FX証拠金維持率の安全圏は?レバレッジ10倍の目安は何%?

所長からの問いかけ

安全なFX取引を心がけていても、チャンスの場面では取引数量を増やしてできるだけ多くの利益を確保したくなります

ただ、取引余力の目一杯まででトレードするのはリスクが高すぎますから、数量の上限目安などがあれば嬉しいですね。

そこで、証拠金維持率を使って安全なFXトレードのヒントを見つけたいと思います。

短期トレード、長期トレードそれぞれの証拠金維持率の目安や維持率を高く保つ方法なども確認していきましょう。

たなかの写真所長に答えて

証拠金維持率が分かると、相場で生き残るための安全な取引ができるようになります。

相場で生き残るには、


・レバレッジを上げすぎない
・ロスカット前に損切りをする

などが挙げられますが、上記の操作を実行するのに証拠金維持率を使います。

・レバレッジを上げすぎている自覚はない
・そもそもレバレッジはどこで見ればいいのか?
・ロスカットまで何pips耐えられるのか正直分からない

今回の記事では、このような見落としがちだけれど非常に重要な疑問を解決できる記事となっています。

証拠金維持率を利用したレバレッジの調整方法、ロスカットの目安などもわかりますので、なかなか損切りできない方も必見です。

今更聞けない証拠金維持率のこと、レバレッジやロスカットの関係性、証拠金維持率の目安などを解説しています。

記事を読んで分かること

  • 証拠金を高く保つメリット
  • トレード別の証拠金維持率の安全圏
  • 証拠金を減らさないための方法4つ

1. 証拠金とは

証拠金維持率01

取引に使用する資金のことを証拠金といいます。

差金決済取引を行う際に担保としてFX会社に預け入れる金銭のことを指し、受入証拠金、必要証拠金、有効証拠金の3つの証拠金があります。

・FX会社に預け入れた総資金が受入証拠金
・受入証拠金の中から取引のために拘束される資金が必要証拠金
・受入証拠金のうち、必要証拠金と現在の損益を差し引いた金額が有効証拠金



2. 証拠金維持率とは

証拠金維持率02

証拠金維持率についてみていきます。
レバレッジやロスカットと非常に関係の深い項目ですので要チェックです。


2.1 証拠金維持率とは

証拠金維持率とは、必要証拠金に対する総資産の割合です。

証拠金維持率が高いほどその取引は安全で、低くなるに連れてロスカットや追証と呼ばれる資金の追加支払いを求められるリスクが高くなります。

取引中に証拠金維持率を確認すること、高く維持し続けることが安全な取引には大切です。


2.2 証拠金維持率の計算方法

証拠金維持率は下記の計算方法によって算出されています。

【証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 x 100 】


有効証拠金 = 資産合計額 + 評価損益額 - 出金依頼額



有効証拠金30万円、必要証拠金10万円の取引をしている場合、証拠金維持率は300%となります。


2.3 レバレッジと証拠金維持率の関係

証拠金維持率の計算を実際のトレード中に行うのは難しいため、以下の証拠金維持率とレバレッジの表を参考にしてください。

証拠金維持率は各FX会社のツールで取引中でも確認ができますので、自身のトレードの証拠金維持率やレバレッジをかけすぎていないかチェックしてみてください。


【証拠金維持率とレバレッジ比較表】

証拠金維持率レバレッジ
2,500%1倍
1,250%2倍
500%5倍
250%10倍
100%25倍


証拠金維持率が100%を下回ると新規の注文は出せなくなります。

さらに、証拠金維持率が100%を下回る強制ロスカットが発動されるFX会社もありますので注意が必要です。


2.4 証拠金維持率とロスカット

証拠金維持率が大きく下がると、強制ロスカットのリスクにさらされます。

各社マージンコールやロスカットの水準が決まっているため確認の必要はありますが、証拠金維持率が100%〜50%を下回るとほとんどのFX会社でロスカットになりますので市場からの「退場」を余儀なくされます。

証拠金維持率100%前後で取引するのは非常にリスクがあるということですね。

以降で、取引別の証拠金維持率の目安と維持率を下げないためのコツを、解説していきますのでぜひ参考にしてください。


3. 証拠金維持率の安全圏は?

証拠金維持率03

安全にトレードをするための証拠金維持率の目安をみていきます。


3.1 短期トレードなら300%以上

スキャルピングやデイトレードなどの短期トレードの安全圏は証拠金維持率300%が目安となります。

証拠金維持率300%のときのレバレッジは約8.3倍です。
1万通貨で取引する際は12〜15万円ほどの資金でトレードができると安全圏といえるでしょう。

10倍程度のレバレッジをかける取引はリスクが高いですが、短期売買の素早い損切りで相場の急変に対応することにより、リスクを最小限に抑えることができます。

また、ロスカットまでは約1,000pipsほどの余裕があります。
連続負けとなっても精神的に負担とならない余裕資金を用意して相場に臨みましょう。


3.2 長期トレードは証拠金維持率1000%以上

数日から数週間をかけてトレードをするスイングなど中長期売買では証拠金維持率1,000%、レバレッジ2倍弱が目安となります。

1万通貨取引する際の資金が40〜50万円ですと十分に余裕があり、一定期間含み損を抱えたとしても耐え得ることができる資金量となります。

ロスカットまでは約 4,500pips、ドル円の場合45円ほどの下落に耐えられますのでロスカットの確率は限りなくゼロに近いといえそうです。


4. 証拠金維持率を高く保つ

証拠金維持率04

トレード別に証拠金維持率の目安を記載しましたが、含み損を抱えたり、取引数量を増やせば証拠金維持率は下がってしまいます。

証拠金維持率を高く保つメリットとその方法を解説していきます。


4.1 メリット

証拠金維持率が損切り判断の助けになる

素早い損切りができるはずの短期売買をしているのに、損失が膨らみ損切りができなくなってしまうケースはよくあります。

そのまま含み損が増え続けて、強制ロスカットになってしまうほどつらいことはありません。
自身で強制的に損切りをするために、証拠金維持率を目安にすることが効果的です。

どこで損切りしていいか分からない。

しかし、これからも継続してトレードを続けるために、「短期売買の目安である300%を割り込む場合は必ず損切りをする」とすれば、致命傷は避けられます。


ポジション管理の目安になる

相場に慣れてくれば、ポジションを複数に分けてトレードしたり、複数通貨を同時に取引することが出てくることでしょう。

ポジションを管理するのにも、証拠金維持率が一つ目安になります。

複数のポジションをもったとしても、許容できる証拠金維持率を決めておけば不要なリスクを回避することができます。


ギャンブルでなく投資としてのFX取引ができる

FXで半丁博打のギャンブルではない「投資」をするには、継続して取引できるように資金量を維持することが必要です。

FX最大のメリットであるレバレッジを活かすために、適切な資金量で取引を継続していきましょう。


4.2 証拠金維持率を減らさないための4つのポイント

1. 損切り

損切りをすると必要証拠金の合計金額が下がるので、証拠金維持率が上がります。

損切りは、抱えている損失を限定すると同時に相場で生き残るチャンスをもう一度与えてくれます


2. ポジション管理

資金に対するポジションを増やしすぎないことがポイントです。
ポジションが大きいと、少しの価格変動でも証拠金維持率への影響は大きくなります。

短期売買なら300%、長期なら1,000%を下回らない範囲でポジション調整をしましょう。


3. レバレッジ上限を固定できる口座

レバレッジを設定できる口座を利用することで、事前に上限を固定する方法もあります。
相場に、感情が引きずられてしまうことに不安を感じる場合に適しています。

FXブロードネットなら、レバレッジを1倍・〜20倍・〜25倍から選択できるので、上記のような心配はいりません。


4. 少額取引

大きな資金を預けても、損失が気にならない程度の小額取引をすれば、証拠金維持率を高く確保できます

レバレッジの目安はあるけれど、相場に慣れるまでは必要以上に資金をリスクに晒す必要はありません。
過度なストレスがかからないよう、段階的に取引量を増やしていきましょう。


4.3 通貨下落の観点から有効証拠金を考える

いくらまでの下落なら耐えられるか、を把握するのもトレードの際には重要です。


下落幅 × 取引数量 = 損失金額



上記の計算で予想する損失金額を確認します。

この損失金額と必要証拠金を合わせた金額をFX口座に入れるようにしましょう。

■1ドル=100円の時に、米ドル/円の1万通貨を買いで所有している場合

今後90円までの下落を予想すると、
下落幅10円 x 取引数量1万通貨 = 10万円
損失予想金額は10万円となります。


上記の予想相場を耐えるためには、必要証拠金約5万円と併せて合計15万円が必要になります。


5. 証拠金で比較した割合の良い会社

証拠金維持率05

FX会社各社の米ドル/円の証拠金を比較しました。

必要証拠金の金額が小さいほど証拠金維持率を高く保てます。


【1万通貨取引の場合】

FX会社名必要証拠金計算方法必要証拠金(米ドル/円)
SBI FXトレードレートx通貨単位x4% 42,988円
FXプライムbyGMOレートx通貨単位x4% 42,988円
外為ジャパンレートx通貨単位x4% 42,991円
DMM FXレートx通貨単位x4% 42,992円
YJFX!レートx通貨単位x4% 43,000円
アイネット証券レートx通貨単位x4% 43,000円
GMOクリック証券レートx通貨単位x4% 43,000円
外為オンラインレートx通貨単位x4% 43,000円
ひまわり証券レートx通貨単位x4% 43,000円
インヴァスト証券レートx通貨単位x4% 43.030円 
FXブロードネットレートx通貨単位x4% 43,100円
FXTFレートx通貨単位x4% 公式サイトに記載なし
JFXレートx通貨単位x4% 公式サイトに記載なし
セントラル短資FX公式サイトに記載なし400USD
ヒロセ通商レートx通貨単位x4% 44,000円
マネーパートナーズ5円ごとに2,000円ずつ加算44,000円
2020年4月26日時点

各社の必要証拠金額は変動制となっており、為替レートに合わせて金額も変化します。
多少の誤差はあるものの大きな差はありませんでした。

証拠金維持率の調整は、自身のポジション管理による影響が大きくなりそうです。

6. まとめ

まとめ

証拠金維持率のチェックを自身のトレードに組み入れられそうでしょうか。

証拠金維持率が分かると、相場で生き残るための安全な取引ができるようになります。

ついギャンブルトレードになってしまって困っている場合は、ぜひトレード改善の参考にしてみてください。

「証拠金維持率」まとめ

  • 証拠金を高く保てば安全に取引できる
  • 証拠金維持率の安全圏は短期なら300%、長期なら1,000%
  • 証拠金維持率を減らさない方法4つ(損切り、ポジション管理、レバレッジ固定、少額取引)

この記事のライター

たなかの写真

たなか

1988年埼玉県生まれ。兼業でFXを始めるも、トータル300万円の損を出して退場。それでも嫌いになれないFXで、起死回生を目論んでいます。99の失敗する方法を見つけた私は100回目で成功するのか。。。