FXプライムbyGMOのスプレッド比較!相場急変時は大幅拡大!?

2020.09.25

所長からの問いかけ

国内のほとんどのFX会社はDD方式を採用しており、そのメリットはスプレッドがとても狭いことですが、不透明さががあります。

原則固定スプレッドの指標になる『スプレッド提示率』に関しても、公開していないFX会社も多く、また明確な定義がないことから自社に都合の良い方法で基準を満たしている場合もあるようなので、各社の実際のスプレッドの変動具合を検証してみましょう。

高田 佑美の写真所長に答えて

FXプライムbyGMOは、FX専門の会社でGMOファイナンシャルホールディングスの子会社です。

「約定力の高さ」や「スキャルピングOK」であることを強みにしていますが、実際に安定したトレードが出来ているのか疑問に思いませんか。

この記事では、FXプライムbyGMOをスプレッドの観点から検証してみたいと思います。
なぜなら、スプレッドはFXで勝つために重要なポイントの1つだからです。

検証の結果、FXプライムbyGMOは

・早朝スプレッドは他社と比較してもかなり広がっている
・米雇用統計時のスプレッドはトップレベルで拡大している
・米雇用統計時はスプレッドが拡大している時間が長い

ということが分かりました。

FXプライムbyGMOでは、月曜日の窓埋めや米雇用統計時はスプレッドが安定していないため、トレードを控えた方がよいと言えます。

それでは、詳しく解説していきます。

1.スプレッドとは

スプレッドの画像

1.1 スプレッドはコスト

スプレッドとはFXの実質上の手数料のことです。

1回1回は小さい手数料ですが、数をこなすことで大きい差になります。
特に、スキャルピングなど1日に数多くのトレードをこなす場合は、スプレッドの大きさが致命的になりかねません。

では、スプレッドはどれくらい支払う必要があるのか、実際に例をあげて計算してみたいと思います。

【10万通貨の取引を1日10回する場合】
*スプレッド:0.2銭

スプレッド0.2銭×100,000通貨×10回=2,000円


もし、平日毎日のトレードを1ヵ月続けたとすると40,000円のコストになります。
これを1年間続けたら凄い額になりますよね。

なので、FX取引においてスプレッドは大事だといわれるのです。


1.2 原則固定スプレッド

日本国内のほとんどのFX会社は、【原則固定スプレッド】を採用しています。

また、最近では原則固定スプレッドに適応時間を設けているFX会社も増え、夜中2時ごろから午前8時ごろまで適応外としている会社もあります。(FX会社により時間は異なります。)

原則固定スプレッドとは

基本的に一定のスプレッド幅を採用していますが、「完全固定」ではありません。
これは、スプレッドは基本的に固定されているものの、スプレッド幅が変わることを意味しています。



1.3 スプレッドが広がりやすいとき

では、どういった場合にスプレッドが拡大するのでしょうか。

スプレッドは、主に流動性の低下や為替の急な変動に伴い広がる傾向があります。

例えば、クリスマス・年末年始などの長期休暇期間や、日本時間の早朝5時~8時は、取引量が少なくなるため不安定だと言えます。

また、重要な経済指標の発表前後、各要人の発言があったときなどは、為替レートが急激に変化するためスプレッドが広がりやすくなります。


2.FXプライムbyGMOのスプレッド

スプレッド基準比較の画像

ここでは、FXプライムbyGMOのスプレッドについて詳しく確認してみましょう。


2.1 基準スプレッド

FXプライムbyGMOのスプレッドは、主要通貨ペアにおいては業界最狭水準より少し広い設定になっています。

米ドル/円のスプレッドは2020年3月2日より縮小し、50万通貨以下は0.6pipsから0.3pipsになりました。


FXプライム-基準スプレッド画像
※1取引当たり50万通貨以下の場合は0.3銭
 1取引当たり50万通貨超の場合は0.6銭



FXプライムbyGMOでは、午前8時~翌日午前5時の時間帯に原則固定(※例外あり)にてスプレッドを提供しています。


基準スプレッドがどれくらいの割合で、配信されてるかも気になるところです。

それを知るための指標に『スプレッド提示率』というものがありますが、公表する義務がないことから、公開していないFX会社もあります。

残念ながらFXプライムbyGMOでは、スプレッド提示率を公表していないので知ることができません。


スプレッド提示率とは、期間中に基準スプレッドで配信できた割合(実績値)のことです。
「原則固定スプレッド」を名乗るには、スプレッド提示率が95%以上ある必要があります。





2.2  スプレッド比較

ここでは、国内大手のFX会社のスプレッドと比較してみたいと思います。



単位(pips)
FX会社米ドル/円ユーロ/円ポンド/円ユーロ/米ドル
FXプライムbyGMO ※0.3
0.61.10.6
DMM FX0.20.51.00.4
GMOクリック証券0.20.51.00.4
SBI FXトレード *0.090.30.690.19
FXブロードネット0.20.51.00.3
YJFX!0.20.51.00.4
*1,000通貨までの取引の場合
※1取引当たり50万通貨以下の場合


上記表を見ると、メジャー通貨において他社よりも若干スプレッドが広いことが分かりますね。


3. 米雇用統計時のスプレッド【2020年2月7日(金)】

米雇用統計時の画像

2020年2月の米雇用統計発表時に「米ドル/円」のスプレッドを検証してみました。

重要指標発表時間帯などに、スプレッドが拡大する場合があるとサイトに明記されていますが、どれくらい拡大するのかみていきましょう。


3.1 【2020年2月7日(金)】

時間経過①21時29分②21時30分③21時33分
スプレッド(pips)0.68.40.6
*FXやってみた研究所調べ *検証時はスプレッドが縮小される前で基準スプレッドは0.6pipis

①21時29分

FXプライム-雇用統計1

既に少しだけスプレッドが広がっているFX会社があります。


②21時30分

FXプライム-雇用統計2

この発表開始時点では、まだスプレッドが最大幅まで広がっていないFX会社がほとんどです。


③21時33分

FXプライム-雇用統計3

3分経過しても、まだスプレッドが基準値に戻っていないFX会社もあります。



FXプライムbyGMOでは他社より早くスプレッドが広がり始め、発表開始3秒前に8pipsまで開きます。
その後、5.0pips~6.0pipsの間で推移し、落ち着いてきたと思ったところで8.4pipsまで再拡大しました。
そして5pipsまで下がりますが、1分の間ずっと5pipsを維持するという結果になりました。



今回の米雇用統計で、検証した他社のスプレッドとも比較してみましょう。



単位(pips)
FX会社基準スプレッドスプレッド最大値
DMM FX0.24.3
GMOクリック証券0.26.0
YJFX!0.28.0
外為オンライン1.05.0
FXプライム by GMO0.68.4
外為どっとコム0.28.0
*1,001~100万通貨の場合の変動スプレッド


DMM FXはレートの配信が停止していたため、スプレッドの広がり具合も小さかったと思われます。

FXプライムbyGMOのスプレッドは6社中一番広がった結果になりました。

スプレッドが広がっている時間は他社よりも長く、その間他社は基準スプレッドにもどっていました。


このスプレッド幅と広がっている時間を考えると、FXプライムbyGMOでは米雇用統計時のトレードはとてもできませんね。


4. 早朝スプレッド

早朝スプレッドの画像

次に、スプレッドが広がるといわれる早朝でも検証してみました。

FXプライムbyGMOでは、原則固定スプレッドの適用が午前8時からとなっていることもあり、かなりの拡大が予想されました。

実際に他社との比較でかなり広がった結果となったので、詳しくみていきましょう。


4.1 【2020年2月3日(月)】

以下は「FXやってみた研究所」で、18社の早朝スプレッドを検証をし開き具合が小さかったTOP5のFX会社です。

FXプライムbyGMOのスプレッドも一緒に比較しています。



単位(pips)
時間経過基準スプレッド①午前7時00分頃②午前7時30分頃
FXプライムbyGMO0.68.07.8
SBI FXトレード
(1~1,000通貨)
0.090.090.09
FXブロードネット0.21.10.2
FXTF0.11.51.5
みんなのFX0.22.42.4
外為ジャパン0.22.52.0
*FXプライムbyGMOは午前8時~翌日午前5時の時間帯に原則固定
*【みんなのFX】は午前8:00~翌日午前5:00 まで原則固定スプレッド
*【FXブロードネット】は原則固定スプレッドの適用時間は各営業日午前8時~翌午前4時
*【FXTF】は原則固定スプレッドの適用時間は日本時間午前8:00~翌日午前5:00
(この時のFXプライムbyGMOの基準スプレッドは縮小前で0.6pips)
※アプリを常時開いてスプレッド値を確認していたわけではないので、最大値が記載より 広がっていた可能性があります


午前7時03分:8.0pips
午前7時30分:7.8pips



FXプライム-早朝スプレッド1

午前7時の取引開始時刻になんと8.0pipsまで広がりました。

その後、3.3pips~7.8pipsの間で推移しており、7時35分を過ぎてやっと2pips台のスプレッドを提示するようになります。

原則固定スプレッドは午前8時から適用なので、8時ちょうどには0.6pipsに戻っていましたがとても「窓埋め」を狙ったトレードはできませんね。

スプレッドの開きが小さかったTOP5のFX会社と比較しても、相当な広がり具合だったことがわかりますね。


4.2 【2020年3月30日】

この日は、新型コロナウイルスで相場が不安定になっている影響から、『原則固定スプレッド』を停止しているFX会社がありましたが、検証してみました。

やはり、通常よりスプレッドが広がっているFX会社がかなり多くみられました。

FXプライムbyGMOでも、原則固定スプレッドの停止をしている期間でその影響が若干みられたように思います。



単位(pips)
時間経過基準スプレッド①午前7時00分頃②午前7時30分頃
FXプライムbyGMO0.311.52.0
SBI FXトレード
(1~1,000通貨)
0.090.090.09
FXTF0.11.51.5
みんなのFX0.22.41.9
外為ジャパン0.23.81.1
DMM FX0.23.81.2
*【みんなのFX】は午前8:00~翌日午前5:00 まで原則固定スプレッド
*【FXTF】は原則固定スプレッドの適用時間は日本時間午前8:00~翌日午前5:00
*DMM FXと外為ジャパンは3月13日午後18時より原則固定スプレッドの適用対象外
※アプリを常時開いてスプレッド値を確認していたわけではないので、最大値が記載より 広がっていた可能性があります


午前7時00分:11.5pips
午前7時30分:1.2pips



FXプライム-早朝スプレッド2

今回は、最大11.5pipsまで広がるという事態に見舞われました。
開始5分ごろまでは10pips前後で推移していましたが、その後1pips~2.8pipsくらいに落ち着きました。

前回より広がり具合が落ち着くのが早い結果となりましたが、原則固定スプレッドを停止していることもあり8時を過ぎても広がったままでいました。

FXプライムbyGMOでは、早朝はスプレッドが安定していないのでトレードを避けた方が良いと言えますね。


5.カバー先金融機関

カバー先の画像

5.1 カバー先とスプレッド

私たちが、FXトレードをする際に使われる為替レートは、インターバンク市場での取引が基になっています。

インターバンク市場というのは個人では参加できず、銀行間のみで行なわれている外国為替取引のことです。
FX会社は提携している銀行(カバー先)から提示されるレートを元にスプレッドを決めています。


スプレッドが急に拡大するのは、カバー先金融機関にトラブルが生じていたり、市場のレート急変している場合です。

安定したスプレッドが維持できるように、FX会社は複数のカバー先金融機関と提携しています。
また、数の多さだけでなく良いカバー先と提携することも重要となってきます。


5.2 FXプライムbyGMOのカバー先

FXプライムbyGMOのカバー取引先は以下の17社と少なくはありません。


カバー先業態管轄
JPモルガン・チェース銀行銀行業米国通貨監督局
米国連邦準備理事会
シティバンク, エヌ・エイ銀行業米国通貨監督局
米国連邦準備理事会
米国連邦預金保険公社
ドイツ銀行銀行業ドイツ連邦金融監督局
コメルツ銀行銀行業ドイツ連邦金融監督局
バ-クレイズ・バンク・ピーエルシー(バークレイズ銀行)銀行業英金融行為監督機構
英健全性監督機構
ユービーエス・エイ・ジー銀行業スイス連邦銀行委員会
ゴールドマン・サックス・バンク・ユーエスエー銀行業米国連邦準備理事会
ニューヨーク州金融サービス局
米国消費者金融保護局
バンク・オブ・アメリカ, エヌ・エイ銀行業米国通貨監督局、
米国連邦準備理事会
モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー LLC金融商品取引業米国連邦準備理事会
米国証券取引委員会(SEC)
米国商品先物取引委員会(CFTC)
ノムラ・インターナショナル・ピーエルシー証券業英金融行為監督機構
英健全性監督機構
香港上海銀行銀行業香港金融管理局(香港 HKMA)
株式会社みずほ銀行銀行業金融庁
GMOクリック証券株式会社金融商品取引業(証券業)金融庁
株式会社三菱UFJ銀行銀行業金融庁
クレディ・スイス銀行(クレディ・スイスAG)銀行業FINMA
(スイス連邦金融市場監督機構)
スタンダードチャータード銀行銀行業英国金融行為機構
英国健全性規制機構
ステート・ストリート銀行銀行業ボストン連邦準備銀行

6. まとめ

SBIFX-スプレッド画像4

今回の、FXプライムbyGMOの米ドル/円の【スプレッド検証】からまとめてみました。


・早朝スプレッドは他社と比較してもかなり広がっている
・米雇用統計時のスプレッドはトップレベルで拡大している
・米雇用統計時はスプレッドが拡大している時間が長い


FXプライムbyGMOでは、月曜日の窓埋めや米雇用統計時はスプレッドが安定していないため、トレードを控えた方がよいと言えます。

原則固定スプレッドの時間帯の通常時にトレードすることをオススメします。




この記事のライター

高田 佑美の写真

高田 佑美

FXに興味を持つようになり始めたものの、まだまだリスクを恐れ少額でトレード中。 日々、学んだことやトレードで疑問に思ったことを追求し、出来る限り根拠を持った情報を届けるべく記事を執筆しています。