2021.04.23

FXは振り返りなくして成功なし!過去から学び夢を叶えよう!【FX振り返り③】

この記事で学べること

  • なぜ振り返る?トレードを振り返る目的
  • ケーススタディで学ぶ2つの指標を使った振り返り方
  • トレードを正しく振り返るための3つの肝
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この記事のライター 山口 遼平

プロトレーダーに師事を仰ぐ駆け出しトレーダー。当サイトでは、プロの成功体験から得たノウハウを『FXで勝つための心得』として発信している。

FXの基本シリーズも本記事で最終回を迎えます。

最後はFXで一番大切な振り返り方を総括した記事となります。

これまでFXは振り返りが一番大事であることを伝えてきました。なぜなら、振り返りなくしてトレードの改善はできないからです。また、未来を予測するより過去を振り返って学ぶ方が効果的であることも理由の一つです。

それを踏まえた上で、改めて振り返りの目的とケーススタディで振り返り方を理解していただき、最後に振り返りの心得となる3つの肝を覚えてください。

これさえしっかり守ることさえできれば、あなたはFXの世界で生き抜くことができると断言できます。必ず理解してこのページを後にしてください。

1. トレードを振り返る目的

振り返り③-1

トレードを振り返る目的、それは弱みを見つけて改善することです。

これは勉強と一緒です。学校でいい成績を取るためには、苦手な教科も勉強しなければなりませんよね。手段としてテストの結果から自分が何が苦手でなぜ苦手なのか考え克服しようとするはずです。

FXも同じで、自分のトレード記録から苦手、弱点を探しそれを改善する必要があります。しかし、FXの場合は一つだけ楽な点があります。それは、苦手なトレードはやらないという選択ができる点です。

なぜならFXには正解はないため、弱点を改善するために時間を費やすより、別のやり方を探した方が効率が良い時があるからです。FXだとやらないと判断することも立派な改善策になります。

そしてもう一つの目的が、勝ちやすいトレードを見つけることです。勝ちやすいトレードを見つけることができれば、前述の弱点を克服せずともその強みを更に伸ばすことで勝ちやすくなります。

このように、トレードを振り返ることで苦手なものを改善及び排除しつつ、得意なものを伸ばしていくことが大事です。

次の章から具体的なトレードの振り返り方を見ていきましょう。

トレードを振り返る目的まとめ

・トレードの悪いところを改善するため。

・トレードの良いところを伸ばすため。

2. トレードの振り返り方

振り返り③-2

トレードの規則性を振り返るにはプロフィットファクター(PF)、バルサラの破産確率2つの指標を使います。

それぞれの数値の意味を改めてみていきましょう。

・プロフィットファクター(PF) = 効率的なトレードの確認
・バルサラの破産確率 = トレードの安全性

これらの指標を元に振り返り、トレードの悪い部分は改善、良い部分は伸ばしながらトレードします。

考え方としては、バルサラの破産確率を0%に維持しつつ、プロフィットファクター(PF)を調整して効率良くトレードすることを意識しましょう。

次の章でトレード記録シートの指標を使った具体的な振り返り方を解説します。

トレードを振り返り方まとめ

・プロフィットファクター(PF)とバルサラの破産確率を軸に効率よくトレードしよう。

3. ケーススタディで学ぶトレードの振り返り方

振り返り③-3

それでは、ケーススタディを通してトレード記録シートを使ったトレードの振り返りを体験してみましょう。

今回は、「取引時間帯」と「エントリーの根拠」に規則性を持たせたダミーデータを使います。これらの規則性を絞り込み、「PF」、「バルサラの破産確率」でどのように評価するのか理解してください。

「PF」、「バルサラの破産確率」は、正しく記録をとっていれば自動で算出されるので、算出方法は割愛します。

また注意点として、本来PFは損益額で算出しますが、純粋な規則性を評価するためにlotとレバレッジを省いたpipsで算出しています。

3.1. トレードを振り返るにあたって

振り返るにあたって、現実的なライフスタイルをイメージしながら振り返ると更にわかりやすくなると思います。そこで今回のケーススタディでは、下記のペルソナを用意しました。

今回のトレーダー情報
副業でFXをしている30代のサラリーマン男性Aさん。日中は仕事に邁進するが、昼休みや移動中の隙間時間も有効活用したいとスマホアプリでトレードしている。
帰宅後も時間があるときは腰を据えてパソコンの前でトレード。

このAさんのライフスタイルをイメージしながらケーススタディを読んでください。

3.2. 振り返り方例1【エントリーの根拠】(レジサポ転換で)

Aさんは「レジスタンス・サポートライン(レジサポ)の転換」をエントリーの根拠にトレードしていました。その中でも「戻り目・押し目」まで待つと勝ちやすい感覚があったので、待つパターンと待たないパターンのギャップをみていくことにしましょう。

トレード記録シートには、フィルター機能があります。まずはエントリーの根拠が「レジサポ転換」の記録を抽出するために、「レジサポ・転換」で絞り込みましょう。

振り返り③挿絵1

すると、レジサポ・反転だけのデータだけが表示されます。

振り返り③挿絵2

では肝心のトレード成績をみていきましょう。

記録シート上部にある「合計(フィルタ連動)」の結果の所に注目です。

振り返り③挿絵3

まずは左のトレード手法の結果です。ここからわかるのは「レジサポ・転換」のエントリーの根拠としての評価です。合計損益はマイナス、プロフィットファクター(PF)は1.0以下となっているため、この段階ではエントリーの根拠としては乏しいと言えます。

そしてもう一つ大事な指標がバルサラの破産確率です。今回は「1トレードの投資額割合」2%で破産確率は100%でした。この結果から「レジサポ・転換」だけを根拠にしたトレードは、やめるか別の根拠と組み合わせるなどして改善する必要があることがわかりました。

では、もう一つのエントリーの根拠、「レジサポ・転換後の戻り目・押し目確認」のトレード結果をみていきましょう。

データの抽出のやり方はは、先ほどと同じなので割愛します。結果は以下のようになりました。

振り返り③挿絵4

先ほどと同じ項目をみていきましょう。

④合計損益はプラス、⑤PFは1.45という好成績です。更に右の⑥バルサラの破産確率も2%と5%共に0%でした。

押し目・戻り目まで我慢するだけでこれだけ良い結果が出ました。ここで終わりでなく、なぜこの結果となったのかを仮説を立て、将来のトレードに向けた改善策を考えるまでが振り返りです。

それでは、Aさんのケースの仮説を立てましょう。

Aさんは「押し目・戻り目」まで待つことに意味があるのか半信半疑でした。そのため、せっかちな性格も重なって、「押し目・戻り目」まで待たず早めのエントリーをしていました。

しかし、今回の振り返りの結果「押し目・戻り目」まで待つ効果を目の当たりにしたため、今後のトレードでは、「レジサポ反転後の押し目・戻り目」のパターンのみエントリーする改善を行います。

自己分析の結果、「押し目・戻り目」まで待つ効果を疑っていたこと、そして、せっかちな性格が原因だと仮説を立てることができました。今後は「レジサポ反転後の押し目・戻り目」のパターンのみエントリーすると言う改善策も生まれたので、この振り返りの意味は大きいですね。

次は取引時間帯を規則性として振り返るケーススタディです。

3.3. 振り返り方例2【取引時間帯】

Aさんは昼と夜にトレードしていますが、なんとなく昼の成績が良くないと感じています。次は、昼と夜のトレードをトレード記録シートと指標を使って振り返りましょう。

トレード記録シートのフィルター機能を使って、昼の時間帯だけを抽出しましょう。今回はエントリー時間をAさん帰宅後の19:00以下(以前)にして絞り込みましょう。

振り返り③挿絵5

すると、19:00以前のデータだけが表示されました。

振り返り③挿絵6

では、昼の時間帯の成績はどうでしょうか。

記録シート上部にある「合計(フィルタ連動)」の結果をみましょう。

振り返り③挿絵7

まずは左のトレード手法の結果です。ここからわかるのは、昼の時間帯のトレード評価です。①合計損益はほぼプラマイゼロのプラス、②プロフィットファクター(PF)は1.0となっているため、昼はプラマイゼロのトレードでこの段階で改善する必要があると言えます。

そしてもう一つ大事な指標がバルサラの破産確率です。今回は「1トレードの投資額割合」2%でも③破産確率は100%でした。このことから昼のトレードは早急に改善、及びやめるという改善策が生まれました。

それでは今度は、夜のトレード結果をみていきましょう。

抽出方法は時間を「19:00以上」にする以外同じなので、抽出の過程は割愛します。

結果は以下の通りです。

振り返り③挿絵8

左の合計損益とPFから夜の時間帯のトレードを評価します。結果は、④損益がプラス、⑤PFも1.82とまずまずの成績です。そして⑥バルサラの破産確率をみてみると「1トレードの投資額割合」2%の場合は0%です。

この結果から、夜の時間帯のトレード結果は良く、2%でトレードしている限り破産の確率もない安全なトレードと言えるでしょう。

ではここで、先ほどと同じようになぜこの結果が出たのか仮説を立ててみましょう。

今回の振り返りで昼の結果が悪く、夜の結果が良いという結果が出ました。そこから、Aさんは昼と夜のトレード時の環境のギャップに注目しました。

昼は仕事の合間という短い時間且つ、忙しい時間であるためチャート分析などの準備まで手が回らず、時間を有効活用したいという使命感優先でトレードしていました。

逆に夜の場合は、帰宅後の一息ついた後、パソコンの前で腰を据えてエントリーの根拠を探してからトレードしていました。

さて、Aさんの取るべき改善策はなんでしょうか。間違いなく言えることは、昼のトレードをやめるということです。それだけで、昼のマイナス分がなくなり全体の利益もアップします。

4. 振り返りの3つの肝

振り返り③-4

ここまで振り返る目的とケーススタディを使った振り返り方を解説してきました。

最後に改めて振り返る時に意識していただきたい下記の3つの肝を解説します。

・一貫性のある記録を取ろう
・記録のギャップから課題を探そう
・改善の仮説を持って実践しよう

この3つは正しくトレードを振り返る上で重要な要素となります。

4.1. 一貫性のある記録を取ろう

トレードを正しく振り返るためには、一貫性のあるトレード記録をとっていることが大前提です。

エントリーの根拠や取引時間帯など一貫性のあるトレードをしていると、振り返りの時に気づきを得る機会が多くなります。先ほどのAさんのケーススタディで理解して頂けたかと思います。

振り返り記事の初めにお伝えしましたが、FXは未来の為替の動きはランダムで予測するのは難しいですが、過去のトレード結果から学ぶことはできます。

その学びの精度を保つためにも一貫性のある記録を取ることを心がけましょう。

4.2. 記録のギャップから課題を探そう

記録のギャップには、大きく二つのパターンがあります。

一つ目は、トレーダーが意図的にギャップを作るパターン。二つ目は、ライフスタイルなどから自然と形成されるギャップのパターンです。

前者の場合は、エントリーの根拠などを複数パターン試し、一番良い成績のものを採用するといった形です。先ほどのAさんの「レジサポ転換のみパターン」と「押し目・戻り目まで待つパターン」を意図的に試すイメージです。

後者は、Aさんの昼と夜の成績のギャップがまさにそれです。トレードは結果的にトレーダーそれぞれのライフスタイルに合わせて行うため、自然とギャップが出てきます。このライフスタイルから気づきを得るパターンもあるのです。

これら二つのギャップを振り返ることで課題を探していきましょう。

4.3. 改善の仮説を持って実践しよう

改善の仮説を持つとは、「なぜこのような結果になったのか?」と疑問を持つことです。

Aさんの例で言えば「昼より夜の成績の方が良いのはなぜか?」という疑問です。

原因を突き詰めていくと、昼は隙間時間だったため急いでいてしっかり考えたトレードができていいなかった。逆に結果のよかった夜は家で腰を据えて取り組んでいたから結果がよかったという客観的な気づきを得られます。

また、「レジサポ転換」のエントリーの根拠も、「押し目・戻り目」まで待てた時の成績が良かったことから、「レジサポ転換」だけではエントリーの根拠として弱いと仮説を建て、「押し目・戻り目」まで我慢するといった改善を取ることができます。また、煮詰まってしまったら「他のエントリーの根拠と組み合わせたらどうだろう?」、「他のチャートパターンでも押し目・戻り目まで待つことが有効ではないか?」と仮説を広げていくことも大事です。

このようにFXはトレードを記録して、過去から学び仮説を立て改善していくことが大切です。

振り返りの3つの肝まとめ

・振り返りで多くの気づきを得るために一貫性のある意図的な記録をとろう

・意図的なギャップと自然発生の二つのギャップから課題をみつけよう

・「なぜこのような結果になったのか?」と常に疑問を持ち、改善の仮説を立てて実践しよう

5. まとめ

振り返り③-5
  • 振り返る目的は、悪いところを正し、良いところを伸ばす。 トレード記録から弱点を見つけそれを改善及びやらない選択をする。トレード記録から強みを見つけそれを更に伸ばす。
  • トレードの肝1:一貫性のあるトレード記録を取る。 一貫性のある意図的な記録を取るとトレードの良し悪し(気づき)を見つけやすい。
  • トレードの肝2:ギャップから課題を見つける。 ギャップには、意図的なギャップと自然発生の二つがある。
  • トレードの肝3:改善の仮説を持って実践する。 「なぜこのような結果になったのか?」と常に疑問を持ち、改善の仮説を立てることを心がける。

これにてFXの基本シリーズは終了となります。長期に渡りここまで読んでいただき誠にありがとうございました。

最後に一言だけお伝えしたいことがあります。普通なら挫折するはずのこの基本シリーズを読破していただいた気概のあるあなた。こんなことを言うのは大変おこがましいですが、あなたはFXの世界で生きていくポテンシャルを持っています!最後まで読んでいただいと言うことは、それだけ真剣にFXと向き合っていく情熱を持っている証拠です。またここで学んだことを活かして自信を持ってトレードに挑んでください!

最後に、この基本シリーズがあなたの成功の少しでもお役に立てれば幸いです。

改めて最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!

この記事のライター

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山口 遼平

プロトレーダーに師事。その成功までの努力と労力の多さを知り『FXは楽して勝てない』ことを痛感。 当サイトでは、FXで勝つための心得を発信している。努力をすればFXで必ず勝てる。