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2021.07.19 2021.04.26

FX証拠金維持率と強制ロスカットの計算方法完全版【エクセル付】

この記事で学べること

  • 証拠金とは?FXで必要な3つの証拠金の意味と計算方法
  • 強制ロスカットの用語理解と目的
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この記事のライター 山口 遼平

プロトレーダーに師事を仰ぐ兼業トレーダー。当サイトでは、プロの成功体験から得たノウハウを『FXで勝つための心得』として発信している。

FXではリスクを管理する上では証拠金の計算をしなければならず、慣れない内は計算する事自体が面倒ではないでしょうか。また似たような用語がいくつかあり、理解しきれていないことはありませんでしょうか。

本記事では似たような用語の違い計算方法について解説しています。

具体例があることで自分ごととして捉えやすくなっています。また簡単に計算ができるように自動計算エクセルシートのダウンロードも可能です。

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証拠金の計算ができるようになることはFXで勝率を上げるための第一歩です。本記事を読むことで、計算方法や用語の理解だけでなく、今後のトレードの役に立つツールも手に入れることができます。

FXは外国為替証拠金取引の略

証拠金1

FX(Foreign Exchange)の日本の正式名称は外国為替証拠金取引と言われています。外国為替とはある通貨を異なる通貨に交換することです。例えば円を米ドルに変えるイメージです。

証拠金とは簡単に言うとFX口座に入金されている資金のことです。証拠金には役割があり詳しい説明については次章で紹介します。

つまりFXとは証拠金を使い取引する投資で、注文する際には証拠金の計算が欠かせません。そのため証拠金の計算が出来ないと自分が思い描く投資が出来ず、損失を被るリスクが高まるでしょう。

本記事を読んできちんと理解しましょう。

証拠金の3つの役割

証拠金2

FXにおいて証拠金の役割は以下の3つになります。

①担保
②レバレッジ
③強制ロスカット

それぞれについて解説していきます。

FXで取引するための担保

証拠金には担保の役割があります。そのため投資をして損失が発生した場合は担保として預けているお金から引かれることになります。

例えば、証拠金として100万円をFX会社に預けました。思惑とは違った相場展開となり10万円の損失が出るとします。その際事前に預けている100万円から損失分が引かれるので90万円が手元に残ることになります。

原則は株式と同じです。投資を行う上では事前にFX会社にお金を入金する必要があり、その資金のことを証拠金とFXでは呼びます。そもそも資金がないと投資はできないので、FXでは証拠金がないと取引ができないことを意味します。

またFXではトレードの最中、相場状況によっては証拠金が不足することもあります。その際には担保金が足らないことになるので、追加で証拠金を入れる対応をしないと取引ができなくなってしまいます。

証拠金は担保の役割があるとこれまで説明している通り、担保金が足らない状況ではどの世界でも契約は不成立となるのでFXの世界でも同様です。常に自分の証拠金は把握しておく必要があります。

レバレッジを利用するための元金

証拠金はレバレッジを利用するために使われます。レバレッジは「てこの原理」と同じ考え方になります。「てこの原理」は小さな力で大きな物体を動かすことができることを言います。つまりレバレッジとは小さな資金で大きな資金を動かすことです。

例えば証拠金として100万円預けている方の場合、レバレッジを最大まで効かせると2500万円の資金で投資をしている方と同じ状況になります。(FXではレバレッジを使って投資することをレバレッジを効かせると表現します)

日本のFX会社のルール上レバレッジは最大25倍までと決まっているので、100万円でこれ以上大きな資金を動かすことはできません。

しかしこのレバレッジを活用する上でも元金=証拠金がないとレバレッジを活用することができません。そのため証拠金はレバレッジを利用するための役割もあります。

強制ロスカットの水準となる指標

証拠金の最後の役割は強制ロスカットです。まずロスカットとは損切りを意味します。現在より損失が大きくならないように損を確定してしまうことです。相場に見切りをつけるようなものです。

そして強制ロスカットとは損失がある一定水準に達すると強制的に損切りをされてしまうことです。

担保の役割でも説明したように、損失が大きくなり担保金が足らなくなってしまったので取引の継続が不可と判断されてしまった状態です。

損失がある一定水準に達しなければ強制ロスカットにはならないので、証拠金にて現在はどの水準にあるのかを管理しておく必要があります。そのため証拠金は強制ロスカットの水準となる指標と言われています。

自分の意志とは関係なく強制的に損切りされてしまうので、一見ネガティブに捉えられてしまいます。しかし強制ロスカットはポジティブな意味合いがあります。詳しい強制ロスカットの内容については次章で解説します。

証拠金の3つ役割まとめ

・証拠金には担保・レバレッジ・強制ロスカットの役割がある。

強制ロスカットの概要

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それでは強制ロスカットの概要についてみていきましょう。強制ロスカットはFXをする上で欠かせない知識となりますので、よく理解してください。

強制ロスカットとは?

改めて強制ロスカットとは、投資している全ての通貨がある一定水準の損失を超えてしまうと、FX会社により強制的に決済されてしまうことです。

損失が出ている中でも、これから相場が持ち直すと予想し放置していたら強制ロスカットになっていたという話はよくあります。そのため証拠金の内容を把握しておくことは大切です。

ちなみに強制ロスカットは避ける方法があります。それは証拠金=資金を追加することです。

強制ロスカットの水準まで損失が拡大してきたときに、証拠金を追加することで担保金が増え、取引を継続できるようになります。仕組みについては次章にて用語も踏まえた上で詳しく解説します。

強制ロスカットの目的はトレーダーの保護

続いて強制ロスカットの目的について解説します。前章で紹介したように強制ロスカットはポジティブな意味があり、本来の目的は投資家を保護する役割として作用します。

強制ロスカットが役に立つ相場状況は急変動時です。特にFXは株式と比べ相場が大きく上下します。

例えば1日に最大米ドル円相場が動いた日で考えてみます。これまでの歴史の中で米ドル円は最大約8円動きました。これは2016年にイギリスがEUを離脱することになったときです。

この時仮に思惑とは違う方向に8円動いてしまった場合、100万円の投資でレバレッジ25倍効かせていると、損失額は1日で2億となります(8円×100万×25倍=2億)。

FXでは証拠金以上の損失となる場合、追加で証拠金を支払う必要があるため1億9000万円の支払い義務が発生します。もちろん払える人は少ないと思うので、多くの人が破産することになったかと言えばそうではありません。

強制ロスカットにより大きな損失を抱える前に、損失を確定することで多くの投資家は救われることになります。つまり強制ロスカットがあることで投資家は安全に投資ができるということです。

強制ロスカット水準は会社毎に違う

投資家を守る強制ロスカットの水準についてはFX会社により異なります。そのため投資をする前に事前に確認をする必要があります。

具体的な内容としては、証拠金維持率が100%を下回った場合に強制ロスカットとなりますと記載されています。証拠金維持率という用語については次章で詳しく解説しますが、いわゆる強制ロスカット水準とは100%で記載されている数値のことを指します。

この数値がFX会社によっては80%や50%となることがあるため会社毎に異なると言えます。またFX口座を開設する際に事前にどの水準にするのか選択できる会社もありますので、自分の投資スタイルにあったFX会社を調べるのが重要です。

それでは次章より証拠金を管理する上で必要な具体的な計算方法を紹介します。用語と合わせて理解しましょう。

強制ロスカットまとめ

・強制ロスカットとは、投資対象がある一定数以上の損失を抱えると、トレーダーの意思とは関係なく決済がされてしまうこと

・強制ロスカットの目的はトレーダーの資産を守ること

資金管理に大切な3つの証拠金と計算方法

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本章より証拠金について深堀りしていきます。証拠金に関する覚えておくべき言葉が3つあります。「必要証拠金」・「有効証拠金」・「証拠金維持率」です。

これらの言葉の意味を理解することは大事ですが、同時に計算方法も知っておきましょう。

【必要証拠金】エントリーするために必要な証拠金の計算

まずは必要証拠金から解説します。必要証拠金とは投資をする上で欠かせない最低限の担保金のことを言います。具体的にみていきましょう。

例えば米ドル円のレートが1ドル=100円で、1万ドルの米ドルを購入していたとします。単純に計算すると1万×100円=100万円必要なことになります。しかしFXでは100万円の資金が必要ありません。

理由はレバレッジを効かせているからです。レバレッジは少ない資金で大きな資金を動かすことです。つまり100万円の資金がなくとも、100万円の資金を動かしていることができます。

それでは100万円を動かすにはいくらの資金が必要になるかといえば、4万円です。FXでは4万円あれば100万円と同等の資産を投資していることになります。この4万円が必要証拠金です。

必要証拠金の計算方法

必要証拠金 = 為替レート × Lot数(ロットすう) ÷ レバレッジ比率

Lot数とは保有したい外貨の数です。レバレッジ比率は基本的に25倍で計算します。

【有効証拠金】トレード中の証拠金の計算

続いて有効証拠金です。有効証拠金とは現在保有中の外貨を全て決済したときに手元に残る証拠金のことをいいます。追加でどれくらい投資ができるかや、強制ロスカットまでの計算で使用します。

例えば100万円の証拠金があり、投資を何もしていない場合は有効証拠金は100万円です。またトレード中に2万円の利益が出ていれば102万円となります。

有効証拠金の計算方法以下の通りです。

有効証拠金の計算方法

有効証拠金 = 証拠金 + (含み益 or 含み損)

含み益とはまだ確定はしていないが、仮に決済すると得られる利益のことです。含み損はその逆です。

有効証拠金は含み益や含み損も加味するため、常に変動します。多くの含み益が出ているほど有効証拠金は増え、再投資もよりできるようになります。

また決済した際に手元に残る証拠金のため純資産としての役割もあります。

【証拠金維持率】強制ロスカット水準の計算

最後に証拠金維持率についてです。証拠金維持率はリスクを可視化したものになります。証拠金維持率を計算することでトレードの危険度を理解できます。

例えば、有効証拠金が100万円で必要証拠金が4万円だったとします。この時の証拠金維持率は2500%です。

計算方法は下記の通りです。

証拠金維持率の計算方法

証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

ちなみに上記の危険度は非常に安全といえます。強制ロスカットの水準は証拠金維持率が100%で設定されていることが多く、2500%ははるかに上の数値なので、思惑と大きく逆方向にいかない限り強制ロスカットになることはないでしょう。

このことから証拠金維持率の%が低ければリスクを取った投資、%が高ければリスクを取っていないので投資余力があると言えます

証拠金維持率に正解はないので、相場状況と自分のリスクに対する考え方で判断しましょう。

3つの証拠金まとめ

・必要証拠金 = 為替レート × Lot数 ÷ レバレッジ比率

・有効証拠金 = 証拠金 + (含み益 or 含み損)

・証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

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まとめ

証拠金6
  • 強制ロスカットとは損失がある一定水準に達すると強制的に損切りをされてしまうこと 強制ロスカットにはトレーダーの資産を保護する役割がある。FXはレバレッジが効いているので、強制ロスカットがあることで安心して投資ができる。
  • 必要証拠金・有効証拠金・証拠金維持率を計算できることがFXでは不可欠 証拠金維持率はトレードにおける危険度の指標となるので、常に把握しておくことが大事。リスクを簡単に管理するためにエクセルシートを活用する。

まずは理解する意味も含めてエクセルシートを使わずにご自身で計算してみましょう。全ての計算式と用語を理解できたらエクセルシートを使ってリスクを管理し、適切なレバレッジで投資しましょう。

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山口 遼平

プロトレーダーに師事。その成功までの努力と労力の多さを知り『FXは楽して勝てない』ことを痛感。 当サイトでは、FXで勝つための心得を発信している。努力をすればFXで必ず勝てる。

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