2021.03.24

GMOクリック証券FXネオのスプレッドは早朝は不安定で広がる【16社比較調査】

この記事で学べること

  • GMOクリック証券の早朝のスプレッドの動き
  • GMOクリック証券の米雇用統計時のスプレッドの広がり具合
  • 他社とGMOクリック証券のスプレッドの比較
高田 佑美の写真
この記事のライター 高田 佑美

裁量トレードだけでなく、自動売買でもトレードを開始。 どうすれば順調に利益を上げられるか、日々奮闘中。

「GMOクリック証券はスプレッドが業界最狭水準で、更に縮小キャンペーンもしてるから最高
そう思って安心している人が多いのではないでしょうか。

実は、スプレッドは広がることがあります。
それは、重要な経済指標の発表前後や早朝などです。

【FXやってみた研究所】では、米雇用統計時と早朝においてスプレッドの検証をしました。
この記事を読むと、GMOクリック証券のスプレッドがどれくらい広がるのか分かります

検証の結果、GMOクリック証券は
・米雇用統計時のスプレッドの広がりは比較的抑えられていた
・早朝のスプレッドは広がる
・配信停止時間は比較的短い方だった

という事が分かりました。

GMOクリック証券は、急激にレートが変動する場合でも安定しているFX会社です。

今回検証を行った19社中2位という優秀な結果となりました。

それでは、詳しくみていきましょう。

1. 3つのポイントからスプレッドの広がりを検証しよう

スプレッド検証の画像1

【FXやってみた研究所】が検証をする上で重要視している3つのポイントがあります。


・スプレッド提示率
・重要な経済指標の発表前後
・流動性の低い時間帯


スプレッド提示率は、FX会社がどれくらいの割合で基準スプレッドを配信しているか知ることができる大切な数値だからです。


また、スプレッドが広がりやすいといわれている経済指標の発表前後や流動性の低い時間帯に、どれくらい広がるのか検証することで、FX会社が安定しているのかどうか知ることができます。

それでは、3つのポイントについて詳しく解説していきましょう。


1.1 スプレッド提示率

国内のFX会社は最狭スプレッドを競い合っています。

しかし、多くのFX会社で提供しているスプレッドは「原則固定スプレッド」であって完全固定ではありません。

つまりスプレッドが基準より広がることがあるということですね。


いくら狭いスプレッドが提供されていても、それがどれくらいの割合で提示されているのかが重要になってきます。

それを知るために「スプレッド提示率」という指標があります。

「スプレッド提示率」とは期間中に基準スプレッドで配信できた割合(実績値)のことで、95%以上なければ「原則固定スプレッド」と名乗ることはできません


しかしながら、このスプレッド提示率の集計方法に明確な定義がないことから、自社の都合の良い方法で基準を満たしているFX会社があるようです。

そのように自社の都合の良いように集計をしているのなら、実際にスプレッドの動きを見ていくしかありませんね。

また、スプレッド提示率は公開義務がないことから公表していないFX会社もあります。


それでは、次にどういったときにスプレッドが広がるのか見ていきましょう。


1.2 重要な経済指標の発表前後

スプレッドは、米雇用統計のような重要な経済指標の発表前後に広がります。


なぜなら、指標の発表前は投資家も様子見で取引を控えるため流動性が低下し、発表後は指標の結果を見て注文が急激に増え価格が一方向に変動するからです。

また、重要な経済指標以外にも、要人の発言・突発的なイベントなどで為替レートが急激に変化する場合にもスプレッドが広がることがあります。


1.3 流動性の低い時間帯

スプレッドは、その他流動性の低い時間帯にも広がる傾向があります。


例えば、日本時間の早朝5時から8時は取引量が少なくなるため、スプレッドが広がることがある時間帯です。

また、クリスマスや年末年始の長期休暇においても、取引から離れる投資家が多いためスプレッドが不安定になります。


2.GMOクリック証券のスプレッド

スプレッド検証の画像2

まず、GMOクリック証券のスプレッドについて見ていきましょう。


2.1 GMOクリック証券の主要通貨ペアの基準スプレッド

以下の表はのGMOクリック証券の主要通貨の基準スプレッドです。


(スプレッドの単位:pips)
通貨ペア基準スプレッド
米ドル/円0.2
ユーロ/円0.5
ポンド/円1.0
豪ドル/円0.7
ユーロ/米ドル0.4

業界最狭水準のスプレッドとなっていますね。

しかし、FX会社各社は更にスプレッドを競い合っており、スプレッド縮小キャンペーンを開催している会社が多くあります。

GMOクリック証券でも2020年後半の2か月間にわたり、時間帯を設定して基準スプレッドよりも更に狭いスプレッドを提供していました。




2.2 GMOクリック証券のスプレッド等に関する実績

つぎに、スプレッド提示率などの実績を確認してみましょう。


(スプレッドの単位:pips)
通貨ペア広告表示のスプレッドスプレッド提示率スプレッド最大値
米ドル/円0.297.33%8.0
ユーロ/円0.596.98%20
ポンド/円1.097.33%18
豪ドル/円0.797.67%13
ユーロ/米ドル0.496.67%15
*2021年1月4日~29日のデータ


GMOクリック証券では、スプレッド提示率や最大値を公開していました。

また、それ以外にも、提示スプレッドが広告異なる事となった理由、配信停止時間、配信停止理由も公表するようになっています。

金融先物取引業協会の「広告等の表示及び系親類の提供に関する自主規制規則第9条に関する細則」に基づき、各社開示を始めたようです。



GMOクリック証券では、0.2pipsの業界最狭水準のスプレッドを97.33%で配信出来ていたということになります。


それでは、スプレッドが広がるといわれている、米雇用統計時と早朝ではどれくらい広がるのか見ていきましょう。


2.3 GMOクリック証券のレート配信停止時間

次に、サイト上で公開されていたGMOクリック証券の米ドル/円の配信停止時間を見てみましょう。


配信停止時間配信停止理由
136秒カバーレートの配信停止のため
対象期間:2021年1月11日~2月7日

20日間のうちで停止したのは136秒でした。 

停止理由がカバーレート配信停止ということですが、早朝だったのか流動性が急に高まった時などいつだったかは分かりませんね。

配信が停止するということは、その間一切取引ができないので危険です。

検証期間にレート配信が停止するかも、確認してみましょう。


3.米国指標発表時のスプレッドの広がりを検証

スプレッド検証の画像3

まず、米雇用統計時における米ドル/円のスプレッドを検証してみました。


というのも、米雇用統計の発表時はレートが急変動するため、スプレッドも広がるからです。

そういった広がりやすい際に検証をすることで、そのFX会社のスプレッドが安定しているかどうか知ることができます。


【FXやってみた研究所】では、2021年の1月と2月の米雇用統計時にリアルタイムでスプレッドのデータをキャプチャしました。

22時29分からの3分間で1秒ごとにキャプチャを撮り、それをグラフにまとめたものが以下になります。


GMO 米雇用スプレッド推移

検証の結果、GMOクリック証券のスプレッドは最大値が抑えられていることが分かりました。

それでは、変動の様子を含め、詳しくみていきましょう。


3.1 米雇用統計時のスプレッド検証【2021年1月】

まず、2021年1月の米雇用統計時です。


GMO米雇用統計の画像
 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
スプレッド(pips)0.24.41.26
*22時29分から32分までの計測したデーター


この日のスプレッドの最大値は発表開始7秒前の4.4pipsでした。

GMOクリック証券で公開していたスプレッド最大値は8.0pipsでしたが、この米雇用統計時にはそこまで広がりませんでした。

そして、発表直前に3.0pipsとなり、その後2.4pipsを維持するのが長い印象でした。


【FXやってみた研究所】で22時29分から32分まででスプレッドの平均値をとったところ、1.26pipsでした。


スプレッドの最大値、平均値ともに比較的抑えられていた結果となりました。
また、最大値で広がっていた期間はとても短かったと言えます。


この米雇用統計で動いたレートは33.2pipsでした。


3.2 米雇用統計時のスプレッド検証【2021年2月】

次に、2021年2月の米雇用統計時のスプレッドでも見てみましょう。


GMO米雇用統計の画像2
 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
スプレッド(pips)0.24.41.36
*22時29分から32分までの計測したデーター


この日、スプレッドが広がり始めたのは開始30秒前と1月どほぼ同じ時間でした。

スプレッド最大値も発表開始4秒前の4.4pipsと抑えられており、広がった期間も一瞬でした。


しかし、最大値から3pipsに落ち着き30秒ほどそのまま維持し、更には30秒間2.4pipsを維持するというのは少し長かったといえます。

スプレッドの平均値を見てみると比較的落ち着いていますね。


この米雇用統計で動いたレートは30.8pipsと1月とあまり差はありませんでした。


3.3 米雇用統計時の検証まとめ

今回の米雇用統計のスプレッド検証の結果からまとめです。


 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
スプレッド(pips)0.44.41.31
*1月と2月の平均を取ったデータ


GMOクリック証券の米雇用統計時のスプレッド最大値は4.4pipsと抑えられていました。

また、最大値を維持している時間は毎回短いですが、2.4~3pipsを維持している時間は毎回長いです。


スプレッド最大値と平均値から考えると、GMOクリック証券のスプレッドは安定していると言えますね。


4. 早朝スプレッドの広がりを検証

スプレッド検証の画像4

次に、月曜日早朝の米ドル/円のスプレッドを検証してみました。


なぜなら、早朝は流動性が低くなるためスプレッドが不安定になりがちだからです。

急激なレートが変動する場合とは異なり、流動性が低い時のGMOクリック証券のスプレッドが安定しているのか確認してみましょう。



以下のグラフは、GMOクリック証券の月曜日のスプレッドを、実際にリアルタイムでキャプチャを取り、データにまとめたものです。

7時00分からの5分間で2秒ごとにキャプチャを撮り、それをグラフにまとめたものが以下になります。


GMOの早朝スプレッド推移

検証の結果、GMOクリック証券のスプレッドはかなり広がることが分かりました。


それでは、詳しくみていきましょう。


4.1 早朝のスプレッド検証【2021年1月25日(月)】

下図は、2020年2月3日月曜日早朝のGMOクリック証券のレートパネルです。


GMO早朝スプレッドの画像
 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
スプレッド(pips)0.28.05.98



GMOクリック証券のスプレッドは、トレード開始時間直後に8.0pipsまで拡大しました。

そして、7時10分ごろからはスプレッドが2.4pipsでほぼ落ち着くようになります。


何度か基準スプレッドの0.2pipsに戻るものの、8時になるまではほぼ2.4ipsで推移していました。

7時00分から5分までのスプレッドの平均を見てみると、かなり広がっているのが分かりますね。


4.2 早朝スプレッドの検証まとめ

GMOクリック証券の早朝のスプレッドを検証してみましたが、かなりスプレッドが広がる<ことが分かりました。


最大値である8pipsを維持していたのは2分ほどだったので短いですね。

しかし、早朝のスプレッドの平均値をみても広がりが大きい結果となりました。


早朝のスプレッドはそんなに安定しているとは言えませんね


5. GMOクリック証券のスプレッドと上位3社比較

スプレッド検証の画像5

GMOクリック証券のスプレッドはある程度広がることが分かりましたが、最後に他社と比べるとどうなのかここで見てみましょう。(上位3社での比較になります。)


5.1 【米雇用統計時のスプレッド】GMOクリック証券と他社比較

まず、GMOクリック証券の米雇用統計時のスプレッドを他のFX会社と比べてみましょう


以下は、GMOクリック証券と今回検証した19社平均を比較したグラフです。

また、2021年1月と2月の米雇用統計時のデーター平均をとっています。



GMO比較・米雇用スプレッド推移 (スプレッドの単位:pips)
 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
GMOクリック証券0.24.41.31
19社平均0.35.971.53
YJFX!0.24.00.95
SBI FXトレード0.1~7.84.81.54



GMOクリック証券のスプレッド最大値は19社平均と比べて抑えられていたことになります。
また、スプレッドの平均値も広がり具合が少ない結果になっています。

しかし、他社や19社平均と比べて2.4pips~3pipsを維持している時間が長かったです。


総合的に判断すると、GMOクリック証券の米雇用統計時のスプレッドは比較的安定していたといえます。


5.2【早朝スプレッド】GMOクリック証券と他社比較

次は、GMOクリック証券の早朝のスプレッドを他社と比較してみましょう。


以下は、2021年1月25日(月)の午前7時00分から5分までのスプレッドを19社平均と比較したグラフになります。


GMO 比較 早朝スプレッド推移 (スプレッドの単位:pips)
 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
GMOクリック証券0.28.05.98
19社平均0.37.745.94
YJFX!4.04.03.90
SBI FXトレード0.1~7.87.87.8



GMOクリック証券のスプレッドの最大値は19社平均より若干広がっていました。 


最大値である8pipsから7時2分頃に4.4pipsまで落ち着いたものの、スプレッド平均値は19社平均より若干大きくなってしましました。

残念ながら、流動性の低い早朝はあまり安定しているとはいえません。 


5.3 GMOクリック証券と他社のスプレッド比較【まとめ】

最後に、スプレッドに直接関係するデーターをGMOクリック証券と他社を比べるとどうなのかここで見てみましょう。


(スプレッドの単位:pips)
 基準スプレッドスプレッド提示率廃止停止時間
(1日あたり)
スプレッド検証記事
GMOクリック証券0.297.33%5.6秒
19社平均0.397.43%27.25秒
YJFX!0.299.24%52.8%詳細記事
SBI FXトレード0.1~0.196.4%0秒詳細記事
*配信停止の対象期間:2021年1月11日~2月5日
*YJFX!の配信停止の対象期間:2021年1月14日~2月5日まで
*スプレッド提示率は2020年2月10日時点で確認した最新のデータです。


上記FX会社の基準スプレッドは業界最狭クラスで同じです。


また、各社スプレッド提示率、配信停止時間などの情報を公開していますが、スプレッド広告をする場合に必要な情報のみで、SBI FXトレードのように細かなデータを公開しているところはありません。


配信停止時間は19社の平均で27.25秒ですが、GMOクリック証券では5.6秒と平均と比較すると短かったですね。

スプレッドに関する情報も公表されており、配信停止時間も比較的短かったので安心できるFX会社といえます。


6. まとめ

スプレッド検証の画像6

【GMOクリック証券のスプレッド評価】

スプレッド配信停止時間米雇用統計時
スプレッド
早朝スプレッド
*「基準スプレッド」は狭さで評価しています。
*「透明性」はスプレッド提示率など情報をどれくらい公開しているかを基準にしています
*「配信停止時間」は公表されている停止時間の長さから評価しています。


  • 米雇用統計時のスプレッドは比較的安定している 最大値は比較的抑えられており、基準スプレッドにでほぼ落ち着くのも遅くない
  • 早朝のスプレッドは広がりが大きい 最大値は比較的大きく、スプレッド平均値もある程度の広がりが見られた。
  • スプレッド提示率・配信停止時間などの情報が公開されている 公開されている停止時間は比較的短かった



ここまで、スプレッドの検証結果について見てきました。

総合的にGMOクリック証券のスプレッドを評価したところ、19社中2位という優秀な結果になりました。


GMOクリック証券のスプレッドは、流動性が低い時は最大値が比較的大きく若干不安定でした。
しかし、為替が急変動した際のスプレッドは最大値が抑えられており安定していることがわかりました。

また、スプレッド広告に基づく情報公開をしっかり行っており、配信停止時間も比較的短い方でした。


総合的な観点から、GMOクリック証券はスプレッドにおいてとても安定しているFX会社です。

基準スプレッドが狭いだけでなく為替が急変動する場合にも安心できますね。




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