FXでの借金経験を経て、取り組みを学び直し。FXとバイナリーオプションで堅実な利益をあげるために猛勉強中のライター
スキャルピングで稼ぎたい、スキャルピングのコツを知りたいと思いませんか。
今回解説するスキャルピング手法で勝つための7つのコツを理解できれば、初心者でもすぐにスキャルピング取引を実践できますよ。
スキャルピングで数千万円から億を越える利益を稼いだプロトレーダー2人の取引スタイルを分析し、初心者でも取り組みやすいよう取引のポイントを具体的に解説します。
この記事を読めば、初心者から一気に中級者になれる知識と考え方を身につけることができます。
まずはFXでのスキャルピング手法について説明します。
スキャルピングは、数秒〜数分の短い取引時間で1〜10pipsほどの小さな値幅を獲得しながら利益を積み上げる手法です。
1pipsは米ドル/円でいうところの0.01円(1銭)に当たるので、毎取引で0.01〜0.1円の値幅の獲得を狙います。
また、スキャルピングには大きく2種類の方法があります。
【2種類のスキャルピング】
・薄利を多取引
・高利を少取引
「薄利を多取引」は、資金量を抑えながら取引数を多くすることでトータルの利益を伸ばすスタイルです。1日の取引回数は20〜100回以上になることもあります。
「高利を少取引」は、レバレッジを最大限に活かして1取引で得られる利益を最大化させ、高確率で勝てるポイントのみに絞って利益獲得を狙うスタイルです。1日の取引回数は1〜2回ほどになります。
上記の方法のどちらかがより良いといったことはありません。
いずれもチャレンジしてみて、自分に合っているなと思える取引方法を選びましょう。
スキャルピング以外のトレードスタイルも確認しておきましょう。
取引期間 | 目標値幅 | 必要な分析 | 向いている人 | |
---|---|---|---|---|
スキャルピング | 数秒〜数分 | 1〜10pips | テクニカル分析 | 専業トレーダー |
デイトレード | 1時間〜1日 | 30〜100pips | テクニカル分析 | 専業トレーダー サラリーマン 自営業 など |
スイング | 1週間〜3週間 | 100〜300pips(+スワップ) | テクニカル分析 ファンダメンタルズ分析 | サラリーマン 自営業 など |
長期 | 3ヶ月以上 | 300pips以上(+スワップ) | テクニカル分析 ファンダメンタルズ分析 | サラリーマン 自営業 など |
スキャルピングはチャンスと思える時間帯に集中して取引、もしくは絶好のチャンスを狙いすまして取引をおこなうため、長時間にわたって取引画面に貼り付ける人に向いています。
次項でご紹介する「たけっち」さんは平日の午前中2時間に集中してトレードを行い1日の取引を終えることも多々あります。
1日に2〜3時間まとまった時間を確保できるようであれば、スキャルピングに挑戦してみる価値はありますよ。
また、スキャルピングで取引をおこなう際は、テクニカル分析をもちいて相場の流れを確認したりエントリータイミングを測ることになります。
プロトレーダーがテクニカル分析を通して相場をどのように見ているのかも次項で解説します。
上級者に近づけるヒントが見つかるはずですよ。
年間4,000万円の利益を出すトレーダーと生涯収益1億6,000万円を達成したトレーダーのスキャルピング手法を見ていきましょう。
1人目は年間4,000万円の利益を出している「たけっち」さんです。
8月のFXトレードの成績です。
— FX10年生き残り・たけっち【投資💹配達🚲ゲーム🎮】 (@takecchi_fx) September 1, 2020
一応自己最高記録更新しました。
そこそこ売れてる居酒屋チェーン店の売上といった感じですか。
GMOだと一度に100lotしかエントリー出来ないので、実質的な取引回数はこの3分の1くらいです。
スキャルピングメインなので建玉の保有時間短いですね。 pic.twitter.com/fUGyAw59zC
項目 | データ |
---|---|
FX歴 | 9年 |
メディア掲載 | なし |
最高月間収益 | 900万円 |
推定年間収益 | 4,000万円 |
「たけっち」さんは自転車配達員をしながらFXトレードをする兼業トレーダーです。
以前はデイトレードでの実績も公開していましたが、2020年12月現在ではスキャルピングでのトレードがメインとなっているようです。
twitterにて手法も公開しており、スキャルピングを極めるための情報を惜しみなく発信しています。
項目 | データ |
---|---|
通貨ペア | ユーロ/米ドル、ポンド/米ドル |
取引時間 | 11時頃、21時頃 |
平均獲得pips | 4〜8pips |
平均損失pips | 5pips |
インジケーター | ボリンジャーバンド、MACD |
時間足 | 1分足 |
FX会社 | GMOクリック証券 |
「たけっち」さんは1分足、米ドルを絡めた通貨ペアにてスキャルピング取引をおこなっています。
トレード手順は以下の通り。
【トレード手順】
①MACDのゴールデンクロスを確認
②5〜10pipsの上昇・下落にて相場状況を把握
③ローソク足1〜5本がもみ合い
④もみ合いをブレイクしたらエントリー
⑤3〜5pipsの利益が出たら利益確定
※「たけっち」さんのtwitterより
1日2〜5回のトレードを行い20万円/1日(約20pips)を目標利益とされています。
私がメインでやっている1分足トレンド飛び乗りロジックを解説します。
— フードパンダ関東第1号配達員・たけっち【投資💹配達🚲ゲーム🎮】 (@takecchi_fx) July 12, 2020
利幅の少なさを手数の多さと勝率の高さでカバーする手法となっています。
・推奨通貨ペア ユーロドル、ポンドドルなどトレンドの継続時間が長い通貨ペア。
推奨時間足 1分足
売りで入る場合は逆の事をするだけです。 pic.twitter.com/bHKn8jzCio
2人目は50万円を元手に生涯収益1億6,000万円を達成された「ぶせな」さんです。
ブログ更新しました。
— ぶせな@FXデイトレ 個人投資家 (@busena_fx) December 15, 2020
『12/14(月) +9.4万』https://t.co/gc6dvaPtbz
項目 | データ |
---|---|
FX歴 | 16年 |
メディア掲載 | マネー現代 他、FX関連著書2冊 |
最高月間収益 | 500万円 |
推定年間収益 | 1,100万円 |
「ぶせな」さんは新卒入社した会社で商品先物ディーラーとしてキャリアをスタートし、不動産ファンド運用会社を経て、現在専業トレーダーとして活躍している生粋のトレーダーです。
社会人1年目からトレードに触れてきた「ぶせな」さんですが、個人取引では2008年のリーマンショックで1日に1,000万円という途方も無い額の損失を出し、一旦は相場からの退場を余儀なくされます。
ですが、自身のトレードと再度向き合い、一度は退場まで追いやられたFXで1億6,000万円という資産を築き上げ復活を果たしました。
項目 | データ |
---|---|
通貨ペア | 米ドル/円、ユーロ/米ドルなど6通貨ペア |
取引時間 | 21時〜26時 |
平均獲得pips | 2〜6pips |
平均損失pips | 2〜6pips |
インジケーター | 移動平均線、エンベロープ |
時間足 | 1分足 |
FX会社 | SBI FXトレード、ヒロセ通商 |
「ぶせな」さんは、米ドル/円の1分足チャートに移動平均線とエンベロープを表示してスキャルピングをおこなっています。
トレード手順は以下の通り。
【トレード手順】
①ローソク足がラインにタッチしてヒゲを形成したらエントリー
②数pipsの利益が出たら決済
さらに、エンベロープで形成されるゾーンを5分割し、ゾーンごとに目標pipsと取引量を調整して利益を伸ばす戦略を取っています。
取引量を調整する理由としては、高い勝率が見込める取引であれば取引量を増やすことで利益を積み上げやすくなるからとのこと。
値動きが移動平均線から大幅に離れてゾーン⑤に近づくほど、移動平均線に引っ張られるように再度戻ってくる可能性が高くなる、と過去の取引検証から導き出したそうです。
【利確・損切り、取引量の例】
ゾーン | 利確・損切り | 取引量 |
---|---|---|
ゾーン① | 2pips | 1万通貨 |
ゾーン② | 3pips | 2万通貨 |
ゾーン③ | 4pips | 3万通貨 |
ゾーン④ | 5pips | 4万通貨 |
ゾーン⑤ | 6pips | 5万通貨 |
「たけっち」さんはトレンドに沿ったトレード、「ぶせな」さんは反発狙いのトレードと一見スタイルの違う2人ですが、詳しくトレードの分析をおこなっていると2つのの共通点が見えてきます。
【プロトレーダーの共通点】
・一定の資金管理
・決まったトレードルール
「たけっち」さんは1取引100万通貨で固定して取引。
「ぶせな」さんは10万通貨で固定、もしくはそれ以下で調整して取引。
「たけっち」さんはトレンドに沿った順張り。
「ぶせな」さんは反発狙いの逆張り。
特に、「たけっち」さんは毎日トレード実績をtwitterで投稿されていますが、決まったポイントでのみトレードをしているのがよく分かります。
自分に合った取引方法を見つけるまでは複数の手法にチャレンジすることになるかと思いますが、勝てる取引が増えてくるようになったら、ルールに落とし込んで一つの手法を極めていくことも勝てるトレーダーになるためのステップかもしれませんね。
スキャルピング手法を身につけるために検討すべき7つのポイントをまとめました。
冒頭でスキャルピングの2つのスタイルをご紹介しました。
・薄利で多取引
・高利で少取引
「薄利で多取引」は、資金量は抑えながらも取引数を多くすることでトータルの利益を伸ばすスタイルです。1日の取引回数は20〜100回以上。
「高利で少取引」は、レバレッジを最大限に活かして1取引で得られる利益を最大化させ、高確率で勝てるポイントのみに絞って利益獲得を狙うスタイルです。1日の取引回数は1〜2回ほど。
小さな値幅を獲得していくことに変わりはありませんが、資金量・取引回数の調整の仕方が異なります。
自分の生活の中で確保できる時間と相談をしながら、取り組めそうな取引方法にチャレンジしましょう。
ちなみに「ぶせな」さんは2つのスタイルのいいとこ取りをしたような取引をされています。
普段は薄利の多取引で利益を積み上げつつ、勝率の高いポイントが来れば取引量をあげて利益の積み上げスピードを加速させます。
「たけっち」さんも「ぶせな」さんも、スキャルピング取引をする際はテクニカル分析を元に根拠を持ったトレードをしています。
「たけっち」さんはトレンド系指標の一つであるボリンジャーバンドとオシレーター系指標のMACDを利用し、「トレンド・持ち合い・トレンド」のチャートパターンで取引。
「ぶせな」さんはトレンド系指標の移動平均線とエンベロープを利用し、「ローソク足のヒゲ」のチャートパターンを確認して取引しています。
トレンド系とは相場のトレンドを判断する指標で、オシレーター系とは買われ過ぎ・売られ過ぎなど相場の過熱感を表した指標です。
また、チャートパターンとは、複数のローソク足で描く値動きの形を指しています。
指標で相場状況を確認しチャートパターンが形成された際にエントリーすることで、相場から得られる情報を根拠にした自分専用のトレードスタイルを作ることができますよ。
スキャルピング取引の準備ができたら、実践と改善で精度を高めていきましょう。
手法の精度を高めるには、トレード記録を取ることが一番の近道です。
なぜなら、トレード記録を残しておけば、振り返ったときに自身のトレードを客観的に評価できるので、直すべきポイントを見つけやすいからです。
取引の最中に「ここから相場は上がる!」と確信を持ったつもりでいても、あとで振り返って見ると「全然チャンスではなかったな」と反省することがトレードを続けていく中で出てくることでしょう。
チャンスでなかったことに気付ければ、次に同じような状況が来た際に取引を踏みとどまれますが、振り返りをしていなければ相場に騙されるポイントで確信を持ったトレードをしてしまうので、同様のミスを繰り返してしまいます。
特に取引ルールが固まっていない間は、一つ一つの取引について振り返りの時間を確保するのがおすすめです。
勝つ方法の検討と同様に、負けを判断するときの条件も検討する必要があります。
負けトレーダーの多くは撤退の判断が明確でないため、損切りを決断できずに損失を膨らませてしまうことが多々あるからです。
損切りのルールを決めておけば、損失で終わりたくないという自身のトレードを妨害するような感情を抑えられ、次に繋がる損切りを実行できますよ。
2人のプロトレーダーのように、利益確定の値幅と同じ、もしくはそれ以下の値幅を損切り目安として設定しましょう。
資金管理とは、全資金に対してどれくらいの金額を取引に利用するのか、どれくらいの損失が出るまで取引を続けるのかをルールを決めて管理することです。
例えば、全資金の半分をリスクにさらしてしまっては、たった2回の取引で退場してしまいますし、相場から離れるタイミングを決めておかなければ、膨らむ損失への焦りから資金がなくなるまで取引を続けてしまいかねません。
資金管理ルールの一つとして、「2%ルール」があります。
資金全体の2%までは損失を許容する、2%の損失を超えたら一旦相場から離れる、というルールです。
50万円を資金とすれば1万円が許容する最大損失額となり、その範囲の中で取引をおこない、損失額が1万円に達すれば一旦決済してその日は取引を終えます。
相場はこの先もずっと続きますので、次のチャンスが来た時に再チャレンジできるよう、損切りをして資金を残しておきましょう。
大きなチャンスと判断できたのに取引できる資金がない、といったことを避けるためにも資金管理は大切ですね。
もちろん、取引に慣れてくれば相場に合わせて臨機応変に取引量を変更し、利益を伸ばすことも可能です。
「ぶせな」さんのように、チャンス相場であれば普段の資金管理ルールを超えてリスクを取った方が、資金が増えるスピードを早められますからね。
初心者がスキャルピング取引をする際は、相場のトレンドに乗ることを意識した順張りがおすすめです。
相場の流れに沿った取引ができれば、相場の後押しも得られて利益目標まで早く到達できるからです。
「ぶせな」さんのように反発を狙うためにはピンポイントでチャンスをとらえる必要があるため、トレンドに逆らったトレードは、経験を積んでより多くのチャンスで取引したくなってから取り入れましょう。
自身の生活スタイルに合わせて、取引時間帯と通貨ペアを選びましょう。
主婦や学生など日中に取引時間を確保できる方は10時〜12時の間で米ドル/円を取引、夕方から夜にかけて時間を確保できる方は21〜24時の間でユーロ/米ドルやポンド/米ドルを取引するようなイメージです。
相場は平日24時間開いているので、やろうと思えばいつでも取引ができます。
全てのチャンスで取引しようとすると今の生活に悪影響がでてしまいますので、確実に取引に当てられそうな時間を確保しつつ、その時間の中で取引する通貨ペアの値動きを分析していくと、効率的にスキルアップを狙えますよ。
スキャルピングにおすすめなFX会社は「GMOクリック証券」と「SBI FXトレード」です。
今回ご紹介したプロトレーダー2人も利用しています。
それぞれスキャルピングに適している理由を下記の3つのポイントで解説しますね。
・スキャルピング可能か
・スプレッドは小さいか
・約定力は高いか
※約定力とは、注文した価格と実際に約定された価格の近さのことを指します。注文した価格と約定した価格のズレをスリッページと呼び、スリッページが小さいほど約定力があるとの評価をしています。
GMOクリック証券は、8年連続で国内取引高No.1を誇る最大手のFX会社です。
GMOクリック証券の規約には、「短時間または頻繁に行われる注文」についてはサービス利用を制限すると明記されています。
ですが、「たけっち」さんは継続的にスキャルピングトレードをしていますし、GMOを使って1日100回以上取引しているトレーダーでも現状は警告など受けていないようです。
以下は推測ではありますが、大きい取引量かつプログラムによる高速自動取引など、システム的な取引でない限りは問題なさそうです。
GMOクリック証券は業界最小水準のスプレッドを提供しています。
【スプレッド】
米ドル/円 0.2pips
ユーロ/米ドル 0.4pips
ポンド/米ドル 1.0pips
スキャルピングは数pipsの獲得を狙う取引手法ですから、スプレッドは小さいにこしたことはないですね。
スキャルピングでは小さな値幅を狙うので、注文価格と約定価格の差(スリッページ)が大きくなるほど利益が削られてしまいます。
GMOクリック証券では、スリッページを最小値0から0.1pips刻みで設定できるので、取引する際はあらかじめ設定しておくのがおすすめです。
SBI FXトレードはネット金融大手のSBIグループが設立したFX専門会社で、業界では唯一の1通貨単位からの少額取引でFXを始められるサービスを提供しています。
SBI FXトレードも規約にて、「短時間に、頻繁に行われる注文及び取引であって、他のお客様又は当社のシステムもしくはカバー取引等に著しい悪影響を及ぼすと認められる注文。」について注意を呼びかけています。
こちらもプログラミングなどの数秒間で何十・何百と取引する機械的な売買でない限り、FX会社のサーバーへ悪影響を与えるとは考えにくいです。
実際にSBI FXトレードに確認したところ、手動によるスキャルピング取引は禁止していないとの回答でした。
米ドル/円については業界最小水準のスプレッドを提供していますが、他通貨ペアは平均的なスプレッドとなっています。
ですが、SBI FXトレードの魅力の一つである少額取引であれば、業界トップクラスの狭いスプレッドにて取引が可能です。
【スプレッド】
・10,000通貨以上
米ドル/円 0.2
ユーロ/米ドル 0.8
ポンド/米ドル 1.5
・1,000通貨まで
米ドル/円 0.1
ユーロ/米ドル 0.2
ポンド/米ドル 0.6
デモトレードでは物足りない、大きな金額での取引はまだ不安と感じる場合はSBI FXトレードの取引がおすすめですよ。
SBI FXトレードでは、スリッページを最小値0.01pipsから設定可能です。
スリッページを狭くしすぎると約定しなくなってしまうデメリットはありますが、数pipsが大切になるスキャルピングでは嬉しい機能ですね。
自分のトレードスタイルが確立するまでは、試行錯誤の繰り返しでなかなか利益をあげられない時期があるかもしれません。
結果に繋げるために、失敗から学び改善し続けることが大切ですね。
たなか
1988年埼玉県生まれ。兼業でFXを始めるも、トータル300万円の損を出して退場。諦めきれず、FXへの取り組み方を一から見直し、ギャンブルでなく堅実なトレードができるよう猛勉強中。これからFXを始める人が自分と同じような経験をされないよう、自戒も込めて、有益な記事となるよう執筆していきます。
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