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2021.09.18 2021.09.17

FX初心者でもカンタン!ダウ理論のトレード活用方法とは

この記事で学べること

  • ダウ理論が重要な理由
  • ダウ理論のメリット・デメリット
  • ダウ理論を活用したトレード方法
水落 あきみねの写真
この記事のライター 水落 あきみね

「ダウ理論ってよく聞くけど何?」
「ダウ理論の活用方法を知りたい」
そんな風に思ったことありませんか?

ダウ理論はテクニカル分析の基礎です
そのため多くのトレーダーが、ダウ理論を意識しながらトレードをしています。

ただしダウ理論は、100年以上前の古い理論。
ただ読んだだけでは、よくわからないでしょう。

そこでこの記事では、ダウ理論の基本から使い方までをわかりやすく解説しています
トレードで活用できる方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

1. ダウ理論とは

ダウ理論とは

ダウ理論とは、19世紀後半にチャールズ・ダウという方が提唱した理論です。
さまざまあるテクニカル分析も、多くがダウ理論の影響を受けています。

まさに『テクニカル分析の元祖』というわけですね。

1.1 ダウ理論が重要な理由

ダウ理論が重要な理由は、その考え方にあります。

相場が動く要因は、ファンダメンタルズやテクニカル的な理由などさまざまです。
ダウ理論ではこれらの要因すべてが、価格(チャート)に反映されていると考えています

この考え方がなければ、テクニカル分析は成り立ちません。
なぜなら他の要因で価格が動くのであれば、チャートを分析しても仕方ないからです。

だから多くのトレーダーが、ダウ理論を重要視しているのです

2. おさえておきたいダウ理論の基本原則

おさえておきたいダウ理論の基本原則

ダウ理論には6つの基本原則があります。

ダウ理論の基本原則

・平均はすべての事象を織り込む
・トレンドには3種類ある
・主要トレンドは3段階からなる
・平均は相互に確認されなければならない
・トレンドは出来高でも確認されなければならない
・トレンドは明確なシグナルが発生するまで継続する

上記のなかからとくに重要な3つの原則について、詳しくご紹介します。

2.1 平均はすべての事象を織り込む

ダウ理論でもっとも基本的な原則。

国の経済情勢や政治に戦争など、さまざまな要因で値動きは起こります。
「平均はすべての事象を織り込む」とは、このようなすべての出来事・事件はすでにチャートに反映されているという考えです

つまり世界中のニュースや経済に精通していなくても、「チャートを見たら一目瞭然」ということですね。
ある意味、ファンダメンタルズ分析とは真逆の考え方です。

この「平均はすべての事象を織り込む」という考え方にもとづいて、テクニカル分析は成り立っているといえるでしょう

2.2 主要トレンドは3段階からなる

「主要トレンドは3段階からなる」の3段階とは次のとおりです。

【主要トレンドは3段階からなる】
・先行期
・追随期
・利食い期

ダウ理論記事内01

この「主要トレンドは3段階からなる」というのは、相場におけるトレーダーの心理と行動をうまく表しています

先行期

それまでの流れに勢いがなくなり、トレンドが転換すると判断したトレーダーが参入してきます。

ただしこの段階では、まだトレンドは転換していません。

いわゆる『逆張り』ですね。現在の相場の流れとは反対の方向へ取引をおこなうことになります。

初心者のうちは見送ったほうがいいポイントといえるでしょう

追随期

はっきりとトレンドが転換したと判断できる状況です。

一般のトレーダーたちも多く参入してくるので、大きく伸びやすいという特徴があります。

トレンドフォローに徹すれば、相場の勢いを味方にできるため比較的勝ちやすい局面であり、利益も出しやすいといえます。

エントリーもわかりやすいので、『順張り』で積極的に狙っていきたいポイントですね

利食い期

「まだトレンドは続く」と判断しているトレーダーに支えられている状況です。
しかし【先行期】や【追随期】で仕掛けたトレーダーたちは、決済のタイミングを見ている段階でもあります。

つまり、いつ急落してもおかしくない段階。

この利食い期でエントリーするのは間違いではありませんが、トレンドの終わりが近いと意識しておくことが大切です
そうすることで、ポジションを保有していてもすぐに決済する準備ができます。

主要トレンドには3段階あると意識できれば、プロトレーダーたちと同じ目線で相場に向き合えるでしょう。

2.3トレンドは明確なシグナルが発生するまで継続する

ダウ理論のなかで、もっとも有名で重要なのがこの原則。

では明確なシグナルとは、いったいどういうことなのでしょうか?
これを知るには、次の2つを理解しておく必要があります。

【明確なシグナル】
・トレンド相場
・押し安値・戻り高値

まずはトレンド相場の定義を確認しておきましょう。
◎上昇トレンド・・・高値・安値を切り上げている状態
◎下降トレンド・・・高値・安値を切り下げている状態

ダウ理論記事内02

トレンド相場は上図のように、高値・安値を切り上げている(切り下げている)かどうかで判断します。

このトレンド相場でできる高値・安値のなかで、最も注目されるのが【押し安値・戻り高値

押し安値:上昇トレンド中に高値を更新した波の起点
戻り高値:下降トレンド中に安値を更新した波の起点

図で確認してみましょう。

◎押し安値

ダウ理論記事内03

◎戻り高値

ダウ理論記事内04

多くのトレーダーが、この【押し安値・戻り高値】を意識しています。
なぜなら、トレンドの継続・転換を判断するポイントになっているからです。

トレンドの継続:押し安値(戻り高値)が更新されるまで、トレンドは継続する
トレンドの転換:押し安値(戻り高値)を抜けたら、トレンドは終了する

ダウ理論記事内05 ダウ理論記事内06

「高値と安値を切り下げたから」とポジションをもって、痛い目にあった経験はありませんか?

ダウ理論記事内07

押し安値(戻り高値)が支え(抵抗)になっているうちは、トレンドは継続しています。

このように『押し安値・戻り高値』を意識するだけでも、チャートの見方は劇的に変わってくるでしょう

3. ダウ理論のメリット・デメリット

ダウ理論のメリット・デメリット

当然ながらダウ理論にも、メリットとデメリットがあります。

メリット・デメリットを知り、うまくトレードに活用していきましょう。

3.1 ダウ理論のメリット

ダウ理論の最大のメリットは『目線が固定』できる点です

ダウ理論記事内08

ダウ理論では、目線の切り替えを【押し安値・戻り高値】で判断します

ダウ理論記事内09

たとえば上のチャートのマルを囲った部分では、高値を切り下げています。
「下降トレンドが発生した」と判断してエントリーする人もおられるのではないでしょうか?

ですがこの時点では、まだ押し安値を抜けていません。
それゆえ、まだ上昇トレンドは継続していると判断できるのです

もちろんこのようなケースで、『売り』でエントリーすることは間違いではありません。
ただダウ理論では、押し安値を抜けていないので目線は『買い』です。

このように目線を固定することで、目先の値動きにアタフタせずに、トレンド方向のみに集中できます。

FX初心者のかたは、まずダウ理論で目線を固定して、落ち着いて相場にのぞみましょう

3.2 ダウ理論のデメリット

ダウ理論の1番のデメリットは、『シグナルが遅すぎる』ことです

ダウ理論記事内10

たとえば上のチャートでは、画面左側(2の安値から3の高値までの値動き)で1の高値(青線)を抜けました。
そこから『買い』に目線を切り替えます。

上昇トレンドが始まって、最高値の数字7で決済すれば大きな利益です。
といっても、それは後からわかることですよね?

実際に動いているチャートでは、どこが天井かわかりません。

ですから買い目線が続く限りは、ポジションを保有しておくというのが一つの考え方です。

その場合は、押し安値を下に抜けるまでポジションを保有します。
上の例でいえば数字6のポイントですね。

ようするに、6から7の部分は獲れません

このようにダウ理論では、トレンド転換のシグナルが遅すぎるのです
どんなシステムやツールでも、メリット・デメリットがあることを覚えておきましょう。

4. ダウ理論で優位性のあるトレードをする方法

ダウ理論で優位性のあるトレードをする方法

このダウ理論を複数の時間足で見ることにより、トレードはさらに優位性が増します

実際にチャートで確認してみましょう。

ダウ理論記事内11

上図は、日足のチャート。

直近は下がっていますが、押し安値は抜けていません。
ということは、ダウ理論的には買い目線ですね

続いて、1時間足チャートを見てみます。

ダウ理論記事内12

1時間足では、押し安値(図示)を下抜けて売り目線。
日足と目線が一致していません

この状況では、売り買いどちらに優位性があるかわかりません。
そのため目線が一致するのを待つ必要があります。

ダウ理論記事内13

1時間足で戻り高値を上抜けて買い目線となりました。
これで日足と目線が一致するので、買いで仕掛けることに優位性がでます。

エントリーするときにインジケーターやチャートパターンなどを使えば、さらに優位性は上がるでしょう。

この後の1時間足チャートです。

ダウ理論記事内14

このようにダウ理論で目線を固定して、複数の環境をチェックすれば、優位性の高いポイントがわかります

ポイントがわかれば、後は自分のエントリー手法で仕掛けるだけです。
「待つのも相場」とはよくいわれますが、この『待つトレード』ができるようになります。

当然相場ですから、反対の動きになってしまうこともあるでしょう。
しかしながら、売り買いどちらに優位性があるのかわかっているわけですから、落ち着いてチャートを見られます。

5. まとめ

fxチャート見方まとめ

本日のまとめです。

  • ダウ理論とは ほとんどのテクニカル分析は、ダウ理論をベースに考えられています。
    そのためテクニカル分析を学ぶためには、まずはダウ理論を知ることが大切です。
  • ダウ理論6つの基本原則 6つの基本原則の中でもとくに「トレンドは明確なシグナルが発生するまで継続する」という原則は、最も有名で重要。
    何がシグナルなのかをしっかりと理解しておきましょう。
  • ダウ理論のメリット・デメリット メリットは、ダウ理論で目線が固定できること。
    デメリットは、ダウ理論はシグナルが遅い

優位性のあるトレードをおこなうためにもダウ理論は重要です。

テクニカル分析やインジケーターを学ぶ前に、まずはダウ理論をしっかりとおさえておきましょう。

この記事のライター

水落 あきみねの写真

水落 あきみね

1977年兵庫県生まれ。2000年大学卒業後にIT会社に入社。12年間勤めた会社を退職して、自営業を始める傍らFXを始める。相場の世界に入って6年になる兼業トレーダーで、水平線やトレンドラインだけを使ったシンプルなトレードを得意としている。信条は「最もうまく負けることができる人が勝つ」

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