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2021.09.30

トレード分析の黄金比フィボナッチ!注目すべきは3つの数値

この記事で学べること

  • フィボナッチが重要な理由
  • フィボナッチの注目すべき3つの数値
  • フィボナッチ・リトレースメントの効果的な使い方
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この記事のライター 水落 あきみね

「フィボナッチでどの数字を見ればいいかわからない」
「フィボナッチを使うためのコツを知りたい」 
そんな風に思っていませんか?

フィボナッチは、値動きの反転を予測できる人気のインジケーターです
フィボナッチを引くだけで、反転が起こりやすいラインを表示してくれるので、初心者でも扱いやすいツールといえます

ただしフィボナッチも万能ではありません。
使い方によっては、全然機能しないこともあるでしょう。

そこでこの記事では、フィボナッチの引き方や注目すべき数値、効果的な活用方法を解説したいと思います
すぐにトレードで活かせる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

1. フィボナッチとは

フィボナッチとは

FXにおけるフィボナッチとは、フィボナッチ数列を使ったインジケーターのことを指します。

まずはフィボナッチ(数列)について、軽くおさえておきましょう。

1.1 フィボナッチ数列とは

フィボナッチ数列とは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが研究した数列のことです。
たとえば、以下の数列をご覧ください。

1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233・・・

隣り合う数字を足すと次の数字になっていますね。
この数列の特徴として挙げられるのが、1つ前の数字で割ると徐々に『1.618』という数値に近づいていくということです

この数値は『黄金比』と呼ばれており、人が美しいと感じる比率です

また1つの数字を2つ後の数字で割ると0.382、3つ後の数字で割ると0.236にいう数値に収束していきます。
この数値も人が美しいと感じる比率で、FXのフィボナッチツールで使われる数値です。

1.2 フィボナッチが重要な理由

なぜフィボナッチが重要なのでしょうか?
その答えは、チャートがトレーダーたちの心理によって動いているからです

人は自然と美しい形を求めます。
チャートでもそれは一緒。

押し目買いや戻り売りのカタチが、キレイな「N字」「逆N字」を描くことが多いのは有名な話です。
誰しも無意識で、チャートにキレイな形を求めているのかもしれませんね

実際のところ、フィボナッチが正しいかどうかはわかりません。
ですが、多くのトレーダーが「フィボナッチを意識してチャートを見ている」というのは事実です

そのことを理解しておくだけでも、トレードが有利になるのは間違いないでしょう。

2. フィボナッチの種類

フィボナッチの種類

フィボナッチを取り入れたインジケーターには、いくつも種類があります。
以下は代表的なもの。

【フィボナッチインジケーターの代表例】
・フィボナッチ・リトレースメント
・フィボナッチ・エクスパンション
・フィボナッチ・タイムゾーン
・フィボナッチ・ファン
・フィボナッチ・アーク

どんな使い方ができるか、ひとつずつ見ていきましょう。

2.1 フィボナッチ・リトレースメント

フィボナッチ・リトレースメントは、波の押し目や戻り目の水準を予測するためのインジケーターです

たとえば下のチャートでは、AからBの上昇波に対してフィボナッチ・リトレースメントを当てています。

fxフィボナッチ記事内01

赤点線のラインは、それぞれ波の反転が予想される価格帯です。
反転が予測される価格帯に近づいてきたら、エントリーを準備。

このようにフィボナッチ・リトレースメントを使うことで、押し目買いや戻り売りを仕掛けるポイントが予測できます

FXでフィボナッチというと、およそこのフィボナッチ・リトレースメントを指します。
それだけポピュラーで人気のツールということですね。

2.2 フィボナッチ・エクスパンション

エクスパンションとは、拡張という意味です。
つまりフィボナッチ・エクスパンションとは、波がどこまで拡張(伸びる)するかを予測するインジケーターになります

下のチャートをご覧ください。

fxフィボナッチ記事内02

AからBの上昇波に対して、Cのポイントで押し目が入りました。
そこで波がどこまで伸びるか、フィボナッチ・エクスパンションで予測します。

青ラインが各予測されるポイント。
このように押し目や戻り目が入ったあと、どこまでいくのか予測しやすいので、決済目標として利用できるのが特徴です

2.3 フィボナッチ・タイムゾーン

フィボナッチ・リトレースメントやエクスパンションが、価格を基準にしているのに対して、フィボナッチ・タイムゾーンは時間を基準にしています。

どの時間帯で波が反転しそうなのか?どの時間まで待てばいいのか?を予測するインジケーターといえるでしょう

fxフィボナッチ記事内03

AからBの上昇波が発生し、トレンドが転換しました。
当然ながら押し目買いを狙っていきます。

どこが押し目になりそうかは、フィボナッチ・リトレースメントで予測できます。
ですが、どれぐらい時間がかかるかまではわかりません。

そこでフィボナッチ・タイムゾーンをABの波に対して引きます。

すると、横軸(時間)に対してラインが描写されました。
このラインが反転のおおよその目安。

押し目・戻り目が入りそうな時間帯を想定しやすいので、余裕をもって待てるというのが大きなメリットといえるでしょう

2.4 フィボナッチ・ファン

価格と時間軸の両方を取り入れたのがフィボナッチ・ファン。
大きなトレンドの後の流れを予測するのに適しています

トレンドラインのように斜めにラインを引くのが特徴です。

fxフィボナッチ記事内04

AからBの大きなトレンドに対して、フィボナッチ・ファンを引きました。
斜めラインそれ自体が、サポート・レジスタンスラインの役割を担っているのがわかりますよね。

このようにトレンドが転換したあとに、どこからエントリーを狙っていくのかを計画しやすくなります

2.5 フィボナッチ・アーク

円形の描写で特徴的なのが、フィボナッチ・アークです。
押し目・戻り目を狙っていくインジケーターで、使い方はリトレースメントと同じといえるでしょう

違いは時間にもフォーカスしていること

fxフィボナッチ記事内05

ABの上昇波にフィボナッチ・アークを当てると、上のチャートのように円形が描写されます。
それぞれのラインで反発しているのがわかりますね。

3. フィボナッチ・リトレースメントの引き方

フィボナッチ・リトレースメントの引き方

ここでは最もよく使われているフィボナッチ・リトレースメントの引き方を解説します。

フィボナッチ・リトレースメントを引くときは、次の2点が基本ルールです。

【フィボナッチ・リトレースメントを引くときの基本ルール】
・上昇の波に引く(押し目買い):直近の安値から高値に対して引く
・下降の波に引く(戻り売り):直近の高値から安値に対して引く

実際のチャートで確認してみましょう。

◎上昇波に引く場合

fxフィボナッチ記事内06

◎下降波に引く場合

fxフィボナッチ記事内07

またフィボナッチ・リトレースメントを引くタイミングは、次の点に注意してください。

【フィボナッチ・リトレースメントを引くときの注意点】
・トレンド相場で使う
・ハッキリとした高値と安値に引く
・押し目・戻り目の目安として使う

誰が見てもわかる高値・安値に対して引くことを意識してみましょう

3.1 フィボナッチで注目すべき3つの数字【最重要は61.8%】

フィボナッチには注目すべき3つの数字があります

【フィボナッチには注目すべき3つの数字】
・38.2%
・50%
・61.8%

使っているFX会社や設定により、表示される数字に違いはあります。
ですが、トレードで注目すべき数字は変わりません。

これはフィボナッチ・リトレースメントだけでなく、フィボナッチツールに共通していえることです。
ですから、この3つの数字は必ず意識して見るようにしておきましょう。

38.2%-トレンドの勢いが強い:浅い押し目(戻り目)

上昇や下降の勢いが強い場合は、浅いところで押し目や戻り目が入りやすいといえます

fxフィボナッチ記事内08

大きな値動きがあった直後は、誰もがチャンスを待っています。
そのため浅い押し目(戻り目)で、注文が入りやすいといえるでしょう。

そんな時に注目されている数字が『38.2%

よく反応する数字なので、意識してみるようにしましょう。

50%-トレンドの勢いは普通:半値からの押し目(戻り目)

半値という言葉があるぐらい、50%は重要な数字です

fxフィボナッチ記事内09

50%という数字はキリがよく、欧米のトレーダーたちが好んで使います。
リスク・リワードもちょうどいい位置ですから、50%付近の値動きにも注目しておきましょう。

61.8%-トレンドの勢いが弱い:深い押し目(戻り目)

フィボナッチ61.8%は、もっとも注目される数値です
冒頭お伝えしたとおり、人が最も美しいと感じる比率であるからです。

この61.8%を抜けると、トレンド自体終わる可能性が高くなります。
また61.8%付近からの押し目買い・戻り売りは、利益が大きく見込めるポイントでもあります。

以上のことから、トレーダーたちが一番注視している数値といって間違いありません。

fxフィボナッチ記事内10

61.8%はフィボナッチの要ともいえる数字です。
必ずチェックするようにしましょう。

4. フィボナッチ・リトレースメントの効果的な使い方

フィボナッチ・リトレースメントの効果的な使い方

「フィボナッチを使っても勝てない」という声はよく聞きます。

フィボナッチも万能ではありませんから、どう活用していくかが重要です。

そこでここからは、フィボナッチ・リトレースメントの効果的な使い方を3つご紹介します。

4.1 大きな時間足で使う

フィボナッチだけに関わらず、テクニカル分析は大きな時間足のほうが機能しやすいといえます
というのも小さな時間足は、大きな時間足の影響を受けるからです。

時間足が大きくなるほど、参加してくるトレーダーや資金量が増えてきます。
そのため大きな時間足で引けるフィボナッチほど、より強く意識されるといえるでしょう。

オススメは、4時間足や日足。

エントリー回数は少なくなりますが、じっくりと落ち着いてトレードできますよ。

水平線についてより詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。

4.2 他のテクニカル分析と併用する

フィボナッチはあくまでも目安です。
単体で使うには、信頼性が高いとはいえません。

必ず他のテクニカル分析と併用するようにしましょう

とくにフィボナッチ・リトレースメントは、水平線と相性がいいといえます。
なぜなら、同じ縦軸(価格)に対して引くラインだからです。

フィボナッチラインと水平線が近いケースは、実際のトレードではよく起こります。

fxフィボナッチ記事内11

青マルポイントのように、フィボナッチラインと水平線が近いと、かなり強いサポート(レジスタンス)になります。

4.3 ラインでの反応を必ず見る

フィボナッチを使ったトレードでよくある失敗が、ラインにタッチしたらエントリーしてしまうケース

fxフィボナッチ記事内12

フィボナッチのラインは、あくまでも反転の目安となるポイント。
本当に反転するかどうかは、値動きを確かめてからでなければわかりません。

ようするに、ラインタッチでのエントリーはリスクが高いということです

fxフィボナッチ記事内13

長期足でフィボナッチをつかえば、反発後からのエントリーでも、十分値幅はあります
ムダなエントリーも減るので、ラインでの反応を必ず見るようにしましょう。

ラインでの反応をみるときは、他のテクニカル分析を活用しトレードの信頼性を上げることが大切です。

【他テクニカル分析との活用例】
・ピンバーやツツミ足・ハラミ足などのローソク足での反転
・下位足でのダブルボトム(トップ)などの反転チャートパターン
・移動平均線の上抜け(下抜け)など

他のテクニカル分析で反転を確認してからエントリーするようにしましょう。

5. まとめ

fxチャート見方まとめ

本日のまとめです。

  • フィボナッチとは フィボナッチ(数列)は、人が自然と美しいと感じる比率で、0.618は黄金比と呼ばれており、最も重要な数値です。
    フィボナッチを使ったインジケーターで最も有名なのが、フィボナッチ・リトレースメンです。まずはフィボナッチ・リトレースメントの使い方から覚えていきましょう。
  • フィボナッチ・リトレースメントの引き方 フィボナッチ・リトレースメントは、誰が見ても明らかな高値・安値に対して引くのがコツです。
    デモトレードで慣れておきましょう。
  • フィボナッチ・リトレースメントの効果的な使い方 フィボナッチ・リトレースメントを効果的に使うために、「大きな時間足で使う」「他のテクニカル分析と併用する」「ラインでの反応を必ず見る」は必ず意識しましょう。

いかがでしたか?

フィボナッチは、押し目・戻り目のポイントや決済ポイントがわかりやすくなる、大変便利なツールです。

積極的にトレードに取り入れましょう。

この記事が少しでも参考になればうれしく思います。

この記事のライター

水落 あきみねの写真

水落 あきみね

1977年兵庫県生まれ。2000年大学卒業後にIT会社に入社。12年間勤めた会社を退職して、自営業を始める傍らFXを始める。相場の世界に入って6年になる兼業トレーダーで、水平線やトレンドラインだけを使ったシンプルなトレードを得意としている。信条は「最もうまく負けることができる人が勝つ」

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