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「為替ってなんで動くの?」「利益をあげる仕組みは?利益の増やし方は?」
FXで利益をあげるために、まずはFXの仕組みを理解することから始めましょう。
例えば、為替が動く仕組みを理解できれば、為替レートはランダムではなく『ある要因』によって変動していることがわかります。つまり、その要因を読み解くことができれば、為替の動きはある程度予測できるものと理解することができるのです。
結論を言ってしまうと、為替の値動きは投資家心理を具現化したものです。この投資家の心理を理解することが、FXの世界で生き抜くための第一歩です。
本記事では、初心者でもわかりやすいように図解を用いて解説していますので、最後まで読んでいただきFXの仕組みを理解していただけると幸いです。
目次
FXが動く仕組みの前にまずはFXの特徴から理解しましょう。大きな特徴は以下の3つです。
・外国為替証拠金取引
・小額取引
・24時間取引
それぞれ解説していきます。
通貨を扱う為替取引には、大きく二種類存在します。
・外国為替取引
・外国為替証拠金取引
FXは外国為替証拠金取引に該当します。二つの違いは”証拠金”で取引を行うかどうかです。それでは、違いを見ていきましょう。
外国為替取引とは、実際のお金を使って二国間の通貨を取引することです。
としてもシンプルで両替所をイメージしてください。
海外旅行に行く時に現地の通貨に両替すると思います。その両替そのものが外国為替取引です。
両替は現金を使いますが、銀行などで海外送金する時などデータ上で実際にお金の移動が発生したものも同様です。
次にFXの外国為替証拠金取引とはなんなのか見ていきましょう。
FXとはForeign eXchange(外国為替証拠金取引)の略称です。
外国為替取引同様に二国間の通貨を売買するのですが、”証拠金”とあるように実際のお金でやり取りするわけではありません。
簡潔に言うと証拠金を担保としてFX会社に預け、画面上で外国為替取引を行い、取引結果で確定した損益のみ金銭のやり取りが発生する仕組みになっています。
下記に外国為替取引と外国為替証拠金取引の違いを図解してます。
外国為替証拠金取引では、実際に通貨のやりとりが発生していないのがおわかりいただけたと思います。
さらに証拠金以上の金額で取引ができる「レバレッジ効果」を活用できるのも、この証拠金取引ならではの特徴です。
FXは少ない金額で参入することができる投資です。
FX会社によっては最低4円から始められるお手軽さ。
株などは、初めからある程度の資金を要します。しかし、FXは小額で始められるため、低リスクで始められます。自分に合う合わないなどを気軽に確かめられるのも大きなメリットです。
また、先述した「レバレッジ効果」を使うことで、小額で大金を動かすことができるのも大きな特徴です。(例:4万円で100万円の取引ができる)
レバレッジ効果はとても重要な要素なので、次の記事でわかりやすく解説しております。
外国為替市場は平日24時間開いています。
株の場合は、各国の株式市場が開いている平日の営業時間しか開いていないため、一般的なサラリーマンには不向きな副業です。
しかし、FXの場合は帰宅後でもできるため、時間を選ばないのが大きな特徴です。
ちなみに、なぜ24時間開いているのかと言うと、日本が夜中でも他の国の市場は開いているからです。(下記図参照)
土日はお休みで市場はクローズしており、取引ができません。また、日本が祝日でも他国も祝日とは限らないため、祝日でも取引は可能です。
・外国為替証拠金取引は、実際の通貨のやりとりを行わず取引結果の損益のみで金銭のやりとりが発生する。
・FXは最小4円と小額から始められる投資である。
・FXは常に世界の市場が開いている関係で、24時間取引できる投資である。(平日のみ)
為替が動く仕組みを理解することはとても大事です。
なぜなら、仕組みを理解できれば為替レートの動きを読みやすくなるからです。これはFXで利益をあげるために必須の能力です。
為替が動く要因には、『中央銀行の為替介入』や『貿易収支などの国家規模の政治・経済的要因』、そして『投資家の集団心理』の3つの要因があります。
その中でも『投資家の集団心理』は、FXをやる上で重要となる要因となります。なぜなら、これら3つの中で一番未来予測を立てやすいからです。
では、その『投資家の集団心理』が発生する仕組みを解説していきます。
為替の動き、それは世界中の投資家の集団心理を具現化したものです。
投資家の集団心理とは、「レート下がりそうだから早く売らないと」、「勝ちパターンが来たから厚めに買おう」といった、世界中の投資家たちの実際に取引に至るまでの心理のことです。
例えば、アメリカ大統領の信頼を揺るがす大スキャンダルが発覚したとします。一般人はア「アメリカやばそうだな」と対岸の火事で済みますが投資家の場合は別です。
投資家の心理は「米ドルの価値が下がるからキープしているドルを早く売らないと」、「日本円の価値が上がるだろうから今のうちに買っておこう」といった心理が発生します。
するとどうなるでしょうか。多くの投資家が米ドルを売り円を買うので、円の価値が上がりドルの価値が下がります。
このような投資家の心理を反映したものが為替チャートの動きなのです。
今回のは極端な例ですが、為替が動くイメージはできたかと思います。
次に為替を動かす4つの集団心理を解説します。
結論から言うと為替の動きは、その通貨ペアに対する需要と供給のバランスで決まります。
例えば、米ドルを買う人がたくさんいればドルの価格が上がり、円の価格が下がります。逆に、米ドルを売る人がたくさんいれば米ドルの価値は下がり、円の価値が上がります。
需要と供給は以下4つの勢力で構成されています。
勢力①米ドルを買いたい勢力
勢力②米ドルを売りたい勢力
勢力③円を買いたい勢力
勢力④円を売りたい勢力
つまり、この4つのどの勢力が強いかを予想することが、FXで勝つために必要な能力です、
次の章でその4つの勢力(投資家の集団心理)を動かす2つの要因について解説します。
・為替の動きは、ある要因をトリガーに投資家の集団心理が具現化したものである。
・為替は通貨ペアの4つの勢力による需要と供給のバランスで決まる。
本題に入る前に、なぜ投資家はFXにお金を投資するのでしょうか。それは当然お金を稼ぎたいからですよね。では、なぜ稼げると思って投資するのか。それは、勝てる見込みがあるからです。
投資家は上がるか下がるかの2択で取引しているわけではありません。ある要因をトリガーに勝てるという根拠を持って取引をしています。つまり、世界中の投資家たちと同じ勝てる見込み持つことが、FXの世界で利益をあげる正当手段と言えるでしょう。
その勝てる見込みとなる要因が以下の2つです。
・ファンダメンタルズ要因
・テクニカル要因
それぞれ解説していきます。
ファンダメンタルズ(Fundamentals)とは、直訳すると「経済の基礎的諸条件」です。
噛み砕いて言うと「雇用統計や物価指数などの経済指標を一括りにまとめた言葉」で、更にざっくりいうと「ファンダメンタルズ = 経済指標たち」で覚えましょう。
FXで重要となる主なファンダメンタルズ(経済指標)は以下となります。
・要人発言
各主要国の大統領や首相、政治関連ではないが世界規模の大企業の社長や取締役の発言も影響を与える場合がある。
・金融政策
中央銀行の金利引き下げや市中銀行の国債買い戻しなど。
・景気動向
日本及び世界の景気動向。
・経済指標の発表
各国の雇用統計やGDPなど。
・世界的企業の破産
例えば、リーマンショックの根源となった、リーマン・ブラザーズの破産。
・紛争・戦争
世界で起きている紛争・戦争。特に取引している通貨ペア国と密接している場合は、大きく影響を受けます。
・自然災害
特に主要国で発生した地震、洪水、ハリケーンなどの大災害時に為替が変動します。
金融政策や景気動向などは、国家規模で為替に直接影響を与えていますが(直接的経済指標)、それ以外の経済指標については、間接的に為替に影響を与えています(間接的経済指標)。
この間接的に為替を動かしているのが世界中の投資家となります。
間接的経済指標の場合は、経済指標そのものが為替を動かしているわけではなく、投資家たちが経済指標を要因に通貨の売買を行ったことで為替が動いていることです。
有名なリーマンショックもリーマン・ブラザーズの破綻を知った投資家が米ドルを売るアクションをとったため、米ドルの大暴落が発生しました。リーマン・ブラザーズの破綻が直接為替に影響を与えたわけではありません。
ファンダメンタルズ要因は、長期的な視点で為替が動くのが特徴であるため、長期トレード向けの要因となります。
ファンダメンタルズは長期トレード向きでしたが、テクニカル指標は短期トレード向きです。
投資家は、為替チャートの値動きを分析しある根拠を要因として取引を行います。例えば、FXの世界には多くのチャートパターンが存在し、このパターンが来たらこの後レートが動きやすいといった指標があります。
ここでイメージしていただきたいことは、他の投資家たちもチャートパターンを分析していることです。
一人が取引したところで為替は動きませんが、世界中の投資家も同様の分析をして同様の取引をしたらどうなるでしょう。
ファンダメンタルズは、FX外の要因がトリガーですが、テクニカルの場合はFXに参戦している投資家たちの勝ちたい欲望が具現化したものです。
この仕組みを理解してトレードするのと、理解しないでトレードするのでは雲泥の違いがあります。忘れないようにここで覚えておいてください。
・ファンダメンタルズとは、経済指標によって発生する投資家の集団心理要因である。
・テクニカルは、為替チャート分析によって発生する投資家の集団心理要因である。
為替の動く仕組みを理解したら、次に利益をあげる仕組みを理解しましょう。
ここでは、一般的な利益のあげ方を解説します。
とってもシンプルです。
通貨を安い時に買って、高くなったら売りその差額分が利益となります。
このようにFXは為替差益を目的とした投資です。
逆に購入した時点より価格が下がって売却した場合、マイナス分がそのまま損益となります。証拠金から損益分の金額が差し引かれます。
FXでは売りから入るという注文方法があります。高い時に売って安くなったら買い、売買結果の為替差分が損益になります。
しかし、元々持ってもいない通貨を売ることから始めるので、最初は取っ付きにくいかもしれません。
これは取引結果の損益で決済する外国為替証拠金取引のFXだからできるのですが、ここは難しく考えず、シンプルに安く買って高く売るの逆バージョンと理解しましょう。
最初は意味がわからないと思いますが、詳しい仕組み理解する必要はありません。高く売って安く買えば利益になる。これだけ覚えれば問題ないです。
FXは為替の上昇下降どちらでもトレードチャンスがあることを覚えておきましょう。
・FXで利益を上げる基本は、”安く買って高く売る”と”高く売って安く買う”の二つ。
利益をあげる方法がわかったら次は利益を増やす仕組みです。
仕組みは以下の2つです。
・証拠金を用いた投資額の増額
・レバレッジ効果の活用
それぞれ解説します。
実はFXでは少ない投資額だと、100円の利益を上げるのも大変なのです。
例えば、1ドルが100円の時に1万円分のドルを買います。
1ドル = 100円
10,000円 ⇨ 100ドル
次に1ドルが101円の時に、手持ちの100ドルを売ります。
1ドル = 101円
100ドル ⇨ 10,100円 – 10,000円 = 100円(利益)
10,000円が10,100円になり、100円の利益が出ました。しかし、勝つことはできましたが、やはり100円では少ないというのが正直な感想だと思います。
ちなみに、一日で為替レートが1円も動くことは稀で、大体20〜80銭(pips)位が平均的です。仮に1日張り付いて50銭(pips)勝ったとしても50円の儲けにしかなりません。
利益を増やす方法の一つは証拠金を用いた投資額の増額です。しかし、当然100万円で取引するには100万円が必要で気軽には始められません。
そこで登場するのが、FXの大きな特徴である「レバレッジ効果」です。
Pipsとは?
PipsはFX専用の単位です。FXでは多くの通貨を扱うため、pipsという共通の単位が生まれました。日本円が絡む通貨ペアでは1pips = 1銭と理解しましょう。
大きく稼ぐにはどうしても大金を動かさないといけないFXには、そんなデメリットを救済する措置として「レバレッジ効果」というブースト機能を設けています。
簡単にいうと、「証拠金の最大25倍の金額で取引ができる」ものです。
つまり、証拠金として1万円入金したら最大25万円で取引ができます。
具体的なレバレッジ効果については、次記事でリスクと共に解説します。
・利益を増やす方法の一つは、証拠金(投資金額)を増やす。
・小額投資で利益を増やしたい場合は、レバレッジ効果を使い証拠金の最大25倍で取引する。
次の記事では本記事でも触れた「レバレッジ」についてです。諸刃の剣であるレバレッジですが、具体的なレバレッジ効果やリスクについて解説します。
山口 遼平
プロトレーダーに師事。その成功までの努力と労力の多さを知り『FXは楽して勝てない』ことを痛感。 当サイトでは、FXで勝つための心得を発信している。努力をすればFXで必ず勝てる。
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