FXTFのスプレッド徹底比較!日本史上最狭に挑戦でも広がる?

2020.09.11

所長からの問いかけ

国内のほとんどのFX会社はDD方式を採用しており、そのメリットはスプレッドがとても狭いことですが、不透明さががあります。

原則固定スプレッドの指標になる『スプレッド提示率』に関しても、公開していないFX会社も多く、また明確な定義がないことから自社に都合の良い方法で基準を満たしている場合もあるようなので、各社の実際のスプレッドの変動具合を検証してみましょう。

高田 佑美の写真所長に答えて

FXTFは2019年9月25日に、FX業界最狭水準のスプレッドを実現するため「日本 No.1 最狭スプレッド挑戦計画」を公表したFX会社です。

人気の6通貨ペアだけでなく、各通貨ペアにおいても最狭水準のスプレッドを提供中とうたっていますが、実際はどうなのと思いませんか?

この記事では、FXTFをスプレッドの観点から検証してみたいと思います。
なぜなら、スプレッドはFXで勝つために重要なポイントの1つだからです。

検証の結果、FXTFは

  • 米雇用統計時はスプレッドがかなり拡大したが、戻るのが早かった
  • 早朝時はかなりスプレッドが抑えられていた
  • 相場が不安定なときも、通常時と同様のスプレッドが配信できていた

ということが分かりました。

FXTFはスプレッドにおいて、『業界最狭水準でスプレッドの提示を実現するため』の努力が垣間見えるFX会社と言えます。

それでは、詳しく解説していきます

1.スプレッドとは

スプレッドの画像

1.1 スプレッドはコスト

スプレッドとはFXの実質上の手数料のことです。

1回1回は小さい手数料ですが、数をこなすことで大きい差になります。
特に、スキャルピングなど1日に数多くのトレードをこなす場合は、スプレッドの大きさが致命的になりかねません。

では、スプレッドはどれくらい支払う必要があるのか、実際に例をあげて計算してみたいと思います。

【10万通貨の取引を1日10回する場合】
*スプレッド:0.2銭

スプレッド0.2銭×100,000通貨×10回=2,000円


もし、平日毎日のトレードを1ヵ月続けたとすると40,000円のコストになります。
これを1年間続けたら凄い額になりますよね。

なので、FX取引においてスプレッドは大事だといわれるのです。


1.2 原則固定スプレッド

日本国内のほとんどのFX会社は、【原則固定スプレッド】を採用しています。

また、最近では原則固定スプレッドに適応時間を設けているFX会社も増え、夜中2時ごろから午前8時ごろまで適応外としている会社もあります。(FX会社により時間は異なります。)

原則固定スプレッドとは

基本的に一定のスプレッド幅を採用していますが、「完全固定」ではありません。
これは、スプレッドは基本的に固定されているものの、スプレッド幅が変わることを意味しています。



1.3 スプレッドが広がりやすいとき

では、どういった場合にスプレッドが拡大するのでしょうか。

スプレッドは、主に流動性の低下や為替の急な変動に伴い広がる傾向があります。

例えば、クリスマス・年末年始などの長期休暇期間や、日本時間の早朝5時~8時は、取引量が少なくなるため不安定だと言えます。

また、重要な経済指標の発表前後、各要人の発言があったときなどは、為替レートが急激に変化するためスプレッドが広がりやすくなります。


2.FXTFのスプレッド

スプレッド基準比較の画像

2.1 基準スプレッド

まずは、日本史上最狭スプレッドを掲げるFXTFのスプレッドを見てみましょう。


FXTF-基準スプレッド画像
※日本時間AM8:00~翌AM5:00において原則固定



確かにメジャーな通貨以外においても、最狭水準のスプレッドとなっていますね。

しかし、いくらスプレッドが極狭でも、それがどれくらいの割合で配信されているのかも大切と言えます。
その割合を知るために『スプレッド提示率』という指標があるので、次で見ていきましょう。


2.2 スプレッド提示率

「スプレッド提示率」は期間中に基準スプレッドで配信できた割合(実績値)のことで、「原則固定スプレッド」を名乗るためには、スプレッド提示率が95%以上である必要があります。

しかし、実は明確な定義がないようで、自社の都合のよい集計方法でその基準を満たそうとするFX会社があるようです。
また、スプレッド提示率を公表する義務がないことから、公開していないFX会社もあります。


FXTFは、毎月サイト上でスプレッド提示率(配信率)を公表しています。


FXTF-スプレッド提示率の画像

上記は6月のスプレッド提示率ですが、ほぼ100%に近い割合で基準スプレッドを配信できていたということですね。

トルコリラ/円に関しては、なんとスプレッド提示率が100%だったようです。


2.3 フラッシュクラッシュ時(2020年3月9日)のスプレッド提示率

2020年3月9日(月)の10時50分にフラッシュクラッシュが起こりましたが、FXTFではその日のスプレッド提示率も公表していました。


FXTF-スプレッド提示率画像

この実績は、9日の午前8時~翌日午前5時までのスプレッド提示率ですが、こちらも全て99%以上という驚異的な数字となっています。


また、サイト上には午前10時49分頃の相場急変時においても、基準スプレッドを提供したと書かれていました。



FXTF-コロナ配信スプレッドの画像

こういった急変時時に対応できていたのであれば、米雇用統計などの経済指標時でも広がらず安定したスプレッドを配信出来ているのでしょうか。 




2.4 スプレッド比較

ここでは、他の国内FX会社のスプレッドと比較してみたいと思います。


単位(pips)
FX会社米ドル/円ユーロ/円ポンド/円ユーロ/米ドル
FXTF0.10.40.70.2
DMM FX0.20.51.00.4
GMOクリック証券0.20.51.00.4
SBI FXトレード *0.090.30.690.19
FXブロードネット0.20.51.00.3
YJFX!0.20.51.00.4
*1,000通貨までの取引の場合

上記表を見ると、SBI FXトレード(1,000通貨まで)とFXTFがほぼ同じくらいのスプレッドで最狭となっているようですね。

それでは、実際に配信されてたスプレッドを見ていきましょう。


3.米雇用統計時のスプレッド

米雇用統計時の画像

まず、米雇用統計時において「米ドル/円」のスプレッドを確認してみましょう。


3.1【2020年4月3日(金)】

2020年4月の米雇用統計時(前後)でのスプレッドを調べてみました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、多くのFX会社で【原則固定スプレッド】の適用外としていました。

そんな中、FXTFは原則固定スプレッドを適用したままでしたが、安定したスプレッドが提供出来ていたのでしょうか。


時間経過①21時29分②21時30分③21時33分
スプレッド(pips)0.110.00.1
*FXやってみた研究所調べ

①21時29分

FXTF-米雇用統計の画像1

②21時30分

FXTF-米雇用統計の画像2

③21時33分

FXTF-米雇用統計の画像3

やはり、この日は新型コロナ感染症の影響から、通常時よりスプレッドが早く拡大し始めていたところが何社か見られましたが、FXTFのスプレッドは発表の6秒前までは、基準スプレッド値である0.1pipsを維持していました。

そして、いきなり最大値である10pipsまで広がり、そのままで28秒後に0.1pipsに戻りました。

他社がまだ拡大したままの中で、FXTFの戻りはかなり早かったと言えます。


ここで、今回の米雇用統計での各社のスプレッドの最大値を比較してみましょう。


単位(pips)
FX会社基準スプレッドスプレッド最大値
マネーパートナーズ *20.38.1
SBI FXトレード *10.17~7.807.8
FXブロードネット0.28.4
FXTF0.110.0
外為ジャパン0.22.9
セントラル短資FX0.210.0
外為どっとコム0.28.0
みんなのFX0.29.0
*1,001~100万通貨の場合の変動スプレッド
(注)FXTF・みんなのFXは原則固定スプレッド適用


FXTFのスプレッドは、8社中一番拡大していたことになります。
(上記の中には、レート配信がストップしていたため、スプレッドの拡大が抑えられていた可能性があるFX会社があります。)

この日は、原則固定を適用外としていたところが多かったこともあり、発表後30分を過ぎてもスプレッドが拡大したままのFX会社が多くみられました。

そんな中、FXTFの拡大幅は大きかったものの、広がっていた時間は他社比較で相当短かく、相場が不安定になっていることからスプレッドへの影響はあまりなかったように思えます。

コロナショックではスプレッドが維持出来ていたようですが、残念ながら米雇用統計時ではかなり拡大したという結果になりました。


3.2【2020年6月5日(金)】

2020年6月の米雇用統計時でもスプレッド検証してみました。


時間経過①21時29分②21時30分③21時33分
スプレッド(pips)0.110.00.1
*FXやってみた研究所調べ

①21時29分

FXTF-米雇用統計の画像4

②21時30分

FXTF-米雇用統計の画像5

③21時33分

FXTF-米雇用統計の画像6

FXTFのスプレッドの拡大具合は、相場が不安定であった4月と全く同じでした。

スプレッドは発表の3秒前までは基準スプレッド値である0.1pipsのままで、いきなり10pipsまで広がり、19秒間維持した後0.1pipsに戻りました。


ここで、今回の米雇用統計での各社のスプレッドの最大値を比較してみましょう。


単位(pips)
FX会社基準スプレッドスプレッド最大値
YJFX!0.26.0
FXTF0.110.0
FXブロードネット0.222.4
外為オンライン1.025.0
インヴァスト証券
FX24
変動制4.8
セントラル短資FX0.210.0
アイネット証券0.7~1.028.7
ひまわり証券1.028.7
(注)FXブロードネット・セントラル短資FXは原則固定スプレッド適用外


今回は、かなりスプレッドが拡大していたFX会社がありました。
FXTFは、今回比較したFX会社の中ではまだ広がり具合が抑えられていたとはいえ、10pipsも広がるという結果になりました。

また、20pips以上拡大したFX会社はかなり早い段階で、スプレッドが1pipsほどに落ち着きましたが、FXTFはその間まだ広がっていました。

ただ、基準スプレッドに完全に戻ったのはやはり一番早かったと言えます。


3.3  まとめ【米雇用統計時は広がる】

これ以外にも、米雇用統計時にFXTFのスプレッドを検証してみました。
やはり、この2回と全く同じスプレッドの拡大幅・動きをしていました。

多くの会社ではスプレッドが徐々に拡大し、少しずつ戻っていくところが多い中、FXTFは基準スプレッドからいきなり最大値まで広がって、それを維持した後いきなり基準値に戻るという特徴があるようです。

これは、カバー先金融機関の影響から毎回同じ動きをしているのではないかと思われます。

また今回の検証で、FXTFは新型コロナウイルスの影響で相場が不安定な時でも、通常時のようにスプレッドは維持できているということが分かりました。


4. 早朝スプレッド

早朝スプレッドの画像

次に、早朝スプレッドについても見てみましょう。


4.1【2020年2月3日(月)】

2月3日(月)の米ドル/円のスプレッドを比較してみましょう。

以下は「FXやってみた研究所」で検証した18社のうち、早朝のスプレッドの開き具合が小さかったTOP5のFX会社です。


単位(pips)
       
時間経過基準スプレッド①午前7時00分頃②午前7時30分頃
SBI FXトレード
(1~1,000通貨)
0.090.090.09
FXブロードネット0.21.10.2
FXTF0.11.51.5
みんなのFX0.22.42.4
外為ジャパン0.22.52.0
*【FXブロードネット】は原則固定スプレッドの適用時間は各営業日午前8時~翌午前4時
*【みんなのFX】は午前8:00~翌日午前5:00 まで原則固定スプレッド
*【FXTF】は原則固定スプレッドの適用時間は日本時間午前8:00~翌日午前5:00
※アプリを常時開いてスプレッド値を確認していたわけではないので、最大値が記載より 広がっていた可能性があります


午前7時01分:1.5pips
午前7時32分:1.5pips


FXTF-早朝スプレッドの画像
     

FXTFの早朝スプレッドは、上位5社に入るという結果でした。

原則固定スプレッドの適用外の時間帯であるとはいえ、拡大幅は1.5pipsと他のFX会社と比べるとかなり小さく素晴らしいと言えるのではないでしょうか。


ほとんどのFX会社は7時と同時にかなり広がるものの、徐々にスプレッド値が小さくなっていくという動きをししますが、FXTFは午前7時~7時59分まではずっと1.5pipsで維持していました。

そして、午前8時ちょうどと同時に基準スプレッドの0.1pipsになるという動きでした。


4.2 まとめ【早朝のスプレッドは安定】

他にも3月30日(月)にも早朝のスプレッドを確認してみました。

やはり、2月3日(月)と同様に午前7時開始から7時59分までは1.5pipsを維持し、午前8時になると同時に0.1pipsになるという動きでした。

この日は各社新型コロナウイルスの影響から、スプレッドが通常以上に拡大するという事態に見舞われていましたが、FXTFは通常時と変わらず最大値も1.5pipsとなっていました。

このことから、月曜日の早朝は毎回同様のスプレッド値・動きをしていると思われます。
また、ずっと1.5pips広げたままという状況も、カバー先金融機関の影響があるのかもしれませんね。

ただ、原則固定の時間外にこのスプレッドを維持できているのは、FXTFが「最良のサービスを提供するために取り組んでいる」というのが垣間見えたのではないでしょうか。


     

5.カバー先金融機関

カバー先の画像

5.1 カバー先とスプレッド

私たちが、FXトレードをする際に使われる為替レートは、インターバンク市場での取引が基になっています。

インターバンク市場というのは個人では参加できず、銀行間のみで行なわれている外国為替取引のことです。
FX会社は提携している銀行(カバー先)から提示されるレートを元にスプレッドを決めています。


スプレッドが急に拡大するのは、カバー先金融機関にトラブルが生じていたり、市場のレート急変している場合です。

安定したスプレッドが維持できるように、FX会社は複数のカバー先金融機関と提携しています。
また、数の多さだけでなく良いカバー先と提携することも重要となってきます。


5.2 FXTFのカバー先

FXTFのカバー取引先は3社です。


カバー先業態管轄
LMAX Broker Limited金融商品取引業英金融行為機構
Goldenway Global Investments(UK)Limited金融商品取引業英金融行為機構
GWFX Global Limited金融商品取引業バヌアツ金融サービス委員会

上記を見ると、取引先の業態は全て金融商品取引業となっていますね。

カバー先はかなり少ないFXTFですが、カバー先が多いFX会社と同等もしくはそれ以上にスプレッドが維持出来ていたと言えるのではないでしょうか。


6. まとめ

SBIFX-スプレッド画像4

今回の、FXTFの米ドル/円の【スプレッド検証】からまとめてみました。


  • 米雇用統計時はスプレッドがかなり拡大したが、戻るのが早かった
  • 早朝時はかなりスプレッドが抑えられていた
  • 相場が不安定なときも、通常時と同様のスプレッドが配信できていた

FXTFのサイト上では、コロナショックでもスプレッドが維持できていたとありましたが、残念ながら米雇用統計時はかなりの広がりがみられました。

しかし、原則固定適用外の早朝スプレッドは優秀だったといえます。

何より、相場が不安定でも通常時と同様にスプレッドが配信できるというFX会社は、貴重なのではないでしょうか。



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この記事のライター

高田 佑美の写真

高田 佑美

FXに興味を持つようになり始めたものの、まだまだリスクを恐れ少額でトレード中。 日々、学んだことやトレードで疑問に思ったことを追求し、出来る限り根拠を持った情報を届けるべく記事を執筆しています。