FX水平線の正しい引き方をマスターするための3つのポイントの画像
2021.08.13 2021.03.16

FX水平線の正しい引き方をマスターするための3つのポイント

この記事で学べること

  • 水平線の基本
  • 水平線の引き方のポイント
  • 水平線を使ったエントリー手法
水落 あきみねの写真
この記事のライター 水落 あきみね

「水平線に興味があるけど、どう引けばいいか分からない」

「うまく機能する水平線の引き方を知りたい」

そんな風に思っていませんか?

機能する水平線を引くためには、トレーダーが意識する価格帯に引く必要があります

私が初心者の頃は、水平線を引く目的や意味を考えずに、ただやみくもに水平線を引いて失敗ばかりしていました。

ですがトレード歴8年目になった今では、機能する水平線が引けるようになりました。

この記事では、水平線を使ってトレードに活かすポイントを、画像を交えながら解説しています

すぐにトレードで活用できる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

1. 水平線とは

fx水平線01

水平線とはチャートに引く、一直線上のラインのことです。

fx水平線記事内00

多くのトレーダーが、チャートに水平線を引きます。

なぜなら、それがチャート分析の基本だからです。

チャート分析では、どこまで価格が伸びるのか、あるいは反転するのかを判断する必要がありますよね。

そこで不可欠なのが水平線です。

1.1 2つの役割のある水平線

水平線にはざっくり分けて、2つの役割があります。

水平線の2つの役割
・サポートライン(下値支持線)
・レジスタンスライン(上値抵抗線)

サポートラインとは

サポートライン(下値支持線)とは、下落した価格が反転したラインのことです。

fx水平線記事内01

サポートラインは安値に対して引かれます。

それまでの下落の勢いが止められ反転したということは、その安値付近には買い注文がたまっていることを示しています。

そのため、価格がサポートラインに近づくにつれ、反発する可能性が高くなるといえるのです。

またラインで反発した回数が多いほど、強い買い圧力を表しています。

レジスタンスラインとは

レジスタンスライン(上値抵抗線)とは、上昇した価格が反転したラインのことです。

fx水平線記事内02レジスタンスラインは高値に対して引かれます。

サポートラインとは逆に、価格がレジスタンスラインに近づくにつれ、反発する可能性が高くなります。

実際のチャート画面で探してみよう

実際のチャートに水平線を引いてみました。

fx水平線記事内03-1

サポートラインで反発したポイントを青マル、レジスタンスラインで反発したポイントを赤シカクで囲っています。

上のチャートは強い上昇トレンドになっていますが、それでもレジスタンスライン付近では抵抗にあっているのが分かりますね。

また、レジスタンスラインが抜かれると今度はサポートラインに役割が変わるロールリバーサルも確認できます(※)。

このようにラインは、サポートとレジスタンスの役割を担っているのです。

(※)ロールリバーサル(レジサポ転換)について
ロールリバーサル(レジサポ転換)とは、今までレジスタンスとして機能していたラインを突き抜ける(ブレイクする)ことで役割が反転してサポートラインになることです。
詳しくは別記事で紹介していますので、ご覧ください。

1.2 なぜ水平線が重要なのか?

水平線が重要なのは、他のトレーダーたちと同じ判断をする『基準』となるからです。

相場は『多数決の原理』で動いています。

例えば、価格が上昇するのは「上にあがる」と考えているトレーダーが多いからです。

下降する場合は逆ですね。

要するにトレードで重要なのは、値動きが支えられる水準と押さえられる水準を見つけだすことだといえるでしょう

そして、この「支えられている」や「押さえられている」を判断する際に利用されるのが『水平線』です。

1.3 なぜ水平線が有効なのか?

トレードをするための手法(基準)は、数えきれないぐらいあります。

ローソク足、チャートパターン、その他チャート分析ツール、自動売買に頼ったりする人もいるでしょう。

どんなに有名な手法でも、別のルールでトレードしている人はたくさんいます。

つまり、どの手法でも全員が同じものを使っているわけではないということです。

しかし水平線に関しては、ほとんどのトレーダーが使っています

別の手法を使っていても、水平線は引くことが多いのではないでしょうか。

fx水平線記事内03-2

多数決の原理で考えても、水平線は有効といえるのですね。

2. 水平線を正しく引くための3つのポイント

fx水平線02

ここでは水平線を引くための3つのポイントをご紹介します。

3つのポイントを意識して引くことで、より有効な水平線となります。

ぜひマスターしましょう。

2.1 【ポイント1】最高値・最安値

水平線を引くために一番大切なポイントは、多くのトレーダーが意識する価格に対して引くことです。

なかでも最高値・最安値はもっとも意識される価格

そのため、価格がそこに近づいたときに反応する確率はかなり高いといえます。

fx水平線記事内04

上記のチャートで明らかな最高値・最安値はどこになるでしょうか?

fx水平線記事内05

赤マル(最高値)と青マル(最安値)の部分ですね。

ここに水平線を引いてみます。

fx水平線記事内06

とてもシンプルですが、これもりっぱな水平線。

では、この後の値動きを見てみましょう。

fx水平線記事内07

ちゃんと水平線で反発しているのが分かりますね。

水平線を引くときは、まず最高値・最安値に引くようにしましょう。

2.2 【ポイント2】何度も反応している価格帯

ロールリバーサル(レジサポ転換)や何度も反発している価格帯もよく意識されます

ロールリバーサルが起こったということは、売買の決着がついたポイントともいえます。

そのため、価格が再度近づいてきても反応する可能性が高いといえるでしょう。

fx水平線記事内08

また下図のように、過去に何度も反発している価格帯にも水平線を引きましょう。

fx水平線記事内09

過去に反発した価格帯ということは、そこに価格が近づくと「また反発するのでは?」という心理がトレーダーに働きます。

さらにその反発した回数が多いほど、より意識される水平線となります。

【ポイント3】キリの良い数字

キリのよい数字とは、例えば米ドル/円でいえば100円とか110円などのことです

キリ番とも呼ばれています。

キリのよい数字は、指値・逆指値注文でもよく利用されるので、値動きが起こりやすいポイントといえるでしょう。

それだけに多くのトレーダーが注目している価格帯だといえるのです。

fx水平線記事内10-1

上図の赤マルのポイントは、分かりやすくキリの良い数字で反応していますね。

細かく見ると、それ以外の部分でも反応しているところが見られます。

迷わず引けるので、初心者にも取り入れやすい引き方といえるでしょう。

ヒゲと実体どちらに引けば良い?

水平線を勉強して必ず迷うポイント、
ローソク足の実体に引くのか?ヒゲに引くのか?」※

fx水平線記事内10-2

これに関しては明確な答えはありません。

トレーダーによって考え方はマチマチです。

fx水平線記事内11-1

※ローソク足の実体とヒゲとは
ローソク足とは、一定期間内の値動きを図解したものです。
ローソク足の四角で囲まれた部分を「実体」、高値・安値から実体に引かれた線を「ヒゲ」と呼びます。

仮にできあがったチャートであれば、どちらで反応したかは分かります。

fx水平線記事内11-2

しかし実際の相場で、本体かヒゲどちらに引くかを判断するのは、初心者には難しいといえます。

そこでオススメなのが、『どちらにも引く』ということ

fx水平線記事内11-3

ラインに値幅を持たせることで、トレードの判断に余裕が生まれるのでオススメです。

3. 間違いやすい水平線の引き方

fx水平線03

水平線は使い方がシンプルなので、初心者でも積極的にトレードに取り入れやすいでしょう。

一方、初心者が水平線を使ったケースで失敗するケースがあります。

そこで、ここでは2パターンほど事例を紹介したいと思います。

3.1 無理に引かない

水平線に慣れていないうちは、どこに引こうか悩んでしまうことがあります。

その際に大切なことは『無理に引かない』ということ

なぜなら、アナタが悩むポイントということは、他のトレーダーも同じく悩んでいるからです。

fx水平線記事内12

要するに『誰もが意識する価格帯ではない』ということですね。

他のトレーダーが意識するかどうか分からない価格帯にムリに水平線を引いても、反応する確率はグッと下がります。

もちろん反応することもあるでしょう。

しかし、意識しているトレーダーが少ないということは、それだけ力強さにかける水平線といえます。

ですからカンタンにブレイクされてしまう恐れもあり、リスクも高くなってしまいます。

3.2 数多く引きすぎない

水平線を引く際は、数多く引きすぎないことも大切です

というのも、あまりに数が多いと判断に迷いが生じるからです。

例えば、下図の赤マルのポイントに価格があるときに、何本も水平線を引いたとしましょう。

fx水平線記事内13

水平線がいっぱいすぎて、どこでエントリーすればいいか、どこで決済すればいいか分かりにくくなってしまう恐れがあります。

上級者であれば、うまく判断できるかもしれませんが、FX初心者では逆に頭が混乱するかもしれません。

ですから、なるべく水平線を減らしてチャートがシンプルになるように心がけましょう。

fx水平線記事内14-1

初心者が水平線を使ったトレードで失敗しやすいのは、ピンポイントで狙おうとするからです。

上のチャートのように、水平線で大まかにポイントをとらえると迷いもなくなるでしょう。

4. 水平線を使ったエントリー手法

fx水平線04

水平線をトレードに使うには、大きく分けて以下の2つがあります。

水平線を使ったエントリー2つの手法

・水平線の反発でエントリー
・水平線のブレイク後のレジサポ転換でエントリー

ひとつずつ見ていきましょう。

4.1 水平線の反発でエントリー

水平線の反発を利用したエントリー方法はとてもシンプルです。

レジスタンスラインで価格が反発したら売り
サポートラインで価格が反発したら買い

fx水平線記事内14-2

それぞれの矢印のポイントに価格が到達したときに、反発(※)してからエントリーします。

実際のチャートでも見てみましょう。

fx水平線記事内14-3

このように意識されそうな水平線がある場合、そこで反発する可能性があるので、水平線付近からエントリーを狙えます。

※水平線にタッチでのエントリーは危険?
水平線で必ずしも反発するとは限りません。
リスクを避けるために、水平線で反発を確認してからエントリーするクセをつけましょう。

反発を確認する方法はいくつかありますが、初心者で取り入れやすいのはローソク足を見る方法です。

上昇トレンドラインで反発を確認する場合は、ラインにタッチして陽線がでるのを待つ。
下降トレンドラインで反発を確認する場合は、ラインにタッチして陰線がでるのを待つ。

これを徹底するだけでもトレードが安定するのでオススメです。

4.2 水平線のブレイク後のレジサポ転換でエントリー

もう一つは、水平線をブレイクした後のレジサポ転換(ロールリバーサル)を狙う方法です。

押しや戻り(※)を狙うときによく活用されるエントリー方法なので、覚えておいてください。

※押し・戻りとは
押し:価格の上昇中に一時的に価格が下がることを指します。
戻り:価格の下降中に一時的に価格が上がることを指します。
押し(戻り)を形成した後に、再び上昇(下降)することが予想されます。

fx水平線記事内15

実際のチャートで見てみましょう。

fx水平線記事内15-2

水平線をブレイクした後は、その水平線が今度は逆に意識されることをエントリーに利用します。

このエントリー方法の場合でも、やはり水平線での反発を確認してからエントリーするようにしましょう。

5. 水平線トレードを身につけるための手順

水平線の正しい引き方からエントリーでの使い方まで解説してきました。

これらの知識を武器として使えるように、以下の手順でぜひ水平線を利用したトレードスキルを身につけてください。

水平線トレードを身につけるための手順

・トレードの記録を取る
・トレードを振り返る

5.1 トレードの記録を取る

トレードの記録を取りましょう
トレード記録を取る理由は、振り返りをするための取引データを集めるためです。

例えば本記事で紹介した水平線のトレード方法は①ブレイクと②レジサポ転換でした。

実際にトレードする前の段階では、①と②どちらが自分に合った方法なのかがわかりません。
そこで上記2つルールで取引をおこない、記録を取り、検証するためのデータを集めましょう

ある程度データが集まった段階で、次の手順として①と②どちらが自分に合った取引方法なのか、傾向の確認をしていきます。

具体的な記録の取り方について、以下の記事で無料トレード記録シートを使って解説していますのでぜひチェックしてみてください。

5.2 トレードを振り返る

取引のデータが溜まってきたら、トレードを振り返りましょう
なぜなら、この振り返りをするかしないかで、今後のトレード結果が大きく変わる可能性があるからです。

上記の取引記録の手順で①ブレイクと②レジサポ転換の取引データが溜まったら、勝ちトレード・負けトレードに分けてみましょう。

もし、①ブレイクの方が勝率がよく利益を残せていたと分かれば、今後は①ブレイクでの取引に絞ってトレードをしていけば、利益を重ねられる可能性はより高まりますよね。

また、一般的にはブレイクよりもブレイク後のレジサポ転換の方が安全性が高いと思われていますが、例の場合は一般的にいわれていた理論とは逆の方が効果的だと分かりました。

つまり、振り返りをしないと本当に自分に合ったトレードが何なのか、見つけられない可能性があるのです

取引記録と振り返りは地味な作業ではありますが、自分の将来の利益のために欠かさずに取り組んでみてください。

まとめ

本日のまとめです。

BOまとめ
  • 水平線とは 水平線とはチャートに引く、一直線上のラインのこと
    サポートライン(下値支持線)とレジスタンスライン(上値抵抗線)の役割がある
    値動きが支えられる水準と押さえられる水準を見極める判断に使う

    どこまで価格が伸びるのか、あるいは反転するのかを判断するために、水平線は不可欠。
  • 水平線を正しく引く3つのポイント 最高値・最安値に引く
    何度も反応している価格帯に引く
    キリの良い数字に引く

    水平線を引く際に大切なのは、他のトレーダーが意識している価格帯かどうか。
    そのためには上記3つのポイントに注目して引くようにすることが大切。
  • 水平線の使い方 水平線をトレードで活用するには、大きく分けて2つ
    水平線の反発でエントリー
    水平線のブレイク後のレジサポ転換でエントリー
    水平線を使ったトレードでは、反発を確認してからエントリーすることがポイント。

いかがだったでしょうか。

水平線を活用したトレードは、一度身につけてしまえば一生役立つスキルとなります

ぜひ取り組んでみてください。

また、水平線に慣れてきたら、次はそれ以外のラインについても学んでいきましょう。

また、以下の記事では水平線を含めたラインについての基礎を解説しています。

ラインはなぜ有効なのか、ラインを使うときはなにを意識したら良いのかなど、FXのラインを深く理解するために抑えておきたいポイントを初心者の方が読んでもわかるように作成いたしました。

有効なラインが引けない、ラインを使ったトレードが上手くいかなくて悩んでいる場合は、基礎に立ち戻って理解することで、効果的な使い方が見つかるはずですよ。

この記事のライター

水落 あきみねの写真

水落 あきみね

1977年兵庫県生まれ。2000年大学卒業後にIT会社に入社。12年間勤めた会社を退職して、自営業を始める傍らFXを始める。相場の世界に入って6年になる兼業トレーダーで、水平線やトレンドラインだけを使ったシンプルなトレードを得意としている。信条は「最もうまく負けることができる人が勝つ」

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