【検証】外為オンライン「iサイクル取引2」儲からない?設定のコツ

2019.10.19

編集長からの問いかけ

日々、裁量取引に十分な時間を割くことが難しく、自動売買に興味を持っている人も多いのではないでしょうか。
私もそんな口ですが、いきなり試してみるには最低運用額が高くハードルが高い。。。

そこで、自動売買のデモトレードのあるFX会社に絞り、その使い方や期限を切った中での運用テストを行ってみます。

勝てるのか?といった検証には至らないかもしれませんが、導入と使い勝手、その優位性を探ってきます。

三原怜の写真編集長に答えて

FXの自動売買では、各FX会社が様々なシステムを提供し、その機能やサービスを競い合っています。
また、各FX会社のサイトも、図解入りで丁寧に自動売買の仕組みや自社のサービスを説明しています。

しかし、それらのサイトをみて自動売買システムの概略がわかったつもりでも、いざ始めようとすると、一体どの会社のシステムが優秀で強く、また使いやすいのかについて、なかなか自分で最終的な判断を行うことができません。
なぜなら、自動売買の仕組みがわかっても、どの会社のシステムが優秀で使いやすいのかについては、実際にトレードを行ってみなければ正確にはわからないからです。

そこで今回は、外為オンラインにデモ口座を開設し、「iサイクル2注文」のデモトレードを行ってシステムの優位性や使い勝手について検証してみました。

1. 外為オンライン【iサイクル取引】の特長

はじめに、外為オンラインの会社情報とiサイクル2取引の特徴をみていきましょう。

1.1 外為オンラインの概要

外為オンラインは、東京都千代田区に本社があるFX会社です。

会社名株式会社 外為オンライン
所在地東京都千代田区丸の内1-11-1
設立時期2003年4月
資本金3億円

1.2 【iサイクル2取引】の特徴

リピート系の自動売買は、

①安く買って、高く売る
②高く売って、安く買う

という手法が基本です。

①「安く買って、高く売る」は、安く買ったものが高くなるまで待つ、すなわち、はじめに設定する最大ポジション数まで買いポジションを増やしていき、売ることができる価格になるまで待ち続けるという戦法です。
また、②「高く売って、安く買う」も同様です。


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資料出所:外為オンライン公式サイト(以下、同)


外為オンラインのiサイクル2取引も、上記の手法を使います。
この手法は、本来価格が一定の範囲内で上下するレンジ相場を得意としていますが、価格が一方向に走るトレンド相場にも対応できるよう設計されています。

iサイクル2取引では、その時々の相場の状況をみて、はじめに相場の上下運動の幅(変動幅)を予想して設定しますが、この設定した相場の変動枠が相場の推移に合わせて移動していく仕様となっています。


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また、iサイクル2取引では、システムが相場のトレンド方向を見極め、自動的に「売り」と「買い」を判断する「トレンド」機能が備わっています。


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すなわち、「トレンド」機能を使用すると、システムが次のように対応してくれます。

①取引の開始時は、相場の状況をみてシステムが自動的に売買の方向を判断します。
②ポジションを建てた後も、システムがトレンド転換を判別し、売買の方向を反転させてくれます。

この「トレンド」機能は、FX初心者の方にとって非常に心強い武器になるのではないでしょうか。

iサイクル2取引の始め方は、3通りあります。 


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ランキング方式は、過去のシミュレーションで良好な実績を上げている注文形態を選べる方法です。


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マトリクス方式は、ポジションの注文間隔と相場の想定変動幅の組み合わせについてリスクの高低を示してくれ、自分のリスク許容度に応じて注文形態を選べる方法です。


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ボラティリティ方式は、相場の想定変動幅、ポジションの方向、対象資産を設定すると、発注のターゲットとなる価格を表示してくれるものです。

上の3通りの中では、ランキング方式が最もわかりやすく使いやすいといえます。


2. 【iサイクル2取引】の開始方法

次に、iサイクル2取引のデモ口座を開設して、デモトレードを始める手順について説明します。

2.1 外為オンライン【iサイクル2取引】のデモ口座開設

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外為オンラインの公式サイトから、「デモ口座お申込み(無料)」をクリックします。


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デモ口座の申込画面が表示されるので、氏名(ニックネーム可)および連絡先のメールアドレスを入力し、「確認画面へ」をクリックします。


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確認画面で入力内容を確認し、間違いがなければ「登録」をクリックします。
その後しばらくして、外為オンラインから「デモ口座開設完了のお知らせ」のメールが届きます。そこに、ログイン画面へのリンク、およびログインID・パスワードが記載されています。


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「デモ口座開設完了のお知らせ」のメールに記載されたログイン画面へのリンクをクリックし、ログインを行います。


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なお、PC版の取引ツールにログインするには、「FLASH PLAYER」をインストールしていることが必要です。
インストールしていない場合は、ログイン画面のページからダウンロードできます。

【PC版取引画面のイメージ】

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2.2 アプリのダウンロード

外為オンラインでは、iPhone版、Android版については、取引アプリのダウンロードができますが、PC版には特別なソフトがなくウェブでトレードを行うことになっています。

3. 【iサイクル2取引】利用の経過

それでは、実際に外為オンラインでiサイクル2取引のデモトレードを行ってみましょう。

3.1 1回目の検証(検証期間8.18~8.28)

外為オンラインのiサイクル2デモ取引では、デモ口座を開設して1時間以内に、デモンストレーションとして取引の自動発注がされます
今回は、ドル円の注文が自動発注されました。

自動発注されたデモンストレーションとは別に、もう1件別の通貨ペアで注文を出してみましょう。

【ランキング方式】

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外為オンラインのiサイクル2取引では、一定期間内のシミュレーション環境において成績良好な注文形態をランキングした情報を提示してくれます

今回は、そのランキングの中から、ポンド円の注文形態を選んでみます。
なお、ポジションを持つ方向は、トレンドを判断してシステムの方で自動的に決めてくれます


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【注文内容】
①通貨ペア ポンド円
②数量 1ロット(1万通貨)
③ポジション方向 
4時間足のSMA(単純移動平均線)によるトレンド判断により自動決定
その結果、売りポジションに決定


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なお、ポジションを持った以降も、トレンドの向きを自動判定して、ポジション方向を切り替える仕様になっています。


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現時点で保有しているポジションは、自分が発注したポンド円の売り1ロット、およびシステムが自動発注したドル円の売り1ロットです。

10日後の状況をみてみましょう。


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口座資産300万円でスタートして、現在308万6,630円になっているので、プラス8万6,630円の利益が確定しています。
しかし、保有中ポジションの評価損益(スポット)がマイナス6万2,600円となっています。


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ポジション保有状況を通貨ペア別にみると、ポンド円、ドル円ともにポジションが赤字になっています。
その経緯を調べるため、検証期間中のチャートをみてみましょう。

【ポンド円8時間足】

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検証期間中(青枠内)、ポンド円の相場は、

①初めは横ばい状態
②次に、上昇してから大きく下降
③その後再度上昇

となっています。

【ドル円8時間足】

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検証期間中(青枠内)、ドル円の相場は、

①初めは横ばい状態
②次に、大きく下降
③その後、大きく上昇

と変化しています。

ポンド円、ドル円ともに、相場が横ばい状態の後の下降局面でポジションに利が乗り、その利益を確定できたようです。そのため、口座資産額が増えています。

しかし、利益確定後に建てたポジションが、その後の上昇局面で含み損(損失確定前)の状態になっているのです。

両ポジションともこのまま持ち続けて、経緯を観察します。

3.2 2回目の検証(検証期間8.28~9.4)

さらに、1週間が経過しました。


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現時点で稼働している注文は、前と変化なく上の2通りです。


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口座状況をみると、口座資産は1週間前が308万6,630円だったのに対し現時点で315万3,660円となり、6万7,030円増えています。これは、新しく利益確定が追加された分が増えているわけです。

一方、ポジションの評価損益(スポット)は、1週間前がマイナス6万2,600円だったのに対し現時点でマイナス9万3,800円となり、3万1,200円赤字が大きくなっています。


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通貨ペア別にみても、両ポジションともに赤字となっています。
該当期間のチャートをみてみましょう。

【ポンド円6時間足】

FX外為iサイクルの画像27


検証期間中(青枠内)のポンド円相場は、

①初めは、横ばい
②次に、大きく下降し
③最後に、上昇

となっています。

このことから、ポンド円相場が横ばい後に大きく下降した段階で、複数のポジションで利益確定がされ、その結果口座資産額が増えたと判断されます。
取引明細書をみても、この期間のポンド円利益確定件数は24件もありました。

しかし、利益確定後に建てた売りポジションが、その後相場が反転上昇したため含み損になってしまっているわけです。

【ドル円6時間足】

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この期間中のドル円相場は、上下の動きがあまり大きくないため、前回からのポジションの多くが利益確定も損切りもされず、そのまま保有されていると考えられます。
取引明細を出力して調べたところ、この期間では利益確定が1件のみで損切りはありませんでした。
その保有ポジションの含み損が、徐々に増えていると判断できます。

現在の注文形態は、ポンド円、ドル円ともにポジション方向をトレンドで切り替える仕様になっているため、もうしばらくこのまま持ち続けます。


3.3 3回目の検証(検証期間9.4~9.11)

さらに1週間後の状況です。

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口座資産は、1週間前の315万3,660円から305万7,850円に減っています。
これは、売りポジションの損切りが行われた影響です。


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現時点のポジション評価損益は、ポンド円、ドル円ともに2桁のマイナスで、特にポンド円がマイナス57万2,600円と大きな含み損を抱えています。

この期間のチャートをみてみましょう。

【ポンド円8時間足】

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検証期間(青枠内)のポンド円相場は、大きな上昇の波が続いています
まるで、トレンドが転換したかのようで、このため20本(最大ポジション数)の売りポジションが、大きな含み損を抱えてしまったのです。


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仮に、トレンドが下降から上昇に転換していたとすれば、システムがそのトレンドを判断してポジションを修正(売りから買いにドテン)してくれたはずです。
しかし、実際にはドテンされていないことから、システムはトレンド転換と判断していないことになります。


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現在の注文形態では、システムのトレンドは、「4時間足チャートにおけるSMA(単純移動平均線)150およびSMA450」で判断するとなっています。

そこで、この上昇局面がなぜトレンド転換とみなされないのかについて、調べてみました。

【ポンド円4時間足】

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上図は、ポンド円4時間足画面にSMA150および450を表示したものです。検証期間は、青枠内となります。
SMA450の傾きは依然として下向きとなっていますが、反応が早いSMA150は期間中に上向きに転じています。

しかし、この状態でシステムがまだトレンド転換とみなさなかったのは、次の状態になっていないことが理由かもしれません

①SMA150および450の2本とも上向きに転じる
②2本のSMAがゴールデンクロスする

【ポンド円日足】

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日足チャートをみると、相場は直近高値を上抜けていまが、次に来る下降局面で安値がどこまで下がるかが不明です(まだ、安値が支えられるという保証がない)。

【ポンド円週足】

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週足のレベルになると、下降トレンドが継続中でトレンド転換とはいえません

このように、日足・週足など長期的な視点からは、まだトレンド転換したといえませんが、4時間足など短期的な視点からみると、相場は高値・安値ともに更新しています。

裁量トレードで短期売買を行っていたら、明らかに売りポジションを手仕舞い、新たに買いポジションを建てなくてはいけない場面といえます。

はじめに発注形態をランキングから選ぶ際、トレンド判断のテクニカルがSMAとなっていたのをそのまま適用したのが敗因かもしれません
他にもっと反応が早いテクニカルを適用する方法も検討すべきでしょう。


(注)上の分析は、短期売買的な視点から書いています。
長期的な視点からみるとまだ下降相場は続いているので、長期売買を行う場合は、相場はやがて元の下向きに戻り含み損を取り返せる可能性があります。



一方の、ドル円のチャートをみてみましょう。

【ドル円8時間足】

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こちらも、検証期間中は上昇相場になっています。

【ドル円日足】

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【ドル円週足】

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日足は微妙な段階ですが、週足レベルではまだ下降トレンドが続いています。

ドル円の売りは、システムがデモンストレーションで自動発注したもののため、トレンド判断の根拠が不明ですが、総じてポンド円に似た状況といえます。

これで、iサイクル2取引を止めて、全ポジションを決済(損切り)します。


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iサイクル2取引では、20本のポジションを一括で決済できます。


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口座資産は、スタート時の300万円が242万3,765円となりました。


4. 外為オンラインiサイクル2取引って使いやすい?

外為オンラインiサイクル2取引について、デモトレードで実践してみた結果をまとめてみましょう。

評価項目評価(★5つで満点)備考
プログラム
ロジックの
わかりやすさ
★★★システムの説明は比較的わかりやすい。
画面の見やすさ
わかりやすさ
★★★★画面は見やすくわかりやすい。
操作性
レスポンス
★★★操作性は良く、レスポンスも良好である。
ただし、ログインができない場合がある。
勝てる手法か★★★★
レンジ相場では、勝てる確率が高い。
トレンド相場では、ポジションの方向次第で勝ち負けが分かれるが、「トレンド」判別機能を上手に使えば優位性を発揮できる可能性がある。
コスト★★★スプレッドは狭いが、取引手数料が負担。
総合評価★★★

【プログラムロジックのわかりやすさ】
プログラムロジックは、比較的単純でわかりやすいといえます。


【画面の見やすさ・わかりやすさ】
トレード画面やチャートは総じて見やすく、わかりやすくできています。


【操作性・レスポンス】
ログイン後のトレード画面については、操作性やレスポンスは良く問題は感じられません。ただし、トレード画面へのログインができなくなることが頻繁にありました
これは、パソコンや通信回線の環境に原因があるのかもしれません。

サイトの「よくある質問」の中で、「ログインができません」の箇所に同じ症状の質問が掲載されていました。


FX外為iサイクルの画像42


筆者の場合は、パソコンの再起動や新しいデモ口座の開設で別のIDを取得しても、ログインができなくなってしまいましたが、よくある質問に同じ症状が掲載されているということは、この症状が比較的多く発生しているのかもしれません。


【勝てる手法か】
リピート系の自動売買システムは、価格が一定の範囲を往復するレンジ相場の場合は、「買い」と「売り」どちらのプログラムを選んでも勝てる可能性が高く、優位性のあるロジックといえるでしょう。

一方、相場が一方向に走るトレンド相場の場合は、トレンド方向に合致するプログラムを選択できるかどうかで勝敗が決まります。
その点、外為オンラインiサイクル2取引は、システムがトレンドを自動的に判別して売買の方向を決めてくれる「トレンド」機能を搭載しており、相場の方向性の判断が難しい初心者の強い味方となるのではないでしょうか。

今回のデモトレードは、検証期間が短いため長期売買の結果までは見極めることができていません
また、トレンド判断のテクニカル指標を厳密に選ばなかったことから、せっかくの「トレンド」機能が十分に威力を発揮できなかった面があります。

今後、その時々の相場に最適で反応が早いテクニカル指標を選択できるよう研究していけば、この機能の優位性が証明される可能性は大いにあるといえます。


【コスト】
トレードコストとしては、取引手数料とスプレッドがかかります
iサイクル取引の1ロットあたりの手数料は、次のようになっています。

①1ロット=10,000通貨の場合
 1取引ごとに往復で400円(新規200円・決済200円)
②1ロット=1,000通貨の場合
 1取引ごとに往復で40円(新規20円・決済20円)

ただし、手数料が半額になるキャンペーンも定期的に実施されています。

また、主な通貨ペアのスプレッドは、以下のとおりです。

通貨ペアスプレッド
米ドル/円1 point
ユーロ/円2 points
ポンド/円3 points
豪ドル/円3 points
ユーロ/米ドル1 point

取引手数料が、10,000通貨の往復で1回あたり400円かかるのは、少し負担が大きいといえます。
コスト的には、あまり安くはないでしょう。


【総合評価】
プログラムロジックのわかりやすさ、画面の見やすさ・わかりやすさについては、かなりの高評価となります。

ただし、操作性・レスポンスでログインができない症状がネックになります。また、コスト的に、取引手数料の負担が少し大きいといえます。

勝てる手法かどうかについては、レンジ相場ではロジック的に優位性があるといってよいでしょう。
また、トレンド相場では、トレンドの自動判別機能を搭載していることから、その機能をフルに生かせるよう研究していけば、初心者でもかなり期待が持てるシステムといえそうです。

編集長からのコメント

今回の検証期間も他の検証と同様短期であったため、最終的な運用益については結論が出すことができません。

レンジ相場では優位性があり、また他社とは異なり外為オンラインのiサイクル2取引は「トレンドの自動判別機能」を搭載していることから、トレンド相場でも勝てる可能性が大きいようです。
その機能を生かせられるように、研究してみてもよいかもしれませんね。

この記事のライター

三原怜の写真

三原怜

私は、以前地方自治体に勤めていましたが、退職してFXトレーダーに転向しました。トレード歴は、通算で約10年間になります。 トレーダーになった動機は、相場が人間心理の凝縮された生き物のように思え、その神秘的なベールを、テクニカル分析などの手法で読み解いていく面白さを知ったからです。 みなさんも自分なりの角度から、ぜひ相場に挑戦してみてください。