぐに結果が出るため短時間で利益を得られることも大きなメリットです。

スキャルピングは短時間で取引を終えられるため、隙間時間に気軽にできるイメージがあります。しかし、実際は値動きの活発な時間帯に、まとまった時間を確保して取引することが、最も効率的に利益を上げる方法です。

毎日、毎週の活発な時間帯を習慣的にトレードできるアクティブなトレーダーに向いています。ベースになるのがテクニカル分析で、根拠を持って為替が活発な時間帯に短期決戦を挑む形になります。

スキャルピングは、分析力、瞬発力と取引量が肝のスタイルであるため、難易度が高く初心者にはハードルが高いトレードです。

3.2. デイトレード

デイトレードは、1日以内に取引を終えるトレードスタイルです。取引を翌日に持ち越さないように、就寝前までに取引を終えるイメージです。この翌日に持ち越さないことが重要で、利益がその日の内に確保でき、就寝中の値動きを気にする必要もないため、メンタルを保ちやすいのが特徴です。

ベースはテクニカル分析ですが、スキャルピングより取引期間が長いため、要人発言や米雇用統計などのファンダメンタルズ分析も重要になるスタイルです。

デイトレードもスキャルピング同様、値動きの活発な時間にまとまった時間を確保して取引することが最も効率的に利益を上げる方法です。

3.3. スウィングトレード

スイングトレードは、2日間 〜 1ヶ月以内に取引を終えるトレードスタイルです。ここでは睡眠を挟んだらスイングトレードと理解しましょう。

スキャルピングとデイトレードとの大きな違いは、睡眠を挟むことです。つまり、就寝中の為替の動きにリアルタイムに対応できません。人によってはとても不安になりメンタルに影響を及ぼします。

前述の2スタイルより長期的な計画を建て取引に挑むため、ファンダメンタルズ分析が活かせる場面が多くなります。

短期トレードと違い、常にチャート画面に張り付く必要がないため、日中は仕事をしているサラリーマンなどに向いているトレード手法です。それでも毎日為替チェックの時間は確保しましょう。

更に、為替の値幅も短期に比べて大きいため一度のトレードで大きな利益も望めます。その反面、損失した場合も損益も大きいので注意が必要です。

3.4. 長期トレード(ポジショントレード)

長期トレードは、1ヶ月以上の長期スパンのトレードスタイルです。ポジションを長く持つため、ポジショントレードとも呼びます。

ポジションとは?
通貨の買った後も、売却せず保有し続けている状態のこと。FXではポジションを持つという表現が多く使われるが、これは売らずに保有し続けていることを指します。売りから入った場合も同様の表現をします。

長期トレードは、常に為替の動きを見る必要がないため、どのライフスタイルにも向いているスタイルです。

また、一度のトレードで1〜10円以上の大きな値幅を期待するため、ファンダメンタルズ分析で数ヶ月から数年先を予測する能力が必要です。年間規模で投資するため結果が出るのも遅く、日々の為替の動きにも我慢強く耐えられる忍耐力も必要となります。

長期トレードのメリットの一つに、高金利通貨を長期保有することで、金利(スワップポイント)で利益をあげることもできます。投資家の中では、この金利を目的として長期間通貨を保有している人もいます。しかし、高金利の通貨は、新興国であるため通貨の信頼度が低く無闇に手を出すことはおすすめしません。

トレードスタイルのまとめ

・トレードスタイルは、1つ取引をする期間を4種類に分けたもの。トレーダーの目的とライフスタイルに合ったものを選択。

4.まとめ

FXの基本③-4
  • 分析手法にはテクニカル分析とファンダメンタル分析がある。 ・テクニカル分析は、チャートパターンとインジケーターを用いて為替の動きを予測する分析手法。結果がすぐに出やすい短期トレードに向いている
    ・ファンダメンタルズ分析は、世界中の経済指標を元に為替の値動きを予測する分析手法。結果が出るまで時間がかかるため中長期トレードに向いている。
  • トレードスタイルには、スキャルピングトレード、デイトレード、スウィングトレード、長期トレードの4つある。 トレードスタイルは、トレーダーの想定トレード期間とライフスタイルを考慮して選択する。

分析とトレードスタイルの概要は理解していただけたでしょうか。次の記事では通貨ペアを解説します。初心者は最初の通貨ペア選びを間違えてしまうと、失敗してしまう可能性が高くなります。そうならないためにも次の記事を読んで通貨選びの重要性を理解してください。

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山口 遼平

プロトレーダーに師事。その成功までの努力と労力の多さを知り『FXは楽して勝てない』ことを痛感。 当サイトでは、FXで勝つための心得を発信している。努力をすればFXで必ず勝てる。