FXブロードネットのスプレッドは広がる?雇用統計と早朝は不安定【16社比較調査】の画像
2021.07.23 2021.03.23

FXブロードネットのスプレッドは広がる?雇用統計と早朝は不安定【16社比較調査】

この記事で学べること

  • FXブロードネットの早朝のスプレッドの動き
  • FXブロードネットの米雇用統計時のスプレッドの広がり具合
  • 他社とFXブロードネットのスプレッドの比較
高田 佑美の写真
この記事のライター 高田 佑美

裁量トレードだけでなく、自動売買でもトレードを開始。 どうすれば順調に利益を上げられるか、日々奮闘中。

「FXブロードネットはスプレッドが業界最狭水準だから嬉しい」
そう思っている人が多いのではないでしょうか。

実は、スプレッドは広がることがあります。
それは、重要な経済指標の発表前後や早朝などです。

【FXやってみた研究所】では、米雇用統計時と早朝においてスプレッドの検証をしました。
この記事を読むと、FXブロードネットのスプレッドがどれくらい広がるのか分かります

検証の結果、FXブロードネットは・米雇用統計時のスプレッドはかなり広がる
・早朝のスプレッドの広がり具合も大きい
・配信停止時間が長い
という事が分かりました。

FXブロードネットではスプレッドにおいて、通常時のトレードは問題ありませんが、為替が急変動する際や流動性が低い時は注意した方がよいといえます。

それでは、詳しくみていきましょう。

また、私たちはFXブロードネットだけでなく、合計16社のスプレッドの比較調査を行いました。
『16社のスプレッド比較ランキング』を知りたい方は以下をクリックください。

1. 3つのポイントからスプレッドの広がりを検証しよう

スプレッド検証の画像1

【FXやってみた研究所】が検証をする上で重要視している3つのポイントがあります。

・スプレッド提示率
・重要な経済指標の発表前後
・流動性の低い時間帯


スプレッド提示率は、FX会社がどれくらいの割合で基準スプレッドを配信しているか知ることができる大切な数値だからです。

また、スプレッドが広がりやすいといわれている経済指標の発表前後や流動性の低い時間帯に、どれくらい広がるのか検証することで、FX会社が安定しているのかどうか知ることができます。

それでは、3つのポイントについて詳しく解説していきましょう。

1.1 スプレッド提示率

国内のFX会社は最狭スプレッドを競い合っています。

しかし、多くのFX会社で提供しているスプレッドは「原則固定スプレッド」であって完全固定ではありません。

つまりスプレッドが基準より広がることがあるということですね。

いくら狭いスプレッドが提供されていても、それがどれくらいの割合で提示されているのかが重要になってきます。

それを知るために「スプレッド提示率」という指標があります。

「スプレッド提示率」とは期間中に基準スプレッドで配信できた割合(実績値)のことで、95%以上なければ「原則固定スプレッド」と名乗ることはできません

しかしながら、このスプレッド提示率の集計方法に明確な定義がないことから、自社の都合の良い方法で基準を満たしているFX会社があるようです。

そのように自社の都合の良いように集計をしているのなら、実際にスプレッドの動きを見ていくしかありませんね。

また、スプレッド提示率は公開義務がないことから公表していないFX会社もあります。

それでは、次にどういったときにスプレッドが広がるのか見ていきましょう。

1.2 重要な経済指標の発表前後

スプレッドは、米雇用統計のような重要な経済指標の発表前後に広がります。

なぜなら、指標の発表前は投資家も様子見で取引を控えるため流動性が低下し、発表後は指標の結果を見て注文が急激に増え価格が一方向に変動するからです。

また、重要な経済指標以外にも、要人の発言・突発的なイベントなどで為替レートが急激に変化する場合にもスプレッドが広がることがあります。

1.3 流動性の低い時間帯

スプレッドは、その他流動性の低い時間帯にも広がる傾向があります。

例えば、日本時間の早朝5時から8時は取引量が少なくなるため、スプレッドが広がることがある時間帯です。

また、クリスマスや年末年始の長期休暇においても、取引から離れる投資家が多いためスプレッドが不安定になります。

2.FXブロードネットのスプレッド

スプレッド検証の画像2

ここでは、 FXブロードネットのスプレッドについて見ていきましょう。

2.1 FXブロードネットの主要通貨ペアの基準スプレッド

以下は、FXブロードネットの基準スプレッドです。

最近、時間帯によって基準スプレッドを変えているFX会社が増えてきています

(スプレッドの単位:pips)
通貨ペア基準スプレッド
午前8時~翌午前4時
午前4時~午前7時午前7時~午前8時
米ドル/円0.22.010.0
ユーロ/円0.55.515.0
ポンド/円1.017.525.0
豪ドル/円0.66.015.0
(出典元:FXブロードネット


上記の通貨ペアの主な取引時間においては、全て業界最狭水準のスプレッドとなっていますね。

しかし、流動性が低くなる時間帯はかなり広いスプレッドが配信されるようです。

また、いかに狭い基準スプレッドだとしても、それががどれくらいの割合で配信されているかが重要です。

その割合を知るために、【スプレッド提示率】という指標があるので次で確認してみましょう。

2.2 FXブロードネットのスプレッド等に関する実績

つぎに、FXブロードネットののスプレッド提示率等の情報を確認してみましょう。

(スプレッドの単位:pips)
通貨ペア広告表示のスプレッドスプレッド提示率スプレッド最大値
米ドル/円0.299.56%15.9
ユーロ/円0.599.62%28.9
ポンド/円1.099.76%36.8
豪ドル/円0.699.43%22.1
(出典元:FXブロードネット
*2021年1月18日~2月18日のデータ


最近ではスプレッド提示率とともに、スプレッド最大値も公表されています。

また、それ以外にも、提示スプレッドが広告異なる事となった理由、配信停止時間、配信停止理由も公表するようになっています。

金融先物取引業協会の「広告等の表示及び系親類の提供に関する自主規制規則第9条に関する細則」に基づき、各社開示を始めたようです。


上記表を見ると、スプレッド提示率がかなり高いことが分かりますね。

しかし、スプレッドは相当広がった時間があったようですね。
それが早朝や経済指標時にあたるのでしょうか。

そこでスプレッドが広がるといわれている、FXブロードネットの米雇用統計時と早朝でのスプレッドがどうなのか検証してみましょう。

2.3 FXブロードネットのレート配信停止時間

ここでは、サイト上で公開されていたFXブロードネットの米ドル/円の配信停止時間を見てみましょう。

配信停止時間配信停止理由
1,532秒カバーレートの配信停止による
(出典元:FXブロードネット
対象期間:2021年1月5日~2月11日


取引が出来る28日間で、1,532秒停止したことがあるというのはかなり長いですね。

更に詳しく情報を確認したところ、停止したのは午前7時から8時の間のみでした。

もしかしたら、流動性が低くなる時間帯が不安定なのかもしれませんね。

早朝の検証時間中にレート配信が停止するかも、確認してみましょう。

3.米国指標発表時のスプレッドの広がりを検証

スプレッド検証の画像3

まず、米雇用統計時に米ドル/円のFXブロードネットのスプレッドを検証してみました。

なぜなら、米雇用統計の発表時は急激にレートが変動するためスプレッドが広がりやすいからです。

そういった時に検証をすることで、FXブロードネットのスプレッドは安定しているか知ることができます。

【FXやってみた研究所】では、2021年の1月と2月の米雇用統計時にリアルタイムでスプレッドのデータをキャプチャしました。

22時29分からの3分間で1秒ごとにキャプチャを撮り、それをグラフにまとめたものが以下になります。

FXブロードネット米雇用スプレッド推移

検証の結果、FXブロードネットのスプレッドはかなり広がることがわかりました。

それでは、米雇用統計時のそれぞれの動きを確認してみましょう。

3.1 米雇用統計時のスプレッド検証【2021年1月】

まず、2021年1月の米雇用統計時のFXブロードネットの注文パネルです。

FXブロードネット雇用統計①

FXブロードネットのスプレッドは発表開始8秒前にはなんと10.7pipsまで拡大し、30分ちょうどには最大値である11.1pipsまで広がりました。

最大値を維持している時間は2秒と短く、その後徐々に落ち着いていきました。

完全に基準スプレッドである0.2pipsに戻ったのは、発表から30秒を過ぎたころで早かったと言えます。

【FXやってみた研究所】で22時29分から32分まででスプレッドの平均値をとったところ、1.50pipsでした。

スプレッドの最大値はかなり大きいけれども、平均値はそこまで広がらなかったようですね。

ちなみに、この米雇用統計で動いたレートは33.2pipsでした。

3.2 米雇用統計時のスプレッド検証【2021年2月】

次に、2021年2月の米雇用統計時にも検証してみました。

FXブロードネット雇用統計2

この日のスプレッド最大値は発表開始4秒後の5.1pipsで、15秒間の間維持したままでした。

1月よりも最大値が半分ほどに抑えられていましたが、最大値を維持する時間は長い結果となりました。

今回も完全に基準スプレッドに戻ったのは、22時30分31秒と早かったです。

ちなみに、【FXやってみた研究所】でとった22時29分から32分までのスプレッドの平均値は1.46pipsでした。

そして、この米雇用統計で動いたレートは30.8pipsでした。

3.3 米雇用統計時の検証まとめ


今回の検証結果から米雇用統計時のまとめをしたいと思います。

 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
スプレッド(pips)0.28.11.48
*1月と2月の平均を取ったデータ


FXブロードネットの米雇用統計時のスプレッドは、最大値が8.1pipsとかなり広がった結果となりました。


2月の最大値は抑えられていたけれども、1月がかなり広がったのが原因ですね。

スプレッド平均値も狭くないが広がり過ぎていないといった感じです。


基準スプレッドに戻るのが2回とも早かったですが、最大値から考えると相場が急変動する際は不安定と言わざるを得ませんね。

4. 早朝スプレッドの広がりを検証

スプレッド検証の画像4

次に、早朝の米ドル/円のスプレッドでも検証してみました。

というのも、早朝は流動性が低くなるためスプレッドが不安定になりがちだからです。


ここでは、流動性が低い時のFXブロードネットのスプレッドが安定しているのか確認してみましょう。

以下のグラフは FXブロードネットの月曜日のスプレッドを、実際にリアルタイムでキャプチャを取りデータにまとめたものです。

7時01分からの4分間で2秒ごとにキャプチャを撮り、それをグラフにまとめたものが以下になります。



FXブロードネット早朝スプレッド推移

検証の結果、FXブロードネットのスプレッドはかなり広がりました

それでは、変動具合を詳しくみていきましょう。

4.1 早朝のスプレッド検証【2021年1月25日(月)】

以下は2021年1月25日月曜日の早朝のキャプチャです。

FXブロードネット早朝スプレッド

トレード開始時間直後にスプレッドは、9.9pipsまで相当広がりました。

しかし、FXブロードネットのサイトには【午前7時~8時までのスプレッド:10pips】と表示されています。

このように記載があると1時間ずっと10pipsで配信されるように思えますが、実際にはそれより狭いスプレッドで配信されていました

7時00分から5分の間で最大値から6.2pipsまで落ち着きました。

5分間のスプレッドの平均値を取ったところ7.14pipsでした。

4.2 早朝スプレッドの検証まとめ

FXブロードネットの早朝スプレッドについて見てみました。


スプレッド最大値は9.9pipsと、記載されているスプレッドまでは広がりませんでした。
(午前7時~8時:10pips)

スプレッド平均も7.14pipsで、10pipsを1時間維持しているわけではなかったです。

基準よりも狭いスプレッドを配信しているところは評価できますが、それでも安定しているとはいえませんね。

また、今回の検証中には配信停止をしているような動きは特にみられませんでした。

5. FXブロードネットのスプレッドと上位3社比較

スプレッド検証の画像5

最後に、FXブロードネットと今回の検証で上位3社となったFX会社のスプレッドを比較してみたいと思います。

5.1 【米雇用統計時のスプレッド】FXブロードネットと他社比較

まず、FXブロードネットの米雇用統計時のスプレッドを上位3社のFX会社と比べてみましょう。

以下は、FXブロードネットと今回検証した19社平均を比較したグラフです。

2021年1月と2月の米雇用統計時のデーター平均をとっています。

FXブロードネット比較 米雇用スプレッド推移

グラフを見ると、FXブロードネットは19社平均よりもスプレッドが広がり始めるのも遅く落ち着くのが早かったです。

しかし、スプレッド最大値は上位3社や19社平均と比べてもかなり広がっていたことが分かりますね。

スプレッド平均は19社平均よりも狭い結果となったようですが、最大値から考えても不安定というしかないですね。

5.2【早朝スプレッド】FXブロードネットと他社比較

次に、FXブロードネットの早朝のスプレッドを他社と比較してみましょう。

以下は、2021年1月25日(月)の午前7時00分から5分までのスプレッドを19社平均と比較したグラフになります。

FXブロードネット比較 早朝スプレッド推移

FXブロードネットのスプレッド最大値は9.9pipsと上記表の中では一番広がっていますね。

そして、スプレッド平均も19社平均と比べても大きく広がってしまっていました。

また、午前7時~8時のスプレッドが10pipsで配信されるとされているけれども、それより狭いスプレッドで配信されていることが分かりました。

しかし、残念ながら流動性の低いときはスプレッドが不安定だといえますね。

5.3 FXブロードネットと他社のスプレッド比較【まとめ】

そして最後に、スプレッドに直接関係するデーターをFXブロードネットと3社を比較してみましょう。

(スプレッドの単位:pips)
 基準スプレッドスプレッド提示率廃止停止時間
(1日あたり)
スプレッド検証記事
FXブロードネット0.299.56%54.7秒
19社平均0.397.43%27.25秒
GMOクリック証券0.297.33%5.6秒詳細記事
SBI FXトレード
*1,001~100万通貨
0.1~7.896.4%0秒詳細記事
YJFX!0.299.24%52.8秒詳細記事
*配信停止の対象期間:2021年1月11日~2月5日
*FXブロードネットの配信停止の対象期間:2021年1月5日~2月11日
*YJFX!の配信停止の対象期間:2021年1月14日~2月5日
*スプレッド提示率は2020年2月10日時点で確認した最新のデータです。


基準スプレッドは上記FX会社でほぼ同じで、スプレッド提示率や配信停止時間もちゃんと公表されていますね

しかし、どこのFX会社もスプレッド広告に対する情報のみの公表で、SBI FXトレードのように情報を細かく公開しているところはありません。

配信停止時間に関しては、FXブロードネットではなんと54.7秒も停止してしまいました。

カバー先金融機関の影響などによりどのFX会社にも起こりうることではありますが、もちろん時間が短いに越したことはありません。

FXブロードネットでは、流動性が低い時には注意しなければいけません

6. まとめ

スプレッド検証の画像6

【FXブロードネットのスプレッド評価】

基準スプレッド配信停止時間米雇用統計時
スプレッド
早朝スプレッド
×
*「基準スプレッド」は狭さで評価しています。
*「透明性」はスプレッド提示率など情報をどれくらい公開しているかを基準にしています。
*「配信停止時間」は公表されている停止時間の長さから評価しています。


  • 米雇用統計時のスプレッドは安定していない スプレッド最大値はかなり広がった
  • 早朝のスプレッドもかなり広がる 午前7時から8時の基準スプレッドは10pipsとなっているが、それより狭いスプレッドで推移していたものの広がり具合は大きかった
  • スプレッド提示率、配信停止時間などの情報を公開している 残念ながら配信停止時間は長く注意が必要



ここまで、FXブロードネットのスプレッドの検証結果を見てきました。

FXブロードネットは基準スプレッドは狭いですが、流動性が低い時や為替が急に変動する際にスプレッドはかなり広がり残念ながら安定していませんでした。

スプレッド広告に関する情報は最低限公表されていましたが、その中でも配信停止時間がかなり長いことがわかりました。

ただ、今回の検証中には配信停止が確認されませんでしたので、今後の検証でも引き続き見ていきましょう。

FXブロードネットでの通常時のトレードは問題ありませんが、流動性の低い時間帯やレートが急変動するような場合は注意が必要です。


この記事のライター

高田 佑美の写真

高田 佑美

FXに興味を持つようになり始めたものの、まだまだリスクを恐れ少額でトレード中。 日々、学んだことやトレードで疑問に思ったことを追求し、出来る限り根拠を持った情報を届けるべく記事を執筆しています。

トップへ