FXでの借金経験を経て、取り組みを学び直し。FXとバイナリーオプションで堅実な利益をあげるために猛勉強中のライター
この記事ではFXで注目すべき重要経済指標をピックアップし、トレードでの使い方や注意点を解説しています。
経済指標は為替の動きに大きな影響を与え、時に相場の急変を引き起こす原因となります。
相場の方向性を把握するヒントを与えてくれる反面、大きな損失をもたらす可能性もあるので、経済指標との付き合い方は多くのトレードを悩ませます。
相場の急変で大きな損失を被らないように特に影響の大きい重要指標とそのスケジュールを確認しましょう。
目次
経済指標をチェックするべき理由と付き合い方をみていきます。
指標発表の前後で、新たなトレンドを生み出すほどの大きな値動きが発生することがあるからです。
多くのトレーダーが指標発表の数値データを参考に取引を行うため、相場の動きが一方的に動くことが多々あります。
数分で100pips動くこともあり、大きく利益を伸ばせる可能性がある反面、大きく損失するリスクもあるので注意が必要です。
政府や中央銀行などの公的機関が経済状況を数値化したものを指します。
経済情報の分析のことをテクニカル分析と比較して、ファンダメンタルズ分析と呼びます。
多くのトレーダーが、テクニカル分析と併せて注目している分析方法ですので、上手く組み合わせることが投資のコツです。
相場が大きく変動するので、うまく流れに乗れれば大きな利益につながることでしょう。
指標によっては突発的な動きになることがあり、大きな損失になる可能性もあるので、避けるトレーダーも多いです。
経済指標と上手に付き合って行くため、使い方のコツを見ていきます。
ファンダメンタルズ分析で長期的な相場の流れを把握して、 テクニカル分析で短期での相場の流れを確認するなど、組み合わせてトレードの精度を高めていきます。
1つのトレードルールよりも、2つ3つと条件がある方が無駄なトレードを避けられます。
テレビや通信社情報でも指標の数値発表は行われますが、既に相場が動いた後の情報となるので遅いです。
今後の相場を分析するための参考資料にはなりそうですが、指標時の瞬間的な動きの中でトレードをする場合には直接的なメリットはありません。
特に市場への影響が大きい指標を厳選しました。
過去の動き幅の平均値(米ドル/円)も記載しましたので、参考にしてみてください。
重要度 | 発表時期 | 過去3ヶ月の平均値幅 | 概要 |
---|---|---|---|
☆☆☆ | 毎月第一金曜日 | 31pips | 最も重要な指標、「非農業部門雇用者数」と「失業率」が注目すべき数値。 |
重要度 | 発表時期 | 過去3ヶ月の平均値幅 | 概要 |
---|---|---|---|
☆☆☆ | 年8回開催 (臨時発表もある) | 56pips | アメリカの金融政策を決定する会議。世界の金融マーケットに大きな影響。 |
重要度 | 発表時期 | 過去3ヶ月の平均値幅 | 概要 |
---|---|---|---|
☆☆☆ | 年8回開催(各2日間) | 20pips | 日銀による金融政策に関する審議決定。発表時間は定まっていない。 |
重要度 | 発表時期 | 過去3ヶ月の平均値幅 | 概要 |
---|---|---|---|
☆☆☆ | 毎月第一木曜日 | 44pips | 欧州中央銀行(ECB)によるユーロ圏の金融政策の決定。欧州通貨に大きな影響。 |
重要度 | 発表時期 | 過去3ヶ月の平均値幅 | 概要 |
---|---|---|---|
☆☆ | 雇用統計の2日前に発表 | 14pips | 雇用統計の先行指標。ADP社によって4,000人の給与データから算出される。 |
重要度 | 発表時期 | 過去3ヶ月の平均値幅 | 概要 |
---|---|---|---|
☆☆ | 毎月月末 | 24pips | 景気動向の総合的な指標。四半期ごとの発表だから「速報、改訂、確定」と3回発表のため毎月発表となる。 |
重要度 | 発表時期 | 過去3ヶ月の平均値幅 | 概要 |
---|---|---|---|
☆☆ | 毎月中旬 | 15pips | インフレ指標の最重要指数。 |
重要度 | 発表時期 | 過去3ヶ月の平均値幅 | 概要 |
---|---|---|---|
☆☆ | 毎月下旬 | 24pips | 景気動向の重要指数。 |
重要度 | 発表時期 | 過去3ヶ月の平均値幅 | 概要 |
---|---|---|---|
☆☆ | 毎月10日 | 22pips | 景気動向の重要指数。中古住宅契約済みで所有権移転がこれからのもの。 |
重要度 | 発表時期 | 過去3ヶ月の平均値幅 | 概要 |
---|---|---|---|
☆☆ | 毎月第一営業日 | 20pips | 各企業の購買担当役員へのアンケート結果。 |
重要度 | 発表時期 | 過去3ヶ月の平均値幅 | 概要 |
---|---|---|---|
☆☆ | 毎月下旬 | 13pips | 機械設備投資の先行指標で、相場の変動幅が大きい。 |
重要度 | 発表時期 | 過去3ヶ月の平均値幅 | 概要 |
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☆☆ | 毎月中旬 | 20pips | 景気回復の先行指標。 |
■米雇用統計・FOMC・CPI 等
為替市場全体に大きく影響を与える指標が多いのが特徴です。
ニューヨークの市場が活発に動く、日本時間21時ー25時の間に多くの指標発表が実施されます。
■ECB政策金利
米ドル、日本円、ユーロはお互いに大きく影響し合うので要注目です。
欧州市場は日本時間16時ころから活発に動き出し、東京市場と逆行するように相場の転換が見られることもしばしばです。
■BOE政策金利発表・CPI
指標発表による大幅な為替変動が予想されるため注意が必要です。
通常時でさえ「殺人通貨」の異名で変動幅が大きい上に、ブレグジットに関する突発的な動きもあるので慎重な相場分析が求められます。
■RBA オーストラリア中央銀行政策金利
東京時間に発表され、大きな動きが予想されます。
ボラティリティが比較的大きく、突発的で一方的な動きになることもあるので、上手く波に乗ることができれば利益の積み上げが期待できる通貨です。
◾️米大統領: ドナルド・トランプ
第45代アメリカ合衆国大統領です。
「トランプ砲」と称されるほど、彼の発言は影響力が強く世界的な注目を浴びています。
公的な場所だけでなく、Twitterでの発言も頻繁に話題となっています。
アメリカのトップの人物が、何をリツイートしているのかって興味が湧いてきませんか?
◾️FRB議長: ジェローム・パウエル (FRB・・・米連邦準備制度)
米国の中央銀行にあたるFRBの議長を務めています。
コロナウイルスによる経済的な影響が懸念される中、トランプ大統領の金利引き下げ要求に対して動じないなど慎重な姿勢をとっていますが、方針の決定には今後の世界経済を方向づけるような影響が予想されます。
金融政策の行方が非常に気になる状況ですね。
◾️日本銀行総裁: 黒田東彦
第31代日銀総裁。
第二次安倍内閣の発足以降、日本の金融政策を推し進めてきた中心人物です。
「アベノミクス」「物価上昇2%」「マイナス金利」などの金融緩和策が話題となりました。
黒田総裁の発言は「黒田バズーカ」と揶揄されるほど注目されています。
◾️ECB総裁: クリスティーヌ・ラガルド(ECB・・・欧州中央銀行)
現欧州中央銀行のトップで、初の女性総裁でもあるため個人的な動向にも関心が寄せられています。
ドラギ前総裁の金融緩和政策の継続を進めてきた彼女ですが、コロナウイルスの影響で欧州各国が経済的な打撃に直面する中、経済再生に向けた対策にも注目ですね。
◾️BOE総裁 アンドリュー・ベイリー (BOE・・・英イングランド銀行)
英国の中央銀行の総裁を務めています。
ブレグジット後の舵取りを担う人物ですので、ポンドを取引するなら要注目の人物です。
ロイター、ブルームバーグ、ウォールストリートジャーナルなどの報道機関のニュースは要注目です。
海外の報道機関のため言語の壁を感じるかもしれませんが、各社日本語記事もあるので、気軽に読むことができますよ。
FX会社の口座を開くと、無料でニュースや経済カレンダーを閲覧できるので便利です。
経済指標や要人発言のスケジュールに合わせてトレード準備をするのもいいですし、相場の急変を避ける対策もできますね。
今やSNSはニュースを最も早く知る手立てかもしれませんね。
代表的なTwitterアカウントを載せておきますので参考にしてみてください。
◾️米大統領 ドナルド・トランプ
OBAMAGATE!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) May 16, 2020
◾️FRB
Now available: Weekly data on the Assets and Liabilities of Commercial Banks in the United States: https://t.co/NSim8zRsNg #FedData
— Federal Reserve (@federalreserve) May 15, 2020
◾️日本銀行
【黒田総裁講演】
— 日本銀行 (@Bank_of_Japan_j) May 15, 2020
内外情勢調査会において、黒田総裁が、「新型コロナウイルス感染症:金融経済情勢と日本銀行の対応」をテーマにWeb Live講演を行いました(5月14日)。https://t.co/y5Zdu1IAPr pic.twitter.com/yRk8avScD1
指標発表の前後は、突発的な動きをする可能性が高くなります。
動きに巻き込まれないよう「休むも相場」で静観することも選択肢の一つです。
チャンスと意気込んで臨んでも、あまり相場が変動しないケースもあります。
市場にとっては想定通りの情報であったため、発表に反応しないからです。
思った通りに動かないのが相場ですので、無理して相場が動くのをジッと待つよりも、いったん休憩してから次のチャンスを探すのも良いでしょう。
GMOクリック証券の特徴
GMOクリック証券が提供する情報ツールでは、経済指標カレンダーの重要度を「5段階評価」で表示、また便利な「検索機能」があります。
為替に大きな影響を与えそうなニュース、自身の取引通貨に関係のある指標を絞り込むことができるので、余計な情報に惑わされずに済みそうですね。
YJFX!の特徴
YJFX!の指標カレンダーは、初心者には見やすい「3段階評価」で視認性が高いことが特徴です。
シンプルなデザインが、多くのトレーダーから支持を得ているのは、Cymoのダウンロード数が物語っていますね。
FXで注目すべき重要経済指標をピックアップし、トレードでの使い方や注意点を解説しました。
・為替市場全体に影響を及ぼす注目すべき指標
・通貨別の重要指標
・経済指標をトレードに活かすコツ
指標の数も多く内容も多様なため、慣れるのには時間がかかるかもしれません。
はじめのうちはスケジュールの確認と、発表時のチャートの動きを観察してみるのが良さそうです。
たなか
1988年埼玉県生まれ。兼業でFXを始めるも、トータル300万円の損を出して退場。それでも嫌いになれないFXで、起死回生を目論んでいます。99の失敗する方法を見つけた私は100回目で成功するのか。。。
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