アイネット証券のスプレッドは雇用統計時は平均的、早朝は高い?【16社比較調査】の画像
2021.07.22 2020.07.31

アイネット証券のスプレッドは雇用統計時は平均的、早朝は高い?【16社比較調査】

この記事で学べること

  • アイネット証券の早朝のスプレッドの動き
  • アイネット証券の米雇用統計時のスプレッドの広がり具合
  • 他社とアイネット証券のスプレッドの比較
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この記事のライター 高田 佑美

裁量トレードだけでなく、自動売買でもトレードを開始。 どうすれば順調に利益を上げられるか、日々奮闘中。

アイネット証券はスプレッドは元々広いから、広がらないんじゃない?
そう思って安心していませんか。

しかし、スプレッドは広がることがあります。
それは、重要な経済指標の発表前後や早朝などです。

【FXやってみた研究所】では、米雇用統計時と早朝においてスプレッドの検証をしました
この記事を読むと、アイネット証券のスプレッドがどれくらい広がるのか分かります

検証の結果、アイネット証券は・相場が急変する際にはスプレッドはある程度広がる
・早朝のスプレッドはかなり広がる
・情報の公開が少ない
という事が分かりました。

アイネット証券では、特通常時のトレードは問題ありませんが、流動性が低い時は注意しましょう。
それでは、詳しくみていきましょう。

また、私たちはアイネット証券だけでなく、合計16社のスプレッドの比較調査を行いました。
『16社のスプレッド比較ランキング』を知りたい方は以下をクリックください。

1. 3つのポイントからスプレッドの広がりを検証しよう

スプレッド検証の画像1

【FXやってみた研究所】が検証をする上で重要視している3つのポイントがあります。

・スプレッド提示率
・重要な経済指標の発表前後
・流動性の低い時間帯


スプレッド提示率は、FX会社がどれくらいの割合で基準スプレッドを配信しているか知ることができる大切な数値だからです。

また、スプレッドが広がりやすいといわれている経済指標の発表前後や流動性の低い時間帯に、どれくらい広がるのか検証することで、FX会社が安定しているのかどうか知ることができます。

それでは、3つのポイントについて詳しく解説していきましょう。

1.1 スプレッド提示率

国内のFX会社は最狭スプレッドを競い合っています。

しかし、多くのFX会社で提供しているスプレッドは「原則固定スプレッド」であって完全固定ではありません。

つまりスプレッドが基準より広がることがあるということですね。

いくら狭いスプレッドが提供されていても、それがどれくらいの割合で提示されているのかが重要になってきます。

それを知るために「スプレッド提示率」という指標があります。

「スプレッド提示率」とは期間中に基準スプレッドで配信できた割合(実績値)のことで、95%以上なければ「原則固定スプレッド」と名乗ることはできません

しかしながら、このスプレッド提示率の集計方法に明確な定義がないことから、自社の都合の良い方法で基準を満たしているFX会社があるようです。

そのように自社の都合の良いように集計をしているのなら、実際にスプレッドの動きを見ていくしかありませんね。

また、スプレッド提示率は公開義務がないことから公表していないFX会社もあります。

それでは、次にどういったときにスプレッドが広がるのか見ていきましょう。

1.2 重要な経済指標の発表前後

スプレッドは、米雇用統計のような重要な経済指標の発表前後に広がります。

なぜなら、指標の発表前は投資家も様子見で取引を控えるため流動性が低下し、発表後は指標の結果を見て注文が急激に増え価格が一方向に変動するからです。

また、重要な経済指標以外にも、要人の発言・突発的なイベントなどで為替レートが急激に変化する場合にもスプレッドが広がることがあります。

1.3 流動性の低い時間帯

スプレッドは、その他流動性の低い時間帯にも広がる傾向があります。

例えば、日本時間の早朝5時から8時は取引量が少なくなるため、スプレッドが広がることがある時間帯です。

また、クリスマスや年末年始の長期休暇においても、取引から離れる投資家が多いためスプレッドが不安定になります。

2.アイネット証券のスプレッド

スプレッド検証の画像2

ここでは、アイネット証券のスプレッドについて見ていきましょう。

2.1 アイネット証券の主要通貨ペアの基準スプレッド

以下は、アイネット証券の主要通貨の基準スプレッドです。

(スプレッドの単位:pips)
通貨ペア基準スプレッド
米ドル/円0.7~1.8
ユーロ/円1.4~2.0
ポンド/円2.0~5.2
豪ドル/円1.5~4.0
ユーロ/米ドル0.7~1.5
(出典元:アイネット証券


アイネット証券のスプレッドは原則固定でも変動幅があります

また、国内のFX会社がスプレッドの狭さを競っていますが、アイネット証券も参戦していないようですね。

2.2 アイネット証券のスプレッド等に関する実績

ここで、スプレッド提示率などの実績についても述べたかったのですが、アイネット証券では公開していません

2020年12月より、多くのFX会社では「スプレッド提示率」「スプレッド最大値」「配信停止時間」「停止理由」をそろって公開するようになりました。

金融先物取引業協会の「広告等の表示及び系親類の提供に関する自主規制規則第9条に関する細則」に基づき、スプレッド広告をする場合は公表しなければいけません。


しかし、アイネット証券はスプレッド広告をしていないので、公開していないと思われます。

透明性の高さが重要視されるようになってきていますが、義務がなくてもそういった情報を公開するのも大切なのではないでしょうか。

3.米国指標発表時のスプレッドの広がりを検証

スプレッド検証の画像3

まず、米雇用統計時に米ドル/円のアイネット証券のスプレッドを検証してみましょう。

なぜなら、米雇用統計の発表時は急激にレートが変動するためスプレッドが広がりやすいからです。

そういった時に検証をすることで、アイネット証券のスプレッドは安定しているかどうか知ることができます。

【FXやってみた研究所】では、2021年の1月と2月の米雇用統計時にリアルタイムでスプレッドのデータをキャプチャしました。

22時29分からの3分間で1秒ごとにキャプチャを撮り、それをグラフにまとめたものが以下になります。

アイネット米雇用スプレッド推移

検証の結果、アイネット証券のスプレッドはかなり拡大しました。

それでは、米雇用統計時のそれぞれの詳細をみてみましょう。

3.1 米雇用統計時のスプレッド検証【2021年1月】

まず、2020年1月米雇用統計時のスプレッドの動きです。

アイネット-米雇用統計の画像①
 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
スプレッド(pips)0.7~1.89.81.62



アイネット証券のスプレッドは、29分30秒を過ぎたころから広がり始めました。

そして、スプレッド最大値である9.8pipsに発表開始10秒前に拡大し、11秒ほど維持していました。

なんと、発表開始6秒後には1pipsと基準のスプレッド幅内に戻るという早さでした。
更に、30分18秒には0.7pipsと基準スプレッドの最安値に完全に戻りました。

また、スプレッド平均は1.62pipsと基準スプレッド幅内になっていました。

ただ、スプレッド最大値がかなり広がっていたため安定しているとはいえません

ちなみに、この米雇用統計で動いたレートは33.2pipsでした。

3.2 米雇用統計時のスプレッド検証【2021年2月】

次に、2021年2月の米雇用統計時にも検証してみました。

アイネット-米雇用統計の画像2
 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
スプレッド(pips)0.7~1.82.20.94



この日のスプレッド最大値はなんと2.2pipsでした。

スプレッドが広がり始めたのは1月とほぼ同じで29分30秒を過ぎたころでしたが、今回は発表開始4秒後に2.2pipsまで拡大しました。

そして、10秒維持した後、基準スプレッド内の0.9pipsにもどるという速さでした。

スプレッド平均も0.94pipsととても狭く、1月とはとても異なる結果でした。

この米雇用統計で動いたレートは30.8pipsでした。

3.3 米雇用統計時の検証まとめ

今回の検証結果から米雇用統計時のまとめをしたいと思います。

 基準スプレッドスプレッド最大値スプレッド平均値
スプレッド(pips)0.7~1.86.01.28
*1月と2月の平均を取ったデータ


アイネット証券の米雇用統計のスプレッドは、1月と2月の結果がかなり違いスプレッド最大値で4倍以上差がひらいてしまいました。

その平均を取ったところ、スプレッド最大値は6.0pipsでしたが、毎回このように激しく差が出ているのか確認していきたいと思います。

基準スプレッドを考えるとスプレッド平均値はそこまで広がっておらず、基準スプレッド幅の範囲内でした。

また基準スプレッドに完全に戻る速さはすごかったです。

ただ、スプレッド最大値にすごいバラつきがあるところは気になりますが、比較的安定していました

4. 早朝スプレッドの広がりを検証

スプレッド検証の画像4

次に、早朝の米ドル/円のスプレッドでも検証してみましょう。

というのも、早朝は流動性が低くなるためスプレッドが不安定になりがちだからです。

ここでは、流動性が低い時のアイネット証券のスプレッドが安定しているのか確認してみましょう。

以下のグラフは アイネット証券の月曜日のスプレッドを、実際にリアルタイムでキャプチャを取りデータにまとめたものです。

7時01分からの4分間で2秒ごとにキャプチャを撮り、それをグラフにまとめたものが以下になります。



アイネット早朝スプレッド推移

検証の結果、アイネット証券のスプレッドは相当広がっていることが分かりました。

それでは、どのような動きをしたのか詳しくみていきましょう。

4.1 早朝のスプレッド検証【2021年1月25日(月)】

以下は2021年1月25日月曜日の早朝のキャプチャです。

アイネット早朝スプレッド

トレード開始時間直後にアイネット証券のスプレッドはなんと14pipsまで広がってしまいました。

直ぐに11pips台にまで下がりますが、そのまま7時1分40秒まで維持することとなります。

その後、徐々にスプレッドがおちついていき、7時5分には4.4pipsになっていました。

7時5分までの間のスプレッド平均は7.63pipsでした。

4.2 早朝スプレッドの検証まとめ

早朝スプレッドについてのまとめです。

月曜日の早朝のアイネット証券のスプレッドは最大値14pipsと相当広がることが分かりました。

また、スプレッド平均値もかなりに広がっており、不安定だと言わざるを得ないですね。

5. アイネット証券のスプレッドと上位3社比較

スプレッド検証の画像5

最後に、アイネット証券と今回の検証で上位3社となったFX会社のスプレッドを比較してみたいと思います。

5.1 【米雇用統計時のスプレッド】アイネット証券と他社比較

最初に米雇用統計時のスプレッドを上位3社のFX会社と比べてみましょう。

以下は、アイネット証券と今回検証した19社平均を比較したグラフです。

2021年1月と2月の米雇用統計時のデーターを平均しています。

アイネット比較 米雇用スプレッド推移

アイネット証券のスプレッド最大値は19社平均より少し大きい結果となりました。

スプレッド平均値は上記4社の中でも2番目の狭さにで、アイネット証券の基準スプレッドの範囲内でした。

ただ、2回の検証で雇用統計で動いたレートはほぼ変わらないけれども、スプレッド最大値の差が4倍以上あると毎回安心していられないですね。

その辺はこれからも、調査で注意してみていきましょう。

しかし、アイネット証券のスプレッドは、相場が急変動する際は比較的安定していたといえます。

5.2【早朝スプレッド】アイネット証券と他社比較

次に、早朝のスプレッドを他社と比較してみましょう。

以下は、2021年1月25日(月)の午前7時00分から5分までのスプレッドを19社平均と比較したグラフになります。

アイネット 比較 早朝スプレッド推移

アイネット証券のスプレッド最大値は14pipsと今回検証した19社の中では一番広がってしまいました。

また、スプレッド平均は19社平均よりも大きかったですね。

残念ながら流動性が低くなる時間帯はスプレッドも不安定な結果となってしまいました。

5.3 アイネット証券と他社のスプレッド比較【まとめ】

そして最後に、スプレッドに直接関係するデーターをアイネット証券と3社を比較してみましょう。

(スプレッドの単位:pips)
 基準スプレッドスプレッド提示率廃止停止時間
(1日あたり)
スプレッド検証記事
アイネット証券
0.7~1.8非公開非公開
19社平均0.397.43%27.25秒
GMOクリック証券0.297.33%5.6秒詳細記事
SBI FXトレード
*1,001~100万通貨
0.1~7.896.4%0秒詳細記事
YJFX!0.299.24%52.8秒詳細記事
*配信停止の対象期間:2021年1月11日~2月5日
*YJFX!の配信停止の対象期間:2021年1月14日~2月5日
*スプレッド提示率は2020年2月10日時点で確認した最新のデータです。


アイネット証券はスプレッド広告をしていないためか、スプレッド提示率・配信停止時間などの情報を一切公開していません

そのため、上記データについてはどうなのか分かりません。

透明性が重要視されるようになってきており、公開義務がないとしても情報を公開されている方が安心感があるように思えますね。

6. まとめ

スプレッド検証の画像6

【アイネット証券のスプレッド評価】

基準スプレッド配信停止時間米雇用統計時
スプレッド
早朝スプレッド
×××
*「基準スプレッド」は狭さで評価しています。
*「透明性」はスプレッド提示率など情報をどれくらい公開しているかを基準にしています。
*「配信停止時間」は公表されている停止時間の長さから評価しています。


  • 米雇用統計時のスプレッドはある程度広がる 2回の検証で最大値にバラつきがるが、平均値はあま広がっていない
  • 早朝のスプレッドは相当広がった 一瞬とはいえ最大値が14pipsとかなり広がっていた
  • スプレッド提示率などの情報は非公開のため不明



ここまで、スプレッドの検証結果を見てきました。

アイネット証券は、為替レートが急変動する時にスプレッド平均値は比較的抑えられていましたが、毎回バラつきがあるところはこれからも注意していきたいですね。

また、流動性の低い時間帯はスプレッドがかなり拡大してしまうので不安定でした。

配信停止時間は不明なので、今後の検証で配信停止することがあるのか見てていきましょう。

アイネット証券ではスプレッドにおいて、レートが急激に変動する際は比較的安定していますが、流動性の低い時は不安定なのでので注意しましょう。



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