外為オンラインのスプレッドは高い?雇用統計は平均値には届かず【16社比較調査】の画像
2021.07.22 2020.07.25

外為オンラインのスプレッドは高い?雇用統計は平均値には届かず【16社比較調査】

この記事で学べること

  • 外為オンラインの早朝のスプレッドの動き
  • 外為オンラインの米雇用統計時のスプレッドの広がり具合
  • 他社と外為オンラインのスプレッドの比較
高田 佑美の写真
この記事のライター 高田 佑美

裁量トレードだけでなく、自動売買でもトレードを開始。 どうすれば順調に利益を上げられるか、日々奮闘中。

「外為オンラインはスプレッドは元々広いから、そんなに広がらないんじゃない?
そう思って安心していませんか。

しかし、スプレッドは広がることがあります。
それは、重要な経済指標の発表前後や早朝などです。

【FXやってみた研究所】では、米雇用統計時と早朝においてスプレッドの検証をしました
この記事を読むと、外為オンラインのスプレッドがどれくらい広がるのか分かります

検証の結果、外為オンラインは
・相場が急変する際にはスプレッドがかなり広がる
・早朝のスプレッドの広がりは平均的
・情報の公開が少ない
という事が分かりました。

外為オンラインでは通常時のトレードは問題ありませんが、相場が急激に変動する際や流動性の低い時間帯は注意しましょう。

それでは、詳しくみていきましょう。

また、私たちは外為オンラインだけでなく、合計16社のスプレッドの比較調査を行いました。
『16社のスプレッド比較ランキング』を知りたい方は以下をクリックください。

1. 3つのポイントからスプレッドの広がりを検証しよう

スプレッド検証の画像1

【FXやってみた研究所】が検証をする上で重要視している3つのポイントがあります。

・スプレッド提示率
・重要な経済指標の発表前後
・流動性の低い時間帯


スプレッド提示率は、FX会社がどれくらいの割合で基準スプレッドを配信しているか知ることができる大切な数値だからです。

また、スプレッドが広がりやすいといわれている経済指標の発表前後や流動性の低い時間帯に、どれくらい広がるのか検証することで、FX会社が安定しているのかどうか知ることができます。

それでは、3つのポイントについて詳しく解説していきましょう。

1.1 スプレッド提示率

国内のFX会社は最狭スプレッドを競い合っています。

しかし、多くのFX会社で提供しているスプレッドは「原則固定スプレッド」であって完全固定ではありません。

つまりスプレッドが基準より広がることがあるということですね。

いくら狭いスプレッドが提供されていても、それがどれくらいの割合で提示されているのかが重要になってきます。

それを知るために「スプレッド提示率」という指標があります。

「スプレッド提示率」とは期間中に基準スプレッドで配信できた割合(実績値)のことで、95%以上なければ「原則固定スプレッド」と名乗ることはできません

しかしながら、このスプレッド提示率の集計方法に明確な定義がないことから、自社の都合の良い方法で基準を満たしているFX会社があるようです。

そのように自社の都合の良いように集計をしているのなら、実際にスプレッドの動きを見ていくしかありませんね。

また、スプレッド提示率は公開義務がないことから公表していないFX会社もあります。

それでは、次にどういったときにスプレッドが広がるのか見ていきましょう。

1.2 重要な経済指標の発表前後

スプレッドは、米雇用統計のような重要な経済指標の発表前後に広がります。

なぜなら、指標の発表前は投資家も様子見で取引を控えるため流動性が低下し、発表後は指標の結果を見て注文が急激に増え価格が一方向に変動するからです。

また、重要な経済指標以外にも、要人の発言・突発的なイベントなどで為替レートが急激に変化する場合にもスプレッドが広がることがあります。

1.3 流動性の低い時間帯

スプレッドは、その他流動性の低い時間帯にも広がる傾向があります。

例えば、日本時間の早朝5時から8時は取引量が少なくなるため、スプレッドが広がることがある時間帯です。

また、クリスマスや年末年始の長期休暇においても、取引から離れる投資家が多いためスプレッドが不安定になります。

2.外為オンラインのスプレッド

スプレッド検証の画像2

ここでは、外為オンラインのスプレッドについて見ていきましょう。

2.1 外為オンラインの主要通貨ペアの基準スプレッド

以下は、外為オンラインの主要通貨の基準スプレッドです。

(スプレッドの単位:ポイント)
通貨ペア基準スプレッド
米ドル/円1
ユーロ/円2
ポンド/円4
豪ドル/円3
ユーロ/米ドル1
(出典元:外為オンライン

国内のFX会社がスプレッドの狭さを競いあっていますが、外為オンラインは全く参戦していないことが上記の表からわかりますね。

スプレッド以外の他のサービスに力を入れているからかもしれませんね。

2.2 外為オンラインのスプレッド等に関する実績

ここで、スプレッド提示率についても解説したかったのですが、残念ながら外為オンラインではデータを公開していません

2020年12月より、多くのFX会社では「スプレッド提示率」「スプレッド最大値」「配信停止時間」「停止理由」などをそろって公開するようになりました。

原則固定スプレッドを採用するFX会社で公開が義務づけられたのかと思いましたが、外為オンラインでは公開していないので違うようです。

そこで、外為オンラインに問い合わせてみたところ「スプレッド最大値などのデータを取得していませんし、スプレッド提示率も公開していません」という回答でした。

金融先物取引業協会のサイトを確認すると、「広告等の表示及び系親類の提供に関する自主規制規則第9条に関する細則」に基づき、スプレッド広告を行う場合はこういったスプレッドに関する情報を記録しサイトで公表するよう記載されていました。


外為オンラインでは、スプレッド広告を行っていないため公表をしていないということでしょう。

しかし、透明性の高さが求められてきている現在、自らそういった情報を公開するのも大事なのではないでしょうか。

3.米国指標発表時のスプレッドの広がりを検証

スプレッド検証の画像3

まず、米雇用統計時に米ドル/円の外為オンラインのスプレッドを検証してみましょう。

なぜなら、米雇用統計の発表時は急激にレートが変動するためスプレッドが広がりやすいからです。

そういった時に検証をすることで、外為オンラインのスプレッドは安定しているかどうか知ることができます。

【FXやってみた研究所】では、2021年の1月と2月の米雇用統計時にリアルタイムでスプレッドのデータをキャプチャしました。

22時29分からの3分間で1秒ごとにキャプチャを撮り、それをグラフにまとめたものが以下になります。

外為O米雇用スプレッド推移

検証の結果、外為オンラインのスプレッドはかなり拡大しました。

それでは、米雇用統計時のそれぞれの詳細をみてみましょう。

3.1 米雇用統計時のスプレッド検証【2021年1月】

まず、2020年1月米雇用統計時の外為オンラインのスプレッドの動きです。

外為オンライン米雇用統計画像①
 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
スプレッド(pips)1101.83



外為オンラインのスプレッドは、発表開始20秒前ほどに広がり始め、8秒前に最大値である10pipsまで広がりました。

しかし、発表開始1秒後には8pipsまで下がり、なんと6秒後には完全に基準スプレッドに戻りました。

最大値がかなり大きいとは言え、基準スプレッドに戻る速さは素晴らしかったです。

スプレッド平均においては、基準スプレッドが広いことを考えるとそんなに大きくないのかもしれません。

どちらにしても、スプレッド最大値がかなり広がっていたため安定しているとは言えませんね

ちなみに、この米雇用統計で動いたレートは33.2pipsでした。

3.2 米雇用統計時のスプレッド検証【2021年2月】

次に、2021年2月の米雇用統計時にも検証してみました。

外為オンライン米雇用統計画像2
 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
スプレッド(pips)131.34



この日のスプレッド最大値はなんと3pipsと落ち着いていました。

スプレッドが広がり始めたのは1月とほぼ同じでしたが、今回は発表開始5秒後に3pipsまで拡大しました。

そして、25秒まで維持した後、基準スプレッドにもどりました。

1月の検証時とは異なり安定していましたね。

3.3 米雇用統計時の検証まとめ

今回の検証結果から米雇用統計時のまとめをしたいと思います。

 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
スプレッド(pips)16.51.59
*1月と2月の平均を取ったデータ


外為オンラインの米雇用統計時のスプレッドですが1月と2月では結果がかなり違いました

その2回の平均を取ったところ、スプレッド最大値は6.5pipsでした。

米雇用統計で動いたレートもほぼ同じくらいでしたが、3倍以上差が開いてしまいました。

今後、毎回このように差が出ているのか確認していきたいと思います。

基準スプレッドを考えるとスプレッド平均はそこまで広がっておらず、また基準スプレッドに完全に戻ったのは早かったです。

ただ、スプレッド最大値と毎回スプレッドの開きに凄い差があるようなら不安定と言うしかなさそうです。

4. 早朝スプレッドの広がりを検証

スプレッド検証の画像4

次に、早朝の米ドル/円のスプレッドでも検証してみましょう。

というのも、早朝は流動性が低くなるためスプレッドが不安定になりがちだからです。

ここでは、流動性が低い時の外為オンラインのスプレッドが安定しているのか確認してみましょう。

以下のグラフは 外為オンラインの月曜日のスプレッドを、実際にリアルタイムでキャプチャを取りデータにまとめたものです。

7時01分からの4分間で2秒ごとにキャプチャを撮り、それをグラフにまとめたものが以下になります。

(*外為オンラインは午前7時以降でないと成行注文を注文パネルで表示できず、また、一緒に検証したFX会社も合わせて準備できたのが7時1分を過ぎてからだったため、データが取得できたのが1分を過ぎてからでした。)



外為オンライン早朝スプレッド推移

検証の結果、外為オンラインのスプレッドは相当広がってしまいました

それでは、どのような動きをしたのか詳しくみていきましょう。

4.1 早朝のスプレッド検証【2021年1月25日(月)】

以下は2021年1月25日月曜日の早朝のキャプチャです。

外為オンライン早朝スプレッド画像
 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
スプレッド(pips)1115.83


トレード開始時間直後の、外為オンラインのスプレッドはなんと11pipsまで広がりました。

7時5分までの間で4pipsまで落ち着いたのでスプレッド平均は5.83pipsでした。

そして、7時5分以降の午前8時までは4もしくは5pipsで推移しており、8時ちょうどで2pipsになりました。

とてもスプレッドが安定しているとは言えない状況でしたね。

4.2 早朝スプレッドの検証まとめ

早朝スプレッドについてのまとめです。

月曜日の早朝の外為オンラインのスプレッドは11pipsと相当広がることが分かりました。

また、スプレッド平均もそれなりに広がっており、7時5分以降もずっと4~5pipsで推移するという結果でした。

残念ながら流動性が低い時は不安定だと言わざるを得ないですね。

5. 外為オンラインのスプレッドと上位3社比較

スプレッド検証の画像5

最後に、外為オンラインと今回の検証で上位3社となったFX会社のスプレッドを比較してみたいと思います。

5.1 【米雇用統計時のスプレッド】外為オンラインと他社比較

最初に米雇用統計時のスプレッドを外為オンラインと上位3社のFX会社と比べてみましょう

以下は、外為オンラインと今回検証した19社平均を比較したグラフです。

2021年1月と2月の米雇用統計時のデーターを平均しています。

外為オンライン比較 米雇用スプレッド推移 (スプレッドの単位:pips)
 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
外為オンライン16.51.59
19社平均0.35.971.53
GMOクリック証券0.24.71.31
SBI FXトレード
*1,001~100万通貨
0.1~7.84.81.54
YJFX!0.24.00.95



グラフを見ると、19社平均は徐々にスプレッドが拡大し少しずつ落ち着いていく動きですが、外為オンラインは急に拡大して維持した後に、ある程度戻っていますね。

また、基準スプレッドに戻るのは19社平均よりもかなり早かったのが分かります。

スプレッド最大値は19社平均より少し大きく、スプレッド平均値も若干平均を上回る結果となりました。

外為オンラインは為替が急激に変動する際にスプレッド安定していないので注意が必要ですね。

5.2【早朝スプレッド】外為オンラインと他社比較

次に、早朝のスプレッドを他社と比較してみましょう。

以下は、2021年1月25日(月)の午前7時00分から5分までのスプレッドを19社平均と比較したグラフになります。

外為オンライン 比較 早朝スプレッド推移 *外為オンラインは午前7時以降でないと成行注文を注文パネルで表示できず、また、一緒に検証したFX会社も合わせて準備できたのが7時1分を過ぎてからだったため、データが取得できたのが1分を過ぎてからでした。

(スプレッドの単位:pips)
 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
外為オンライン1115.83
19社平均0.37.745.94
GMOクリック証券0.28.05.98
SBI FXトレード
*1,001~100万通貨
0.1~7.87.87.8
YJFX!4.04.03.90



外為オンラインのスプレッド最大値は11pipsと、上記表の中では一番広がっていますね。

しかし、スプレッド平均は表の中でも2番目に小さい数値となりました。

スプレッドの平均値ではちょうど19社の真ん中くらいの順位になりますが、最大値はかなり広がったため流動性が低い時も不安定と言わざるを得ないですね。

5.3 外為オンラインと他社のスプレッド比較【まとめ】

そして最後に、スプレッドに直接関係するデーターを外為オンラインと3社を比較してみましょう。

(スプレッドの単位:pips)
 基準スプレッドスプレッド提示率廃止停止時間
(1日あたり)
スプレッド検証記事
外為オンライン1非公開非公開
19社平均0.397.43%27.25秒
GMOクリック証券0.297.33%5.6秒詳細記事
SBI FXトレード
*1,001~100万通貨
0.1~7.896.4%0秒詳細記事
YJFX!0.299.24%52.8秒詳細記事
*配信停止の対象期間:2021年1月11日~2月5日
*YJFX!の配信停止の対象期間:2021年1月14日~2月5日
*スプレッド提示率は2020年2月10日時点で確認した最新のデータです。


外為オンラインはスプレッド広告をしていないためか、スプレッド提示率・配信停止時間などの情報を一切公開していません

そのため、実際に基準スプレッドがどれくらいの割合で配信されているのか、配信停止していたとすると、どれくらいの時間なのか分かりかねてしまいます。

透明性が重要視されるようになってきており、公開義務がないとしても情報が公開されている方が安心感があるように思えますね。

6. まとめ

スプレッド検証の画像6

【外為オンラインのスプレッド評価】

基準スプレッド配信停止時間米雇用統計時
スプレッド
早朝スプレッド
××
*「基準スプレッド」は狭さで評価しています。
*「透明性」はスプレッド提示率など情報をどれくらい公開しているかを基準にしています。
*「配信停止時間」は公表されている停止時間の長さから評価しています。


  • 米雇用統計時のスプレッドは安定していない スプレッド最大値は6.5pipsかなり広がった
  • 早朝のスプレッドもかなり広がる スプレッド最大値は11pipsと広がり具合が大きかった
  • スプレッド等に関する情報は非公開のため不明



ここまで、スプレッドの検証結果を見てきました。

外為オンラインは基準スプレッドは広く、情報を公開していないことから評価が低くなってしまいます。

米雇用統計時と早朝はスプレッドがかなり広がるけれども、平均値自体はそこまで悪い数値ではなかったです。

配信停止時間は不明なので、今後の検証で配信停止することがあるのか見てていきましょう。

外為オンラインでは、流動性の低い時間帯やレートが急変動するような場合にスプレッドは安定していないので注意しましょう。



トップへ