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2021.08.16 2021.08.02

FXのMACDの見方に注意!3つのダマシ回避法を分かりやすく解説

この記事で学べること

  • MACDの基本的な見方
  • MACDのダマシを回避する3つの方法
  • 実際のチャートで見る使い方のコツ
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この記事のライター 水落 あきみね

「MACDの見方がわからない」
「ダマシばかりにあって勝てない」 
そんな悩みありませんか?

MACD(マックディー)は、初心者からベテラントレーダーまで、幅広く利用されている人気のインジケーターです
トレンドの始まりから終わりまで視覚的にわかりやすく、トレードの心強い味方といえるでしょう。

ただしダマシが多く、初心者の方は使い方に注意が必要です。
そこでこの記事では、MACDの見方や使い方、ダマシの回避方法を解説したいと思います。
すぐにトレードで活用できる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

1. FXのMACDとは

FXのMACDとは

MACDとは、異なる2本の移動平均線の乖離(かいり)幅をグラフで表したインジケーターです。

乖離幅とは、2本の移動平均線との距離(値幅)のことを指しています。

FXMACD記事内01

乖離幅を見ることで、値動きの勢いやトレンドの転換がパッとわかる、優れたインジケーターといえます。

まずは仕組みをしっかりとおさえておきましょう。

1.1 オシレーター系インジケーターの代表格

オシレーター系インジケーターの代表格ともいえるMACD。

オシレーターとは売買の過熱感、いわゆる「買われすぎ、売られすぎ」を視覚的にわかりやすく表示したものです

MACDはそのオシレーター系のなかでも、最も有名なインジケーターといっても言い過ぎではありません。

FXMACD記事内02

MACDはFX会社によって、表示方法が少し異なります(※)
基本的に以下の4つが表示されています。

【MACDで表示されるもの】
MACDライン:2本の移動平均線の乖離幅を表したもの
シグナル:MACDラインを元にした移動平均線
MACDヒストグラム:MACDラインとシグナルの乖離幅
0(ゼロ)ライン:2本の移動平均線の乖離幅が0になるところ

見るべきポイントとしては、MACDラインとシグナルがクロスする場面で、クロスする位置関係などから買われすぎ・売られすぎを判断していきます。使い方については後述します。

元々は、MACDラインだけが表示されていました。(だからMACDと呼びます)
その後にシグナルとかヒストグラムとか、いろいろと表示できるようになり、複雑に感じる方も増えてきてみたいです。

とはいえ、基本的な見方はとてもシンプル。

ではMACDが何を教えてくれるのか、さっそく見ていきましょう。

※FX会社によってMACDの表示は違う!?
MACDはFX会社によって表示の仕方が違います。
海外でメジャーなプラットフォームであるMT4は、MACDラインがヒストグラムで表示されます。
使い方は一緒です。
ご自身が使われているFX会社ではどのように表示されるか、事前にチェックしておきましょう。 FXMACD記事内03

1.2 トレンドの転換点を教えてくれる

MACDを見るときはまず、MACDラインが「0ライン」より上にあるのか、下にあるのかを見ます

【0ラインとの位置関係】
・「0ライン」より上でMACDラインが推移していれば、価格は上昇している
・「0ライン」より下でMACDラインが推移していれば、価格は下落している

FXMACD記事内04

上記の見方が基本です。

そして、この見方を「トレンド相場」「レンジ相場」に当てはめると、

【0ラインとの相場】
・トレンド相場では、MACDラインが「0ライン」の片側に寄った状態になる
・レンジ相場では、MACDラインが「0ライン」を上下にいったりきたりする

上記のように判断できます。

トレンド相場の場合

FXMACD記事内05

レンジ相場の場合

FXMACD記事内06

0ラインを起点に、MACDラインがどのように推移しているかを見るだけで、相場の状況がよくわかります

このとおり直感的にトレンドとレンジの判断ができるので、初心者にとって心強い存在といえるでしょう。

1.3 みんなが見ているから重要

MACDを見ていると、トレンドの転換などをうまくとらえているように見えますよね。

このようにMACDが機能しているのは、みんなが同じようにMACDを意識しているからでもあります

相場は『多数決の原理』で動いています。
誰もMACDを意識していなければ、価格が反応することはありません。

逆をいえば、多くのトレーダーがMACDを意識しているほど、反応する確率が高くなります

もちろん、MACDを使う目的はトレーダーによって違うでしょう。

しかしどのような使い方だとしても、MACDが意識されて値動きが起こるという事実に変わりはありません。

簡潔にいうと、みんなと同じようにMACDを見ることで、値動きが起こりそうなポイントを予測できるわけです。

2. 細かい設定は必要ない

細かい設定は必要ない

「MACDって細かい設定は必要なの?」と思われるかもしれませんね。

結論からいうと、FX会社の初期値のままで問題ありません

ちなみに一般的なMACDの初期値は、下記のとおりです。

【一般的なMACDの初期値】
・MACDライン:短期EMA=12、長期EMA=26
・シグナル:SMA=9

MACDライン、シグナルをオリジナルの設定に変えることはできます。

ですが理由がなければ、そのまま使うようにしましょう
なぜなら先ほど説明したとおり、相場は多数決の原理で動いているからです。

MACDを使っているほとんどのトレーダーが、FX会社の初期値のまま利用しています。

つまりその設定のMACDで、分析と判断をしているということです。
ですから細かい設定は気にせずに使ってください。

3. MACDのダマシ回避方法3つを紹介

MACDのダマシ回避方法3つを紹介

MACDはトレンドの転換がわかりやすい一方、ダマシも多いインジケーターとして知られています。

そこでここでは、MACDのダマシを回避する3つの方法をご紹介します。

3.1 0ラインとの位置関係に注意

MACDを利用した有名なトレード手法に「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」があります

下のチャートをご覧ください。

FXMACD記事内07

【MACDを利用したトレード手法】
・ゴールデンクロス(買いサイン):MACDラインがシグナルを下から上へ抜ける
・デッドクロス(売りサイン):MACDラインがシグナルを上から下へ抜ける

移動平均線を使った「ゴールデンクロス」「デッドクロス」と考え方は一緒ですね。

けれどもMACDの場合は、以下の点に注意してください

【注意すること】
・ゴールデンクロス:0ラインより上にでるほど弱い⇔0ラインより下にでるほど強い
・デッドクロス:0ラインより下にでるほど弱い⇔0ラインより上にでるほど強い

チャートで確認してみましょう。

FXMACD記事内08

オレンジ〇がゴールデンクロスしたポイント。

最初にゴールデンクロスした左のポイントでは、0ラインより下に位置しています。

さらに、MACDラインが0ラインより上で推移していても、ゴールデンクロスが発生しているのがわかりますね。

とくに注目してほしいのは、3つ目のゴールデンクロス。
0ラインよりかなり上でクロスしています

このような0ラインより上のゴールデンクロスで買っても、価格は思うように伸びません。
というも、すでに価格は伸びきってしまっている可能性が高いからです。

高値づかみになってしまう恐れがあるので、注意してください。

高値づかみとは、最高値付近で買いポジションを保持してしまうこと。

以上のことから、ゴールデンクロス・デッドクロスをエントリーのサインとする場合は、MACDラインと0ラインとの位置関係に注目しておきましょう

ちなみに、0ラインよりかなり下のゴールデンクロスで買う場合は、逆張りトレードになります。

そのため、この後に紹介するダイバージェンスなど、別のサインと併用して取り入れるようにしてください。

ワンポイントアドバイス:0ラインを使った「ゴールデン(デッド)クロス」
0ラインとMACDラインのクロスを利用したトレードもあります。
・MACDラインが0ラインを下から上に抜ける:ゴールデンクロス
・MACDラインが0ラインを上から下に抜ける:デッドクロス

FXMACD記事内09
2本の移動平均線のクロスと同じ意味ですが、こちらもトレンド反転のサインとして利用されます。

3.2 値動きとMACDラインが反対方向に動いているときは注意

値動きとMACDラインの向きが、一致していないときがあります

下のチャートをご覧ください。

FXMACD記事内10

安値が切り下がっているのに対して、MACDラインは切り上がっていますよね。
これは『ダイバージェンス』と呼ばれる、価格とオシレーターの逆行現象。

いち早く【相場の反転を示すサイン】として、このダイバージェンスは活用されます

もちろん必ず反転するというものではありませんが、先ほどのゴールデンクロスと併用することで、トレードの信頼度は高まるでしょう。

FXMACD記事内11

ゴールデンクロスとダイバージェンス、単独では根拠が薄くても、2つ合わせることでより優位性がでてきます。

3.3 MACDの角度がハッキリしていないときは注意

MACDラインの角度がないときは注意しましょう
なぜなら角度は、勢いと値幅(ボラティリティ)を示しているからです。

FXMACD記事内12

MACDの角度が水平に近い場合は、勢いも値幅もありません
つまりトレードする環境に向いていません。

反対に角度がハッキリしている場合は、勢いも値幅もあります。
トレードする環境に向いているということですね。

シンプルですが、角度をみるだけでもダマシにあう可能性を下げられます。
必ずチェックするようにしましょう。

4. 使い方のコツをチャートで確認しよう

使い方のコツをチャートで確認しよう

MACDを使ったトレンド転換・発生からエントリータイミングまでを、実際のチャートで見ていきましょう。

ここでは下降相場から上昇相場に移るチャートで説明します。

4.1 ダイバージェンスの発生場面

下のチャートは、直近で高値・安値を切り下げて下降相場となっている状況です

安値は切り下がっていますが、MACDラインは切り上がってダイバージェンスが発生しそうにも見えます。

FXMACD記事内13

それでも上の段階では、まだハッキリとダイバージェンスが発生したと判断できません。

たとえダイバージェンスが確認できたとしても、それだけではトレンド転換の根拠としては弱いです。
ゴールデンクロスが発生するのを待ちましょう。

4.2 ゼロラインより下のゴールデンクロス

この後の値動きです。

FXMACD記事内14

オレンジ〇のポイントで、ゴールデンクロスが成立するとともに、ダイバージェンスも確定となりました

下降相場から上昇相場へ、トレンドが転換する可能性は非常に高くなったといえるでしょう。
そのため、このゴールデンクロスはエントリータイミングのひとつといえます。

もうひとつのエントリータイミングは、下のオレンジ〇部分。

FXMACD記事内15

MACDラインが0ラインを下から上に抜けるゴールデンクロスも、エントリータイミングといえます

0ラインより下でのゴールデンクロスに比べると、エントリータイミングは遅れますが、
【ダイバージェンス+2つのゴールデンクロス】と3つの根拠が加わります。

それだけ安心して入れるエントリーポイントといえるでしょう。

4.3 トレンドの継続と終わり

ではその後の、トレンドの継続と終わりまでを見てみましょう

FXMACD記事内16

0ラインより上でMACDラインが推移していても、ゴールデンクロスは発生します。

ただし先ほど説明したように、0ラインより上ではすでに価格は伸びきってしまっている可能性があるので、エントリーには注意が必要です。
とくに0ラインよりかなり上で発生したゴールデンクロスは、見送ってもいいでしょう。

トレンドの終わりもまた、トレンドの始まりと同じ現象がおきます
価格は切り上げているのに、MACDラインは切り下がってダイバージェンスが発生しているのがわかりますよね。

そして、0ラインより上でのデッドクロス。
次にMACDラインが0ラインを上から下に抜けて、下降相場が始まります。

売りでエントリーしていく場合も、同じパターンで入っていけばいいのがわかるでしょう。

以上のようにMACDを見ることで、トレンドの始まりから終わりまでがわかりやすくなります。

5. まとめ

fxチャート見方まとめ

本日のまとめです。

  • MACDとは 異なる2本の移動平均線の乖離幅をグラフで表したインジケーター。
    MACDを見ることで、値動きの勢いやトレンドの転換が視覚的にわかりやすくなります。
  • MACDのダマシを回避する3つの方法 0ラインとの位置関係、値動きとMACDラインが反対方向に動いているときや、MACDの角度がハッキリしていないときは注意しましょう。
    MACDはダマシが多いことでも有名ですからね。
  • MACDの使い方とコツ 単純なラインのクロスでエントリーするのではなく、相場のどのタイミングでサインがでているのか確認することが大切です。

MACDは、トレンドの発生・転換がわかりやすくなる、大変便利なツールです。

積極的にトレードに取り入れましょう。

この記事が少しでも参考になればうれしく思います。

以下の記事ではインジケーターの基礎について解説しています。

インジケーターとはそもそも何なのか、知っておくべきインジケーターなど、インジケーターを深く理解するために抑えておきたいポイントを初心者の方が読んでもわかるように作成いたしました。

数あるインジケーターの中でどれが一番自分に合っているのか分からないと悩んでいる場合は、基礎に立ち戻って理解することで、正しい使い方が見つかるはずですよ。

この記事のライター

水落 あきみねの写真

水落 あきみね

1977年兵庫県生まれ。2000年大学卒業後にIT会社に入社。12年間勤めた会社を退職して、自営業を始める傍らFXを始める。相場の世界に入って6年になる兼業トレーダーで、水平線やトレンドラインだけを使ったシンプルなトレードを得意としている。信条は「最もうまく負けることができる人が勝つ」

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