外為どっとコムのスプレッド徹底比較!早朝のトレードには向かない?

2020.09.11

所長からの問いかけ

国内のほとんどのFX会社はDD方式を採用しており、そのメリットはスプレッドがとても狭いことですが、不透明さががあります。

原則固定スプレッドの指標になる『スプレッド提示率』に関しても、公開していないFX会社も多く、また明確な定義がないことから自社に都合の良い方法で基準を満たしている場合もあるようなので、各社の実際のスプレッドの変動具合を検証してみましょう。

高田 佑美の写真所長に答えて

外為どっとコムは、「スプレッド」や「スワップ」にも強い納得の総合力をウリにしていますが、実際にどうなの?と思っていませんか。

この記事では、外為どっとコムをスプレッドの観点から検証してみたいと思います。
なぜなら、スプレッドはFXで勝つために重要なポイントの1つだからです。

検証の結果、外為どっとコムは

・早朝スプレッドは広がり具合は平均的
・原則固定スプレッドが午前9時から適用のため、朝広がっている時間は長い
・米雇用統計時はスプレッドはかなり広がる
・米雇用統計時のスプレッドが拡大している時間は平均的

ということが分かりました。

外為どっとコムは、スプレッドの広がり具合・広がっている時間から見ると、早朝や米雇用統計時のトレードは避けた方が良いといえます。

それでは、詳しく解説していきます。

1.スプレッドとは

スプレッドの画像

1.1 スプレッドはコスト

スプレッドとはFXの実質上の手数料のことです。

1回1回は小さい手数料ですが、数をこなすことで大きい差になります。
特に、スキャルピングなど1日に数多くのトレードをこなす場合は、スプレッドの大きさが致命的になりかねません。

では、スプレッドはどれくらい支払う必要があるのか、実際に例をあげて計算してみたいと思います。

【10万通貨の取引を1日10回する場合】
*スプレッド:0.2銭

スプレッド0.2銭×100,000通貨×10回=2,000円


もし、平日毎日のトレードを1ヵ月続けたとすると40,000円のコストになります。
これを1年間続けたら凄い額になりますよね。

なので、FX取引においてスプレッドは大事だといわれるのです。


1.2 原則固定スプレッド

日本国内のほとんどのFX会社は、【原則固定スプレッド】を採用しています。

また、最近では原則固定スプレッドに適応時間を設けているFX会社も増え、夜中2時ごろから午前8時ごろまで適応外としている会社もあります。(FX会社により時間は異なります。)

原則固定スプレッドとは

基本的に一定のスプレッド幅を採用していますが、「完全固定」ではありません。
これは、スプレッドは基本的に固定されているものの、スプレッド幅が変わることを意味しています。



1.3 スプレッドが広がりやすいとき

では、どういった場合にスプレッドが拡大するのでしょうか。

スプレッドは、主に流動性の低下や為替の急な変動に伴い広がる傾向があります。

例えば、クリスマス・年末年始などの長期休暇期間や、日本時間の早朝5時~8時は、取引量が少なくなるため不安定だと言えます。

また、重要な経済指標の発表前後、各要人の発言があったときなどは、為替レートが急激に変化するためスプレッドが広がりやすくなります。


2.外為どっとコムのスプレッド

スプレッド基準比較の画像

外為どっとコムのスプレッドは業界最狭水準ですが、広がるなんて噂を耳にすることがあります。

そういった噂はどのFX会社にもありますが、外為どっとコムは原則固定スプレッドの適用時間をもうけているので、それ以外の時間帯に広がりやすいのかもしれませんね。

それでは、外為とどっとコムのスプレッドを詳しくみていきましょう。


2.1 基準スプレッド

まず、外為どっとコムの基準スプレッドを確認しましょう。


外為どっとコム-基準スプレッド画像

外為どっとコムでは、日本時間の午前9時~翌午前3時までが『原則固定スプレッド』の時間帯と、若干他社と比べ短いと言えます。

業界最狭水準のスプレッドが、スプレッド縮小キャンペーンでさらに狭くなっていることもあるようです。


外為どっとコム-スプキャンペーン画像
キャンペーン例:2020年7月1日~2020年9月1日まで



外為どっとコムのスプレッドがとても狭いことがわかりましたが、それが実際どれくらいの割合で提示されているのかも重要ですよね。

それを知るために『スプレッド提示率』という指標があるので、調べてみましょう。


2.2 スプレッド提示率

スプレッド提示率とは、基準スプレッドを期間中に配信できた割合(実績値)のことをいいます。

「原則固定スプレッド」と名乗るためには、スプレッド提示率が95%以上なければいけません。

しか、し実は明確な定義がないため、自社の都合のよい集計方法で基準を満たそうとするFX会社があるようです。
また、スプレッド提示率は公表する義務はなく、公開していないFX会社があります。


外為どっとコムでは、スプレッド提示率をサイト上で公開しています。


外為どっとコム-スプ提示位率画像
*2020年6月1日~6月30日の原則固定スプレッド提示時間帯における提示実績



全ての通貨ペアにおいてスプレッド提示率が99%以上となっています。

かなり優秀な実績ですが、各社スプレッドが広がるといわれている経済指標時はどれくらい広がるのでしょうか。


2.3  スプレッド比較

ここで国内主要FX会社のスプレッドと比較してみましょう。


単位(pips)
FX会社米ドル/円ユーロ/円ポンド/円ユーロ/米ドル
外為どっとコム0.20.50.80.3
DMM FX0.20.51.00.4
GMOクリック証券0.20.51.00.4
SBI FXトレード *0.090.30.690.19
FXブロードネット0.20.51.00.3
YJFX!0.20.51.00.4
*1,000通貨までの取引の場合


上記表を見ると、メジャー通貨において業界内でもかなり狭いことが分かりますね。


3. 米雇用統計時のスプレッド【2020年2月7日(金)】

米雇用統計時の画像

2020年2月の米雇用統計時において「米ドル/円」のスプレッドを検証してみました。

外為どっとコムのスプレッドはかなり広がった結果となりました。
それでは、他社とも比較しながらみてみまそふ。


3.1 【2020年2月7日(金)】

時間経過①21時29分②21時30分③21時33分
スプレッド(pips)0.27.00.2
*FXやってみた研究所調べ

①22時29分

外為どっとコム-米雇用統計画像1

ほとんどのFX会社でスプレッドは基準値のままです。


②22時30分

外為どっとコム-米雇用統計画像2

この時点で、外為どっとコムはまだ最大幅になっていません。


③22時33分

外為どっとコム-米雇用統計画像3

外為どっとコムでは、他社より少し早い22時29分30秒を過ぎたあたりから少しずつスプレッドが広がり始めました。
発表8秒前には7pipsまで広がりますが、この日の最大である8.0pipsまで広がったのは22時30分を少し回ったくらいからでした。

広がった幅は大きいですが、広がっていた時間は平均的と言えるようです。



今回の米雇用統計で検証した他社のスプレッドとも比較してみましょう。



単位(pips)
FX会社基準スプレッドスプレッド最大値
DMM FX0.24.3
GMOクリック証券0.26.0
YJFX!0.28.0
外為オンライン1.05.0
FXプライム by GMO0.68.4
外為どっとコム0.28.0
*1,001~100万通貨の場合の変動スプレッド


DMM FXはレートの配信が停止していたため、スプレッドの広がり具合も小さかったと思われます。


外為どっとコムのスプレッドの広がりは6社中かなり大きい結果となりました。
スプレッドが広がっている時間に関しては、長くもなく短くもなく平均的だったようです。

どちらにしても、米雇用統計時の前後はスプレッドがかなり広がるので避けた方が無難でしょう。


4. 早朝スプレッド

早朝スプレッドの画像

次に月曜日の早朝についても検証しましたが、外為どっとコムでは原則固定スプレッドの適用外となっているので、かなり広がるのではないかと予想していました。

しかし、スプレッドの広がり具合は平均的だったという結果でした。
以下で他社と比較しつつ詳細を確認していきましょう。


4.1 【2020年2月3日(月)】

以下は「FXやってみた研究所」で検証した18社中で早朝のスプレッドの開き具合が小さかったTOP5のFX会社と、外為どっとコムのスプレッドを比較したものです。


単位(pips)
時間経過基準スプレッド①午前7時00分頃②午前7時30分頃
外為どっとコム0.24.02.4
SBI FXトレード
(1~1,000通貨)
0.090.090.09
FXブロードネット0.21.10.2
FXTF0.11.51.5
みんなのFX0.22.42.4
外為ジャパン0.22.52.0
*【みんなのFX】は午前8:00~翌日午前5:00 まで原則固定スプレッド
*【FXブロードネット】は原則固定スプレッドの適用時間は各営業日午前8時~翌午前4時
*【FXTF】は原則固定スプレッドの適用時間は日本時間午前8:00~翌日午前5:00
※アプリを常時開いてスプレッド値を確認していたわけではないので、最大値が記載より 広がっていた可能性があります


午前7時06分:4.0pips
午前7時32分:2.4pips



外為どっとコム-早朝スプレッド画像1

午前7時の取引開始ごろにはスプレッドが4.0pipsまで広がり、30分間ほどその幅で推移していました。
そして2.4pipsまで落ち着き7時40分ごろからは1.1~1.3pipsの間で推移。
しかし、外為どっとコムの原則固定スプレッドは午後9時からなので8時を過ぎても、基準スプレッドに戻っていませんでした。


外為どっとコムの、早朝のスプレッドは平均的なスプレッド幅だったと言えます。


4.2 【2020年3月30日】

再度早朝のスプレッドを検証してみましたが、この日は新型コロナウイルスの影響から『原則固定スプレッド』を停止しているFX会社がありました。 外為どっとコムでも2020年3月13日(金)より休止しており、通常よりスプレッドが広がっていました。


以下は、検証した18社中スプレッドが安定していたTOP5のFX会社です。



単位(pips)
時間経過基準スプレッド①午前7時00分頃②午前7時30分頃
外為どっとコム0.27.01.2
SBI FXトレード
(1~1,000通貨)
0.090.090.09
FXTF0.11.51.5
みんなのFX0.22.41.9
外為ジャパン0.23.81.1
DMM FX0.23.81.2
*【みんなのFX】は午前8:00~翌日午前5:00 まで原則固定スプレッド
*【FXTF】は原則固定スプレッドの適用時間は日本時間午前8:00~翌日午前5:00
*DMM FXと外為ジャパンは3月13日午後18時より原則固定スプレッドの適用対象外
*外為どっとコムも2020年3月13日(金)より原則固定スプレッドの休止
※アプリを常時開いてスプレッド値を確認していたわけではないので、最大値が記載より 広がっていた可能性があります


午前7時01分:7.0pips
午前7時31分:1.2pips



外為どっとコム-早朝スプレッド画像2

この日は、外為どっとコムでも1回目の検証より全体的にスプレッドが広がった結果となりました。
午前7時10分頃でもまだ7pipsを提示しており、また7時半を過ぎても1.8pipsで推移していました。


TOP5のFX会社と比べるとスプレッドがかなり広がっていますが、18社の中では今回も平均的な数値となっていました。

いずれにしても早朝は拡大具合が大きく、広がっている時間帯も長いためトレードには向いていませんね。

5.カバー先金融機関

カバー先の画像

5.1 カバー先とスプレッド

私たちが、FXトレードをする際に使われる為替レートは、インターバンク市場での取引が基になっています。

インターバンク市場というのは個人では参加できず、銀行間のみで行なわれている外国為替取引のことです。
FX会社は提携している銀行(カバー先)から提示されるレートを元にスプレッドを決めています。


スプレッドが急に拡大するのは、カバー先金融機関にトラブルが生じていたり、市場のレート急変している場合です。

安定したスプレッドが維持できるように、FX会社は複数のカバー先金融機関と提携しています。
また、数の多さだけでなく良いカバー先と提携することも重要となってきます。


5.2 外為どっとコムのカバー先

外為どっとコムのカバー取引先は24社と豊富です。


カバー先業態管轄
シティバンク エヌ・エイ銀行業米国通貨監督庁
英金融行為機構
英健全性規制機構
JP モルガン・チェース銀行銀行業米国通貨監督庁
モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル・ピーエルシー金融商品取引業英金融行為機構
英健全性規制機構
香港上海銀行 香港本店銀行業香港金融管理局
香港上海銀行 東京支店銀行業金融庁
バンク・オブ・アメリカ エヌ・エイ銀行業米国通貨監督庁
米国連邦準備制度理事会
ナットウエスト・マーケッツ・ピーエルシー銀行業英金融行為機構
英健全性規制機構
ノムラ・インターナショナル・ピーエルシー証券業英金融行為機構
英健全性規制機構
ゴールドマン・サックス・インターナショナル証券業英金融行為機構
英健全性規制機構
ドイツ銀行銀行業ドイツ連邦金融監督局
バークレイズ銀行 東京支店銀行業金融庁
ユービーエス・エイ・ジー銀行業連邦金融市場監督機構
メルツ銀行銀行業ドイツ連邦金融監督局
BNPパリバ銀行業フランス金融市場庁
株式会社三菱UFJ銀行銀行業金融庁
株式会社三井住友銀行銀行業金融庁
株式会社みずほ銀行銀行業金融庁
クレディ・スイス・エイ・ジー銀行業連邦金融市場監督機構
シタデル セキュリティーズ エルエルシーリクイディティプロバイダー米金融取引業規制機構
バーチュ フィナンシャルリクイディティプロバイダー米国証券取引委員会
アイルランド中央銀行
豪州証券投資委員会
スタンダードチャータード銀行銀行業英金融行為機構
英健全性規制機構
オーストラリア・アンド・ニュージーランド・バンキング・グループ・リミテッド銀行業オーストラリア健全性規制庁
ステート・ストリート銀行銀行業ボストン連邦準備銀行
SBIリクイディティ・マーケット株式会社リクイディティプロバイダー金融庁


カバー先も国内外の大手金融機関が多いですね。


6. まとめ

SBIFX-スプレッド画像4

今回の、外為どっとコムのの米ドル/円の【スプレッド検証】からまとめてみました。


・早朝スプレッドは広がり具合は平均的
・原則固定スプレッドが午前9時から適用のため、朝広がっている時間は長い
・米雇用統計時はスプレッドはかなり広がる
・米雇用統計時のスプレッドが拡大している時間は平均的

外為どっとコムは、スプレッドの広がり具合・広がっている時間から見ると、早朝や米雇用統計時のトレードは避けた方が良いといえます。


この記事のライター

高田 佑美の写真

高田 佑美

FXに興味を持つようになり始めたものの、まだまだリスクを恐れ少額でトレード中。 日々、学んだことやトレードで疑問に思ったことを追求し、出来る限り根拠を持った情報を届けるべく記事を執筆しています。