【セントラル短資の自動売買検証】デモトレードで実際に運用してみた

2019.06.26

編集長からの問いかけ

裁量取引を始めたものの、日々に忙殺されてしまい、満足の行くトレードができない人も多いのではないでしょうか。
私もそんな口であり、自動売買には興味を持ってきました。とはいえ、最低運用額が高く試してみるにもハードルはかなり高い。。。
そこで、自動売買のデモトレードのあるFX会社に絞って、その使い方、期限を切った中での運用テストを行ってみたいと思います。

儲かるのか?といった検証には至らないかと思いますが、導入と使い方、その可能性を探ってきます。

三原怜の写真編集長に答えて

FXの自動売買では、各会社で様々なツールやソフトが提供されています。

現在、サービスが提供されている自動売買ツールの使い勝手はどうなのか、今回は、セントラル短資FXが提供している「セントラルミラートレーダー」をピックアップして検証しました。

検証方法は、セントラルミラートレーダーにデモ口座を開設し、実際に自動売買ソフト(ストラテジー)を稼働させて、トレードの経過を観察するというものです。

なお、デモトレードとリアルトレードに違いがあるかについても、比較しています。

1. セントラルミラートレーダーの特徴

はじめに、セントラルミラートレーダーの特徴をみてみましょう。

1.1 セントラル短資の概要

FX自動売買サービスであるセントラルミラートレーダーを提供しているのは、セントラル短資FX株式会社です。

会社名セントラル短資FX株式会社
所在地東京都中央区日本橋本石町3-3-14
設立時期2002年3月
資本金13億1,965万円

セントラル短資FX株式会社は、歴史あるセントラル短資グループに所属しており金融取引では豊富なノウハウや実績を持っています。

FXでは、裁量取引の「FXダイレクトプラス」と自動売買である「セントラルミラートレーダー」の2つのサービスを提供しています。

1.2 セントラルミラートレーダーの特徴

セントラルミラートレーダーは、「セントラル短資」がサービスを提供するミラートレーダーサービスの名称です。
ミラートレーダーとは、自動売買の取引ツールです。すなわち、ユーザーは、ミラートレーダーというツールを使い、自動売買ソフトの検索・選別、またその稼働・停止、さらに自分のポートフォリオの損益状況について確認することができます

セントラルミラートレーダーは、自動売買の中でも「選択型自動売買」に区分されます。
この選択型自動売買は、サービスを提供しているFX会社が用意した自動売買ソフトの中から、自分が好きなものを選択し利用することができるという自動売買の方式です。

すなわち、セントラルミラートレーダーでは特別なソフトをインストールする必要がなく、サービスを提供しているセントラル短資に口座を開くだけで利用できるのです。
したがって、FXの自動売買やパソコンに詳しくない初心者の方に、非常におすすめのやり方といえます。

1.3 セントラルミラートレーダーのデモの特徴

セントラルミラートレーダーは、デモ口座、リアル口座ともにほとんど同じ仕様になっているようです。
稼働できるストラテジーの種類や数、その他の機能や操作方法、取引ルールなどについて、デモ口座とリアル口座とで違いはないようにみえます。

2. セントラルミラートレーダーの開始方法

次に、セントラルミラートレーダーの始め方についてみていきましょう。

2.1 セントラルミラートレーダーのデモ口座開設

セントラル短資FXのホームページから【デモ取引 お申込み】をクリックします。


fxミラートレーダーデモ申し込み
fxミラートレーダー申し込み2

個人情報の取り扱い、およびデモ口座利用規約に同意します。


fxミラートレーダーデモ申し込み3


「ユーザーネーム」、「パスワード」、「メールアドレス」を入力し、【登録】をクリックします。


fxミラートレーダーデモ申し込み4

登録したメールアドレスあてに、登録完了通知が届きます。


fxミラートレーダーデモ申し込み5

デモ口座が開設されたので、ログイン画面からログインできます。

fxミラートレーダーデモ申し込み6

免責条項等に同意すれば、デモトレードを開始することができます。


fxミラートレーダーデモ申し込み7

2.2 自動売買ソフトの選定

次は、自動売買ソフトであるストラテジーの検索と選定を行ってみましょう。
デモ口座の初期設定は、次のように口座資金100万円が付与されています。


fxミラートレーダーデモ口座開設1

以下は、セントラルミラートレーダーのダッシュボード画面です。


fxミラーとレーターダッシュボード1

使用できるストラテジーをシンプル検索します。


fxミラートレーダーストラテジー

ストラテジー数が15となっています。
ストラテジー数が15しかないのは、少な過ぎるといえます。ちなみに、ストラテジーの種類や数は、リアル口座でも同一のようです。

これら15のストラテジーを一つひとつ調べていくのは効率が悪いため、まとめてエクセルに過去データをエクスポートします。


fxミラートレーダー過去データー1

過去データの項目が、通貨ペア・損益・取引回数・Tスコア・フォロワー・最大ドローダウンの6項目となっていますので、この項目内容でストラテジーを選別していきます。


【用語説明】
Tスコア:各ストラテジーの損益結果を点数化した数値。点数は10点満点で評価され、点数が10に近いほどそのストラテジーは優秀と判定される。通常、Tスコアが8以上のストラテジーは良と判定される。
フォロワー:現時点でストラテジーを利用している(ポートフォリオに追加している)人数(ミラートレーダー提供会社すべての合計数値)。
最大ドローダウン:累積損益が、ピークから最大に落ち込んだ大きさ(幅)


【取引回数】
取引が一定回数以上ないと、過去データに信頼性を置くことができません。
そこで、まず取引回数の多い順にソートします。
取引回数が30回以上のストラテジーを残し、他は削除してしまいます。


fxミラートレーダー過去データー2

【損益】
次に、損益pipsの多い順にソートします。
損益が1,000pips以上のストラテジーを残し、それ未満のものは削除します。


fxミラートレーダー過去データー3

【最大ドローダウン】
最大ドローダウンがあまり大きいと、稼働しても成績が安定しない危険があります。
そこで、次に最大ドローダウンの小さい順に並べます
最大ドローダウンが1,000pips以上のものは削除します。


fxミラートレーダー過去データー4

こうして各項目でふるいにかけて最終的に残ったのは、以下の4本のストラテジーです。
元の母体数、および選別に使う過去データ項目数ともに不足していますが、デモトレードであるため、この4本で一応試してみます。

以下は、1つ目のストラテジーの概要と過去の損益曲線です。


fxストラテジー概要

・2本目


FXストラテジー概要2

・3本目


FXストラテジー概要3

・4本目


FXストラテジー概要4

次に、これらのストラテジーを自分のポートフォリオに組み込み(追加)します。各ストラテジーともに、トレード1回の建玉数量は1万通貨です。
最大損失許容額や逆指値の設定ができますが、デモトレードのため空欄(入力なし)のままとし、すべての判断はストラテジーのロジックに任せてみることにします。


fxストラテジー追加

4本のストラテジーがポートフォリオに追加され、稼働を開始しました。
後は、トレードの経過を見守るだけです。


fxポートフォリオ

3. セントラルミラートレーダー利用の経過


いよいよデモトレードが始まりました。これからは、1週間ごとの経過について観察していきます。

3.1 1週間後の結果

稼働開始1週間後のポートフォリオの状況をみてみましょう。


fxポートフォリオ2

4本のストラテジー中、3本に実現損益が計上され、残り1本はエントリーがなかったようです。
実現損益」とは、トレードの決済が終了して損益が確定したものをいいます。
まだトレード中で含み損益の段階のものは入っていません。
実現損益は、合計でマイナス14,102円となっています。

以下は、実現損益をエクセルにエクスポートした表です。


fx実現損益

次に、建玉照会を行ったところ、3本のストラテジーがポジションを保有していることがわかりました。その含み損益は、合計でマイナス3,340円となっています。


fx口座管理

現在の口座残高は、実現損益と評価損益を差し引きして98万5,898円で、スタート時点の100万円からマイナス1万4,102円となっています。


fx口座状況

なお、建玉照会の評価損益額と口座状況の評価損益額の数値が異なっていますが、建玉保有中は損益額が刻々と変化するため、画像を記録したタイミングの違いによるものです。

3.2 2週間後の結果

2週間後の状況をみてみましょう。


fxダッシュボード

4本のストラテジー中、3本に実現損益(決済済みの損益)が計上され、残り1本は相変わらずエントリーがなかったようです。
実現損益は、合計でプラス2万2,211円となっています。


fx次元損益2

建玉照会では、3本のストラテジーがポジションを保有していることがわかりました。その含み損益は、合計でマイナス7万5,425円となっています。


fx口座状況3

現在の口座残高は、実現損益と評価損益を差し引きして94万7,862円で、スタート時点の100万円からマイナス5万2,138円となっています。


fx口座状況3

建玉照会の評価損益額と口座状況の評価損益額の数値が異なっているのは、前と同じく画像を記録したタイミングの違いによるものです。

4. セントラルミラートレーダーって使いやすい?

セントラルミラートレーダーのデモ口座で実際に自動売買を行ってみました。
ここでは、セントラルミラートレーダーは使いやすいか、おすすめのサービスかなどについて評価していきます。

評価項目評価(★5つで満点)備考
見やすさ
わかりやすさ
★★操作画面は、あまり見やすくない
全体的な色調が薄く、文字もあまり大きくない
操作性
レスポンス
★★★★他社のミラートレーダーと同程度
ストラテジー数
データ項目
★★検索できるストラテジー数が少ない
ストラテジーの過去データの項目数も他社のミラートレーダーより少ない
トレード成績★★★母体となるストラテジー数が少ないため、好成績は期待できない
総合評価★★★操作性やレスポンスはよいが、見やすさ・わかりやすさ、ストラテジーの数・データ項目などの面でより充実が求められる

【見やすさ・わかりやすさ】
セントラルミラートレーダーの操作画面は、あまり見やすいとはいえません。全体的な色調が薄く、文字もあまり大きくないため、パッと見てわかりやすい仕様になっていません。


【操作性・使いやすさ】
セントラルミラートレーダーの操作性やレスポンスは、一般のミラートレーダーとほぼ同じであるため、初心者でも使いやすいといえます。


【ストラテジーの数・データ項目】
デモ口座では、ストラテジーの数が15しかありませんでしたが、この数はリアル口座でも同じようです。ストラテジー数の15は、自動売買用としては少な過ぎるといえます。


また、ストラテジーのシンプル検索では、過去データの項目が、①通貨ペア・②損益・③取引回数・④Tスコア・⑤フォロワー・⑥最大ドローダウンの6項目でしたが、アドバンス検索という項目条件を指定して検索するメニューでは、次の10項目についてエクスポートすることができました。
①通貨ペア・②損益・③取引回数・④Tスコア・⑤フォロワー・⑥最大ドローダウン・⑦リスクリターン・⑧最大建玉・⑨プロフィットファクター・⑩勝率

しかし、他社のミラートレーダーではエクスポートできる取引開始日・平均利益・平均損失・最大利益・最大損失などの項目はありません。

【用語説明】
リスクリターン:累積損益÷最大ドローダウン。リスクリターンの数値が高ければ、ストラテジーが大きなドローダウンなく利益を上げてきたことがわかる。
最大建玉:建玉は、ストラテジーが保有するポジション(通貨数量)の意味。最大建玉は、ストラテジーが同時に保有する可能性がある最大のポジション(通貨数量)。
プロフィットファクター:利益合計÷損失合計。ストラテジーのプロフィットファクターが、1よりも大きければ勝っている、1イコールで勝ち負けが同じ(プラスマイナス0)、1よりも小さければ負けていることがわかる。プロフィットファクターの数値が大きいほど優秀なストラテジーと判定される
平均利益:利益合計÷勝った取引数。ストラテジーが勝ったトレードでは、1回あたりどの位の利益を上げたか、平均額がわかる。
平均損失:損失合計÷負けた取引数。ストラテジーが負けたトレードでは、1回あたりどの位の損失を被ったか、平均額がわかる。


【トレードの成績】
トレードの成績には、その時々の相場状況が大きく影響します。特に、デモトレードを行っていた期間の後半は、ドル円や日経平均株価などが大きく値を下げた局面でした。 また、ストラテジーによっては、1~2週間などの短期間では損を出しても、数カ月間という長期間で最終的に収益を上げるものがあります。 したがって、この短い期間のデモトレードでの成績でストラテジーの性能を単純に評価することはできないといえます。しかし、15という少ないストラテジーが母体では、あまり好成績は期待できなかったでしょう。

【総合評価】
セントラルミラートレーダーは、一般のミラートレーダーと同様に、操作性やレスポンスはよいといえます。
ただし、見やすさ・わかりやすさ、ストラテジーの数・データ項目などからみると、自動売買初心者の方にはあまり使いやすいとはいえません。

セントラルミラートレーダーの評価や人気をより高めるには、見やすさ・わかりやすさに配慮したデザインの工夫、検索できるストラテジーの数・データ項目の充実などが求められるといえるでしょう。

反面、現在ストラテジー選択系のデモトレードを提供しているFX会社が少ない観点からみると、セントラルミラートレーダーには稀少価値があるといえます。

現時点で、リアル口座を開設せずにミラートレーダーを使ったデモトレードを行うことができるFX会社はあまりありません。したがって、ストラテジー選択系のデモトレードを経験したい方には、セントラルミラートレーダーは一度試してみる価値があるかもしれません。

その意味からも、セントラルミラートレーダーには、一層の機能・サービスの充実・拡大を望みたいところです。

編集長からのコメント

今回の検証期間もそうですが、そもそもデモトレードでは期間に限りがあるので、最終的な運用益についてまでは結論が出せませんね。

セントラルミラートレーダーは意外に難解、かつストラテジーが少ないことから、オススメだとは言えないようですね。
とは言え、ストラテジー型選択型自動売買のデモトレードは一般公開されていないことから、ストラテジー型の理解を深めるためにはセントラルミラートレーダー利用の価値はあるというところですね。

この記事のライター

三原怜の写真

三原怜

私は、以前地方自治体に勤めていましたが、退職してFXトレーダーに転向しました。トレード歴は、通算で約10年間になります。 トレーダーになった動機は、相場が人間心理の凝縮された生き物のように思え、その神秘的なベールを、テクニカル分析などの手法で読み解いていく面白さを知ったからです。 みなさんも自分なりの角度から、ぜひ相場に挑戦してみてください。