「FXの自動売買っていってもいっぱいあるけど、どこを選ぶべき?」
と分からず困っていませんか?
FXやってみた研究所ではこれまでに、自動売買のデモトレードを提供しているFX会社で検証をしてきました。
そこで、この記事では、これまで検証してきたリピート系自動売買の5社を取り上げ、収益性と使い勝手の視点から比較をしランキング付けをしました。
最後まで読んでいただければ、どこのシステムがよいか理解して頂けます。
目次
はじめに、FXの自動売買を選ぶ際にどのような点に着目したらよいか、そのポイントをみていきましょう。
自動売買を選ぶ際のポイントで重要な項目が「収益率」です。
収益率は、その自動売買システムがどの程度の収益を上げられる可能性があるかという判断目安になります。
公式サイトで収益率を公表しているFX会社もあるので、ぜひ選ぶ際の参考にしてみましょう。
収益率の表示は各FX会社によって異なり、ユーザーの中から成績上位者を選んでランキング形式で載せている会社や、自社で行った検証トレードの成績をまとめている会社などがあります。
ただし、収益率はあくまで参考数値であり、本番トレードでの利益を保証するものではないことは忘れないようにしましょう。
次に、「導入のしやすさ」や「使い勝手」も重要なポイントです。
導入のしやすさでは、自動売買のための特別なソフトをダウンロード・インストールする必要があるか、また、使い勝手では、操作画面は見やすくわかりやすいか、自動売買を開始するための設定は難しくないかなどが判断基準となるでしょう。
ちなみに、今回取り上げた選択型自動売買の2社については、いずれも特別なソフトをダウンロード・インストールする必要がなく自動売買を始めることができるので、導入は比較的簡単であるといえます。
この導入のしやすさ(使い勝手)については、初心者でも対応できるかどうかがポイントとなるため、デモトレードで使い勝手を試してみましょう。
次に、コスト面も重要なポイントです。
通常のFX裁量トレードでは、常時かかるコストはスプレッドだけですが、自動売買の場合には、スプレッドの他に取引手数料がかかる場合があるため注意が必要です。
また、自動売買では、仮に取引手数料がかからない会社でも、スプレッドが裁量トレードの場合よりも非常に広く設定されている会社が多くあります。
これは、FX会社において自動売買のシステムを導入し、ユーザーに提供する環境を整備・維持するコストがかかっているため、その費用をある程度ユーザーが負担することはやむを得ないのですが、事前にトレードにかかる必要コストは調べておくことが大切です。
最後に、意外と重要なポイントとして「最低取引単位」をあげることができます。
最低取引単位は、最低いくらの数量からトレードを行うことができるか、具体的には「1万通貨から」、「5,000通貨から」、「1,000通貨から」などの決められたルールで、これはFX会社によって異なります。
最低取引単位が1,000通貨の場合は、1万通貨の場合に比べ、取引数量が10分の1で済むため、必要資金も10分の1でよいことになります。
特に初心者の場合は、最低取引単位が低い方が少額で始めることができるため、リスクを抑えることが可能です。
また、実際に始めたものの、はたしてその自動売買が自分に合っているかを見極めるためにも、少量で取引できる方が有利です。
次に、FXの自動売買システムを比較・評価しましょう。
ここでは、FX自動売買の中で、リピート系自動売買を採用している以下の5社について比較を行います。
会社名 | 自動売買名称 |
---|---|
FXブロードネット | トラッキングトレード |
アイネット証券 | ループイフダン |
ひまわり証券 | ループ・イフダン |
外為オンライン | iサイクル2取引 |
ライブスター証券 | iサイクル2取引 |
なお、比較に使う判定基準は、次のとおりとします。
【判断基準】
①収益率
公式サイトで公表されている収益データ
②使い勝手
導入のしやすさ、システムロジックのわかりやすさ、画面の見やすさ、操作性、レスポンスなど
結論を先に述べると、リピート系自動売買5社の順位づけは次のようになります。
順位 | システム名称 | 収益率 | 使い勝手 | 一言コメント | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|
1. | ループイフダン (アイネット証券) | ◎ | ◎ | 公表された実績から全体的な勝率がわかる | レビュー記事 |
2. | トラッキングトレード (FXブロードネット) | ◎ | 〇 | 公表された実績から全体的な勝率がわかる | レビュー記事 |
3. | ループ・イフダン (ひまわり証券) | 〇 | 〇 | 公表された実績は一部の例 | レビュー記事 |
4. | iサイクル2取引 (ライブスター証券) | ◎ | △ | 公表された実績からiサイクル2取引の有効性がわかる | レビュー記事 |
5. | iサイクル2取引 (外為オンライン) | 〇 | △ | 公表された実績はランキング上位のものだけ | レビュー記事 |
FXリピート系自動売買・比較ランキングは以上のようになりましたが、その理由をこれからみていきましょう。
アイネット証券の公式サイトでは、2019年の1年間で約80%の利用者が利益を上げていると記載されています。
特に、ループイフダンは、相場の値動きが小さな時期でも着実に利益を上げることができる手法とのことです。
1年間で約80%の利用者が勝っていることからみて、収益率ではかなりの高評価を付けられそうです。
評価: ◎
FXブロードネットによると、2014年10月15日から2020年4月30日までの期間に、本番口座においてトラッキングトレードで利益を上げた取引の割合が81.2%と記載されています。
およそ5年半にわたる本番口座の取引で、8割以上が勝ちトレードという実績は、アイネット証券と同じくかなりの高評価になります。
評価 :◎
<ひまわり証券では、ループ・イフダンの実績を掲載しています。
2018年2月13日から2019年2月12日までの1年間におけるデモトレードの実績ですが、元手が100万円で約19~33万円の利益(収益率19~33%)が上がっています。
公表されている例は実績値の一部と記載されているため、全体の勝率や収益率は不明です。
評価 :〇
ライブスター証券では、デモ口座を使い、iサイクル2取引がどのくらいの利益を出せるかについて検証を行っています。
それによると、2019年2月1日から3月1日までの1ヵ月間に、220万円の元手で22万7,010円の利益が上がっています。
これは、初めに買ってポジションを持ち続けて最後に売った場合(買いと売り1回ずつの通常トレード)に比べ、約3.5倍の利益を獲得できたということです。
iサイクル2取引では、相場が推移する間にこまめに売買を繰り返すため、動いた値幅が同じでも、通常トレードに比べ大きな利益を上げることができるようです。
この結果は実際の検証実験の数値で、iサイクル2取引の有効性を確認できるものであり、一定の評価を付けることができます。
評価:◎
外為オンラインでは、iサイクル2取引の決済損益ランキングを公表しています。
2015年11月16日からデモ口座で運用したもののうち、決済損益が高い上位5位までを表示しています。
表示されているものは、いずれもプラスの収益となっていますが、決済損益が良好な上位5位までの結果であるため、その他を加えた全体の勝率や収益率は不明です。
評価 :〇
以上、5社について公開されている運用実績をみてきました。
一言で運用実績といっても、各社で統計の取り方や公表の仕方が異なるため、単純な比較はできません。
しかし、公表されたデータから、全体の勝率や収益率が把握できる、または、リピート系自動売買の有効性がわかる会社については、高評価を付けることができると判断しています。
次に、「FXやってみた研究所」で行ったデモトレードの検証から、それぞれのシステムの使い勝手(導入のしやすさ・見やすさ・わかりやすさ・操作性など)はどうだったのかみてみましょう。
評価 :◎
<
アイネット証券のループイフダンの取引ツールであるアイネットトレーダーは、パソコン用としてダウンロード版とブラウザ版が用意されており、ブラウザ版であればソフトのダウンロード・インストールが不要です。
プログラムロジックは、単純でわかりやすいといえます。
アイネットトレーダーのダウンロード版画面は、非常にわかりやすくできており、必要な情報も揃っています。
また、操作がしやすくレスポンスも良好で、初心者でも難しくありません。
評価 :〇
FXブロードネットのトラッキングトレードは、パソコン用としてダウンロード版とブラウザ版が用意されています。
ソフトのダウンロード・インストールが面倒と思う方は、ブラウザ版であればそのまま使うことができます。
プログラムのロジックは、比較的単純でわかりやすくできています。
ダウンロード版のメイン画面をはじめ各画面は、全般的に見やすくわかりやすく設計され、操作性・レスポンスも良好です。
ただし、取引分析画面は、損益グラフの目盛りが上下で縮尺が異なるため、あまり見やすくありません。
評価 :〇
ひまわり証券ループ・イフダンの取引ツールであるひまわりFX PROは、パソコン用としてダウンロード版とブラウザ版が用意されています。
ソフトのダウンロード・インストールが面倒と思う方は、ブラウザ版であればそのまま使うことができます。
ダウンロード版の取引画面は、全体的に見やすくわかりやすく設計されています。
ただし、取引分析画面は、損益グラフの目盛りが上下で縮尺が異なるため、あまり見やすくありません。
操作性やレスポンスは問題がなく、初心者にも扱いやすいといえます。
評価 :△
< ライブスター証券の取引ツールであるライブスターFXは、パソコン用としてダウンロード版とブラウザ版が用意されており、ブラウザ版であればソフトのダウンロード・インストールが不要です。プログラムロジックや仕組みは、比較的単純でわかりやすいといえます。
トレード画面やチャートは、総じて見やすくわかりやすいといえますが、取引分析の機能がなかったため若干のマイナス評価です。
トレード画面の操作性やレスポンスは良好で問題ありませんでした。
評価 :△
パソコンのウェブ版はシステムの導入に手間はかかりませんが、高機能なダウンロード版でトレードしたい方には少し物足りないかもしれません。
プログラムロジックは、単純でわかりやすいといえます。
また、トレード画面やチャートは見やすく、わかりやすくできており、操作性やレスポンスも良好で大きな問題は感じられません。
ただし、トレード画面へのログインができなくなることが頻繁にありました。
サイトの「よくある質問」の中で、「ログインができません」の箇所に同じ症状の質問が掲載されていることから、この症状が比較的多く発生しているのかもしれません。
外為オンラインではパソコン用としてウェブ版のみでトレードを行うことになっていましたが、2020年2月にダウンロード版がリリースされました。
「FXやってみた研究所」で検証をした際は、ダウンロード版がなくウェブ版を使用し、これはその評価となります。
次は、上でランキングした5社のリピート系自動売買システムについて、その特徴をまとめてみます。
あらかじめ一定の値幅(〇銭など)を設定しておくことにより、その値幅分動いたら新たなポジションを建てる、利益確定するなどをシステムが自動的に繰り返してくれます。
すなわち、
①安く買って、設定値幅分だけ高く売る
②高く売って、設定値幅分だけ安く買う
というパターンを繰り返し、利益を積み上げていきます。
アイネット証券のループイフダンは取引手数料がかからず、負担するのはスプレッドだけです。
■スプレッド
通貨ペア | スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 2銭 |
ユーロ/円 | 3銭 |
ポンド/円 | 5銭 |
豪ドル/円 | 4銭 |
ユーロ/米ドル | 2pips |
裁量トレードのスプレッドと比べると広いですが、自動売買の中では狭い方でコスト的な負担は大きくないといえます。
最低取引単位は1,000通貨からと、少額投資に対応したルールになっています。
一定の範囲を往復するレンジ相場では、「買い」と「売り」どちらのプログラムを選んでも勝てる可能性が高く、優位性のあるロジックといえるでしょう。
一方向に走るトレンド相場では、トレンド方向に適合するパターンを選択できるかどうかで勝敗が分かれるでしょう。
なお、「FXやってみた研究所」で行ったデモトレードの運用成績は、次のようになりました。
25日間(2019年6月24日~7月18日)
+1万6,047円(元手300万円が301万6,047円に増加)
デモトレードでは、主に次の検証を行いました。
【検証内容】
①システムが似ているひまわり証券との同時稼働
②値幅を変えてみるとどう変化するか
③両建てでポジションを建てるとどうなるか
この検証内容については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
【検証】アイネット証券の「ループイフダン」おすすめの設定方法
トラッキングトレードの手法は、エントリーの「買い」と利益確定の「売り」注文をあらかじめ設定した価格帯にセットで発注し、相場がその価格帯に来るのを待ち受けるものです。
そして、相場が上がったら利益確定の「売り」、相場が下がったら追加の「買い」を繰り返していきます。
反対に、エントリーの「売り」と利益確定の「買い」で待ち受ける場合もあり、その場合は、相場が下がったら利益確定の「買い」、相場が上がったら追加の「売り」を繰り返します。
トレードコストとしては、取引手数料とスプレッドがかかります。
取引手数料(1ロットあたり)
■1ロット=10,000通貨の場合
1取引ごとに往復で400円(新規200円・決済200円)
■1ロット=1,000通貨の場合
1取引ごとに往復で40円(新規20円・決済20円)
■スプレッド
通貨ペア | スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 0.3銭 |
ユーロ/円 | 0.5銭 |
ポンド/円 | 1.5銭 |
豪ドル/円 | 0.6銭 |
ユーロ/米ドル | 0.3pips |
スプレッドは、裁量FXで最も狭い水準くらいで、システムトレードの中では非常に狭いといってよいでしょう。
コスト全体でみると、取引手数料が少々高いため、負担感が比較的大きいといえます。
最低取引単位は、ブロードコースが1万通貨、ブロードライトコースが1,000通貨となっています。
レンジ相場では、「買い」と「売り」どちらのプログラムを選んでも勝てる可能性が高いですが、トレンド相場では、トレンド方向に適合するパターンを選択できるかどうかで勝敗が分かれるでしょう。
なお、「FXやってみた研究所」で行ったデモトレードの運用成績は、次のようになりました。
56日間(2019年6月26日~8月20日)
+3万1,855円(元手30万円が33万1,855円に増加)
デモトレードでは、主に次の検証を行いました。
【検証内容】
【最低取引単位】
初心者の方は、1,000通貨からトライしてみるのがよいでしょう。
【優位性】
【デモトレード運用成績】
損益
①ランキング方式の有効性について
(一定期間運用した通貨ペア・ポジション方向・ポジション間隔などがランキングされており、そのパターンの中から選ぶことができる)
②選択したパターンを比較的長く持ち続けると、どうなるか
この検証内容については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
【検証】FXブロードネット「トラッキングトレード」本当に儲かる?
ひまわり証券のループ・イフダンは、相場があらかじめ設定した値幅分動くと、
・新しいポジション(買いまたは売り)を建てる
・利益確定を行う
という手法を自動的に繰り返してくれます。
このため、普通の裁量取引に比べると収益のチャンスが多くなります。
利用者は、はじめに相場の状況をみて、「買い」と「売り」どちらのプログラムを稼働させるか決めます。
この場合、相場が上がる可能性が高い場合は「買い」、相場が下がるとみられる場合は「売り」のプログラムを選ぶと勝率が高くなります。
ひまわり証券のループ・イフダンでは、取引手数料はかかりません。
利用者が負担するのはスプレッドだけです。
■スプレッド
通貨ペア | スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 2銭 |
ユーロ/円 | 3銭 |
ポンド/円 | 5銭 |
豪ドル/円 | 4銭 |
ユーロ/米ドル | 2pips |
スプレッドは、自動売買の中では安いといえます。 トータルのコストパフォーマンスは、高評価でしょう。
最低取引単位は1,000通貨からと、少額投資に対応したルールになっています。
レンジ相場では、「買い」と「売り」どちらのプログラムを選んでも勝てる可能性が高いですが、トレンド相場では、トレンド方向に適合するパターンを選択できるかどうかで勝敗が分かれるでしょう。
なお、「FXやってみた研究所」で行ったデモトレードの運用成績は、次のようになりました。
25日間(2019年6月24日~7月18日)
-774円(元手300万円が299万9,226円に減少)
デモトレードでは、主に次の検証を行いました。
【検証内容】
①システムが似ているアイネット証券と同じ設定パターンで同じ期間稼働させるとどうなるか
②アイネット証券と逆方向のパターンで同じ期間稼働させるとどうなるか
③両建てでポジションを建てるとどうなるか
この検証内容については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
【検証】ひまわり証券の「ループ・イフダン」アイネットとの違いとは
iサイクル2注文は、あらかじめ一定の価格帯に注文を仕掛けておき、相場の値動きに合わせてポジションを連続して建てていく自動売買システムです。
あらかじめ仕掛けられた売買注文には、利益確定の注文もセットされているため、設定された一定の値幅分相場が動けば、利益確定の決済がされます。
相場が予想とは逆に動くと、元のポジションを保有したまま新しいポジションを追加して数を増やしておき、やがて相場が元に戻ると次々に利益確定を行います。
iサイクル2注文では、この手法を自動的に繰り返しトレードしてくれます。
iサイクル2注文のトレードコストでは、取引手数料とスプレッドがかかります。
【取引手数料(1ロット=1万通貨あたり)】
1取引ごとに往復で400円(新規200円・決済200円)
■スプレッド
通貨ペア | スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 0.9銭 |
ユーロ/円 | 1.9銭 |
ポンド/円 | 3.4銭 |
豪ドル/円 | 3.2銭 |
ユーロ/米ドル | 1.4pips |
スプレッドが他社と比較して広い傾向にあるのに加え、取引手数料が1ロットの往復で400円かかるため、コストパフォーマンスはあまり良いとはいえません。
最低取引単位は、10,000通貨となっています(例外あり)。
他のリピート系システムと同じく、レンジ相場ではロジック上有利なトレードが期待できますが、トレンド相場では、トレンド方向に合致するプログラムを選択できるかどうかが勝敗を分けます。
ライブスター証券のiサイクル2注文は、システムがトレンドを自動判定して売買方向を決めてくれるトレンド判定機能を備えており、この機能を上手に活用するのも重要です。
なお、「FXやってみた研究所」で行ったデモトレードの運用成績は、次のようになりました。
25日間(2019年6月24日~7月18日)
-7万445円(元手3,000万円が2,992万9,555円に減少)
デモトレードでは、主に次の検証を行いました。
【検証内容】
①ランキング方式の有効性について
②選択したパターンを持ち続けると、相場の押し・戻りでどうなるか
③トレンド転換機能の有効性について
この検証内容については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
【検証】ライブスター証券「iサイクル2取引」効率よく勝つ設定方法
iサイクル2注文は、他のリピート系自動売買と同じく、
①安く買って、高く売る
②高く売って、安く買う
という取引手法を基本としています。
相場があらかじめ設定された値幅分動けば、買ったポジションを利益確定決済します。
反対に、相場が予想に反して逆行すると、規則的に買いポジションを増やしていき、後で相場が反転して利益が出る価格になるまで持ち続けるという戦法です。
売りの場合も、考え方は同じです。
iサイクル2注文では、この手法を自動的に繰り返してくれます。
トレードコストとしては、取引手数料とスプレッドがかかります。
■取引手数料(1ロットあたり)
①1ロット=10,000通貨の場合
1取引ごとに往復で400円(新規200円・決済200円)
②1ロット=1,000通貨の場合
1取引ごとに往復で40円(新規20円・決済20円)
■スプレッド
通貨ペア | スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 1ポイント |
ユーロ/円 | 2ポイント |
ポンド/円 | 3ポイント |
豪ドル/円 | 3ポイント |
ユーロ/米ドル | 1ポイント |
取引手数料が10,000通貨の往復で1回あたり400円かかるのは、少し負担が大きいでしょう。
最低取引単位は、以下のようになっています。
■L25miniコース・L25Rminiコース: 1,000通貨
■L25コース・L25Rコース : 10,000通貨
*ただし、例外あり
他のリピート系と同じく、レンジ相場では優位性がありますが、トレンド相場では、トレンド方向に合致するプログラムを選択できるかどうかで勝敗が分かれます。
外為オンラインのiサイクル2注文はトレンド判定機能を備えていることから、この機能を有効に利用することが鍵となりそうです。
なお、「FXやってみた研究所」で行ったデモトレードの運用成績は、次のようになりました。
25日間(2019年8月18日~9月11日)
-57万6,235円(元手300万円が242万3,765円に減少)
デモトレードでは、主に次の検証を行いました。
【検証内容】
①トレンド判定機能の検証
相場が上昇局面に転換しても売りポジションを決済せず、システムのトレンド判定機能によるポジションの切り替え(ドテン)が行われるか
この検証内容については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
【検証】外為オンライン「iサイクル2取引」儲からない?設定のコツ
今回は、リピート系自動売買を取り扱っている5社を比較しました。
その結果、総合評価で以下の順位となりました。
順位 | システム名称 | 収益率 | 使い勝手 | 一言コメント | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|
1. | ループイフダン (アイネット証券) | ◎ | ◎ | 公表された実績から全体的な勝率がわかる | レビュー記事 |
2. | トラッキングトレード (FXブロードネット) | ◎ | 〇 | 公表された実績から全体的な勝率がわかる | レビュー記事 |
3. | ループ・イフダン (ひまわり証券) | 〇 | 〇 | 公表された実績は一部の例 | レビュー記事 |
4. | iサイクル2取引 (ライブスター証券) | ◎ | △ | 公表された実績からiサイクル2取引の有効性がわかる | レビュー記事 |
5. | iサイクル2取引 (外為オンライン) | 〇 | △ | 公表された実績はランキング上位のものだけ | レビュー記事 |
リピート系自動売買に向いていそうな方は、勉強から始めてみるのはいかがでしょうか。
リピート系自動売買に向いている人
選択型自動売買に向いていない人
三原怜
私は、以前地方自治体に勤めていましたが、退職してFXトレーダーに転向しました。トレード歴は、通算で約10年間になります。 トレーダーになった動機は、相場が人間心理の凝縮された生き物のように思え、その神秘的なベールを、テクニカル分析などの手法で読み解いていく面白さを知ったからです。 みなさんも自分なりの角度から、ぜひ相場に挑戦してみてください。
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