2021.05.02

FXローソク足の見方をマスター!初心者でもすぐ使える5つの基本形

この記事で学べること

  • ローソク足の重要性
  • ローソク足の見方・考え方
  • ローソク足の基本の形
水落 あきみねの写真
この記事のライター 水落 あきみね

「ローソク足の基本的な見方を知りたい」

「ローソク足を使って、相場分析がうまくなりたい」

そんな風に思っていませんか?

いくらローソク足の用語や意味を知っていても、使えていることにはなりません。

大切なのは、ローソク足から背景を読み取ることです

私が初心者だった頃は、ただ漠然とローソク足を眺めていました。

それがローソク足には重要な情報がたくさん詰まっていることを知り、劇的にトレードが向上しました

この記事では、ローソク足の見方を、画像を交えながら解説しています。

すぐにトレードで活用できる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。


1. ローソク足はなぜ重要なのか

fxローソク足01

相場は『多数決の原理』で動いています

上がると判断するトレーダーが多ければ価格は上昇し、下がると判断するトレーダーが多ければ価格は下落します。

それではトレーダーは何を基準にして、その判断をしているのでしょうか?

分析のスタイルは、テクニカルやファンダメンタル、インジケーターなどトレーダーによって様々です。

しかし、どんなトレーダーでもチャートは見ているのではないでしょうか。

そのチャート表示に、世界中で最も使われているのがローソク足です

多くのトレーダーたちと同じ判断をするためにも、ローソク足が重要というわけですね。


1.1 ローソク足とは

ローソク足とは、一定期間の値動きを図形で表したものです

形がローソクに似ていることから『ローソク足』と呼ばれています。


fxローソク足記事内01

実はこのローソク足、江戸時代に日本で生み出されたテクニカル指標。

欧米では1990年代までバーチャートが主流でしたが、日本のローソク足が知られると一気に世界標準となりました。

その理由は、ローソク足ほど視覚的に多くの情報を与えてくれるツールが他になかったからです。


fxローソク足記事内02

今では世界中のトレーダーが、このローソク足チャートでトレード分析をしているといっても過言ではないでしょう。


1.2 ローソク足を理解するメリット

ローソク足には次のようなメリットがあります。

ローソク足を理解するメリット
・始値、高値、安値、終値が一目でわかる
・相場の勢いや売買の力関係が見える
・売買のタイミングを素早く判断できる
・パターンを分析して、勝つ見込みの高いトレードができる

などなど、ローソク足を理解することで、得られる情報はたくさんあることがお分かりいただけたでしょうか。

トレードすべきところ、休むべきところもローソク足ひとつで判断できます

そして最大のメリットは、これら貴重な情報を1番はやく教えてくれるツールだということです。

なぜなら、ローソク足とは値動きそのものを表したものだからです。

値動きが起こった後に動きだすインジケーターや、パターンが形成されて認識されるテクニカル分析よりも、トレードの判断が早くできるということですね。


1.3 ローソク足を理解しないと勝てない?

では、ローソク足を理解していないとFXでは勝てないのでしょうか?

世界中で愛用されているローソク足ですが、昔からあるバーチャートやラインチャートに慣れているひともいます。

また、自動売買やインジケーターのサインのみでトレードをしている人もいるでしょう。

そう考えると、必ずしもローソク足を理解していないと勝てないというわけではありません。

ですが、あらゆるツールの中で最もはやく、多くの情報を提供してくれるのがローソク足です

そのローソク足を理解していれば、トレードをより有利に運べることに間違いありません。


2. ローソク足の基本

fxローソク足02

ここではローソク足の基本となる、構成を中心に説明します。


2.1 ローソク足の構成

ローソク足を理解するためには、まずローソク足の構成を知ることが大切です。

以下の画像をご覧ください。


fxローソク足記事内03

ローソク足は『4本値(よんほんね)』で構成されています。4本値とは以下の総称です。

ローソク足の4本値
・高値(たかね)・・・一定期間でもっとも高く取引された価格
・安値(やすね)・・・一定期間でもっとも安く取引された価格
・始値(はじめね)・・・一定期間で最初に取引された価格
・終値(おわりね)・・・一定期間で最後に取引された価格

勝てているトレーダーほど、この4本値を重要視します

4本値が相場の方向性や勢いを表しているからです。

また、1本のローソク足が教えてくれるのは、4本値だけではありません。

次の貴重な情報も一目で分かります。

・陽線(ようせん)・陰線(いんせん)
・実体(じったい)・ヒゲ

これらがなぜ重要なのかは、次の項目以降で説明します。


2.2 ローソク足の種類

ローソク足には、次の2種類があります。

2種類のローソク足
・陽線
・陰線


【陽線】

始値よりも終値が高く終了したローソク足。

売りより買いが強かったことを意味します。


fxローソク足記事内04

【陰線】

始値よりも終値が低く終了したローソク足。

買いより売りが強かったことを意味します。


fxローソク足記事内05

陽線・陰線を見ることで、一定期間で売り買いどちらが強かったのか判断できます。

それがビジュアル的に瞬時に判断できるのは大きなメリットといえるでしょう。


2.3 時間別に見るローソク足

ローソク足は、一定期間の始値~終値までを図形にしたものです

この一定期間で作られたローソク足のことを『時間足』と呼びます。

例えば『4時間足』であれば、1つのローソク足に4時間分の値動きが含まれています。


fxローソク足記事内06

同じ時間帯でも、見る時間足によってローソク足のカタチは変わってきます。


fxローソク足記事内07

以下はトレーダーによく利用される時間足の種類です。

時間足の種類
・1分足
・5分足
・15分足
・30分足
・1時間足
・4時間足
・日足
・週足

時間足によってチャートの見え方は違ってきます。

そのため相場分析をする際には、1つの時間足だけでなく、複数の時間足をチェックすることが大切といえるでしょう。


fxローソク足記事内08

上記の画像は、1時間足チャートに日足のローソク足を重ねたものです。

日足の陽線のなかでは、1時間足の陽線も多いのが分かりますよね。

また、1時間足で下降しているように見えても、日足で見れば方向性のない相場というのもよく分かります。

このように複数の時間足を見ることで、分析の精度も変わってくるといえるでしょう


3. ローソク足の見方

fxローソク足03

ローソク足の見る際にポイントになるのは『実体』と『ヒゲ』です。

ここでは『実体』と『ヒゲ』の見方や考え方について解説します。


3.1 実体

実体とは、始値と終値の価格差のことです

まずは下の画像をご覧ください。


fxローソク足記事内09

始値よりも終値が高く終了した、つまり陽線となったローソク足。

この期間中の始値から終値までの差が実体と呼ばれる部分です。

実体の長さが『買い』と『売り』の勢力の強さを表しています。

例えば、下図をご覧ください。


fxローソク足記事内10

陽線で終わったものの、先ほどの例図と比べると実体部分はだいぶ小さくなってしまいましたね。

この期間では買いの注文が入ったものの、それほど続かなったという事実が分かります。

続いて、こちらはどうでしょう?


fxローソク足記事内11

今度は始値と終値の差が大きい、陽線となりました。

この期間では多くの買い注文が入り、勢いが続いたということです。

同じ陽線でも、実体の大きさで受け取る情報の意味が変わってくるのがお分かりいただけたでしょうか?

ローソク足を見るときは、今までのローソク足と比べて実体がどれくらいの大きさなのかを意識することで、相場の勢いや反転の可能性を判断できます。

次にもうひとつの重要な『ヒゲ』を見てみましょう。


3.2 ヒゲ

ヒゲとは、ローソク足の実体から上下に伸びている線のことです

高値と実体、安値と実体の差を表しています。


fxローソク足記事内12

このヒゲの長さで、次のようなことなどが分かります。

・一定期間でどこまで価格が上昇(下落)したのか
・上昇(下降)に勢いがあるのか
・売買の圧力があるのか

特に長いヒゲをつけた場合は、反対の勢力が強いことが分かります。

下図をご覧ください。


fxローソク足記事内13

どちらのケースでも、始値から勢いよく注文が入ったあと、終値のころには強く押し返されているのが分かりますよね。

それだけ強い反対勢力がいることになります。

このような長いヒゲを付けた場合は、相場が反転するサインとしてよく活用されます


3.3 実体とヒゲの関係

実体とヒゲには、もうひとつ大切な意味があります。

実体とヒゲ
・実体・・・トレーダーたちがその価格を受け入れている(了解)
・ヒゲ・・・トレーダーたちがその価格を受け入れていない(拒否)

図で説明します。


fxローソク足記事内14

それぞれの矢印の部分は、始値から終値までの実体の部分です。

ローソク足がその終値で閉じたということは、トレーダーたちがその価格を受け入れたということを意味します。

すると、値動きが反発することなく進んでいく状況が生まれます。


fxローソク足記事内14-2

一方でヒゲは、トレーダーたちがその価格を受け入れていないことを意味します。

つまり、その価格での値動きが拒否され、反発が発生しています。


fxローソク足記事内15

3.4 実体とヒゲの関係をチャートで見てみよう

なぜ、この2つの意味が大切になってくるのでしょうか?

サポートライン上で、実体とヒゲの関係性を見てみるとよく分かります

サポートラインについてはこちらの記事をご確認ください。「FXのラインを取引に活かす【サポートラインとレジスタンスライン】

下のチャートをご覧ください。


fxローソク足記事内16

赤丸のポイントでは、サポートライン(黒線)をヒゲで何度か下に抜けていますが、実体はサポートライン上に残っています。

しかし青丸のポイントでは、実体でブレイクしています。

すると、一気に下落となりました。

なぜでしょうか?

これは青丸のポイントで、サポートラインを抜けることをトレーダーたちが受け入れたため、反発することなく値動きが進んでいったからです。

もっと分かりやすくいえば、『勝負がついたから』といえるでしょう。

そのため、下落が加速したと考えられます。

たとえヒゲで安値(高値)を一時的に抜けたとしても、トレーダーたちはその価格を受け入れたとはいえません。

まだ勝負はついていないと判断しているということですね。

ですから、安値・高値の更新やサポート・レジスタンスラインを抜けたかどうかは、実体(終値)で更新・ブレイクしているかがとても重要なのです

それほど、実体とヒゲの関係は大切なのですね。


4. ローソク足の基本形5つ

fxローソク足04

実際のローソク足チャートでは、様々な形の実体とヒゲが現れます。

ここではその中でも代表的な5つの形を解説します。

ローソク足の基本形5つ

・大陽線
・大陰線
・小陽線
・小陰線
・十字線

ひとつずつ見ていきましょう。


◎大陽線


fxローソク足記事内17

大陽線とは、始値から終値までほぼ一本調子で大きく上昇したものです。

ヒゲに対して実体が大きなローソク足。

非常に強い買い意欲の表れとしてチャート上に出現します。

→今後も上昇の値動きが継続すると予想され、買いのチャンスとなります


fxローソク足記事内17-1

◎大陰線


fxローソク足記事内18

大陽線とは正反対のローソク足。

始値から終値までほぼ一本調子で大きく下落したもので、相場は極めて弱気といえるでしょう。

→今後も下降の値動きが継続すると予想され、売りのチャンスとなります


fxローソク足記事内18-1

◎小陽線


fxローソク足記事内19

小陽線とは、終値が始値よりも高く、ひげに対して実体部分が小さいローソク足のことです。

実体の長さや、ヒゲの有無あるいは長さによって、その後の相場展開が変わってきます。

→弱い上昇のため値動きの停滞が予想さるので、取引を待ちましょう


fxローソク足記事内19-1

◎小陰線


fxローソク足記事内20

小陽線とは正反対のローソク足。

全般的に相場の弱気を表しています。

→弱い下降のため値動きの停滞が予想されるので、取引を待ちましょう


fxローソク足記事内20-1

◎十字線


fxローソク足記事内21

始値と終値がほぼ変わらないローソク足。

買いと売りの勢力が均衡している状態で、相場が全体的に迷っているともいえます。

出現する位置により相場展開が大きく変わってくることで知られています。

→値動きの停滞が予想され、次のトレンドの準備期間となります


fxローソク足記事内21-1

上記5つがローソク足の基本形です。

ローソク足には色々なパターンがありますが、結局はこの基本形の派生の形にすぎません

また、上記以外のローソク足については、別記事で詳しく紹介しています。


5. まとめ

BOまとめ

本日のまとめです。

  • ローソク足とは ローソク足とは、一定期間の値動きを図形で表したもので、以下のメリットがある

    ・始値、高値、安値、終値が一目でわかる
    ・相場の勢いや売買の力関係が見える
    ・売買のタイミングを素早く判断できる
    ・パターンを分析して、勝つ見込みの高いトレードができる

    あらゆるツールのなかで最も多くの情報を教えてくれるのがローソク足。
  • ローソク足の基本 ローソク足は一目で以下の情報が分かる

    ・高値、安値、始値、終値
    ・陽線、陰線
    ・実体、ヒゲ

    上記がビジュアル的に瞬時に判断できるのは大きなメリット。
  • ローソク足の見方 ローソク足を見る際には『実体』と『ヒゲ』がポイント。
    実体とヒゲの長さによって、相場分析が変わってくる。
    基本となるローソク足は次の5つ。

    ・大陽線、大陰線、小陽線、小陰線、十字線

これらローソク足を一つ一つ丁寧に見ることで、相場分析やトレード判断に活用することができます

いかがだったでしょうか。

ローソク足の見方は、相場分析の基本です。

ぜひ覚えておきましょう。

この記事のライター

水落 あきみねの写真

水落 あきみね

1977年兵庫県生まれ。2000年大学卒業後にIT会社に入社。12年間勤めた会社を退職して、自営業を始める傍らFXを始める。相場の世界に入って6年になる兼業トレーダーで、水平線やトレンドラインだけを使ったシンプルなトレードを得意としている。信条は「最もうまく負けることができる人が勝つ」