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2021.08.16 2021.07.23

FX初心者でもすぐに使えるボリンジャーバンドとは!面倒な設定変更ありません

この記事で学べること

  • ボリンジャーバンドで重要な3つの形
  • ボリンジャーバンドの基本的な使い方
  • 相性のいいインジケーターと手法
水落 あきみねの写真
この記事のライター 水落 あきみね

「ボリンジャーバンドの使い方がわからない」
「設定が面倒くさそう」 
そんな風に思っていませんか?

ボリンジャーバンドは、ある程度の値幅を予想してくれるとても便利なインジケーターです。
相場分析やエントリーのタイミングを図るなど、さまざまな利用もできます

ただ万能がゆえに、初心者の方にとってはどう使えばいいかわからないこともあるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、初心者でもわかりやすいようにボリンジャーバンドの見方や使い方を解説したいと思います。
すぐにトレードで活用できる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

1. FXのボリンジャーバンドとは

FXBB01-FXのボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドとは、この先の値動きがどれぐらいの範囲内でおさまるかを教えてくれるインジケーターです

FXBB記事内01

移動平均線を中心に、上下に伸びているバンド(ライン)が想定される値動きの範囲を表しています。

反発するポイントが想定できるので、エントリーから決済など、幅広くトレードに使えるのが特徴です。

1.1 値動きの振れ幅を確認するもの

値動きの動く範囲を想定できるボリンジャーバンドでは、特徴的な3つの形があります。

【ボリンジャーバンドの3つの形】
・スクイーズ
・エクスパンション
・バンドウォーク

上記の形によって、値動きの振れ幅(ボラティリティ)も変わってきます。

しっかりと覚えておきましょう。

スクイーズ

FXBB記事内02

スクイーズは、上下のバンドが平行になり、バンド同士の間隔も狭くなった状態のことです。

スクイーズはエネルギーをためている状態、つまりレンジ相場と判断できます。

振れ幅も小さく、トレードをするには不向きです

エクスパンション

FXBB記事内03

エクスパンションは、上下のバンドが広がっている状態のことです。

ためたエネルギーを開放している状態で、値動きに勢いがでてきたことを示しています。

スクイーズの後によく見られる現象です

振れ幅が大きくなりつつあります。

バンドウォーク

FXBB記事内04

ローソク足がバンドに沿うように動く状態のことを、バンドウォークといいます。

エクスパンションの勢いを保ったまま、価格が進んでいるときに見せる形です。

バンドウォークの状態になっていれば、下位足では明らかなトレンド相場になっています
そのためトレードをするのに、最適な環境といえるでしょう。

このようにボリンジャーバンドの形を覚えておけば、振れ幅が大きくなるかどうかも視覚的にわかりやすくなります。

1.2 「いずれ平均に戻ってくる」理論

ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差をビジュアル化したものです。
標準偏差とは、『データのバラツキ』のこと。

現在の価格がどれだけ標準(平均)から離れているかを示しています

このバラツキ具合を示すために、σ(シグマ)という記号が使われます。

FXBB記事内05

ボリンジャーバンドでは、この【1σ、2σ、3σ】を組み合わせて使います。
他の数値を使うことはありません

【1σ、2σ、3σ】のバンド内で、おさまる確率が決まっているからです。

【バンド内でおさまる確率】
・±3σで価格がおさまる確率:99.7%
・±2σで価格がおさまる確率:95.5%
・±1σで価格がおさまる確率:68.3%

上記のように高い確率で、ボリンジャーバンドの範囲内に価格はおさまります。

そしていずれは、標準(平均)に戻ってくるというのが基本的な考えです

1.3 みんなが見ているから重要

ボリンジャーバンドでキレイに価格が反発するのは、みんなが同じようにボリンジャーバンドを意識しているからでもあります。

相場は『多数決の原理』で動いています。
カンタンに言うと、多くのトレーダーが同じボリンジャーバンドを意識しているほど、反応する確率が高くなるということです。

もちろん、ボリンジャーバンドを使う目的はトレーダーによって違うでしょう。
しかしどのような使い方だとしても、ボリンジャーバンドが意識されて値動きが起こるという事実に変わりはありません

簡潔にいうと、みんなと同じボリンジャーバンドを設定することで、値動きが起こりそうなポイントを予測できるわけです。

2. ボリンジャーバンドのオススメの設定は?

FXBB02ボリンジャーバンドのオススメの設定は?

ボリンジャーバンドの設定を、難しく考える必要はありません。

というのも、FX会社の初期値のまま使えばいいからです。

次の点だけ気をつけるようにしましょう。

設定で気を付けること

・使っているトレーダーが注目している期間を探す
・20期間、バンド±2σ、±3σがオススメ

2.1 ボリンジャーバンドを使うトレーダーが注目している期間を探そう

先ほど説明したように、相場は多数決の原理でできています。

ボリンジャーバンドをうまく使うには、多くのトレーダーが注目している期間を知ることが大切です

独自のボリンジャーバンドの設定をしても、他のトレーダーが同じように見ていないと、反応する可能性は低いといえるでしょう

そういうわけで、トレーダーたちが注目している数字を設定することが重要なのです。

2.2 オススメは20期間、バンドは±2α、±3α

ボリンジャーバンドに重要な数値は、次の2つです。

【ボリンジャーバンドに重要な数値】
・偏差
・期間

偏差

偏差は【±1σ・±2σ・±3σ】のことです。

基本的には、2σと3σがあれば十分

FX会社の初期設定のままで問題ありません。

期間

期間とは、移動平均線の期間のことです。

この数字を短くするほど、直近の値動きに敏感に反応するようになります。

オススメの期間は『20期間

といっても、FX会社の初期値も『20』または『21』がほとんど。

そのため、初期設定のまま使って大丈夫でしょう

たとえば移動平均線の期間が『20』の場合、現在出来上がりつつあるローソク足20本を含めた終値の平均値が算出されます。

そして、ローソク足が更新されるごとに、平均値が線で結ばれていき、移動平均線が形作られれます。

FXBB記事内06

上のチャートはDMM FXのボリンジャーバンド。

元の設定のまま、すぐに使えるようになっています。

難しいことを考える必要はありませんので、初心者のかたでも安心ですね

3. ボリンジャーバンドの使い方

FXBB03ボリンジャーバンドの使い方

ボリンジャーバンドにはいろいろな使い方がありますが、ここではポピュラーな使い方を2つご紹介します。

3.1 相場の流れを分析

ボリンジャーバンドをチャートに表示させるだけでも、相場の流れが分析しやすくなります。

FXBB記事内07

レンジ相場ではバンドの幅が狭まり(スクイーズ)、トレンド相場など値動きが大きくなるとバンドの幅が広がります(エクスパンション)。

値幅が狭いレンジ相場は、トレードには不向きです。
一方トレンド相場は、値幅が大きく、方向感も一目瞭然。

バンドが広がっているときだけ、トレードを仕掛けるといった使い方ができるでしょう

このとおりボリンジャーバンドの形をみるだけでも、トレードに向いている環境かどうかがカンタンにわかります

3.2 平均線の反発で入り、バンドで決済

ボリンジャーバンドでトレードする方法は、いろいろなパターンがあります。

なかでも初心者にオススメなのが、しっかりとエクスパンションを見届けてからエントリーする、順張りの方法

下のチャートをご覧ください。

FXBB記事内08

それまでのスクイーズ状態から、バンドが広がりはじめました。
エクスパンション状態になることで、相場に振れ幅(ボラティリティ)がでてきます。

最初に、相場がこの状態になるのを待ちます
※値動きとは反対側のライン(赤丸)に注目すると、ラインがローソク足で隠れないので傾きを確認しやすいですよ。

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続いて、バンドの方向性(トレンド)が明らかになるのを確認します。
バンドウォークもでていれば、力強い相場といえるでしょう。

後は戻ってくるのを待って、トレンド方向にエントリーを仕掛けていきます

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エントリーポイントは、移動平均線を活用します。
この時、移動平均線にしっかりと傾きがでていることが大切です。

移動平均線でヒゲなどの反発を見てからエントリー。

決済は、バンド2σがオススメ。
こういうふうにボリンジャーバンドを活用することで、リスク・リワードの高いトレードが可能になります。

ワンポイントアドバイス:エクスパンションでのエントリーは?
「エクスパンションの時にエントリーすれば、もっと利益をだせるのでは?」
とお考えかもしれません。
たしかにその通りなのですが、エクスパンションでのエントリーはダマシも多く、注意が必要です。

FXBB記事内11

たとえば上図のように、エクスパンションが出現した青マル付近でエントリーしたとしましょう。
ですが、相場は反対の方向に振れて大きく上昇していきました。

すぐに損切りできればいいのですが、出来なかった場合は大きな損失につながります

このようなダマシの動きが、相場では頻繁に起こります。
方向性がハッキリとでてからエントリーした方が安全といえるでしょう

また、エクスパンションでエントリーする場合のコツについては、この後ご紹介します。

4. トレードをする際の注意点

FXBB04トレードをする際の注意点

ボリンジャーバンドを使った有名なトレードのひとつに、逆張り手法があります。

下のチャートをご覧ください。

FXBB記事内12

2σ・3σに価格があるときに、いずれは平均に戻ることを期待して、ポジションを持ちます。
2σ・3σで価格がおさまる確率の高さと値幅を考えると、いいトレード手法に見えますよね。

しかしながら、出来上がったチャートでは簡単に見えても、実際の相場ではリスクの高い手法なのでオススメはできません
どうしてかというと、強いトレンド相場では『バンドウォーク』が起きるからです。

FXBB記事内13

たとえば上のチャートのように、赤丸のポイントで逆張りのポジションを持ったとしましょう。

赤矢印の動きを期待してのトレードでしたが、価格はほとんど戻らずバンドに沿うように上昇していきました。

勢いの強いトレンド相場だと、このようなバンドウォーク状態となり、思わぬ損失を抱えるリスクがあります
※逆張りとは、トレンド方向に対して逆向きにトレードをすること。

もちろん立派なトレード手法であることは間違いありません。

それでも使い方と使える環境には、難しい判断が必要です。

ですから先ほどの、順張りのエントリー方法を先にマスターしておきましょう

5. 使い方のコツ

FXBB05使い方のコツ

使い勝手のいいボリンジャーバンドですが、『ダマシ』には注意が必要です。

特にエクスパンションの動き出しからエントリーしたい場合は、いかにダマシを避けるかがポイントになってきます。
そこでオススメなのが、

使い方のコツ

MACDと併用する
水平線を活用する

上記2点です。

エクスパンションの信頼性が高ければ、ダマシにあう可能性も下がるでしょう。

5.1 MACDと併用する

オシレーター系のなかでも代表的なのが『MACD』

このMACDと組み合わせて使うことで、ダマシにあう確率を下げられます

MACDは、MACDライン(先行線 下図青色)とシグナル(遅行線 下図赤色)で構成されています。

FX会社によっては、「ヒストグラム」と呼ばれる棒グラフの状態で表示されますが、機能は一緒です。

基本的な見方は、次の2つ。

【MACDの基本的な見方】
・ゴールデンクロス:MACDラインがシグナルを下から上へ抜けたら、買いサイン
・デッドクロス:MACDラインがシグナルを上から下へ抜けたら、売りサイン

上記をボリンジャーバンドのダマシを回避するためのフィルターとして活用します
下のチャートをご覧ください。

FXBB記事内14

チャートの黒マル部分が、エクスパンションの始まる部分。
通常ここでのエントリーは、ダマシにあう可能性もあるので、リスクの高いエントリーポイントです。

そんなときにMACDのサインでフィルターをかけ、エクスパンションが本物かチェックします。

具体的には、エクスパンションが始まったときに、MACDラインがシグナルを上抜けるゴールデンクロスが発生しているかを見ます
(売りの場合は、デッドクロスを見る)

MACDでゴールデンクロスが確認できれば、ボリンジャーバンドの2σを終値で抜けたらエントリーを仕掛けます。

もちろん完全にダマシを防げるわけではありませんが、信頼度が格段に上がるでしょう。

5.2 水平線(サポート・レジスタンスライン)を活用する

水平線を突破(ブレイク)するのを待ってから、エントリーを仕掛けるのもダマシを回避する効果的な方法です

直近のサポート・レジスタンスラインを突破(ブレイク)したら、エクスパンションが本物と判断してエントリーする方法になります。
下のチャートをご覧ください。

FXBB記事内15

黒線がレジスタンスライン。
ボリンジャーバンドがエクスパンション状態になっても、レジスタンスラインを突破するまではエントリーを見送ります。

たとえば赤枠の部分は、バンドが上下に広がり、エクスパンション状態になっています。

ただしこの段階では、レジスタンスラインをローソク足が上抜けしていません。
ですからエントリーを見送ります。

その後青枠の部分で、ローソク足が実体で抜けてきました。
そして、バンドも上下に広がるエクスパンション状態なので、エントリーを仕掛けていきます。

このように直近のサポート・レジスタンスラインの突破を、エクスパンションの判断基準とみなすのも、効果的な方法です

上記2点は、初心者でも取り入れやすく、運用もシンプル。
ぜひ参考にしてみてください。

6. まとめ

fxチャート見方まとめ
  • ボリンジャーバンドとは 先の値動きがどれぐらいの範囲内でおさまるかを教えてくれるインジケーターです。
    ボリンジャーバンドの形を覚えておけば、振れ幅がどれくらいになるのかビジュアル的にわかりやすくなり、トレードがしやすくなりますよ。
  • ボリンジャーバンドのオススメ期間と設定 ボリンジャーバンドに難しい設定は必要ありません。
    何もいじらず、そのまま使えるので、初心者でも安心ですね。
  • ボリンジャーバンドの使い方とコツ ボリンジャーバンドはいろいろな使い方ができますが、まず先に基本をマスターすることが大切です。
    慣れてきたら、自分なりの運用ルールを取り入れてみるといいでしょう。

ボリンジャーバンドは最強のインジケーターともいわれるぐらい、使い勝手のいいツールです。

それだけに多くの情報が出回っていますが、あせらず基本的な使い方をしっかりと覚えておきましょう。

この記事が少しでも参考になればうれしく思います。

以下の記事ではインジケーターの基礎について解説しています。

インジケーターとはそもそも何なのか、知っておくべきインジケーターなど、インジケーターを深く理解するために抑えておきたいポイントを初心者の方が読んでもわかるように作成いたしました。

数あるインジケーターの中でどれが一番自分に合っているのか分からないと悩んでいる場合は、基礎に立ち戻って理解することで、正しい使い方が見つかるはずですよ。

この記事のライター

水落 あきみねの写真

水落 あきみね

1977年兵庫県生まれ。2000年大学卒業後にIT会社に入社。12年間勤めた会社を退職して、自営業を始める傍らFXを始める。相場の世界に入って6年になる兼業トレーダーで、水平線やトレンドラインだけを使ったシンプルなトレードを得意としている。信条は「最もうまく負けることができる人が勝つ」

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