「FXの自動売買っていってもいっぱいあるけど、どこがよいの?」
と、いざ始めたくても分からず困っていませんか。
FXやってみた研究所ではこれまでに、自動売買のデモトレードを提供しているFX会社で検証をしてきました。
そこで、この記事ではこれまで検証してきた選択系自動売買の「インヴァスト証券」「セントラル短資FX」の2社を取り上げ、収益性と使い勝手の視点から比較をしランキング付けをしました。
最後まで読んでいただければ、どちらのシステムが有利か理解して頂けます。
目次
はじめに、FXの自動売買を選ぶ際にどのような点に着目したらよいか、そのポイントをみていきましょう。
自動売買を選ぶ際のポイントで重要な項目が「収益率」です。
収益率は、その自動売買システムがどの程度の収益を上げられる可能性があるかという判断目安になります。
公式サイトで収益率を公表しているFX会社もあるので、ぜひ選ぶ際の参考にしてみましょう。
収益率の表示は各FX会社によって異なり、ユーザーの中から成績上位者を選んでランキング形式で載せている会社や、自社で行った検証トレードの成績をまとめている会社などがあります。
ただし、収益率はあくまで参考数値であり、本番トレードでの利益を保証するものではないことは忘れないようにしましょう。
次に、「導入のしやすさ」や「使い勝手」も重要なポイントです。
導入のしやすさでは、自動売買のための特別なソフトをダウンロード・インストールする必要があるか、また、使い勝手では、操作画面は見やすくわかりやすいか、自動売買を開始するための設定は難しくないかなどが判断基準となるでしょう。
ちなみに、今回取り上げた選択型自動売買の2社については、いずれも特別なソフトをダウンロード・インストールする必要がなく自動売買を始めることができるので、導入は比較的簡単であるといえます。
この導入のしやすさ(使い勝手)については、初心者でも対応できるかどうかがポイントとなるため、デモトレードで使い勝手を試してみましょう。
次に、コスト面も重要なポイントです。
通常のFX裁量トレードでは、常時かかるコストはスプレッドだけですが、自動売買の場合には、スプレッドの他に取引手数料がかかる場合があるため注意が必要です。
また、自動売買では、仮に取引手数料がかからない会社でも、スプレッドが裁量トレードの場合よりも非常に広く設定されている会社が多くあります。
これは、FX会社において自動売買のシステムを導入し、ユーザーに提供する環境を整備・維持するコストがかかっているため、その費用をある程度ユーザーが負担することはやむを得ないのですが、事前にトレードにかかる必要コストは調べておくことが大切です。
最後に、意外と重要なポイントとして「最低取引単位」をあげることができます。
最低取引単位は、最低いくらの数量からトレードを行うことができるか、具体的には「1万通貨から」、「5,000通貨から」、「1,000通貨から」などの決められたルールで、これはFX会社によって異なります。
最低取引単位が1,000通貨の場合は、1万通貨の場合に比べ、取引数量が10分の1で済むため、必要資金も10分の1でよいことになります。
特に初心者の場合は、最低取引単位が低い方が少額で始めることができるため、リスクを抑えることが可能です。
また、実際に始めたものの、はたしてその自動売買が自分に合っているかを見極めるためにも、少量で取引できる方が有利です。
次に、FXの自動売買システムを評価し、紹介していきましょう。
ここでは、FX自動売買の中で、選択型自動売買を採用している以下の2社について比較を行います。
・インヴァスト証券 【シストレ24】
・セントラル短資FX 【セントラルミラートレーダー】
また、2社を比較するために、次の項目を判定基準とします。
①収益率
②実際の運用実績(デモトレードの検証結果)
③使い勝手
結論を先に述べると、選択型自動売買2社の順位づけは次のようになります。
【FX選択型自動売買2社比較】
順位 | システム名称 (FX会社名) | 収益率 | 実際の運用実績 (デモトレード) | 使い勝手 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|
1 | シストレ24 (インヴァスト証券) | 〇 | 〇 | ◎ | 記事をみる |
2 | セントラルミラートレーダー (セントラル短資FX) | 〇 | △ | △ | 記事をみる |
選択型自動売買2社比較のトップは、インヴァスト証券『シストレ24』と判定されましたが、その理由をこれからみていきましょう。
インヴァスト証券シストレ24では、ユーザー別の収益率ランキングを公表しています。
1年間という期間でみると、運用金額60万円で68万9,423円の収益(収益率114%)を上げた方がトップで、2位以下が少しの差で並んでいます。
【シストレ24】
セントラルミラートレーダーも運用状況を公表しています。
それによると、セントラル短資FXが2016年1月から2018年7月まで1年7か月間デモトレードで運用したものの中で、157万2,995円の収益を上げたポートフォリオがあります(運用資金は不明)。
1年間に換算すると、約100万円の利益になります。
【セントラルミラートレーダー】
また、両社ともストラテジーの運用成績を公開しています。
【シストレ24】
【セントラルミラートレーダー】
ストラテジーによって好不調があるようですが、勝っているストラテジーは大きな収益を上げているようです。
シストレ24とセントラルミラートレーダーでは、統計の取り方が異なっているため単純に比較はできませんが、公表されている収益率はどちらも良好でほぼ互角と判定してよいでしょう。
優秀なストラテジーを組み合わせてポートフォリオリオを作れば勝てるチャンスがありそうです。
「FXやってみた研究所」でもシストレ24とセントラルミラートレーダーのデモトレードを運用してみましたが、その成績は次のようになりました。
検証期間:26日間
損益:612円(証拠金100万円が100万612円に増加)
検証期間:2週間
損益:マイナス5万2,138円(証拠金100万円が94万7,862円に減少)
シストレ24は利益を上げることができましたが、セントラルミラートレーダーの方は成績があまり良くありませんでした。
「FXやってみた研究所」で行ったデモトレードの検証で、それぞれのシステムの使い勝手(導入のしやすさ・見やすさ・わかりやすさ・操作性など)はどうだったでしょうか。
導入のしやすさについては、特別なソフトのダウンロードやインストールが不要で、口座を開設すればすぐにトレードができることから、高評価をつけることができます。
操作画面は、色調・コントラスト・文字の大きさなど比較的見やすく作られています。
ツールの操作では、特に難しい個所はないため、やり方を覚えれば初心者でも十分に使えるでしょう。
導入のしやすさについては、特別なソフトのダウンロードやインストールが不要なことから、シストレ24と同じく高い評価をつけることができます。
操作画面は、全体的な色調が薄く、文字もあまり大きくないため、あまり見やすくはありません。
また、ストラテジー検索では、パソコンの環境(画面の拡大・縮小など)によっては、ストラテジーがうまく表示されないことがあるようです。
このように、セントラルミラートレーダーは、使い勝手の面で改善すべき点があるとみられます。
ここでは、上で比較した2社の選択型自動売買システムについて、その特徴をまとめてみます。
インヴァスト証券のシストレ24では、「ミラートレーダー」と「myシストレ24」の2種類のサービスが提供されています。
自動売買の取引プラットフォームとしてミラートレーダーを提供するサービスです。
ユーザーは、インヴァスト証券が用意したストラテジー(自動売買ソフト)の中から、自分が好きなものを選び、それを稼働させることでトレードを行います。
すなわち、ユーザーはミラートレーダーを使用して、自動売買ソフトの検索・選定、ポートフォリオの構築、ストラテジーの稼働・停止、トレードの損益状況・口座残高の確認などを行うことができます。
【ミラートレーダーの画面】
myシストレ24は、①ミラートレーダーの取引支援ツールで、ミラートレーダーをより使いやすくするためのツールです。
myシストレ24の基本的な機能はミラートレーダーと同じですが、ミラートレーダーに比べると、ストラテジーの選定作業がよりわかりやすく簡単にできるよう工夫されています。
また、ミラートレーダーでは、稼働させるストラテジーの入れ替えはユーザーが行う必要がありますが、myシストレ24では、システムがストラテジーの入れ替えを自動で行ってくれます(フルオート機能)。
【my シストレ24の画面】
【シストレ24の特徴】
ストラテジーの総数が6,000種類以上と豊富であり、優秀なストラテジーも数多く用意されています。
プラットフォームであるミラートレーダーや自動売買ソフトであるストラテジーをダウンロードする、インストールするなどの作業は一切必要ありません。
ミラートレーダーでは、裁量トレードと違って政治・経済情勢や金融事情の知識、為替相場の分析などはあまり必要ありません。
それらの知識や技量がなくても、優秀なストラテジーを選ぶことができれば勝てる可能性が高くなります。
ストラテジーごとに過去のトレードの成績が公開されているため、勝てる優秀なストラテジーは、その情報をみて選別します。
トレードコストとしてスプレッドがかかります(取引手数料は無料)。
スプレッドは変動制ですが、ドル円が3銭台、ユーロ円が4銭台程度で、セントラルミラートレーダーより広いといえます。
最低取引単位は、5,000通貨となっています。ただし、ストラテジーによっては、5,000通貨以上に設定されているものもあります。
シストレ24の操作画面は、色調・コントラスト・文字の大きさなど比較的見やすく、実際の操作でも使いやすくできています。
インヴァスト証券シストレ24については、以下の記事でデモトレードを詳しく検証していますので、ぜひご一読ください。
【検証】インヴァスト証券の「シストレ24」勝つポイントとは?
セントラル短資FXでは、インヴァスト証券と同じく、取引プラットフォームであるミラートレーダーを使用した自動売買サービスを提供しています。
ミラートレーダーの機能や仕組みなどは、インヴァスト証券の場合と大体同じです。
【セントラルミラートレーダーの画面】
【セントラルミラートレーダーの特徴】
インヴァスト証券のシストレ24には及びませんが、ストラテジーの総数が700種類以上と豊富で、その中には優秀なストラテジーも数多くあります。
ミラートレーダーやストラテジーをダウンロード・インストールするなどの作業は不要であること、トレードを行う上で政治・経済・金融関係の知識、為替相場の分析などはあまり必要ないことなどはシストレ24の場合と同じです。
インヴァスト証券のシストレ24とセントラルミラートレーダーは同じプラットフォームを使用しているため、トレードの進め方など基本的な利用方法は同じといえます。
トレードコストとしてスプレッドがかかります(取引手数料は無料)。 スプレッドは変動制ですが、ドル円が2銭台、ユーロ円が3銭台程度で、インヴァスト証券のシストレ24より狭いといえるでしょう。
最低取引単位は、インヴァスト証券のシストレ24と同じく5,000通貨となっています。ただし、ストラテジーによっては、1万通貨以上に設定されているものもあります。
操作画面の見やすさやわかりやすさ、また、ストラテジー検索のスムーズさなどの面で少し改良の余地があるようです。
セントラルミラートレーダーについては、以下の記事でデモトレードを詳しく検証していますので、ぜひご一読ください。
【検証】セントラル短資の「ミラートレーダー」利益をだせるのか?
今回取り上げた、選択型自動売買のインヴァスト証券『シストレ24』とセントラル短資FX『セントラルミラートレーダー』を比較すると、次の結果になります。
順位 | システム名称 (FX会社名) | 収益率 | 実際の運用実績 (デモトレード) | 使い勝手 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|
1 | シストレ24 (インヴァスト証券) | 〇 | 〇 | ◎ | 記事をみる |
2 | セントラルミラートレーダー (セントラル短資FX) | 〇 | △ | △ | 記事をみる |
以上から、選択型自動売買おすすめは、インヴァスト証券シストレ24と判断できます。
それでは、選択型自動売買に『向いている人・向いていない人』をみてみましょう。
選択型自動売買に向いている人
選択型自動売買に向いていない人
上で選択型自動売買に向いている人に該当する方は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
三原怜
私は、以前地方自治体に勤めていましたが、退職してFXトレーダーに転向しました。トレード歴は、通算で約10年間になります。 トレーダーになった動機は、相場が人間心理の凝縮された生き物のように思え、その神秘的なベールを、テクニカル分析などの手法で読み解いていく面白さを知ったからです。 みなさんも自分なりの角度から、ぜひ相場に挑戦してみてください。
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