2021.03.16

FXのラインを取引に活かす【サポートラインとレジスタンスライン】

この記事で学べること

  • ラインの基本
  • ラインの引き方や使い方
  • ロールリバーサル(レジサポ転換)の仕組み
水落 あきみねの写真
この記事のライター 水落 あきみね

せっかくチャートにラインを引いても、どう活用すればいいか分からなくてお悩みではありませんか?

ラインをうまくトレードに取り入れるためには、まずはラインの特徴や役割をしっかり理解しておくことが重要です。

私が初心者の頃は、ラインを引く目的や意味を考えずに、ただ作業的にラインを引いて失敗ばかりしていました。

ですがトレード歴8年目になった今では、ラインのみでトレードできています

この記事では、FXのラインを使ってトレードに活かすポイントを、画像を交えながら解説しています。

すぐにトレードで活用できる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。


1. チャート分析の基本はライン

fxライン01

多くのトレーダーが、チャートにラインを引きます。

なぜなら、それがチャート分析の基本だからです。

チャート分析では、どこまで価格が伸びるのか、あるいは反転するのかを判断する必要がありますよね。

そこで不可欠なのがラインです。


1.1 なぜラインが重要なのか?

ラインが重要なのは、他のトレーダーたちと同じ判断をする『基準』となるからです。

相場は『多数決の原理』で動いています。

例えば、価格が上昇するのは「上にあがる」と考えているトレーダーが多いからです。

下降する場合は逆ですね。

要するにトレードで重要なのは、値動きが支えられる水準と値動きがおさえられる水準を見つけだすことだといえるでしょう。

そして、この「支えられている」や「おさえられている」を判断する際に利用されるのが『ライン』です。


1.2 なぜラインが有効なのか?

トレードをするための手法(基準)は、数えきれないぐらいあります。

ローソク足、チャートパターン、その他チャート分析ツール、自動売買に頼ったりする人もいるでしょう。

どんなに有名な手法でも、別のルールでトレードしている人はたくさんいます。

つまり、どの手法でも全員が同じものを使っているわけではないということです。

しかし、ラインは多くのトレーダーが使っているのではないでしょうか?


fxライン記事内01

多数決の原理で考えても、ラインは有効といえるのですね。


1.3 ラインの2つの役割

ラインにはざっくり分けて、2つの役割があります。

・サポートライン(下値支持線)
・レジスタンスライン(上値抵抗線)


サポートラインとは

サポートライン(下値支持線)とは、下落した価格が反転したラインのことです。

上記で記載した、値動きが支えられる水準を見つけましょう。


fxライン記事内02

サポートラインは値動きが谷を描いたポイントに対して引かれます。

値動きが引いたラインで支えられているように見えますよね。

それまでの下落の勢いが止められ上昇に反転したということは、そのサポートライン付近には買い注文がたまっていることを示しています。

そのため、価格がサポートラインに近づくにつれ、反発して上昇する可能性が高くなるといえるのです。

またラインで反発した回数が多いほど、強い買い圧力を表しています。


レジスタンスラインとは

レジスタンスライン(上値抵抗線)とは、上昇した価格が下降に反転したラインのことです。


fxライン記事内03

レジスタンスラインは値動きが山を描いたポイントに対して引かれます。

値動きがラインで引いたポイントで上からおさえられているように見えますね。

サポートラインとは逆に、価格がレジスタンスラインに近づくにつれ、反発して下降する可能性が高くなります


実際のチャート画面で探してみよう

実際のチャートにラインを引いてみると、各ラインで上値を抑えられたり、下値が支持されているのが分かります。


fxライン記事内04

このようにラインは、サポートとレジスタンスの役割を担っているのです。


1.4 ラインの3つの種類

ラインには大きく分けて以下の種類があります。

【3種類のライン】
1. 水平線
2. トレンドライン
3. チャネルライン

いずれのラインでもサポートライン・レジスタンスラインとして機能するという役割をもっています。


1.水平線


fxライン記事内05

水平線は縦軸(価格)に対して引く線です。


2.トレンドライン


fxライン記事内06

トレンドラインは、安値と安値、高値と高値※に対して引く線です。

※安値・高値とは
価格は一直線に動くことはなく、波を描くように推移します。
買う人と売る人の注文や決済の取引が常におこなわれているからです。
波が山を描くポイントを「高値」、波が谷を描くポイントを「安値」と呼びます。 fxライン記事内07


3.チャネルライン


fxライン記事内08

チャネルラインは、トレンドラインに対して平行に引く線です。

この3つをしっかり覚えておきましょう。


2. FXのラインの引き方

fxライン02

ここでは、ラインの基本的な引き方をご紹介します。


2.1 水平線

水平線を引くために一番大切なポイントは、多くのトレーダーが意識する価格に対して引くことです。

意識されている価格とは、ハッキリとした高値・安値です。


fxライン記事内09

上記のチャートで明らかな高値・安値はどこになるでしょうか?


fxライン記事内10

細かく判断するとたくさんある高値・安値でも、赤丸のポイントは誰も意識しそうですね。


fxライン記事内11

とてもシンプルですが、これもりっぱな水平線。

では、この後の値動きを見てみましょう。


fxライン記事内12

ちゃんと水平線で反発しているのが分かりますね。

水平線を引くときは、まず誰もが意識する高値・安値に引くようにしましょう

詳しい水平線の引き方については、別記事「FX水平線の正しい引き方をマスターするための3つのポイント」で紹介していますので、ぜひご覧ください。


2.2 トレンドライン

トレンドラインとは

・高値と安値を切り上げている(上昇トレンド
・高値と安値を切り下げている(下降トレンド)※

の状態のときに結ぶラインのこと。

※高値と安値を切り上げているとは
値動きの波が描く高値・安値が共に上昇している状況を指します。
対して、高値・安値が共に下降している場合は切り下げていると表現します。 fxライン記事内13


fxライン記事内14

ご覧のとおり高値・安値ともに更新※されていますね。

このとき、安値同士を線で結んだのがトレンドラインです。

トレンドラインを引くときの注意点は、Aを起点として高値・安値を更新しているかどうかです。


fxライン記事内15

Aを起点として高値が更新したので、Aの安値と新しい安値を結ぶトレンドラインが引けました。


fxライン記事内16

より詳しいトレンドラインの引き方・活用の仕方は別記事をご覧ください。

※高値の更新とは
一定期間内に付けた高値を上抜けた状況を指します。
安値を下抜けた場合は、安値を更新したと表現します。


2.3 チャネルライン

チャネルラインは、トレンドラインが引けるようになればカンタンです。

なぜなら、トレンドラインに対して平行に引くだけだからです。


fxライン記事内17

チャネルラインの詳しい考え方・使い方を別記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。


2.4 ローソク足の実体に引く?ヒゲに引く?

ラインを勉強して必ず迷うポイント、

ローソク足の実体に引くのか?ヒゲに引くのか?」※


fxライン記事内18

これに関しては明確な答えはありません。

トレーダーによって考え方はマチマチです。

※ローソク足の実体とヒゲとは
ローソク足とは、一定期間内の値動きを図解したものです。
ローソク足の四角で囲まれた部分を「実体」、高値・安値から実体に引かれた線を「ヒゲ」と呼びます。 fxライン記事内19

仮にできあがったチャートであれば、どちらで反応したかは分かります。


fxライン記事内20

しかし実際の相場で、本体かヒゲどちらに引くかを判断するのは、初心者には難しいといえます。

そこでオススメなのが、『どちらにも引く』ということ。


fxライン記事内22

ラインに値幅を持たせることで、トレードの判断に余裕が生まれるのでオススメです。


3. 【重要】ラインの役割が変わる「ロールリバーサル(レジサポ転換)」

fxライン03

ここからは、特に重要なロールリバーサルについて説明します。


3.1 ロールリバーサル(レジサポ転換)とは

ロールリバーサル(レジサポ転換)とは、今までレジスタンスとして機能していたラインを突き抜ける(ブレイクする)ことで役割が反転してサポートラインになることです。


fxライン記事内23

これとは逆に、サポートラインを突き抜ける(ブレイクする)ことで、レジスタンスラインの役割になることもあります(サポレジ転換)。


fxライン記事内24

ロールリバーサルはトレードに必須の知識ですので、しっかりと覚えておきましょう。


3.2 ロールリバーサル(レジサポ転換)が機能する理由

ロールリバーサルが機能する理由は、『損切り』と『新規注文』が重なるポイントだからです。

順を追って説明しましょう。


fxライン記事内25

下降トレンドになっている図です。

レジスタンスライン付近では反発を期待して売っている人が多くいます。

このレジスタンスラインをブレイクされると、レジスタンスライン付近で売った人は損切り、または含み損を抱えてしまいます。


fxライン記事内26

その状態で価格がレジスタンスライン付近まで戻ると、損切りできずに含み損を抱えていた人は、小さな損失で済まそうと決済注文をだして逃げます。

このような動きが続くことで、元のレジスタンスライン付近から再び価格は上昇に転じるのです。

またこの動きを見て、それまで静観していた上昇(買い)狙いのトレーダーたちが買いでエントリーを始めます。


fxライン記事内27

このように元のレジスタンスライン付近では、売り状態のトレーダーの決済(買い)とロールリバーサル狙いのトレーダーの新たな買い注文が一気に入るので、価格は大きく上昇することになるのです。


3.3 ロールリバーサル(レジサポ転換)はどのラインでも使える

ロールリバーサルは、先ほど紹介したトレンドラインやチャネルラインなどでも機能することで知られています。


fxライン記事内28

下降トレンドラインをブレイクしました。

その後、押し目をつけて反発。

よく見ると上昇をおさえていたトレンドラインが、反発の起点になっているのが分かります。


fxライン記事内29

このようにロールリバーサルは、水平線だけでなく斜めのラインでも機能するので、ぜひ覚えておいてください。


4. ラインの使い方

fxライン04

ラインをトレードに使うには、大きく分けて以下の2つがあります。

ラインの使い方

・反発を利用する
・ブレイク後の押しや戻りを狙う

ひとつずつ見ていきましょう。


4.1 反発を利用する

ラインの反発を利用したエントリー方法はとてもシンプルです。

・レジスタンスラインで価格が反発したら売り
・サポートラインで価格が反発したら買い


fxライン記事内30

それぞれの矢印のポイントに価格が到達したときに、反発してからエントリーします。

実際のチャートでも見てみましょう。


fxライン記事内31

下のチャートはトレンドラインの場合


fxライン記事内32

このように意識されそうなラインがある場合、そこで反発する可能性があるので、ライン付近からエントリーを狙えます。


4.2 ブレイク後の押しや戻りを狙う

もう一つは、ラインをブレイクした後の押しや戻り※を狙う方法です。

ロールリバーサルもこの方法ですね。

※押し・戻りとは
押し:価格の上昇中に一時的に価格が下がることを指します。
戻り:価格の下降中に一時的に価格が上がることを指します。
押し(戻り)を形成した後に、再び上昇(下降)することが予想されます。 


fxライン記事内33

実際のチャートでも見てみます。


fxライン記事内34 fxライン記事内35

ラインをブレイクした後は、そのラインが今度は逆に意識されることをエントリーに利用します。


4.3 注意点

ラインを使ったトレードで注意すべきことは、ラインにタッチした瞬間にエントリーしないことです。

というのも、ラインにタッチしたからといって、必ず反応するとは限らないからです。

重要なラインほど、ブレイクすると大きく動く可能性があります。

リスクを減らすためにも、反発を確認してからエントリーするようにしましょう。

反発を確認する方法の代表としては、
ラインにタッチしてから下位足※で反転のサインを待つ
ローソク足が反発方向で確定するのを待つ
などが挙げられます。

※下位足とは
例えば、4時間足のローソク足チャートを見ている場合、下位足は1時間足や15分足など短い時間軸のローソク足チャートを指します。 


5. より詳細なチャート分析をしよう

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ここまでラインの種類や使い方などについて解説してきました。

ラインをチャート分析に取り入れることで「どこで価格が止まりそうか・反発がありそうか」を予想できるようになります。

つまり、トレードシナリオができるということですね。

いきなりはうまくいかないかもしれませんが、日々ラインを引いてチャート分析することで精度はより高まってきます。

ぜひトレードに活用してみてください。

また、ラインに慣れてきたら次のステップとして、ローソク足を学ぶことをオススメします

理由としては、ローソク足を見れば相場の勢いやトレーダーたちの心理が分かるからです。

ライン分析とローソク足分析を併用することで、より詳細なチャート分析が可能になるといえるでしょう。

ローソク足については別記事で詳しく解説しています。

ぜひご覧ください。


6. まとめ

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本日のまとめです。

  • チャート分析の基本はライン 相場は多数決の原理で動いている。
    他のトレーダーたちと同じ判断基準をするためラインは重要。
  • ラインの役割 ラインには「サポートライン」と「レジスタンスライン」の役割がある。
    サポートとレジスタンスの役割が変わる『ロールリバーサル』は最重要ポイント。
  • ラインの使い方 ラインをトレードで活用するには、大きく分けて2つ
    ・反発を利用する
    ・ブレイク後の押しや戻りを狙う

いかがだったでしょうか。

ラインを活用したトレードは、一度身につけてしまえば一生役立つスキルとなります

ぜひ取り組んでみてください。

この記事のライター

水落 あきみねの写真

水落 あきみね

1977年兵庫県生まれ。2000年大学卒業後にIT会社に入社。12年間勤めた会社を退職して、自営業を始める傍らFXを始める。相場の世界に入って6年になる兼業トレーダーで、水平線やトレンドラインだけを使ったシンプルなトレードを得意としている。信条は「最もうまく負けることができる人が勝つ」

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