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2021.09.27

グランビルの法則は使えない?ダウ理論の活用が攻略のカギ

この記事で学べること

  • グランビルの法則8つのエントリーポイント
  • ダウ理論と組み合わせた有効な使い方
  • グランビルの法則3つの注意点
水落 あきみねの写真
この記事のライター 水落 あきみね

「グランビルの法則のとおりにエントリーしても勝てない」
「うまい活用方法を知りたい」
そんな悩みありませんか?

FXをはじめた方であれば、グランビルの法則という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。
ただしグランビルの法則だけでは、トレードで勝ち続けるのは難しいといえます
なぜなら法則といっても、絶対的なものではないからです。

そこでこの記事では、ダウ理論を活用してグランビルの法則の信頼度を上げるコツもご紹介します
すぐにトレードに活かせる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

1. グランビルの法則とは

グランビルの法則とは

グランビルの法則とは、1960年代にジョセフ・E・グランビルという方が考えたテクニカル分析です。

ローソク足と移動平均線の位置関係から売買ポイントを導き出しており、今でも多くのトレーダーに使われています。

それでは詳しく見ていきましょう。

1.1 グランビルの法則が重要な理由

グランビルの法則が重要な理由は、トレードに優位性が生まれるからです

相場にまったく同じ動きはありませんが、似たような動きは繰り返しています。
グランビルの法則は値動きを分析し、8つの売買ポイント(買いパターン4つ・売りパターン4つ)を明示しています。

つまり、8つのポイントを知っておけば、似たような相場の動きのときに対処できるということですね

またグランビルの法則は、多くのトレーダーが意識しています。
それゆえトレーダーたちが、どのポイントに注目しているかも予測できます。

トレードに優位な情報を教えてくれるのですから、グランビルの法則はとても重要といえるのです。

1.2 グランビルの法則を使った8つの取引ポイント

では、グランビルの法則8つの取引ポイントを見ていきましょう。

まずは、4つの買いのポイントを確認します

fxグランビル記事内01

買いサイン①の条件

【買いサイン①の条件】
・一定期間の下降が確認できたあと
・移動平均線の角度が、横ばい・上を向いている
・終値が移動平均線を大きく上抜けしたとき

fxグランビル記事内02

トレンドの転換を狙ったエントリーポイント。

移動平均線の傾きが下向きから横ばいになったタイミングに注目します

ローソク足が移動平均線を大きく上抜けしたら買いサインです。

ここに注目
安値の切り上げやダブルボトムなどのチャートパターンが出現すれば、かなり有効なサインといえるでしょう。

買いサイン②の条件

【買いサイン②の条件】
・移動平均線が上昇を続けていること
・一時的に終値が移動平均線を下回ること

fxグランビル記事内03

トレンドの発生・継続を狙ったエントリーポイント。

移動平均線が上昇中に、一時的にローソク足が移動平均線を下抜けしたタイミングに注目します

ローソク足が移動平均線を再度上抜いてきたら、買いサインです。

ここに注目
安値が切り上がっていること、移動平均線に傾きがあることを確認しましょう。

買いサイン③の条件

【買いサイン③の条件】
・終値が移動平均線を上回って推移していること
・価格が移動平均線に近づくも、下抜かずに上昇したとき

fxグランビル記事内04

トレンドの継続を狙ったエントリーポイント。

移動平均線が上昇中に、ローソク足が移動平均線に近づくタイミングに注目します

買いのサイン②とは違い、ローソク足が移動平均線を下回らず、再上昇したら買いサインです。

ここに注目
安値が切り上がっていること、移動平均線に傾きがあることを確認しましょう

買いサイン④の条件

【買いサイン④の条件】
・移動平均線が下降していること
・価格が移動平均線から大きく離れていること

fxグランビル記事内05

一度離れた移動平均線へ戻ってくる動きを狙ったエントリーポイント。

価格が移動平均線から大きく離れたポイントに注目します

大きな下ヒゲなどでエントリーを仕掛けていきます。

ここに注目
④のポイントでは、まだ下降トレンド中です。
実際動いているチャートでは、どこで反発するかはわかりません。
リスクが高く初心者は見送ったほうがいいでしょう。

続いて、売りについての4つのポイントも見ていきます

fxグランビル記事内06

売りサイン①の条件

【売りサイン①の条件】
・一定期間の上昇が確認できたあと
・移動平均線の角度が、横ばい・下を向いている
・終値が移動平均線を大きく下抜けしたとき

fxグランビル記事内07

トレンドの転換を狙ったエントリーポイント。

移動平均線の傾きが上向きから横ばいになったタイミングに注目します

ローソク足が移動平均線を大きく下抜けしたら売りサインです。

ここに注目
高値の切り下げやダブルトップなどのチャートパターンが出現すれば、かなり有効なサインといえるでしょう。

売りサイン②の条件

【売りサイン②の条件】
・移動平均線が下降を続けていること
・一時的に終値が移動平均線を上回ること

fxグランビル記事内08

トレンドの発生・継続を狙ったエントリーポイント。

移動平均線が下降中に、一時的にローソク足が移動平均線を上抜けしたタイミングに注目します

ローソク足が移動平均線を再度下抜いてきたら、売りサインです。

ここに注目
高値が切り下がっていること、移動平均線に傾きがあることを確認しましょう。

売りサイン③の条件

【売りサイン③の条件】
・終値が移動平均線を下回って推移していること
・価格が移動平均線に近づくも、上抜かずに下降したとき

fxグランビル記事内09

トレンドの継続を狙ったエントリーポイント。

移動平均線が下降中に、ローソク足が移動平均線に近づくタイミングに注目します

売りのサイン②とは違い、ローソク足が移動平均線を上回らず、再下降したら売りサインです。

ここに注目
高値が切り下がっていること、移動平均線に傾きがあることを確認しましょう。

売りサイン④の条件

【売りサイン④の条件】
・移動平均線が上昇していること
・価格が移動平均線から大きく離れていること

fxグランビル記事内10

一度離れた移動平均線へ戻ってくる動きを狙ったエントリーポイント。

価格が移動平均線から大きく離れたポイントに注目します

大きな上ヒゲなどでエントリーを仕掛けていきます。

ここに注目
買いサイン④と同じく、リスクの高いポイント。
実際動いているチャートでは、どこで反発するか判断は難しいといえるでしょう。
初心者のかたは見送った方が賢明です。

2. グランビルの法則で使う移動平均線の期間

グランビルの法則で使う移動平均線の期間

グランビルの法則における移動平均線の推奨は、200日移動平均線です
これは法則を考案したグランビル氏が、200日移動平均線が有効であると言ったからです。

といっても、スキャルピングやデイトレードのスタイルの方にとって、200日移動平均線はかなり大きな数値ですよね?

ご安心ください。グランビルの法則はどんな期間でもある程度機能します。
ご自身のトレードスタイルに合った設定で問題ありません。

fxグランビル記事内11

ただしグランビルの法則は、大衆心理を元に売買ポイントをとらえたもの。
そのため、多くのトレーダーが意識している移動平均線の数値のほうが機能しやすいといえるでしょう

オススメの数値としては、『100期間』『200期間』。
どの数値にすればいいかわからない場合は、上記の数値を参考にしてみてください。

ワンポイントアドバイス:『200期間』と『200日』の移動平均線の違い
期間とはローソク足の本数のこと。
仮に1時間足チャートの『200期間』であれば、ローソク足200本(200時間)という意味になります。
見ているチャートが日足であれば、200期間というのは200日移動平均線と同じ意味です。

時間足に注意して、設定するようにしましょう。

3. ダウ理論と組み合わせて利益を上げる

ダウ理論と組み合わせて利益を上げる

ここまで見てきたとおり、グランビルの法則ではローソク足と移動平均線の位置関係から、売買ポイントを導き出しています。

ですがグランビルの法則の売買パターンだけでは、決して信頼度は高いとはいえません。

fxグランビル記事内12

そこでオススメしたいのが、ダウ理論を組み合わせる方法。

ダウ理論と併用することで、より精度の高いトレードが可能です。
詳しく解説していきますね。

3.1 ダウ理論とグランビルの法則を組み合わせて見る方法

ダウ理論は、多くのトレーダーが意識しているテクニカル分析のひとつです

トレンドの反転・継続の定義が明確で、相場の流れを把握するのに役立ちます。
このダウ理論をトレードに取り入れることで、グランビルの法則の信頼性はグッと上がります。

ではダウ理論をどう活用していくのか?
まずは下図をご覧ください。

◎押し安値

fxグランビル記事内13

◎戻り高値

fxグランビル記事内14

ダウ理論では【押し安値・戻り高値】を、トレンドの継続・転換のサインと定義しています。

【トレンドの継続・転換のサイン】
・トレンドの継続:押し安値(戻り高値)が更新されるまで、トレンドは継続する
・トレンドの転換:押し安値(戻り高値)を抜けたら、トレンドは終了する

fxグランビル記事内15

ダウ理論の方向とグランビルの法則が一致するときにトレードすれば、ダマシを少なくできるでしょう
下のチャートをご覧ください。

fxグランビル記事内16

戻り高値を抜けていないケース。
安値を切り上げながら、移動平均線を上抜けしても、すぐに下がってきていますよね。
これは下降トレンドがまだ続いていると判断しているトレーダーが多いからです。

一方、次のチャートをご覧ください。

fxグランビル記事内17

画面中央で、戻り高値を上抜けしました。
この段階でダウ理論的には買い目線。
以降、グランビルの法則の買いサインで伸びやすくなっていますね。

とくに赤マルのポイントは、以下のように複数の条件を満たす絶好のタイミング

【複数の条件を満たすポイント】
・グランビルの法則の買いサイン②
・安値・高値を切り上げている
・移動平均線の傾きがハッキリしている
・ダウ理論で買い目線
・トレンドの継続ポイント

このようにダウ理論を併用すれば、トレードの信頼性をあげられるでしょう。

3.2 ダウ理論とグランビルの法則の組み合わせ―応用編

さきほどはダウ理論との組み合わせを、1つの時間足で見た場合でした。
さらに小さな時間足を活用することで、優位性があるポイントでエントリーできます

下のチャート(4時間足)をご覧ください。

fxグランビル記事内18

青マルのポイントは、グランビルの法則の売りサイン③
キレイに移動平均線で反発していますよね。

といってもこれは、後から見ているからわかることです。
実際動いているチャートではどこで反発するかわかりません

そこで上げ止まりを確認するため、短期足を見ます。

fxグランビル記事内19

チャートは30分足。

短期足で押し安値を下に抜けて、売り目線になってからエントリーします。
とくに矢印のポイントは、移動平均線で反発を確認してから入れる安全なポイントです

【長期足売りサイン③+短期足売りサイン③+ダウ理論売り目線】と、強力なエントリーポイントになっています。

もちろん上のチャート①②のポイントで、エントリーできれば理想的です。
ですが初心者の方は、押し安値(戻り高値)を抜けてからエントリーするのをオススメします。

いかがでしたでしょうか。ダウ理論についてより詳しく知りたい方は、下記よりご覧ください。

4. グランビルの法則を利用する際の注意点

グランビルの法則を利用する際の注意点

最後にグランビルの法則を利用する際の3つの注意点を紹介したいと思います。

注意点をしっかりとおさえ、今後のトレードに取り入れてください。

4.1 必ず他のテクニカル分析と併用しよう

先ほども説明したように、グランビルの法則だけではトレードの信頼性は高くありません
そのため、ダウ理論など他のテクニカル分析と併用して、エントリーの根拠を増やすことが必要です。

とくにこの記事で紹介したダウ理論の活用は、グランビルの法則だけでなくトレード全般に役立ちます。
必ず取り入れるようにしましょう。

4.2 買い・売りのサイン②③を狙おう

買い・売りのサイン④が、逆張りでリスクが高いことは説明したと思います。
さらに買い・売りのサイン①も、リスクが高いポイントだと覚えておきましょう。

なぜならサイン①は、トレンドが転換するかどうかのポイントだからです。
つまり、まだトレンドがハッキリと転換したとはいえません。

初心者の方ほど欲張って、トレンドのはじめから狙おうとします。
ですがトレンド転換ポイントは、わかりにくい値動きになりがち

トレードで利益を残していくには、「わかるところだけトレードする」という姿勢が大事です
明らかにトレンドが発生したサイン②③だけを狙っていった方が安定した成績を残していけるでしょう。

4.3 移動平均線の角度を重要視しよう

グランビルの法則がうまく機能するかどうかは、移動平均線の角度がとても大切です
というのもローソク足は、移動平均線の向きに沿って動くからです。

移動平均線の角度が上向きであれば、たとえローソク足が一時的に下抜いても、上を確かめにいきます。
逆をいえば移動平均線の角度がなければ、上を確かめにいかない可能性があります。

エントリーを仕掛けようとしている方向に対して、移動平均線の角度はどうなっているのかを必ず重視してください

5. まとめ

fxチャート見方まとめ

本日のまとめです。

  • グランビル法則とは グランビルの法則は、相場のクセをよくとらえています。
    値動きの特徴を知っておくことで、トレードシナリオも立てやすくなるでしょう。
  • ダウ理論と組み合わせて利益を上げる グランビルの法則だけでは、信頼度は高いといえません。
    多くのトレーダーが意識しているダウ理論を活用することで、精度の高いトレードができるでしょう。
  • グランビルの法則を利用する際の注意点 グランビルの法則も確実なものではありません。
    他のテクニカル分析と併用したり、わかりやすい相場のときだけトレードしたりするようにしましょう。

いかがでしたか?

法則と聞くとそれ通りに動くイメージを持ってしまいますが、決してそういうわけではありません。

この記事で紹介したダウ理論との併用や注意点など参考に、うまくトレードに取り入れてみてください。

この記事のライター

水落 あきみねの写真

水落 あきみね

1977年兵庫県生まれ。2000年大学卒業後にIT会社に入社。12年間勤めた会社を退職して、自営業を始める傍らFXを始める。相場の世界に入って6年になる兼業トレーダーで、水平線やトレンドラインだけを使ったシンプルなトレードを得意としている。信条は「最もうまく負けることができる人が勝つ」

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