2021.04.04

【FXトレンドラインの正しい引き方】カンタン5ステップで解説

この記事で学べること

  • トレンドラインの基本
  • トレンドラインの正しい引き方
  • トレンドラインを使ったエントリー手法や勝率アップのコツ
水落 あきみねの写真
この記事のライター 水落 あきみね

「トレンドラインの正しい引き方を知りたい」

「せっかく引いても機能しない」

トレンドラインでそんな悩みをお持ちではありませんか?

あなたが引いたトレンドラインが機能しないのは、誰も意識していない可能性があるからです。

意識されるトレンドラインを引くためには、正しい引き方を知ることが大切

私が初心者だった頃、トレンドラインを引いても機能しなかったため「トレンドラインなんて使えない」とか勝手に決めつけていました。

結局は、正しいトレンドラインの引き方を知らなかったのが原因でした。

この記事では、トレンドラインの正しい引き方を、画像を交えながら解説しています。

すぐにトレードで活用できる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください


1. トレンドラインとは

fxトレンドライン01

トレンドラインの正しい引き方を知る前に、まずはトレンドラインの種類や重要性を理解しておきましょう。


1.1 2種類のトレンドライン

トレンドとは、
・高値と安値を切り上げている(上昇トレンド)
・高値と安値を切り下げている(下降トレンド)

状態のこと。


fxトレンドライン記事内01

このトレンドが発生しているときに、2つ以上の安値・高値同士を結んだ線のことをトレンドラインといいます。

※安値・高値とは
価格は一直線に動くことはなく、波を描くように推移します。
波が山を描くポイントを「高値」、波が谷を描くポイントを「安値」と呼びます。
fxトレンドライン記事内02

トレンドラインは細かく分けると、以下のように分類されます。

・上昇トレンドライン
・下降トレンドライン


fxトレンドライン記事内03

安値と高値を切り上げたときに引くのが、上昇トレンドライン


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高値と安値を切り下げたときに引くのが、下降トレンドライン

条件を満たさないと、トレンドラインは引けません。

しっかりと覚えておきましょう。


1.2 なぜトレンドラインが重要なのか

トレンドラインが重要なのは、他のトレーダーたちと同じ判断をする『基準』となるからです

相場は『多数決の原理』で動いています。

カンタンに言うと、多くのトレーダーが同じトレンドラインを意識しているほど、反応する確率が高くなるということです。

もちろん、トレンドラインを引く目的はトレーダーによって違うでしょう。

しかしどのような使い方だとしても、トレンドラインが意識されて値動きが起こるという事実に変わりはありません。

つまり、正しいトレンドラインを引くことで、値動きが起こりそうなポイントが予測できるというわけです

ですからトレンドラインはとても重要だといえるのです。


1.3 なぜトレンドラインが有効なのか

トレンドラインはシンプルで使いやすく、初心者からベテランに至るまで多くのトレーダーが愛用しています。

繰り返しになりますが、相場は多数決の原理で動いています。

それゆえに、多くのトレーダーが見ている分析ツールほど機能しやすいといえるのです

トレンドラインのみならず、水平線や移動平均線でよく反発するのはそのためです。

これは言いかえれば、誰も意識していないテクニカル分析をしても意味がないということ

以上の理由から、トレンドラインは有効といえるのです。


2. トレンドラインの正しい引き方5ステップ

fxトレンドライン02

ここからは正しいトレンドラインの引き方をステップごとに説明します。


2.1 直近の高値・安値更新のタイミングでラインを引く

トレンドラインを引くときタイミングは、直近の高値・安値を更新したときです。


fxトレンドライン記事内05 fxトレンドライン記事内06

実際のチャートで説明します。


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Aを起点にして安値 が切り上がっていますが、高値Bを超えてはいません。

だからこの時点ではトレンドラインはまだ引けません。


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その後、直近高値Bをローソク足が実体で抜けました。
ここでようやくトレンドラインを引くことができます

このようにトレンドラインを引くタイミングは、必ず直近の高値(安値)を更新してからと覚えておきましょう。


2.2 直近の安値同士、高値同士にラインを引く

続いては、トレンドラインの引き方についてです。

・上昇トレンドラインを引くときは、高値を更新した安値に向かって引く
・下降トレンドラインを引くときは、安値を更新した高値に向かって引く

実際のチャートで見てみましょう。


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Aの安値を起点に上昇し、Bの高値を築きました。

その後押し目を作り、Cの安値からBの高値を更新。

これでトレンドラインを引けるタイミングとなります。

では先ほどのルールどおり、起点の安値Aから高値を更新した安値Cに向かってトレンドラインを引いてみましょう。


fxトレンドライン記事内10

起点の安値と高値を更新した安値にトレンドラインを引きました。

その後、トレンドラインにレートが近づくと反発しているのが分かりますね


2.3 ヒゲと実体、どちらに引く?

「トレンドラインはヒゲ・実体、どちらに引くの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

個人的な意見としては、どちらでも構わないと思います

なぜなら、ヒゲに対して引くトレーダーもいれば、実体に対して引くトレーダーもいるからです。

もちろん、どちらもそれなりに機能するでしょう。

例えば、先ほどトレンドラインの引き方で使用したチャートは、ヒゲに対してラインを引いています。

では実体に対して引いてみるとどうでしょうか。


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これも機能しているように見えますね。

このように、ヒゲでも実体でもそれなりにトレンドラインは有効といえます。

ひとつだけ言えるのは「どちらかに決めてください」ということ

トレンドラインを引くたびに、ヒゲに引いたり、実体に引いたりコロコロ変えていては分析が安定しません。

だからこそ、あなた自身どちらに対して引くのかを決めて置きましょう。

※ローソク足の実体とヒゲとは
ローソク足とは、一定期間内の値動きを図解したものです。
ローソク足の四角で囲まれた部分を「実体」、高値・安値から実体に引かれた線を「ヒゲ」と呼びます。
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2.4 ラインを引き直す

トレンドラインを引き直す場合は、次のパターンです。

・より強いトレンドが生まれた場合
・トレンドが一度終了し、再開した場合


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ひとつずつ見ていきましょう。


より強いトレンドが生まれた場合

相場には「トレンドが加速する」という言葉があります。

これは引いていたトレンドラインより、さらに強いトレンドが生まれることを表した言葉です。

このケースでは、トレンドラインを引き直す必要があります。

実際のチャートで見ていきましょう。


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高値Aから高値Bに対してトレンドラインを引いて、ポイントにくるのを待ち受けていました。


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しかし、トレンドラインまで戻してこず、高値・安値を切り下げていきました。

下降トレンド中にさらに強い下降トレンドが生まれたケースです。

このケースでは、トレンドラインを引き直す必要があります。


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引き直す際には、高値Bと直近高値Cを結び直します。
(上昇トレンドの場合は、安値と直近安値)

注意としては、最初に引いているトレンドラインは消さないこと

まだ抜けていないので、後で意識されることがあるからです。


トレンドが一度終了し、再開した場合

続いては、トレンドが一度終了し、再度継続する場合です

短期的なトレンドは終了するのですが、より大きな流れではトレンドが継続していると判断できるため、改めてトレンドラインを引き直していきます。


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高値を更新したので、安値Aと安値Bを結びトレンドラインを引きました。


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しかし、トレンドラインにほとんど反応することもなく下抜けています。

この時点では、下降トレンドへの転換も想定しておかなければなりません。

その後の値動きです。


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最初に引いたトレンドラインは下抜けましたが、トレンドは転換せずレンジとなりました。

そして、安値Cから直近高値(赤丸)を更新してトレンドの継続が確定。

そこでトレンドラインを下図のように引き直します。


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引き直すときは、【起点の安値A】と【直近高値を更新した直前の安値C】に対して結びます

今度は反応をみせましたね。

このように明らかにトレンドがくずれるまでは、トレンドラインを引き直していきましょう。


2.5 ラインを削除する

トレンドラインを抜けたとしても、すぐに削除せずに残しておいてください

なぜなら、トレンドラインを抜けたとしても、その後再び意識される可能性があるからです。

下図をご覧ください。


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これはロールリバーサルと呼ばれる値動きのパターンのひとつ。

ロールリバーサルとは、今までサポートとして機能していたラインがブレイクされることで、役割が反転してレジスタンスラインになることをいいます。


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ロールリバーサルが見られると、しっかりとしたトレンド転換につながる可能性が非常に高くなります。

そのため、トレンドラインを抜けてもすぐに消さずに、その後の値動きを確認してみましょう。

まったくラインに反応しなくなった、もしくは明らかにトレンドが転換したと判断できてから削除すればといいと思います。


3. 間違いやすいラインの引き方

fxトレンドライン03

ここでは間違いやすいトレンドラインの引き方についてご紹介します。


3.1 自己都合でラインを引いてしまう

誰も意識していないラインを引いても、それは「ご都合ライン」となってしまいます。

例えば、「安値を切り上げた」という理由だけでトレンドラインを引いたとします。


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「安値を切り上げた」という判断でラインを引くと、上図のようにいろいろなところに引けてしまいます。

このようなポイントでエントリーをしていては、無駄なトレードを繰り返してしまうでしょう。

大切なことなので繰り返しますが、相場は多数決の原理で動いています。

自分都合のラインを引いても意味がありません。

したがってトレンドラインは、正しいルールで引く必要があるのです。

「2.1 直近の高値・安値更新のタイミングでラインを引く」で解説したように、安値の更新だけでなく高値の更新も確認してからトレンドライン を引きましょう


3.2 直近の高値・安値更新していないのにラインを引いてしまう

ついついやってしまいがちなのは、高値(安値)を更新していないのにトレンドラインを引いてしまうケース。


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「高値(安値)を更新するかも」とトレンドラインを引いて、エントリーをしてしまいます。

先ほどのご都合ラインに通ずるものがありますね。

慌てて引いてもメリットはありません。

落ち着いて、高値(安値)を更新してからトレンドラインを引くようにしましょう


3.3 急角度のラインは機能しにくい

トレンドラインのなかでも、機能しにくいラインが存在します。

それが『急角度』のラインです。

下のチャートをご覧ください。


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青のトレンドラインに比べて、赤のトレンドラインは角度が急なのが分かると思います。

このような急な値動きでは、一度決済をする人も多く、同じ勢いでトレンドが続く可能性は低いといえるでしょう。

当然、角度が付いたトレンドラインでも機能する可能性はあります。

ただし、信頼性は低いものとしてトレードにのぞむべきです。


4. トレンドラインを使ったエントリー手法

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ここからはトレンドラインを使ったエントリー手法について解説いたします。


4.1 トレンドラインの反発でエントリー

トレンドラインを使ったトレードで最もシンプルな手法は、ラインで反発を確認してからエントリーする方法です。

大切なことは「反発を確認してから」です。

例えば、下のチャート図の赤丸部分をご覧ください。


fxトレンドライン記事内26

反発を確認する方法はいくつかありますが、初心者で取り入れやすいのはローソク足を見る方法です。

・上昇トレンドラインで反発を確認する場合は、ラインにタッチして陽線がでるのを待つ。
・下降トレンドラインで反発を確認する場合は、ラインにタッチして陰線がでるのを待つ

これを徹底するだけでもトレードが安定するのでオススメです。

ところで、トレンドラインにタッチしたらエントリーするというのも決して間違いではありません。

上のチャートでも、ラインにタッチしたところでエントリーしていれば利益につながっていますね。

しかしながら、それはかなりリスクが高いと言わざるをえません。

なぜなら相場では、必ずしもトレンドラインで反発するとは限らないからです。

また、トレーダーによってはヒゲでラインを引く人・実体でラインを引く人などさまざまです。

誤差などもでてくるでしょう。

ですから、リスクを減らすためにもトレンドラインで反発を確認してからエントリーする方が良いと思います。


4.2 トレンドラインのブレイク後の押し目でエントリー

トレンドラインを活用したエントリーでは、ロールリバーサル(レジサポ転換)も利用できます。

ただしトレンドラインをブレイクしたからといって、すぐにトレンドが転換するわけではありません。

そのため、トレンドラインをブレイクした後にエントリーする場合は、しっかりと押し目(戻り)からの反発を確認するようにしましょう


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また、ブレイク後の押し目(戻り)でエントリーする場合には、上位足の環境がとても大切です。


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上図のように、大きな時間足では上昇の流れだとしましょう。

そのなかで、短期的な下降トレンドがくずれたとすれば、押し目となる可能性はかなり高くなるといえます。


5. トレンドラインを効果的に使うコツ

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ここではトレンドラインを効果的に使うコツを2つほど紹介します。

トレンドラインをうまく活用するために、ぜひ覚えておいてください。


5.1 水平線と組み合わせる

トレンドラインと水平線は非常に相性のいい組み合わせといえます。

どちらも多くのトレーダーに意識されているからです。


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上のチャートの青丸のポイントは、下降トレンドラインと水平線(レジスタンスライン)が重なるポイントです。

下がる根拠が二つあるわけですから、エントリーポイントとしては申し分ないということですね。

このようにトレンドラインと水平線を組み合わせることで、より勝率の高いトレードが可能となります。

水平線の詳しい説明については、別記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。


5.2 大きな流れとして活用する

トレンドラインは全体の流れをつかむうえでも非常に便利です。


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上図では、4時間足チャートに上昇トレンドラインを引いています。

大きな流れは上だということが確認できますね。

それをふまえて、青丸のポイントを下位足(15分)で見てみます。


fxトレンドライン記事内31

青丸ポイントを15分足で見たチャート。

4時間足のトレンドライン付近がサポートラインとなり、何度も反発しています。

時間軸が違うので、ラインにピッタリ反応するというわけにはいきませんが、そこは重要ではありません。

大きな流れが上だというのを理解しておくことが大切です。

それが分かっていれば、黒丸ポイントは絶好のエントリーポイントになります。

【4時間足上昇トレンド+4時間足トレンドライン付近+15分足レンジブレイク】

などの複数の根拠が重なるからです。

このようにトレンドラインを、エントリーポイントというよりは【全体の流れ・エントリーの根拠のひとつ】くらいに考えておけば、トレードに余裕が生まれるのでオススメですよ。


6. トレンドラインを描画しやすいFX会社

fxトレンドライン06

ここまでトレンドラインの正しい引き方やエントリー方法について紹介してきました。

トレンドラインをトレードに取り入れる場合は、チャート上にラインを引く必要があります。

そのため、チャート描画が優れたFX会社がオススメです。

なかでもイチオシなのが、GMOクリック証券YJFX!

理由としては、次の2つからです。

GMOクリック証券とYJFX!がイチオシな理由
・分析ツールが見やすい
・スマホでもラインが引きやすい

GMOクリック証券は、国内でも1~2位を争う人気のFX会社です。

特に分析ツール『プラチナチャート』は、チャートが見やすく描写機能が優秀。

高値・安値を自動で表示してくれるので、トレンドラインを描いたりするのに大変便利です。


fxトレンドライン記事内32

YJFX!は専用アプリ『外貨ex』が秀逸。

外出先でもスマホなどで、チャートにトレンドラインを引きたいときに重宝します。


fxトレンドライン記事内33

このように描写機能が優れていますから、チャートを活用しながらトレードするにはオススメのFX会社です。


7. まとめ

BOまとめ

本日のまとめです。

  • トレンドラインとは トレンドラインとは、2つ以上の安値・高値同士を結んだ線のこと

    安値と高値を切り上げたときに引くのが、上昇トレンドライン
    高値と安値を切り下げたときに引くのが、下降トレンドライン

    相場は多数決の原理で動いており、他のトレーダー達と同じ判断基準をするためトレンドラインは重要。
  • トレンドラインの正しい引き方 直近の高値・安値更新のタイミングで引く
    直近の安値同士・高値同士にラインを引く
    ヒゲ・実体どちらに引いても構わないが、一度決めたら変更しない
    ラインを引き直すタイミングは2パターン
    ロールリバーサルがあるので、ラインはすぐには削除しない
  • トレンドラインを使ったエントリー手法 トレンドラインの反発でエントリー
    トレンドラインのブレイク後の押し目(戻り)でエントリー

いかがだったでしょうか。

トレンドラインを活用したトレードは、一度身につけてしまえば一生役立つスキルとなります

ぜひ取り組んでみてください。

この記事のライター

水落 あきみねの写真

水落 あきみね

1977年兵庫県生まれ。2000年大学卒業後にIT会社に入社。12年間勤めた会社を退職して、自営業を始める傍らFXを始める。相場の世界に入って6年になる兼業トレーダーで、水平線やトレンドラインだけを使ったシンプルなトレードを得意としている。信条は「最もうまく負けることができる人が勝つ」