比較【みんなのFXのデモトレード】過去チャートの分析におすすめ?

2020.07.31

所長からの問いかけ

デモトレードは初心者がFXの基礎を学んだり、FX会社の取引ツールの使い勝手を無料で試せる大切な場です。
FX会社により、デモトレードが提供されています。

そこで、国内FX会社のデモトレードで、実際に取引ツールを試してみたいと思います。
なぜなら、多くのトレーダーはMT4を使用しており、国内FX会社の取引ツールは果たして使いやすいのかという疑問があるからです。

今回は、MT4を基準に各社の取引ツールを比較し、取引ツールの使い勝手がどうか検証していきます。

三原怜の写真所長に答えて

海外FXでは、取引ツールとしてMT4が多く利用されていますが、国内では、各FX業者がそれぞれに開発した取引ツールを提供しています。

しかし、国内FX業者の中で、どの取引ツールが使いやすく性能が良いかは、実際に使ってみないとよくわかりません

そこで、本記事では「みんなのFX」に焦点を当て、デモトレードで取引ツールの使い勝手を検証するとともに、併せてMT4との比較を行ってみました。

結論から申し上げれば、みんなのFXは、初心者をはじめ短期から中・長期売買に幅広く対応できる使いやすい取引ツールを備えたFX会社といえます。


はじめに、みんなのFXの取引ツールに『向いている人、向いていない人』についてまとめてみました(取引ツールの観点に限定しています)。

みんなのFXの取引ツールに向いている人

  • 初心者の人
  • スキャルピングをメインに取引したい人
  • スワップ狙いで中・長期売買したい人

みんなのFXの取引ツールに向いていない人

  • 充実したインジケーターで分析したい人

2. みんなのFXのデモトレード

はじめに、みんなのFX会社概要やデモトレードの特徴についてみていきましょう。


2.1 みんなのFXの特徴

みんなのFXは、東京都港区に所在するトレイダーズ証券株式会社が運営していますが、スプレッドの狭さと高水準のスワップに定評があります。


会社名トレイダーズ証券株式会社
設立2003年11月6日
所在地東京都港区浜松町1-10-14 住友東新橋ビル3号館7階
資本金23億2,428万5,000円
取扱通貨ペア27通貨ペア
スプレッド米ドル/円 0.2銭
ユーロ/円 0.4銭
ユーロ/米ドル 0.3pips
取引手数料なし
レバレッジ最大25倍
取引単位1,000通貨単位

《特徴1 スプレッドが狭い》

みんなのFXでは、米ドル/円0.2銭、ユーロ/円0.4銭、ユーロ米/ドル0.3pipsなど非常に狭いスプレッドを提供しています。

各通貨ペアでスプレッドは全般的に狭く、その水準は業界で最狭のクラスといってよいでしょう。
1日に多くの回数取引を行う方などには、非常に有難いサービスといえます。

ただし、スプレッドは原則固定とされていますが、例外もあり、時間帯や相場環境によっては広くなる場合があるようです。


【主要通貨ペアのスプレッド】

通貨ペアスプレッド
米ドル/円0.2銭
ユーロ/円0.4銭
ポンド/円0.8銭
豪ドル/円0.6銭
NZドル/円1.0銭
ユーロ/米ドル0.3pips

《特徴2 スワップが高水準》

みんなのFXは、スワップが高水準であることも特徴です。
特に、トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドなど高金利通貨のスワップは高い水準となっています。


みんなのFX-スワップポイント

みんなのFXでは、スワップ狙いの中・長期投資も効果的な投資法かもしれません。


《特徴3 自動売買ができる》

みんなのFXでは、「みんなのシストレ」という自動売買が用意されています。

ストラテジー(自動売買ソフトまたはトレーダー)の中から好きなものを選ぶだけで、システムが自動で取引を行ってくれます。

ストラテジーは、カテゴリー別にランキングされているため、ストラテジー選びで迷ったらランキングで上位のものを選ぶのも方法の一つです。


2.2 みんなのFXのデモトレードの特徴

一般の業者でデモトレードを行うには、氏名やメールアドレスなどを登録してデモ口座を開設する必要がありますが、みんなのFXでは、そのような手続きなしですぐにデモトレードを始めることができます

デモトレードの取引ツールは、PC版の「Webトレーダー」とされています。
Webトレーダーは、特別なソフトをダウンロードすることなく、ウェブ上でトレードができるツールです。

したがって、デモトレードはパソコンでのみ可能となっています。

また、みんなのFXのデモ取引には、有効期限がありません

デモ口座がないためデモ口座番号などもありませんが、ブラウザを閉じても取引履歴は残ります。
ただし、利用しないまま30日間が経過すると、取引履歴は消去されます。


3. みんなのFXの取引ツール検証

次に、みんなのFXの取引ツールについて、その使い勝手をデモトレードによって検証してみましょう。
以降、PC版の「Webトレーダー」を中心に解説します。


3.1 画面・チャートの見やすさ

下図は、みんなのFXのメイン画面です。


【メイン画面】

みんなのFX-デモ画像02

画面の上段には各メニューが並び、その中から選ぶと下段に内容が表示されます。
上図では、上段メニューから「ポジション照会」を選んで表示させているところです(ポジションは建てていません)。

画面の中段左側は「プライスボード」、中段右側は「チャート」が表示されています。
全体的にわかりやすく、スッキリと収まっているようです。


また、プライスボードは、ワンタッチで「トレードパネル」に切り替えることができます。

さらに、プライスボード、トレードパネル、チャートともに、メイン画面から切り離して独立表示させることができます(最前面表示機能はありません)。


【プライスボード】

みんなのFX-デモ画像03

【トレードパネル】


下図は、チャート画面です。


【チャート】

みんなのFX-デモ画像05

チャートに備わっているメニューには、次のものがあります。

①通貨ペアの選択
②時間足・TICKの切り替え
③ローソク足・ライン・平均足の切り替え
④チャートの拡大・縮小
⑤ワンタッチで表示最適化
⑥Y軸固定
⑦テクニカル指標の追加・削除
⑧テクニカル指標設定内容保存
⑨描画ツール
⑩描画個別削除・全削除
⑪テクニカル指標・描画全削除
⑫各種ライン・データ表示
(クロスラインや現在地ライン、4本値などの表示機能です。)



②の時間足は、1分足・5分足・10分足・15分足・30分足、1時間足・2時間足・4時間足、日足、週足、月足11種類を切り替えることができます。

MT4の時間足9種類ですが、みんなのFXでは、MT4にはない10分足および2時間足を表示



その他、次のような便利なラインも表示できます。

【注文ライン】

現在注文中の指値・逆指値の価格にラインが表示されます。


みんなのFX-デモ画像06

【ポジションサマリライン】

現在保有しているポジションの平均建値の価格にラインが表示されます。
みんなのFX-デモ画像07
以上のように、みんなのFXのチャートには便利な機能が備わっています。


3.2 注文方法の使い勝手

次に、注文パネルの使い勝手を検証してみましょう。

【新規注文パネル】

みんなのfx-デモ8の画像p

新規注文では、FXトレードに必要な以下の注文パターンが揃っています。

①成行
②指値・逆指値
③IFD
④OCO
⑤IFO



この新規注文画面は、画面サイズが非常に大きいのですが、サイズを縮小することやメイン画面から分離させることはできません。

したがって、注文パネルをチャート上に配置してトレードを行うことは難しいといえます。
スキャルピングなどの短期売買にはあまり適しておらず、中・長期売買向きの注文パネルと判断できます。

ただし、注文種類の中で、成行注文だけはトレードパネルからも行うことができます。


【トレードパネル】

みんなのfx-デモ04-09の画像p

トレードパネルは、注文の際の確認画面表示を省略するよう設定ができるため、ワンクリック注文が可能です。
また、画面サイズを縮小し、メイン画面から切り離して独立させることができます。

ただし、常にトレードパネルを最前面表示状態にさせる機能はありません

また、トレードパネルを縮小して特定の通貨ペアだけ表示させるのは意外と面倒なのがネックです(ドル円は、先頭にあるので簡単です)。


【トレードパネルの縮小表示】

みんなのfx-デモ10の画像p

このように、縮小したトレードパネルをチャート上に配置すれば、スキャルピングなどの短期売買を行うことができます。


【チャート上にトレードパネルを配置】

みんなのFX-デモ画像11

以上のように、みんなのFXの注文パネルは、中・長期売買用の新規注文画面と短期売買用のトレードパネルの2種類が用意されているため、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。


3.3 描画ツールの使い勝手

チャート上に描画するには、メニューの「描画ツール」で以下の図形の中から描きたいものを選びます。

【描画の種類】

みんなのFX-デモ画像12

描画ツールでは、トレードに使用する主要な図形が揃っています

描き方は、カーソルを使って図形の始点を決め、終点をクリックして完成させます。
描画は特に難しくはなく、初めに少し練習すれば誰でも簡単に描くことができそうです。

また、描いた図形を消す場合は、個別削除に加え全削除ボタンがあるので便利です。
描画ツールの使い勝手は、MT4と同程度といってよいでしょう。


3.4 インジケーターの使い勝手

チャートに備わっているインジケーター(テクニカル指標)は、次のとおりです。

【インジケーターの種類】

みんなのFX-デモ画像13
①トレンド系

チャート内に表示されます。
単純移動平均線をはじめ10種類ありますが、最大で8種類まで同時に表示することができます。


②オシレーター系

チャート画面の下部に表示されます。
MACDをはじめ10種類ありますが、最大で7種類まで同時に表示ができます。

合計:20種類




インジケーターは、トレードに必要なものが最小限で揃えられているというイメージで、それ程種類が多くありません。

インジケーターは、上段のメニューの「テクニカル指標追加」で一覧の中から好きなものを選んで表示させます。

表示されたインジケーターは、画面上に名称が一覧で表示されます。
インジケーターのパラメーター数値や色を変更する場合は、この名称横の「編集」から行うことができます。
また、削除する場合は、名称横の×印をクリックすれば消すことができます。

操作方法は、特に難しくありません


みんなのFX-デモ画像14

MT4では、50種類以上のインジケーターが標準装備され、カスタムインジケーターも自由に追加できることから、機能的にはMT4の方が優れています


3.5 過去のチャートが見れるか?

チャートは画面をスライドさせて過去の状況を表示できますが、どこまで過去の状況を見ることができるか検証してみました。


【チャートで表示できる範囲】
①日足:2008年10月から2020年7月現在まで11年10月間
②月足:2000年1月から2020年7月現在まで20年6月間


MT4では、接続業者により閲覧できる過去チャートの期間が異なりますが、おおむね日足で5年以上、月足で20年以上の表示が可能です。

みんなのFXのチャートは、日足でMT4より表示できる期間が上回っており、月足でもMT4と同程度の20年間以上を表示できます。

以上から、みんなのFXのチャートは、MT4を上回る豊富なデータ蓄積・表示能力があることが検証できました。


なお、チャートは縮小表示ができ、月足では、最大限に縮小すると過去20年の状況変化が1ページで閲覧できます。


【米ドル/円相場・月足・2000年1月から2020年7月現在まで20年6月間】

みんなのFX-デモ画像15

3.6 モバイル・タブレットの使い勝手

みんなのFXには、FXトレーダーアプリ版があり、スマホでトレードを行うことができます。

このFXトレーダーアプリ版はリアル口座用で、デモトレードでは使うことができませんでしたが、わかる範囲で内容を紹介しましょう。


【スマホ版の画面】

みんなのFX-デモ画像16

チャート画面の種類は、ライン、バー、ローソク足の3種類から選択できます。

また、時間足の種類は11種類です。

1分足・5分足・10分足・15分足・30分足
1時間足・2時間足・4時間足
日足、週足、月足

これらの機能は、PC版Webトレーダーとほとんど同じです。

チャートのインジケーターは、トレンド系4種類、オシレーター系4種類の計8種類が用意されていますが、このうち同時に表示できるのは、トレンド系1種類、オシレーター系1種類となっています。

トレンド系

①単純移動平均線
②指数平滑移動平均線
③一目均衡表
④ボリンジャーバンド



オシレーター系

①DMI
②KDJ
③RSI
④MACD




モバイル・タブレット版には描画機能がない業者が多くある中で、みんなのFXのFXトレーダーアプリ版には、以下のような描画機能が備わっています。

①トレンドライン
②平行線
③垂直線
④フィボナッチ・リトレースメント


ラインを引く際に「マグネット機能」を有効にしておけば、相場の高値、安値を自動的に捉えてくれるため、便利です。
また、図形の削除機能は、個別削除と全削除とがあります。

新規注文は、チャート画面から「注文」アイコンをタップして行います。
注文の種類は成行注文ですが、両建ての有無、決済指値幅、決済逆指値幅などを設定することができます。


3.7 その他利用可能なサービス

みんなのFXでは、ウェブ上で取引ができるWebトレーダーのほかに、アクティブユーザー向けの「FXトレーダー」が用意されています。

FXトレーダーは、画面レイアウトを自由にカスタマイズでき、本格的なチャート分析が可能な高機能の取引ツールと紹介されていますが、残念ながらデモトレードでは利用することができませんでした。

なお、サイトの説明によると、FXトレーダーに装備されているインジケーターの種類・数は、Webトレーダーと同一のようです。

【FXトレーダーの画面】

みんなのFX-デモ画像17

4. みんなのFXって使いやすい?

これまでみんなのFXのデモトレードを検証してきましたが、その結果を以下にまとめてみました。


検証項目評点(★5点満点)
MT4との比較備考
画面・チャートの
見やすさ
★★★★【MT4と同】
●MT4の画面・チャートは、色調・コントラスト・表示形式をカスタマイズできる
●画面・チャートは、メニューや項目の配置などシンプルで見やすく設計されている
●チャート上に、保有ポジション、注文の価格ラインを表示できる
注文方法の
使い勝手
★★★【MT4と同】
●MT4の一般注文パネルはわかり難い
●MT4のワンクリック注文パネルは分離・独立・移動できない
●MT4のワンクリック注文パネルは通貨ペアを選ぶ必要がない
●新規注文パネルは、トレードに必要な注文種類が揃っている
●新規注文パネルは中・長期売買向き、トレードパネルは短期売買向き
●トレードパネルは、メイン画面から分離・独立できる
●トレードパネルを縮小して特定の通貨ペアだけを表示させるのが面倒
描画ツールの使い勝手★★★★【MT4と同】
●MT4のライン描画は、素早く簡単に引くことができる
●MT4は「矢印」や「テキスト」描画機能が標準装備
●トレードに必要な描画の種類が揃っている
●描画操作は難しくなく、使い勝手はMT4と同程度
インジケーターの
使い勝手
★★★【MT4より劣】
●MT4には50種類以上のインジケーターが標準装備
●MT4は自由にインジケーターを追加できる
●インジケーターの操作方法は、比較的簡単
●インジケーターの種類は20種類で、数が多くない
●インジケーターは、MT4の方が充実している
過去チャートの表示
★★★★★【MT4より優】
●MT4は過去チャートのデータが豊富
●日足で11年10月間、月足で20年6月間のチャート閲覧が可能であり、豊富なデータ蓄積・表示能力がある
モバイル・タブレットの使い勝手
●スマホアプリは、トレードに必要な機能が揃っている
●チャートには描画機能がある
●チャート画面から新規成行注文が可能
●デモトレードではモバイル・タブレットを利用できない。


みんなのFXのデモトレードでは、利用できる取引ツールがWebトレーダーに限られ、FXトレーダーやスマホアプリは使うことができませんでした。

アクティブユーザー向けで高機能といわれるFXトレーダーが利用できていれば、総合評価でより高い点を付けることができたかもしれません。

しかし、初心者向けに開発されたと思われるWebトレーダーは、全体的にわかりやすく設計されており、チャートの描画やインジケーターの操作も比較的使いやすくできています。

まずWebトレーダーでデモトレードを練習し、慣れたらリアル口座を作りFXトレーダーやスマホアプリを使ってみるのも良いかもしれません。


5. まとめ

最後にみんなのFXの取引ツールが『向いている人、向いていない人』についてまとめてみました(取引ツールの観点に限定しています)。


みんなのFXの取引ツールに向いている人

  • 初心者の人
  • スキャルピングをメインに取引したい人
  • スワップ狙いで中・長期売買したい人

みんなのFXの取引ツールに向いていない人

  • 充実したインジケーターで分析したい人


みんなのFXは、初心者をはじめ短期から中・長期売買に幅広く対応できる使いやすい取引ツールを備えたFX会社といえます。

口座開設は無料なので、とりあえず開設しておくのも良いのではないでしょうか。


この記事のライター

三原怜の写真

三原怜

私は、以前地方自治体に勤めていましたが、退職してFXトレーダーに転向しました。トレード歴は、通算で約10年間になります。 トレーダーになった動機は、相場が人間心理の凝縮された生き物のように思え、その神秘的なベールを、テクニカル分析などの手法で読み解いていく面白さを知ったからです。 みなさんも自分なりの角度から、ぜひ相場に挑戦してみてください。