GMOクリック証券のレートを徹底検証!急変動時は要注意?

所長からの問いかけ

国内FX会社のほとんどが採用しているDD方式では、ブラックボックスになっています。

その不明瞭さからストップ狩りレート操作をしているのではないかという噂はありますが、もちろんFX会社がそんなことをしているという証拠はありません。

その謎を追求するには、実際に各社のレートの動きを見ていくしかないですね。
そこで、国内FX会社のレートを実際に検証していきたいと思います。

高田 佑美の写真所長に答えて

GMOクリック証券は、FX取引高で7年連続で世界第1位を達成している、実績のあるFX会社です。

多くのトレーダーに使用されている知名度の高いFX会社ですが、実際に安定した環境でトレードできるか疑問に思っていませんか?

そこでこの記事では、過去のチャートを使ってGMOクリック証券のレートについて検証してみました。
レートが安定しているか知ることは、予想外の損失を防ぎ安心してトレードをするためにも重要です。

GMOクリック証券では、相場の急変時に若干不安定なような場面が見られ、またレート配信が停止するということがありました。
しかし、それ以外では安定したレートが配信されていると言えるようです。


それでは、詳しく解説していきます。


この記事を読んでわかること

  • GMOクリック証券のレートは安定しているのか
  • GMOクリック証券でトレードする際に注意するべきこと
  • GMOクリック証券の未カバー率

1. FX会社のレート検証

FX-GMOレート検証画像1

所長が述べたように、DD方式は不透明であることからストップ狩りやレート操作など、FX会社に有利になるような操作をしているのではないかという疑惑があります。

ストップ狩りについては「FXは危険なのか?ストップ狩りやレート操作の噂の原因を明らかにする」をご覧ください。

しかし、普通はそんなことをしているとは考えにくいと思います。 

そんなことをすれば、今のネット時代ではアッという間にウワサが広がって、顧客が離れてしまいます。
ストップ狩りをして一時的な利益を稼せぐより、安定したスプレッドでの収益の方が会社にとっても有益ではないでしょうか。

それらの疑惑を晴らすためにも、各社のレートを見ていきたいと思います。

また、怪しいレートの動きがないかだけではなく、レートが安定しているかどうかも一緒に確認していきましょう。
もしも、レートが不安定だと約定しなかったり不利な価格での約定、更には決済ができずに損失が出てしまったなんてことが起こり得ます。

そういったことを避けるためにも、事前にFX会社のレートが安定しているか知ってからトレードをしたいですよね。


1.1 レートの検証方法

それでは、どのように検証するのか紹介していきたいと思います。

【検証の仕方】

15分足チャートを用いて、『GMOクリック証券のレート』『基準レート』を比較
(更には実際のデータがある場合はレートも確認)

【通貨ペア】

米ドル/円

【基準レート】

NDD方式をとっている海外大手FX会社5社のレート平均をとったもの

・NDD方式はインターバンクのレートに近い
・NDD方式はDD方式より透明性が高いとされているため
・1社のみでレートが偏るのを避けるため5社の平均を使用
・日本国内のFX会社の検証をするため海外FX会社を使用


【検証期間】

2019年8月1日(木)~9月14日(土)、10月30日(水)
指標時:2019年10月3日(木)、10月4日(金)、11月1日(金)



検証に入る前に、なぜ各FX会社のレートが異なっているのか簡単に解説したいと思います。


2. 各FX会社のレートの違い

FX-GMOレート検証画像2

各FX会社のレートが異なる理由には、以下の2つが挙げられます。

1. カバー先金融機関の違い

2.スプレッドの差



FX会社は、それぞれ提携している国内外の金融機関(=カバー先)から、リアルタイムでレートを受け取り、その中から有利なレートを選んでトレーダーに提示しています。

FX会社により、カバー先が違うためレートが異なっているというわけです。

また、FXではスプレッドという実質上の手数料を支払う必要があり、スプレッドはFX会社により異なっています。

FX会社はカバー先から受け取ったレートに、そのスプレッドを上乗せしてトレーダーに提示しているので、各社レートに差がでてくるのです。

では実際、レートにどれくらい差があるのか、主要FX会社の同時刻の安値を比較してみました。


【2020年2月6日 15:30 のレート(15分足)】

FX会社GMOクリック証券SBI FXトレードDMM FXYJFX!マネーパートナーズ
レート(安値)109.928109.927109.927109.926109.926



上記表をみると、確かに各社レートに若干の違いが確認できますね。

通常は、カバー先金融機関から受け取ったレートとかけ離れたレートを提示していないと思われます。

もしも、FX会社間でレートの乖離が大きく見られる場合には、何か操作をしているのだろうかと疑われてしまいますからね。


3. GMOクリック証券のレート検証

では、実際にGMOクリック証券のレートを比較していきましょう。

3.1 相場の急変動時

検証期間中に、少し気になるチャートを見つけたので確認してみましょう。


下記は、2019年10月30日(水)のものですが、激しい動きをしていて00時45分23時それぞれ長い下ヒゲが出ているのが見えますね。


GMOレート画像1

そこで、それぞれのデータで安値を調べてみたところ、00時45分は特に海外5社平均と比べ差はありませんでした。


しかし23時ちょうどの下ヒゲは、チャート上で明らかに108.780を切っていますね。

ここで、海外5社平均がどうなっているのか見てみましょう。


海外5社平均レートの画像2

チャート上のメモリでは、分かりにくいので実際のデータで確認をしたところ、23時の安値は108.787でした。


では、GMOクリック証券の実際のレートを下のチャートで見てみましょう。



10.30 GMOレートの画像2

この際の安値は108.776と、基準にしている海外5社平均のレートより1.1pips離れていました。


なぜ、この時間帯に急な変動があったかというと、チリがAPEC首脳会談をキャンセルしたとの報道があったからです。

ドル円は一時108.79円まで下押し、チリがAPEC首脳会談をキャンセルとの報道で

チリが11月中旬に予定されているアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議をキャンセルとの報道を受けて、ドル円は一時108.79円まで下押したが、反応は一時的にとどまり、108.90円近辺に持ち直した。
このAPECは、米中首脳会談が予定されており、注目度が高い。

2019年10月30日(水)23時29分

(引用:ZAI『リアルタイム為替ニュース』)


上記のニュースに一時108.79まで下押ししたとありますので、GMOクリック証券のレートは108.776と若干下回ったようでした。

それ以外にも、確認できた国内のFX会社での安値は以下でした。


FX会社名安値差異
GMOクリック証券108.776
YJFX!108.7901.4pips
FXプライムbyGMO108.7901.4pips
マネーパートナーズ108.7951.9pips
外為どっとコム108.7951.9pips


最大で1.9pipsの差異があったようですが、このような急変動時にはあり得ることです。
レートは各社カバー先の影響により異なるため、各社もっと大きく差が開くこともあります。


海外5社平均はインターバンクに近いレートを配信しているため、その【108.787】に近いレートを配信していた業者が優秀と言えます。

ちなみに、この際の『GMOクリック証券』のスプレッドは【1.9pips】でした。

他に、確認を取ることができた『FXプライムbyGMO』では【0.6pips】と基準スプレッドで、『JFX』は【0.7pips】と、GMOクリック証券と差が出ました。


このことから、GMOクリック証券では指標時以外での急な為替の変動には少し注意する必要がありそうです。


3.2 レート配信停止?

GMOクリック証券の15分足のチャート上では、雇用統計時などの相場が急変動をする際にも一切レートが飛んでいるところなどが見られませんでした。


しかしながら、取引ツールの注文パネルからはレート配信が停止しているところが見られました。


①2019年11月1日 21:30:20

GMO雇用統計の画像1

②2019年11月1日 21:30:33

GMO雇用統計の画像2

他社のレートを見る限り停止しているところはないようですが、GMOクリック証券のレートは21時30分20秒から33秒まで13秒間止まっていました。


レート配信がストップしている間は、もちろん取引をすることが出来ません。
そして、レート配信が再開した時点が、ロスカットの判定レートになるため、不利な価格で約定してしまうというリスクがあります。

米国雇用統計時に正常に動作しているFX会社がある中、13秒止まっていたというのは停止期間がが少し長いように感じられますね。


しかしながら、カバー先から提示されたレートがインターバンクのレートとかなり乖離しているような場合、FX会社がレート配信を停止することもあります。

もちろんカバー先金融機関からのレート配信が停止されても、当然FX会社も配信することができません。
このあたりは、カバー先金融機関の影響が大きいのではないでしょうか。

毎米雇用統計の発表時にレート配信が停止しているわけではありませんが、そういったリスクもあると知っておきましょう。


3.3 GMOクリック証券のレートは安定?

上記では、GMOクリック証券のレートと配信停止について見てきました。

今回の検証では海外平均5社と比較してみましたが、上記で述べた下ヒゲ以外はほぼレートの違いがみつかりませんでした。

インターバンクに近いレートで安定して配信出来ていたということは、優良なFX会社と言えるのではないでしょうか。
むしろ、GMOクリック証券の方が安定しているのかもしれません。

なぜなら、経済指標時に海外平均5社のチャート上で、レートの乖離が見られたことがありましたが、その際にGMOクリック証券では値飛びが見られませんでした。


9月3日23時00分

【GMOクリック証券】

GMOレートの画像3

【海外5社平均】

海外5社平均レートの画像1

この時間は、米国ISM製造業景況指数の発表があったため、激しい変動がありました。
海外5社平均は若干の値飛びがみられましたが、GMOクリック証券のチャートでは見られませんね。


また、他の米雇用統計などの指標時でも海外5社平均のレートと違いがあまり見られませんでした。

このことから、レート配信のストップを除いては、インターバンクで提示されるレートに近い安定したレート配信がされていると言えます。


4.【FX会社の未カバー率!】

FX-GMOレート検証画像3

4.1 未カバー率とは

ここで、TwitterでFX会社の未カバー率を載せているものを見つけたので紹介しますね。

週間スパ、ザイFXでライターをされていいる高城 泰氏のツイートです。





未カバー率とは、FX会社がトレーダーからの注文をカバー先金融機関に流す『カバー取引』をしていない割合のことです。

簡単にいうと、FX会社はカバー取引をすることによって、為替変動での損失を防ぐリスクヘッジを行っているのです。


またDD方式で、トレーダーの注文をカバー先金に流さない場合は、トレーダーとFX会社が利益相反することになります。

つまり、トレーダーが負ければFX会社の利益になるということですね。


    DD方式について詳しく知りたい場合は、以下をご覧ください。

【徹底解説】FXのDD方式とNDD方式ではどちらが有利?

上記表を見る限り、GMOクリック証券の未カバー率はかなり低いようですね。

もちろん、カバー取引を100%している会社の方が安心ですし、透明性は高いと言えます。


4.2 GMOクリック証券の未カバー率

更に調べてみたところ、未カバー率が各FX会社サイトで公開されていました。


なぜ、各社がそういった情報を開示しはじめたかというと、2019年の9月より店頭FX取引を行う金融商品取引業者は、リスク情報を提供するため、法令等に基づき以下3項目を開示することが義務付けらたからです。


  • 未カバー率
  • カバー取引の状況
  • 平均証拠金率


【GMOクリック証券 FXネオ 未カバー率】

計測日未カバー率
2019/9/303.21%
2019/10/311.70%
2019/11/292.59%
2019/12/312.29%
2020/1/311.32%
2020/2/281.71%
2020/3/315.2%
2020/4/305.2%
2020/5/295.2%


上記の表を見ると、未カバー率はかなり低い水準が保たれているとはいえ、若干カバー取引をしていないということになりますね。

そして、カバー取引をしていない部分で「ストップ狩り」や「スリッページ」といったトレーダーにとって不利な操作をすることができる状況ということになります。

もちろん、今までGMOクリック証券のチャートを検証してきたところから、そういった疑わしいところはなかったように思えます。


また、カバーされていないポジションは、為替相場の変動の影響を直接受けることになり、その数値が高いほどFX会社の事業リスクが高くなるということです。

しかし、GMOクリック証券のカバー率は非常に高いことから、そういった心配はする必要がないと言えます。


GMOクリック証券の、カバー先は19社と他社と比べ少なくありません。

また、各国の大手金融機関がカバー先となっていることから、比較的安定したレートが配信されていると言えるのではないでしょうか。


5.まとめ

FX-GMOレート検証画像4

GMOクリック証券のレート(米ドル/円)について検証をしてきました。

特に、チャート上で怪しく思われるようなところはありませんでしたね。
しかし、以下の場合にトレードをするには注意が必要そうです。


GMOクリック証券で注意が必要な場合

  • 米国雇用統計時
  • 経済指標時以外の相場が急変動するとき

確かに、米国雇用統計やその他為替が急変動する場合には、レート配信が停止したり、スプレッドが拡大するのはどのFX会社にも起こり得ることです。

しかしながら、レート配信がストップしたとしても停止時間が短く、スプレッドの拡大幅が少ないのに越したことはないと言えるのではないでしょうか。


FX会社によりその差がでてくるので、安心してトレードを出来る会社を選びたいですよね。

GMOクリック証券の検証期間中には値飛びなどもなく、インターバンクのレートの近いとされるNDD方式の基本レートと比較しても違いはほぼ見つかりませんでした。


むしろ、GMOクリック証券の方が安定していたという場面が何度かみられたので、それだけ安定しているFX会社と言えるのではないでしょうか。




この記事のライター

高田 佑美の写真

高田 佑美

FXに興味を持つようになり始めたものの、まだまだリスクを恐れ少額でトレード中。 日々、学んだことやトレードで疑問に思ったことを追求し、出来る限り根拠を持った情報を読者に届けるべく記事を執筆しています。